SLAVE 屋敷の奥で〜百回いくまで逃げられない〜🔞

・Day5/chapter3 捕獲者たち

67.

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「逃げた？」
「は、はい、申し訳ありません」
「それで、やつはどうした？」
「朝に逃亡した別の者と共に、拘束してあります」
　夕暮れが迫っている。
　屋敷に戻って来た藤滝は、送迎の車を降りた途端、使用人から屋敷で起きたことに関しての報告を受けていた。
「あいつめ……」
　藤滝は奥歯を噛み締めた。
　脱走癖、というべきか。よく逃げる男ではあった。それが成功したことは皆無であるが、ここに連れてこられた誰もが最終的に藤滝に屈服し、従順になっていくというのに、いつまでの反抗的なあの存在がどうしても……。
　否。
　藤滝は、頭のなかいっぱいに広がっていった彼、のイメージを振り払った。
　今夜、彼を客に抱かせるつもりだった。だが、どうしてくれよう。ただ単に客座に出すだけでは、おさまらないものがある。


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　うなり声。
　それがことばになることはない。
　口にはまされた布が唾液を吸って湿っている。とってしまいたいと願ってもそれはかなわない。両手、両足。身動きひとつすらできない状態で、男たちは暗闇のなかに拘束されていた。
　青年にとって、このような仕打ちを受けたことは何度もある。その度に、ぎりぎり限界までこらえようと試みるものも、結局のところで、その志は崩壊して、あの男に縋ってしまうのだ。
　ぴく、と青年がのけぞった。
　ふたりの男たちは、それぞれ奥に小さな丸い卵型のそれを突っ込まれている。それが内側から、彼らのなかで震え、小刻みな振動をあたえているのだ。
「ん……んんっ」
　湿った布にうめき声は吸い取られ、両手は後ろに回された状態で固定。すねと縄で固定された太腿が、痙攣しだす。
「くっ、うう……」
　青年の立ち上がったそれから蜜が溢れてくる。けれど、決定打は与えて貰えない。ずっと中途半端を繰り返すばかりだ。
　足音が聞こえて来た。彼らは身を固くする。