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・Day5/chapter1 回想、昨夜の饗宴
59.
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強い脱力のさなかにある青年にとって、それは脅威だった。
「あはああ、ああんっ……」
緩慢なピストン運動にもかかわらず、彼の肉体は重力のなされるがままに椅子に座らされており、下からの突き上げに体重がそのままかかってしまう。
それだけではない。
張り型の駆動域は、あえて、内壁に入り込んだそれが下へと引いたときに、先端までが蕾の外まで引き下がるようになされている。
一度引かれるときは、抜かれるまで引かれて、その後、蕾の外側から再び奥に静まるまで挿入される。
それを緩いスパンで何度も繰り返される。
弱いところを弄ぶわけでも、奥の腸壁をぐりぐりといたぶるわけでもなく、ただ単調な上下運動を繰り返すのみだ。
「ひぃい、あ、ああ……」
掠れて出てくる声。高ぶっていく身体への苦しさに青年の眉根は次第にきつく結ばれていく。
このままでは永遠に地獄だ。
簡単に達することができない。
機械の単調な動作は、人間の突きあげと違って、永久に動き続ける。それも、何の変調もなく、決まった動作を続けたまま。
いつまでだ。
青年は男を睨み上げようとした。が、そのうるんだ瞳ですごみをだすことはできなかった。
いつまで、こんな茶番を。
そう問いたいのに、男は優雅な所作で部屋の隅に席を取って、こちらを眺めているだけだ。
「あはああ、ああんっ……」
緩慢なピストン運動にもかかわらず、彼の肉体は重力のなされるがままに椅子に座らされており、下からの突き上げに体重がそのままかかってしまう。
それだけではない。
張り型の駆動域は、あえて、内壁に入り込んだそれが下へと引いたときに、先端までが蕾の外まで引き下がるようになされている。
一度引かれるときは、抜かれるまで引かれて、その後、蕾の外側から再び奥に静まるまで挿入される。
それを緩いスパンで何度も繰り返される。
弱いところを弄ぶわけでも、奥の腸壁をぐりぐりといたぶるわけでもなく、ただ単調な上下運動を繰り返すのみだ。
「ひぃい、あ、ああ……」
掠れて出てくる声。高ぶっていく身体への苦しさに青年の眉根は次第にきつく結ばれていく。
このままでは永遠に地獄だ。
簡単に達することができない。
機械の単調な動作は、人間の突きあげと違って、永久に動き続ける。それも、何の変調もなく、決まった動作を続けたまま。
いつまでだ。
青年は男を睨み上げようとした。が、そのうるんだ瞳ですごみをだすことはできなかった。
いつまで、こんな茶番を。
そう問いたいのに、男は優雅な所作で部屋の隅に席を取って、こちらを眺めているだけだ。
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