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・Day4/chapter4 若花のあと

53.

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「んっ」
 苦悶の表情を浮かべる青年に、男の声が降り注ぐ。
「これから、こいつが達するまで、お前はイくな」
「は!?」
「もし、それができたら、百回のうち、十回分は免除してやろう」
「なっ……」
 男の目の前に吊り下げられた条件に、青年は目を丸くした。
「それとも、すぐにイってしまうのか? まあ、そんなに男の相手をしていた肉体でイくとなると、お前はそうとうの淫乱・・好きもの・・・・ということになるがな」
「お、お前……」
 けだるい肉体は、まだぴりぴりと快楽を拾っている。
「んなわけ、ない、から、な」
「では、見せてみろ。ただ、もし、達成しそこなったら……そうだな、どうしようか」
 男はしばらく逡巡していたが、答えを出したようだ。
「寝ている最中に、お前のここに張り形でも挿しておくことにするか」
「なっ!!」
「もっとひどいことをしてやろうかと思ったが、そのくらいは甘くしてやってもよかろう。あれだけ、あの若花たちを目覚めさせたのだからな」
「な、なにを……ひやぁあ!!」
 使用人の腰が、ついに動き出した。
「んぁ、あ、はぁ……」
 抵抗する力すら残っていない。
 完全になされるがままだ。
「だめぇ、と、とまってぇ」
 かすれた声での懇願も、獲物を目の前にしたかのような使用人へのぎらつきに、青年はなすすべない。
 ぐりぐりと奥へと無造作に差し込まれただけなのに、頂点を極めまくっていた青年の敏感なそこはすぐさま悦に染まる。
「ひい、い、いいっ」
 ぶんぶんと顔を左右に振る。拘束具が、激しく音を立てるが、悦を逃すことはできない。
「中の具合はどうだ?」
 男の問いに、使用人が答える。
「ゆるくて動きやすいのに、し、ぼりとられます」
「そうか、存分にイけ」
「はい」
「ああ、あ、あ、ああっ」
 涙でぐちゃぐちゃになった顔をゆがませて青年は耐えようとした。しかし、耐えるどころの騒ぎではなかった。
 強い。
 あまりにも強すぎる快楽に、流される。
 ごりごりと先端で前立腺を刺激されて、痛いくらいに感じてしまう。
 奥へと押し込まれるたびに、ペニスがぶるぶると震えて止まらない。
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