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・Day4/chapter3 若花の目覚め

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 壱岐は、青年が放ったものを一度手の中に出して、じっくりと眺めていたが、それをそのまま、ぺろりと舐めると残った手のひらのものを青年へと押し付けた。
「てめぇが出したんだろ?」
 その声の低さに、青年はぞくぞくと背筋を震わせる。
「は、あ、ああぁ」
「これ、ちゃんと始末してくれよ、先輩」
 壱岐に目覚めたものは支配への欲求だった。自身の手で、指で、一物で、この青年を変形させたいという歪んだもの。
 それを一気に開花させられて、その欲望は青年へと向かった。
「そ、そんなぁ、アっ、あ、む、むり、だぁ」
 これまでさんざん、男の放ったものを腹に収めてきた青年だったが、自身の放ったものとなると別だ。
 必死に嫌だと首を振るが、それは目覚めたばかりで周りが見えていない壱岐には効果がなかった。
「飲めって言ってんだろ!」
 声を荒げた壱岐は、急に青年の花芯へと手を伸ばした。
「あぅっ!」
 ぎゅっと強くそこを握りしめられて、痛みに青年が喘ぐ。
 前には痛みを、そして、後ろからは強烈な雌の快感。
「ほら、どうしてほしい? ちゃんと俺らのいうこと、聞けるよな? な? そうだろ? お前らの勝手な遊戯に俺たちは巻き込まれたんだから」
「……っ!」
 逃がさない、と壱岐の瞳はそう言っていた。
 そこに青年は男の、藤滝の姿をぼんやりと重ねて、そのイメージを慌てて打ち払う。
「ん、くぅ」
「ほら、このままじゃイけねえよな。ギンギンのち×こ、こんなに強く握られてらぁな」
「は、あ、ぁあ!」
「ビクビク震えているだけじゃ、なんも変わらないぜ?」
 豹変した壱岐に、青年は、なすすべがない。
 恐る恐るだが、それに舌を伸ばす。
 濃厚な雄の匂い。
 自ら放ったそれを、そっと舌ですくってなめとった。
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