SLAVE 屋敷の奥で〜百回いくまで逃げられない〜🔞

阿沙🌷

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・Day4/capter1 挑戦

36.

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 おかしい。
 体がおかしい。
 さんざん無理矢理に達せられて、果てさせられてきたせいかもしれない。たった一回、それも手で幹を爆ぜさせられただけでは――逆に、落ち着かない。
 青年は布団の中で丸くなった。
 何もできない。息を殺してじっとしていようとする。けれど、勝手に官能のスイッチが入った肉体が悦を求めだす。欲しいのは刺激だ。触って、いじられて、甚振られたい――いや、そんなことを思うなんて。
 だめだ。
 気が狂いそうだ。
 青年は噛んだ下唇から流れ出てきた血液を舐めた。鉄の味、と云ったらいいのか。ほのかに苦味が口の中に広がる。
 ふと、後ろに雄を蓄えたまま鞭を振るわれたときのことを思い出した。
 なかなかいうことを聞かない仕置きだといって、三本バラを背中へと振り落とされる。それが当たった瞬間、皮膚が避けるような痛みが走る。すると、自然に後ろが閉まって、中の怒張をより締め付け、より感じてしまう。苦しくて、下唇を噛んだ。噛みすぎて、血を流して、その味を――。
「あ……」
 青年はぶるりと身体を震わせた。
 いたぶられた過去を思い出してしまっただけだ。それだけで、とろりと下半身が軽くなった。おそるおそる下着の中を確認する。
 むわぁと蒸れた匂いとともに、液体に濡れた布が冷たい。
 まずい。
 どうするんだ、これ……。
 動けないままに、夜が明けようとしていた。



 寒い。
 冷たい。
 そんな感触を背中に受ける。
 何やら物音がするような――気がする。
 だが。
「おい、起きろ」
 外から、声がする。外? それでは自分は内側にいるのか? 何の内側に? 明確な答えは浮かんでこない。脳がまだ覚醒しきれていない。ぼんやりとする。ああ、そうか。寝ているのだ。
「んっ!!」
 突然、腹部に走った衝撃に青年は目を覚ました。
 蹴られたのだと知ったのは、目の前に男の靴裏が現れて、それが覚醒後、最初に見た光景だったからだ。
「な!! 藤滝!!」
 屋敷の主は、黒いスーツを着込んで、青年を見下ろしていた。彼の出現に、青年の全身に緊張が走る。体を動かそうとして、ガチャリと派手な金属音。
「な。なんだよ、これ!!」
 彼の手足には金属製の手錠と足枷がはめ込まれており、その戒めは、右手首は右足首に、左手首は左足首へと短い鎖でつながれていた。そのため、青年は仰向けの形で、天井を見上げてながら、太ももを大きく開く格好をしていた。
 頭を上に持ちあげる。胸部と太ももが見える。衣類は、いつの間にかはぎとられていた。全裸だ。ちくしょうと毒づく。頭を下げた。
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