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・Day2/chapter2 再会は毒のごとく(2)

25.

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「ああ、あああああッ!!」
 挿入の瞬間、青年はがくがくと身をゆらし、この世のものとは思えない雄たけびをあげた。昨日さんざんにむしり取られた肉体の最後の叫びのようでもあった。
 少年も挿入の衝撃に、甘く唸った。肉壁が青年の雄にまとわりつく。内側に迎え入れた雄の体温に、全身の悦がまわる。しかし、自分の悦以上に、青年の乱れ具合に、思わず笑みをこぼした。
「あららー、残念。これ、トコロテンっていうんだっけ?」
 少年がポジションをすこしずらした。中でどろりと弾けた液体が少年の入り口からとぷりとこぼれ落ちた。しかし、吐いたものの大半はまだ少年の内側で熱を放っている。
「あれ? 違う? だって、ぼくの中に入った瞬間、弾けちゃったなんて、ちょっと可愛すぎない?」
 青年は、はくはくと呼吸を繰り返しながら、襲ってきた雄の強烈な快感に震えていた。
 吐いた。出した。出た。
 けれど、萎えない。
 少年の肉壁がぴったりと青年の雄の性器に絡みつき、また少年自体がかすかに腰を揺らして、彼をふたたび雄の悦に染めようとしてくる。イったばかりの敏感なそこに絡みつく青年の器官に、青年は否が応でも昂ぶりを新たにさせられてしまう。
「芹那さま、それはトコロテンではなく……」
 使用人が申し訳なさそうに口を開いた。
「あ、そっか。入れられて、ぴゅっがトコロテンだっけ? じゃ、これはなに? ただの早漏?」
 無邪気に少年が笑う。
「ま、ぼくのナカが最強ってことで。じゃ、動くよー」
 色香がないくらいあっけらかんとした声を掛けてから、少年は動き出した。その所作からは背徳感や罪悪感を微塵にも感じさせない底知れない明るさがあった。
 しかし、青年には余裕などない。
 達したばかりである。その弱弱しい男性器に絡みつく少年の熱い内側の中に入っているだけでつらい。それなのに、少年がゆっくりと腰を上にあげていくと、内壁の位置がずれて摩擦がおき、それが快感として迫ってくる。
「あは。イったばかりだから、つらい?」
 唸り声をあげた青年を上から見下ろしながら少年が無邪気に笑った。彼は微笑みを絶やしはしなかったが、腰を落としたとき、小さく甘い吐息を吐く。
「うう、いい……まだ、ぐちゃってしてるけど……こ、これ、さっきみたいにおっきくなっちゃったら、どうなるんだろぉっ」
 少年が上下運動をするたびに、青年が吐きだした白濁がぐちゅぐちゅと少年の内側で泡立つ。萎えて柔らかくなっていたそれは絶えず与えられる悦にだんだんと固さを取り戻して行った。

(続)

【残り92回】
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