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#68 飛竜騎士団
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翌朝、俺達は国境に居た。
国境と言っても、ついこないだまでは単なる領堺だったところだ。
上空に十数体の飛竜がホバリングしている。
おそらく、あれより接近は出来ないのだろう。
国境沿いに張られている結界は、敵側の構成員にのみ有効だ。
本来結界は魔獣や魔法攻撃を防御する為の物、と言うのが通常だが、神子様の結界は神子様が排除したいものを弾く。
信じられない微妙な調整だ。
暫く彼らは上空から、結界破損の魔法攻撃を何度も繰り出していた。
しかし、無論彼らの魔法では一片の綻びも作り出せなかった。
同時に物理攻撃も試みていたが同様だ。空しく弾き返されては飛竜の悲痛な声が上がるばかりだった。
逆にラグンフリズ側からは、先日義兄の配下が売り込んだ、空中戦用の魔道具を用いた攻撃を放つ。
予め神子様から指示されていたように、飛竜達も騎乗している騎士達も、殺傷などせぬように、飛竜に向け緩慢に効いてくる睡眠弾を用いた物だった。
その睡眠弾によって、騎乗騎士達の操作が効かず、ふらふらと無軌道に流れていく。
神子様が見上げて、魔力を放ち、遠くに流れていかないようコントロールを始める。
風に揺蕩うシャボン玉のように、どこへ流されるか見当が付かなかった飛竜達が、ゆっくりと1箇所に纏まっていく。
警備に当たっていた騎士達が、ざわつきながら神子様を見た。
何者かに操られていることに気づいたのだ。
その“何者か”が神子様なのだということも。
黒髪が風になぶられて巻き上がり、形の良い白い額が露わになる。
こちらを見ていた騎士達が息を呑む気配を感じた。
凜とした横顔は、見る者を釘付けにする。
操作不能になった竜騎士団が地面に近づいてきたところで、ラグンフリズ兵に囲まれて拘束された。
近づく神子様に付き従う俺の姿を見て、顔見知りの竜騎士が憎悪の眼差しを向けてきた。
「マクミラン!この裏切り者めッ!お国の恩賞を受けながら、神子様を誑かして拐かすとは、恥を知れッ!」
拘束を指示していた国境騎士団の団長が、彼の顔を殴った。
「死にてえのか!王国の犬野郎ッ」
前線の雄。アーノルド様の幼なじみでもあり、元グリエンテ商会の私兵でもあったオーセル殿は、気は良いのだが少し荒っぽい。
かつての我が国、コモ王国の中央に対する敵愾心は、アーノルド様の廃嫡事件の件もあり、人一倍強い。
「貴様ら、未熟な竜騎士団ごとき、われわれはいつでも打ち落とせたのだ。命を奪われずにすんだのは、慈悲深き神子様のご命令あったればこそだぞ。伏して感謝しろ!」
オーセル団長のごつい手が、噛み付いてきた竜騎士の頭を掴み地面に押しつけた。
神子様が傍らにしゃがんで、オーセル騎士団長に手を緩めるよう指示した。
囚われ人は額から血を滲ませながら、ゆっくりと目を上げたあと、神子様に頷くように頭を下げた。
「飛竜達、騎士達の命をお救いくださった事、心より感謝致します」
「あなた、名前は?」
「…コバス・ベンヤミンと申します」
しゃがんで見下ろしながら誰何する神子様の声は、柔らかいが有無を言わさぬ圧があった。
「ベンヤミン。言っておきます。誑かしたのは私の方なのですよ」
ベンヤミンは目を丸くして顔を上げた。
「マクミランを誑かして、私の逃避行に協力させたのです」
「…み、神子様…」
俺は一歩進んで、その言葉を訂正しようとしたが、神子様の手に制された。
ベンヤミンは納得出来ない顔で、俺と神子様を見比べながら眉根を寄せる。
「ベンヤミン。あなた、私が後宮でどのような扱いを受けていたのかは、聞き及んでいますか?」
「…は、はい…」
「あの中で、本当に親身に尽くしてくれたのは、マクミランだけでした。
だから私は、何としても彼を手放したくないと思ったのですよ。
ろくな味方が居ない中、…私が、そんな気持ちになっても、誰も咎められないとは思いませんか」
悔しそうに俯くベンヤミンを他の竜騎士仲間がハラハラしながら見ている。
彼は、竜騎士訓練の時も常に、やたら俺に突っかかってきた男だった。
余計なことを言って場を険悪にしないか案じているのだろう。
「私のかけがえのない人を罵倒しないで下さい」
「…も、申し訳ありません…」
忌々しげにベンヤミンは神子様に謝罪したが、決して俺の方を見なかった。
「この竜騎士団のリーダーは誰ですか?」
「…私です」
神子様が立ち上がって、拘束されている竜騎士団を見渡して訊ねると、酷く言い辛そうにベンヤミンが応える。
そうですか、と神子様は少し微笑んだ。
オーセル団長の方に向き直りながら「彼らの処遇はリオネス様がご判断に?」と訊ねる。
「自分に一任はされておりますが、順当に捕虜として一旦収監した上で、上の判断を仰ぐ所存です。ですがもし、神子様がこの者の処遇をお決めになりたいのであれば、何者も否を唱える事など致しません」
ベンヤミンの肩がビクリと震えた。
それを一瞥して神子様は緩くかぶりを振る。
「私の一存でなど決めたりは致しません。ただ、希望は話そうと思います。一緒にリオネス様の元に参りましょうか。…ああ、そうそう、当然、飛竜達は戦利品として頂く方向ですよね?」
竜騎士団の面々が一気に青ざめる。
眠っている飛竜の傍らを通り抜けるときに、その太い首を軽く撫でながら「可愛いね」と、背後を歩く俺に笑顔を向けてきた。
そして。
「あちらの陛下も、粋なプレゼントをくれたものです」
少し悪い顔でくくっと笑った。
結局飛竜達は戦利品として押収。
彼らは捕虜となるが、投降する意思の有る者は受け入れる事に。
その際には、飛竜の飼育とラグンフリズ王国騎士団に騎乗操作を指導する係となることになった。
当然、当面は魔法契約で心理的拘束を受ける。
ベンヤミンには事態の報告と、ラグンフリズ国王アーノルド様からの書簡を届ける役目を与える事になった。
国境と言っても、ついこないだまでは単なる領堺だったところだ。
上空に十数体の飛竜がホバリングしている。
おそらく、あれより接近は出来ないのだろう。
国境沿いに張られている結界は、敵側の構成員にのみ有効だ。
本来結界は魔獣や魔法攻撃を防御する為の物、と言うのが通常だが、神子様の結界は神子様が排除したいものを弾く。
信じられない微妙な調整だ。
暫く彼らは上空から、結界破損の魔法攻撃を何度も繰り出していた。
しかし、無論彼らの魔法では一片の綻びも作り出せなかった。
同時に物理攻撃も試みていたが同様だ。空しく弾き返されては飛竜の悲痛な声が上がるばかりだった。
逆にラグンフリズ側からは、先日義兄の配下が売り込んだ、空中戦用の魔道具を用いた攻撃を放つ。
予め神子様から指示されていたように、飛竜達も騎乗している騎士達も、殺傷などせぬように、飛竜に向け緩慢に効いてくる睡眠弾を用いた物だった。
その睡眠弾によって、騎乗騎士達の操作が効かず、ふらふらと無軌道に流れていく。
神子様が見上げて、魔力を放ち、遠くに流れていかないようコントロールを始める。
風に揺蕩うシャボン玉のように、どこへ流されるか見当が付かなかった飛竜達が、ゆっくりと1箇所に纏まっていく。
警備に当たっていた騎士達が、ざわつきながら神子様を見た。
何者かに操られていることに気づいたのだ。
その“何者か”が神子様なのだということも。
黒髪が風になぶられて巻き上がり、形の良い白い額が露わになる。
こちらを見ていた騎士達が息を呑む気配を感じた。
凜とした横顔は、見る者を釘付けにする。
操作不能になった竜騎士団が地面に近づいてきたところで、ラグンフリズ兵に囲まれて拘束された。
近づく神子様に付き従う俺の姿を見て、顔見知りの竜騎士が憎悪の眼差しを向けてきた。
「マクミラン!この裏切り者めッ!お国の恩賞を受けながら、神子様を誑かして拐かすとは、恥を知れッ!」
拘束を指示していた国境騎士団の団長が、彼の顔を殴った。
「死にてえのか!王国の犬野郎ッ」
前線の雄。アーノルド様の幼なじみでもあり、元グリエンテ商会の私兵でもあったオーセル殿は、気は良いのだが少し荒っぽい。
かつての我が国、コモ王国の中央に対する敵愾心は、アーノルド様の廃嫡事件の件もあり、人一倍強い。
「貴様ら、未熟な竜騎士団ごとき、われわれはいつでも打ち落とせたのだ。命を奪われずにすんだのは、慈悲深き神子様のご命令あったればこそだぞ。伏して感謝しろ!」
オーセル団長のごつい手が、噛み付いてきた竜騎士の頭を掴み地面に押しつけた。
神子様が傍らにしゃがんで、オーセル騎士団長に手を緩めるよう指示した。
囚われ人は額から血を滲ませながら、ゆっくりと目を上げたあと、神子様に頷くように頭を下げた。
「飛竜達、騎士達の命をお救いくださった事、心より感謝致します」
「あなた、名前は?」
「…コバス・ベンヤミンと申します」
しゃがんで見下ろしながら誰何する神子様の声は、柔らかいが有無を言わさぬ圧があった。
「ベンヤミン。言っておきます。誑かしたのは私の方なのですよ」
ベンヤミンは目を丸くして顔を上げた。
「マクミランを誑かして、私の逃避行に協力させたのです」
「…み、神子様…」
俺は一歩進んで、その言葉を訂正しようとしたが、神子様の手に制された。
ベンヤミンは納得出来ない顔で、俺と神子様を見比べながら眉根を寄せる。
「ベンヤミン。あなた、私が後宮でどのような扱いを受けていたのかは、聞き及んでいますか?」
「…は、はい…」
「あの中で、本当に親身に尽くしてくれたのは、マクミランだけでした。
だから私は、何としても彼を手放したくないと思ったのですよ。
ろくな味方が居ない中、…私が、そんな気持ちになっても、誰も咎められないとは思いませんか」
悔しそうに俯くベンヤミンを他の竜騎士仲間がハラハラしながら見ている。
彼は、竜騎士訓練の時も常に、やたら俺に突っかかってきた男だった。
余計なことを言って場を険悪にしないか案じているのだろう。
「私のかけがえのない人を罵倒しないで下さい」
「…も、申し訳ありません…」
忌々しげにベンヤミンは神子様に謝罪したが、決して俺の方を見なかった。
「この竜騎士団のリーダーは誰ですか?」
「…私です」
神子様が立ち上がって、拘束されている竜騎士団を見渡して訊ねると、酷く言い辛そうにベンヤミンが応える。
そうですか、と神子様は少し微笑んだ。
オーセル団長の方に向き直りながら「彼らの処遇はリオネス様がご判断に?」と訊ねる。
「自分に一任はされておりますが、順当に捕虜として一旦収監した上で、上の判断を仰ぐ所存です。ですがもし、神子様がこの者の処遇をお決めになりたいのであれば、何者も否を唱える事など致しません」
ベンヤミンの肩がビクリと震えた。
それを一瞥して神子様は緩くかぶりを振る。
「私の一存でなど決めたりは致しません。ただ、希望は話そうと思います。一緒にリオネス様の元に参りましょうか。…ああ、そうそう、当然、飛竜達は戦利品として頂く方向ですよね?」
竜騎士団の面々が一気に青ざめる。
眠っている飛竜の傍らを通り抜けるときに、その太い首を軽く撫でながら「可愛いね」と、背後を歩く俺に笑顔を向けてきた。
そして。
「あちらの陛下も、粋なプレゼントをくれたものです」
少し悪い顔でくくっと笑った。
結局飛竜達は戦利品として押収。
彼らは捕虜となるが、投降する意思の有る者は受け入れる事に。
その際には、飛竜の飼育とラグンフリズ王国騎士団に騎乗操作を指導する係となることになった。
当然、当面は魔法契約で心理的拘束を受ける。
ベンヤミンには事態の報告と、ラグンフリズ国王アーノルド様からの書簡を届ける役目を与える事になった。
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