夢の中で人狼ゲーム～負けたら存在消滅するし勝ってもなんかヤバそうなんですが～

第９話 『そしてラッパの音が響く――オオカミたちの大逆襲！』

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「……どこだ、ここ」


　気づけば、俺は白い空間の中に立っていた。
　いや、マジでどこよここ。夢の中で寝るとこんなとこにくんの？　バグ？


「ここは私の魂の座――」

　あ、よかった、誰かいたわ。
　と思って振り返ったらびっくり、そこにいたのはピエロ姿のジュース！

　……あれ？　でもなんか、ぜんぜん敵意とか感じないな。
　俺が不思議に思ってるのを見抜いてか、ジュースはフッと笑った。


「だがしかしそれもじきに、消える。あの者の刀、あれはいかなるものをも浄滅させる神与の一閃……私はまたこうして、排除されるのだ。しかも今度は、あらゆる世界線から」

「前から思ってたけどおまえ、えらそうな話し方すきだよな。やめたほうがよくね？　だから友達できねーんだって」


　ズケズケと言う俺に、ジュースはククッと皮肉な笑いを返した。

　そして、ずるりとピエロ姿の表面が溶ける。なにコレ脱皮？　……なんて思ったら、出てきたのは俺にそっくりなイケメン小学生っていうかまんま俺だった。


「うっわ、なによそれ。嫌がらせ？」
「いいや――私は君だよ、蒲帆フウキくん。そして、君の仲間たちでもある」