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第7話 『とびこえてその先できみの声を聞く』

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   ◇◆◇

 ――朝が来た。

 学校に行って、席に座る。
 なんのへんてつもない5年1組の教室。俺たちの、クラスだ。

 やがて本間先生が入ってきた。
 日直が言う――起立、礼、着席。

 先生は――苦々しい声で、言った。


「出欠を取る。……蒲帆、フウキ」


 はい――そう応えようとして、俺は前を見た。

 そこには椅子も、机もない。だって俺が、最前列だから。

 5年1組の出席番号1番は――今日から、俺に、なったから。



「う、ぁっ、ああああああああああああああああああああああああ!!!」



 
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