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第6話 『入り口の向こう側――水鏡にうつるもの』

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 フッと、竹内の姿が消えた。代わりに俺を、多くの人が取り囲む。





「負けたら許さないんだから!」ミア……?

「全力でフウキをサポートするよ」ホマレ……!

「私、協力する……!」ルリア……、

「あははっ、楽しみだなぁ……!」マコトッ! 

「私は、君を信じる」せん、せい……。





 ひとりひとりが、俺にくれた大切な言葉を口にする。
 でもその表情は、すぐさま豹変した。





「まだ勝ち筋見えてないってやる気あるのぉ?」

「調子のいいこと言ってたのは、結局ダマすためか……」

「ウソつき! 私たちのことは利用してただけなのね!」

「信じて損した……捨て駒にするつもりだったんだ」

「君に託したのは――失敗だった」





 みんなは、俺のまわりをぐるぐる取り囲んで口々に呪いの言葉を浴びせた。

 それらの言葉には、おぼえがあった。
 ずっと……ずっと、俺の頭のなかに響いてた。



 もしかしたらみんな、こんなことを思ってるんじゃないかって。


 
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