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85.「看病」
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シュタルクさんが戻ってくると一旦荷物は置いて、一緒にヘルマプロディートス神の様子を見に行った。
眠ってから三時間ぐらいは経過していたので、タイミング良く目が覚めて起き上がっていたようだ。
顔色を確認すると朝と比べて悪くもなく、熱も特に上がっていなくて安心した。
「気分はどうですか?」
「ああ…悪くはない。」
「良かった。シュタルクさんが疲労に効く薬を持って来て下さったので、飲めそうならお持ちしますね。」
「分かった。シュタルク、世話を掛けるな…。」
「いいえ。寧ろ、旅の最中で無くて良かったです。こちらでしたら、療養も出来ますし、ゆっくりと体を休めて下さい。」
「そうだな…。すまないが、シュタルクの分も何か飲み物を入れて来てくれないか?」
不意に守護神からの指示を受けて驚くも、確かに急いで準備をして来てくれたのならば休憩も出来ていないだろう。
気が回らずに申し訳なく思い、部屋にある椅子を勧めてから慌ててキッチンに向かい、紅茶の準備と水はまだ残っていたのでシュタルクさんから頂いた薬の入った容器を一緒にトレイに乗せて三階に戻ると何やら話し声が聞こえた。
話は遮ってしまうが、失礼にならないようにトレイを片手で一度持ち直し、軽くノックをすると守護神から入室許可の返事がある。
扉を開ける前にシュタルクさんが一声掛けて親切にも扉を開けてくれ、笑顔で出迎えてくれた。
礼を口にしながらトレイを机に置き、紅茶を先にシュタルクさんにお出ししてから、薬の適正量を聞くと既に薬包紙に包んで分けられている物らしく、食前か食間に一日二回、六時間程度間隔を開けて服用するようにと教えて貰った。
守護神に渡す前に、気安めだが暫く包み紙の上から薬を手で包んで持ち、水と一緒に渡すと飲んでくれたのだが、微妙な顔をされたので効果が無かったかと思ったものの、普通に薬の味自体が微妙だったらしい。
ヘルマプロディートス神にも紅茶を渡して口直しをして貰いながら、何となく先程の事が気になったので質問をしてみた。
「何かお話されていたのですか?」
「ええ、昔話を少し。」
「昔話?」
「はい、この塔にいらした魔法使いの話なのですが、三十年程前になりましょうか…私もまだ子供だったのでそれ程、多くは知らないのですが。子供好きの優しそうなおじいさんでしたよと。」
「そうだったんですね…。」
三十年前でおじいさんとなれば、今は生存していないかもしれない。
申し訳ないが、不謹慎な想像をしてしまったのは優しいだけの魔法使いではないだろうと推測してしまったせいもあるだろう。
そんな事を考えていると話を聞いていた守護神が面白そうに口を挟んだ。
「後はシュタルクの倫理観の話だな。」
「シュタルクさんの倫理観ですか?」
「中々、意地悪な質問でしたよ。職業柄、全く無関係でも無い話しなのですが、考えさせられるものでした。」
「詳しい内容は分かりませんが、難しい話をされていたのですね。」
神官職に倫理観となると、善悪や道徳といった考えさせられる質問だったのだろう。
自ずと難易度が想像できて思わず苦笑すると、満足そうに守護神が頷いた。
「人の子の思考は興味深い。君も興味があるなら今度、意地悪な質問をしてあげようか?」
「いや、それは遠慮したいかと…。」
ヘルマプロディートス神の意地悪な質問に答えられる自信が無い。
人生経験が豊富そうなシュタルクさんだから答えられたのではないかと深追いされるのを避けるように、着替えの提案をした。
出来ればシーツも新しい物と交換したい旨を伝えると、シュタルクさんが手伝ってくれるとの事だったので一旦、守護神には俺の使っている客室に移動して貰い、着替えはベッドに、タオルとお湯の入った容器を近くに寄せた椅子に置いた。
身繕いをして貰っている間に寝具を整えようと思ったのだが、右腕の事を思い出し、先に守護神の方を手伝うとシュタルクさんに伝えて戻ると、どうやってタオルを絞って体を拭くかとでも言いたげにお湯と睨めっこしている姿があった。
「すいません。手伝いますので、楽にしていて下さい。」
「ああ、頼む…。」
何だか初日の遣り取りを思い出す雰囲気に可笑しくなりながらベッドに座って貰った状態で夜着の上を脱がせ、お湯につけて絞ったタオルで首から体、左腕と背中を拭き、一度またお湯でタオルを濡らしてから絞って…。
「あの、脚を拭きます…。」
「うん、別に照れなくて良いんじゃないかい?」
「そうですよね…、失礼します。」
夜着の下を脱がせ、一先ず、左の大腿から足首へ、右の大腿から足首へ、最後に左右の足を丁寧に拭いただけなのだが…控えめに言っても、気恥ずかしい。
出来るだけ無心で作業を終え、新しい夜着を手にすると迅速にズボンを穿いて頂く。
「いや、さ…何なら全身好きに見てくれて構わないぐらいなんだが…君ったら…っ…。」
「もう、幾らでも笑って下さい!恥ずかしいものは恥ずかしいんです!」
「そうか。君らしいな、分かったよ。」
くくっと忍び笑いに益々羞恥が上がってくるが、深呼吸をしながら上着も着せて釦もしっかりと止める。
疲労感を覚えつつも、やはり汗はかいていたようなのでこれですっきりはしただろう。
気分的には満足して、シュタルクさんの待つ客室に行こうとして、右手を左手で掴まれた。
「ありがとう。」
「いえ、あの…。」
お礼の後に直ぐに離してくれるのかと思ったのだが、暫く握られ、口元に引き寄せられると軽く手の甲に口づけられる。
「っ…守護神…!」
「はいはい、いってらっしゃい。」
からかっているのだろう、慌てて手を引き抜くと今度こそ隣室に向かう。
全く、元気が出てきたのは良いが、反応に困る…。
上がる心拍数に数回、深呼吸をして、なんだか無性に…やるせない気分になった…。
心境に振り回されながらも、隣の客室に戻るとベッドメイキングが既に終わろうとしていた…!
流石シュタルクさん、そつが無い。
感心しながらも謝罪すると、いえいえといつもの遣り取りが始まって終わる。
自然と徳を積む行動が身についているのだろうか、とても見習いたいと最早尊敬を抱いていれば今夜の看病の手伝いまで申し出てくれたのだが、そこは軽症を理由に丁寧に断った、流石に申し訳なさ過ぎる。
準備が済んだ後はヘルマプロディートス神に部屋に戻って頂き、また軽い食事や水分補給を挟んでから休んで貰った。
洗濯物は回収して、後で洗濯して屋上に干す予定だ。
先にシュタルクさんが持って来て下さった食材をキッチンで確認したのだが、栄養があるからと比較的手に入る物らしいが…高価な飛竜の肉が添えられていて驚いた。
ある意味、竜の一種との悲しい対面とどう調理するかに戸惑ったが、普通に焼いて、一口大に切って塩を適量塗せば美味しいと言われて納得した。
後はオレン、俺の感覚で言う柑橘系の物は疲労回復に良いらしく、更にレモンに似た果物と蜂蜜があったので蜂蜜レモンを思い出した。
野菜類は長芋やトマトに似た野菜を取り急ぎ用意してくれていたので、この辺りはサラダとして出そうか。
そんな事を考えているとシュタルクさんが感慨深げに話し掛けて来た。
「神とはもっと、相容れない尊大な存在かと思っていましたが、案外人に近しいものなのですね。」
「そうですね…、神様にも色々とあるとは思いますが、この世界のヘルマプロディートス神は接しやすいと思います。」
「同感です。私は国柄や立場もあって、アムピトリーテー様を信仰していますが、どちらかというとヘルマプロディートス様との方が気が合うように思いました。取次をお願い致しましたが、いやはや、今では改宗を真剣に考えております。」
冗談なのか、本気なのかは分からないが、そう言って下さる気持ちは素直に嬉しく思う。
何なら、神としてならば俺もヘルマプロディートス神を信仰したいぐらいだ。
そうなると同士になるのだろうか、考える前に自然と言葉が口から出ていた。
「もし、そうなった場合は末永く宜しくお願いしますね。」
「おお!勿論ですとも。こちらこそ宜しくお願い致します。」
眠ってから三時間ぐらいは経過していたので、タイミング良く目が覚めて起き上がっていたようだ。
顔色を確認すると朝と比べて悪くもなく、熱も特に上がっていなくて安心した。
「気分はどうですか?」
「ああ…悪くはない。」
「良かった。シュタルクさんが疲労に効く薬を持って来て下さったので、飲めそうならお持ちしますね。」
「分かった。シュタルク、世話を掛けるな…。」
「いいえ。寧ろ、旅の最中で無くて良かったです。こちらでしたら、療養も出来ますし、ゆっくりと体を休めて下さい。」
「そうだな…。すまないが、シュタルクの分も何か飲み物を入れて来てくれないか?」
不意に守護神からの指示を受けて驚くも、確かに急いで準備をして来てくれたのならば休憩も出来ていないだろう。
気が回らずに申し訳なく思い、部屋にある椅子を勧めてから慌ててキッチンに向かい、紅茶の準備と水はまだ残っていたのでシュタルクさんから頂いた薬の入った容器を一緒にトレイに乗せて三階に戻ると何やら話し声が聞こえた。
話は遮ってしまうが、失礼にならないようにトレイを片手で一度持ち直し、軽くノックをすると守護神から入室許可の返事がある。
扉を開ける前にシュタルクさんが一声掛けて親切にも扉を開けてくれ、笑顔で出迎えてくれた。
礼を口にしながらトレイを机に置き、紅茶を先にシュタルクさんにお出ししてから、薬の適正量を聞くと既に薬包紙に包んで分けられている物らしく、食前か食間に一日二回、六時間程度間隔を開けて服用するようにと教えて貰った。
守護神に渡す前に、気安めだが暫く包み紙の上から薬を手で包んで持ち、水と一緒に渡すと飲んでくれたのだが、微妙な顔をされたので効果が無かったかと思ったものの、普通に薬の味自体が微妙だったらしい。
ヘルマプロディートス神にも紅茶を渡して口直しをして貰いながら、何となく先程の事が気になったので質問をしてみた。
「何かお話されていたのですか?」
「ええ、昔話を少し。」
「昔話?」
「はい、この塔にいらした魔法使いの話なのですが、三十年程前になりましょうか…私もまだ子供だったのでそれ程、多くは知らないのですが。子供好きの優しそうなおじいさんでしたよと。」
「そうだったんですね…。」
三十年前でおじいさんとなれば、今は生存していないかもしれない。
申し訳ないが、不謹慎な想像をしてしまったのは優しいだけの魔法使いではないだろうと推測してしまったせいもあるだろう。
そんな事を考えていると話を聞いていた守護神が面白そうに口を挟んだ。
「後はシュタルクの倫理観の話だな。」
「シュタルクさんの倫理観ですか?」
「中々、意地悪な質問でしたよ。職業柄、全く無関係でも無い話しなのですが、考えさせられるものでした。」
「詳しい内容は分かりませんが、難しい話をされていたのですね。」
神官職に倫理観となると、善悪や道徳といった考えさせられる質問だったのだろう。
自ずと難易度が想像できて思わず苦笑すると、満足そうに守護神が頷いた。
「人の子の思考は興味深い。君も興味があるなら今度、意地悪な質問をしてあげようか?」
「いや、それは遠慮したいかと…。」
ヘルマプロディートス神の意地悪な質問に答えられる自信が無い。
人生経験が豊富そうなシュタルクさんだから答えられたのではないかと深追いされるのを避けるように、着替えの提案をした。
出来ればシーツも新しい物と交換したい旨を伝えると、シュタルクさんが手伝ってくれるとの事だったので一旦、守護神には俺の使っている客室に移動して貰い、着替えはベッドに、タオルとお湯の入った容器を近くに寄せた椅子に置いた。
身繕いをして貰っている間に寝具を整えようと思ったのだが、右腕の事を思い出し、先に守護神の方を手伝うとシュタルクさんに伝えて戻ると、どうやってタオルを絞って体を拭くかとでも言いたげにお湯と睨めっこしている姿があった。
「すいません。手伝いますので、楽にしていて下さい。」
「ああ、頼む…。」
何だか初日の遣り取りを思い出す雰囲気に可笑しくなりながらベッドに座って貰った状態で夜着の上を脱がせ、お湯につけて絞ったタオルで首から体、左腕と背中を拭き、一度またお湯でタオルを濡らしてから絞って…。
「あの、脚を拭きます…。」
「うん、別に照れなくて良いんじゃないかい?」
「そうですよね…、失礼します。」
夜着の下を脱がせ、一先ず、左の大腿から足首へ、右の大腿から足首へ、最後に左右の足を丁寧に拭いただけなのだが…控えめに言っても、気恥ずかしい。
出来るだけ無心で作業を終え、新しい夜着を手にすると迅速にズボンを穿いて頂く。
「いや、さ…何なら全身好きに見てくれて構わないぐらいなんだが…君ったら…っ…。」
「もう、幾らでも笑って下さい!恥ずかしいものは恥ずかしいんです!」
「そうか。君らしいな、分かったよ。」
くくっと忍び笑いに益々羞恥が上がってくるが、深呼吸をしながら上着も着せて釦もしっかりと止める。
疲労感を覚えつつも、やはり汗はかいていたようなのでこれですっきりはしただろう。
気分的には満足して、シュタルクさんの待つ客室に行こうとして、右手を左手で掴まれた。
「ありがとう。」
「いえ、あの…。」
お礼の後に直ぐに離してくれるのかと思ったのだが、暫く握られ、口元に引き寄せられると軽く手の甲に口づけられる。
「っ…守護神…!」
「はいはい、いってらっしゃい。」
からかっているのだろう、慌てて手を引き抜くと今度こそ隣室に向かう。
全く、元気が出てきたのは良いが、反応に困る…。
上がる心拍数に数回、深呼吸をして、なんだか無性に…やるせない気分になった…。
心境に振り回されながらも、隣の客室に戻るとベッドメイキングが既に終わろうとしていた…!
流石シュタルクさん、そつが無い。
感心しながらも謝罪すると、いえいえといつもの遣り取りが始まって終わる。
自然と徳を積む行動が身についているのだろうか、とても見習いたいと最早尊敬を抱いていれば今夜の看病の手伝いまで申し出てくれたのだが、そこは軽症を理由に丁寧に断った、流石に申し訳なさ過ぎる。
準備が済んだ後はヘルマプロディートス神に部屋に戻って頂き、また軽い食事や水分補給を挟んでから休んで貰った。
洗濯物は回収して、後で洗濯して屋上に干す予定だ。
先にシュタルクさんが持って来て下さった食材をキッチンで確認したのだが、栄養があるからと比較的手に入る物らしいが…高価な飛竜の肉が添えられていて驚いた。
ある意味、竜の一種との悲しい対面とどう調理するかに戸惑ったが、普通に焼いて、一口大に切って塩を適量塗せば美味しいと言われて納得した。
後はオレン、俺の感覚で言う柑橘系の物は疲労回復に良いらしく、更にレモンに似た果物と蜂蜜があったので蜂蜜レモンを思い出した。
野菜類は長芋やトマトに似た野菜を取り急ぎ用意してくれていたので、この辺りはサラダとして出そうか。
そんな事を考えているとシュタルクさんが感慨深げに話し掛けて来た。
「神とはもっと、相容れない尊大な存在かと思っていましたが、案外人に近しいものなのですね。」
「そうですね…、神様にも色々とあるとは思いますが、この世界のヘルマプロディートス神は接しやすいと思います。」
「同感です。私は国柄や立場もあって、アムピトリーテー様を信仰していますが、どちらかというとヘルマプロディートス様との方が気が合うように思いました。取次をお願い致しましたが、いやはや、今では改宗を真剣に考えております。」
冗談なのか、本気なのかは分からないが、そう言って下さる気持ちは素直に嬉しく思う。
何なら、神としてならば俺もヘルマプロディートス神を信仰したいぐらいだ。
そうなると同士になるのだろうか、考える前に自然と言葉が口から出ていた。
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