【完結】めぐり逢い

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本編 めぐり逢い

第4話 作戦実行②

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「いけません!!!お勘さん!」

マズイ…このまま行かせると
この場で殺人が起きてしまう

殺人の場面なんて…
想像したら



サアーー…
一気に自分の顔が青くなった


ダメ!止めないと!!




がばっ!



私は動く勘太郎様を
必死にとめた

勘太郎「まっ まつか殿?!」

逃がすもんですか!
ここで逃がしたら絶対
殺傷とかするでしょ!!

そんなことは、させないんだから!


勘太郎「あのー…まつか殿、
もう俺は大丈夫だから
そ…そろそろ…////」

「………っ!!!」

……はっ!しまった…
止めるつもりが…

端から見た姿は
私が勘太郎様に
抱きついてるという状態だった

…な…

な、な…


何やってるんだ私!!////



すぐさま勘太郎様から2メートルぐらい離れて


「申し訳ございません!!」

必死に頭をペコペコ下げて
土下座をし続けた

これじゃあ…
今度は私の命が危ない
じゃない!


それに…
なんてハレンチなことをしちゃったの?!
いつからそんな軽い女に
なっちゃたの?!


恥ずかしすぎる!!

…………………………………


………………………………

(勘太郎side)


まつか「申し訳ございません!!」

必死になって頭をさげる彼女、
その顔は真っ赤で男慣れしていないのが
分かった。

「別に…謝らなくとも俺は…嬉し…」

まつか「お勘さん?」

…っ!!

カアァァ…

一気に顔があつくなった

……今…俺なんて言おうとした…?

「…そ…そろそろ部屋に戻るか
掃除もこれぐらいにして」

まつか「…え、あ、はい
そうですね」


タッ  タッ  タッ

少し慌てて
俺の元へ行くまつか殿を見て
愛おしく感じた

……まつか殿に言えるわけがない
さっき俺が言いかけた
言葉なんて…




『嬉しかった』…て


本当は前に行く、彼女の手を絡ませて
想いを伝えたい

でも今、言ってしまえば…
まつか殿には迷惑なだけだ

だから俺は俺らしく彼女との
距離を少しずつ縮める

この一週間
仕事の状況もそうだけど
まつか殿のことも…

「……よっし!頑張ろっ!」
決心ついた勘太郎だった。


(勘太郎sideおわり)

………………………………

勘太郎「……よっし!頑張ろっ!」

「?」
どうしたんだろ勘太郎さま?

顔も少し赤いし…
まさかさっきの水で…


それだったら大変!
早くほうきを直してふかせないと
勘太郎さまが風邪をひいてしまう!




急がないと!!


「お勘さん、濡れたままだと風邪を
ひいてしまいます
申し訳ございませんが、急ぎましょう」

「ああ、そうだな」


私と勘太郎様は
少し早く小走りをして
掃除用具を直しに行くことにした

「お勘さん寒くはないでしょうか?」

勘太郎「ふ…ふわっくしゅ!」


あらま…くしゃみで返事してる


少し乾いたとはいえ
このままだと風邪を
ひいてしまうよね きっと…

早く掃除用具を直して
勘太郎様を拭かせないと

少し走ったためか
掃除用具を直す場所にすぐに
ついたが…

直す場所には誰かがいた

あれっ?誰かいる
一人はおあけちゃんと
もう一人は誰かな?

勘太郎「……ま、まつか殿ほうきとか
置くのは後にしないか…」

勘太郎様が慌ててる
どうしたんだろう?

ふいにおあけちゃんと
男の人が振り向いて

おあけ「まつか!お勘さん!
お掃除お疲れ様」


おあけちゃんは笑いながら
手をふっているのに対して

???「ぶはっ!勘太郎お前何で
そんな格好をしているんだよ」

男の人の方はゲラゲラと
笑ってる…凄い豪快な笑い方…

勘太郎様はばつそうな顔をして


勘太郎「…御代鯉 なぜここにいるんだ…」

御代鯉「俺は修業の休憩中だから
この城に遊びに来たんだぜ」

勘太郎「はあ…何で今遊びにきたんだ…」

勘太郎様は御代鯉さんを睨んだ
迫力がすごい…もし、私に向けられたら
きっと立ち直れない。

御代鯉「そんなおっかない顔すんな
せっかくの女装姿がだいなしだぜ(笑)」

勘太郎「黙れ」

御代鯉「それと…その子は見かけない顔だが
新しくはいってきたのか?」

勘太郎「ああ、まつか殿っていうんだ
ちょっと2カ月位前に
はいったんだ」

御代鯉「へえ~そうなんだ
初めまして俺は御代鯉よろしくな!」

「はは初めまして私は松原まつかと言います」

自己紹介とかなれないから
緊張するな…

パニクるな落ち着くんだ私!





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