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本編 めぐり逢い
第3話 新たな始まり②
しおりを挟む勘太郎様はお城の偉い人で…
国をまとめる殿様の息子…
逆らったら、危険な人物
なので…
私達、下のお世話係には
暗黙のルールがある。
それは…
①勘太郎様や自分たちより
上の人たちに無礼なことを
しない
②偉い人を呼び捨てをしない
様をつける。
③偉い人たちに挨拶するときは
必ず正座して頭をさげる。
今までこのルールをやぶった
人たちはなんと…職を解雇されたか
国を追い出された…とか…
逆らえば自分も確実に
そうなる。
さあ、どうする私!
今…自分の目の前に超えらい人がいる…
そりゃあもちろん…
ちらっ
《おあけちゃん…》
こくっ
《わかってるわ、まつか》
私たちは正座をして挨拶を
する方を取った。
ザッ
「「おはようございます。勘太郎様!!」」
勘太郎「お、おい二人とも
そんな地べたに座らなくても!」
勘太郎様が慌ててる
ごめんなさい勘太郎様、こうでもしないと
どこかで見ている家来から
刀で刺されてしまうから私達。
勘太郎「俺にはそんな丁寧にしなくともいいのに…」
やっぱり他の偉い人たちとは
違うなあ、身分を鼻にかけてない
勘太郎「まつか殿、ここでの
生活にはだいぶなれたか?」
ちゃんと下の人にも話してくれるし…
「はいっ勘太郎様とおあけちゃんのおかげで
慣れました」
うん!この生活が送れているのは
勘太郎様やおあけちゃん…
親切な人達のおかげだもの
勘太郎「そ、そうかそれなら
よかったなま、まつか殿」
(…初めてまつか殿の笑顔をみた…///)
おあけ「…………!」
(…勘太郎様、わかりやすいなあ
顔にでてるよ。身分違いの片思い…かあ
なんかいいネタになりそう(笑))
勘太郎「そうだ!まつか殿は城の外の
町の様子はもう見たか?」
「いえ…まだ見ておりません」
そう言えば一度も城の外を
見てなかったけ…
見てみたいなあ…
勘太郎「なら丁度よかった、7日後の
休みの日に俺がこの町を
案内しようか?あ、もちろんおあけ殿も
一緒に…」
おあけ「あの…勘太郎様、誠に有り難い事ですが…
あいにくその日は用事ありますので…
まつかとお二人で一緒に
廻れたらいかがでしょうか?」
(ごめんね 勘太郎様用事があるのはウソです
私はこっそり二人の様子を見る方が…
良いです。小説のネタになりそうだし!)
勘太郎「そうか、仕方ない。
ならば俺が町を案内するがいいか?まつか殿」
(ありがとう!!おあけ殿 恩にきる!)
「こんな私が城の外を出ても
よろしいのですか!
ありがとうございます!!」
嬉しい!お城の外がみれるなんて
なんせ三週間もずっと同じ
場所にいると滅入ってしまうもの。
城の外はどんな感じなんだろう
現在にはない物が
沢山あるのかな?楽しみだ…
が…しかしせっかくの
外を見れるチャンスを…
蕾「いけません!勘太郎様!!
城の世話の下人を外に出すなんて」
今朝、やけどをした蕾さまが
ぶち壊した。
声の方へ振り向くと
蕾さまは仁王立ちで立っていた。
蕾さま…
凄い迫力…です
怖い顔で私と
おあけちゃんを睨んでる
今朝の汁物ぶちまけは
アクシデントですよー…
…といっても火に油だよね
本当にわざとじゃないのに(涙)
それに蕾さま
休まなくて大丈夫かな?
今にも少しよろけてるのに…
何かだんだん罪悪感が…
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