【完結】めぐり逢い

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本編 めぐり逢い

第2話 着いた場所は②

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一方……えまつ達は…




「くしゅんっ!!」


風邪ひいたかな?
お姉ちゃんどこに居るんだろう?」


落ちた場所を見たけど…
お姉ちゃんは居なかった。


「あの高さから落下したから…
大丈夫かな…」


ぽっぽちゃん「ま、まままー…(ごめん
…えまつ私がいたというのに)」


「ぽっぽちゃん…大丈夫だよ!お姉ちゃんは鉄の女だって自慢してたから」

ぽっぽちゃん「ま、まま、まー(鉄の女って…)」

「ほら‥ぽっぽちゃん元気だして
そうだ私が元気がでる歌を歌うよ」


ぽっぽちゃん「まー?(元気がでる歌?)」

「うん!せーの!歩こ~歩こ~♪私は元気~♪」

ぽっぽちゃん「ま、まま~(明るい歌だな~♪)」

「歩く大好き~♪どんどん……」




ぴたっ





ぽっぽちゃん「ま~?(えまつ?)」


「見てぽっぽちゃん…目の前にお兄さんがいる。」



あのお兄さん…
なんで座ってるのかな

あっ…よく見ると手首…縛られてる
痛そう…



ぽっぽちゃん「ままー、まーまー…(えまつ
…そこに行くのやめたほうが)」

「え、どうして?ぽっぽちゃん?」

ぽっぽちゃん「ま、まままー(なんか危なそうな
感じかするの)」

「そうかな?でも私、いってみる!危なそうだったら
二人で逃げよ!」


ぽっぽちゃん「まぁーまま…まもっ?!
(本当に大丈夫なのかしら…
いざの場合、私が何とかするしか……て?!)」


ぽっぽちゃん「ま!まっまー!(あっ!待ってよ、えまつー!)」


トコトコトコ…



……………………

………………………………………………………




(???side)



…小娘と鳩がこっちに来やがった

どうせ、こいつらも俺を
馬鹿にしにきたのか…


小娘が来る前の子供だって
俺を気味悪がって、

石を投げつけられったけ…
まあ睨んで追っ払ったけど

…小娘も鳩も俺に睨まれたら
逃げるだろ

そう思って、思いっきり睨んだ。



ギラッ

えまつ「…………」



…ふん、さっきの子供と同様
泣きわめいて逃げるだろ…


スタスタ…ストンっ



!!
小娘が俺の目の前に座り込んだ。


えまつ「その手…凄く痛そう…大丈夫?」


…な?!何故逃げないだ、こいつ…
俺のこと…怖くないのか?
人間と違って耳も尖って、黒い羽だってあるのに


えまつ「お兄さん?なんで手をしばられてるの」

???「…見りゃ分かるだろ、売り物にされてるんだよ。」


小娘は黙り込んで…



次に発した言葉が
耳を疑うようなものだった。


えまつ「よし!私、お兄さんをお助けする!」

???「はあっ?!何言ってんだよ…」

…無理だろお前らだけじゃ
この鎖を外すの…


ギチ ギチ ギチ…(縄外そうとする音)



えまつ「うーん…この鎖外れないなあ」


…何で必死にこんな
俺を助けようとするんだよ

手、真っ赤じゃねーか…


こんな人間初めて見た…






…………………………………………

……………………………………………………

(???side  終わり)










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