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異世界でお菓子屋さんを開きました 最終章

第12話 お互いの気持ち②

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第12話 お互いの気持ち②

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私は新川真澄!
お菓子作りが大好きな26歳。
彼氏いない歴=年齢!!

そんな私だけど、
いまオキニス君に口付けされている。
どうしてこうなった?!

※真澄は今の状況にパニックになり、自ら自己紹介をしている。

わぁぁオキニス君ってまつ毛長い
…肌も私より白くてきめ細かくて…綺麗…
やっぱり若いからなの?17歳だから…
いや…もう18歳になったのかな


……じゃなくて!!


「~~~っ」

オキニス「…………」

…オキニス君の色気と今の状況が、
恥ずかしくなり思わず目を瞑ってしまう。

視界が見えなくなった事により、
唇のやわらかい感触が
より一層感じてしまい、
逆効果…。


……こっ…こういう時…
どうすればいいの?!

口付けなんて…
カスタードプリン…そう……
ラピスラズリの森のお迎え以来…
あの時は自覚する前だったから…

…うぅぅ…恥ずかしさに加えて、
だんだんと息が苦しく……


「…………っふぅ………」

オキニス「………!あっ…
ごめんなさい真澄…」


私の息苦しさに気付いたのか、
オキニス君はすぐに離れてくれた。

だけど、頬に触れた手は離さない。

私を見つめるエメラルドグリーンの瞳は、
熱がこもっていて、鈍感な私でも理解ができた。

彼は…オキニス君は…
本当に私の事が好きなんだって…


オキニス「……俺の気持ちは伝わりましたか」

「………はい////…ちゃんと伝わりました…」


…きっと…情けないぐらいに…
私…顔が真っ赤なんだろうな…

でも…それ以上にオキニス君と
両想いだったのか、とても嬉しくて…
幸せな気持ちが広がって…


「ありがとうございます…
オキニス君…とても嬉しい…
私も……

貴方の事が好きです。愛しています。」

自分を偽らず、ありのままの想いを伝え、
頬に触れる手を自身の手で重ね微笑んだ。


オキニス「…真澄…っ好きだ愛している
後から嫌だと言っても2度と離さないからな」

聞いた事がない低い声色で呟くと、
オキニス君は頬からゆっくり手を離し、
私をギュッと力強く抱きしめた。

「はい……」

私も彼の背中に手を回し、抱き返した。

私は世界一幸せ者だな…
好きな人と両想いで、
その彼が私を抱きしめてくれる。

…どうか…どうか…
もう少しこのままで…

 ゆっくり目を閉じて、
彼と温もりと鼓動を
体全体で感じた。



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………………………



……………………


……………………



【オマケ…部屋の外では…】

黒夜「イッケー!オキニス王子!
ここでキスだー(小声)」

緑「くっ…黒夜君…これ以上は
真澄のプライバシーだから
そろそろ…(小声)」

黒夜「えぇー緑は見たくないの?
見たいでしょ!2人が結ばれる瞬間!(小声)」

緑「……見たい(小声)」

黒夜「よしっ!じゃあ見ようよ
みっ緑!オキニス王子がっ…(小声)」



…こうして


オキニス「……!!黒夜さんに緑さん?!」


オキニスに気付かれるまで、
黒夜と緑は、扉から2人の様子を眺めていた。


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