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異世界でお菓子屋さんを開きました 最終章

第6話 オキニスside②真澄への回答

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第6話 オキニスside②



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パンド国王が雛美火王子の刑を決める
国王会議の行なっている中、

俺は、真澄達から来た手紙の回答を
まとめ始める。

まず、一つ目は…

「真澄の内容からだな…
自分が大変な状況なのに…
俺たちの心配とは…優しいな…」

いまだにベットで眠り続ける真澄。

呼吸はしているのに…
血色も良いのに…目を覚さない。

あぁ、早く目を覚ましてくれ
そろそろ待つのは限界なんだ。

早く声が聞きたい。
「オキニス君」って
もう一度、呼んでほしい。

あと2日に目が覚めると、
分かっていても…もどかしい。


「…緑さん、黒夜さん
この付箋に書くとあの世にいる
真澄の元へ届くそうなので、
どうぞ思いを書いてください。」

そう言って、俺は2人に1枚ずつ
淡い水色の付箋とインク付きの羽ペンを
渡した。


緑「ありがとうございます。
オキニス王子。元の世界には
こういうのないから…

嬉しいですね。あの世でも手紙が
届ける事ができるなんて…」

黒夜「そうだね…緑の世界だと
こう言った術や魔法がないから
新鮮だよね」

緑「ふふっそうね、この世界は
まだ知らない事ばかりだから、
真澄が目を覚ましたら、
紹介して貰わないと」

緑さんと黒夜さんは、
お互いに笑みを浮かべ、
手紙を書き始めた。

俺も手紙を書かなくては…


・俺は元気な事。

・クモード王国の様子。

・ピンキーさんや、ヨーグルさん一家の事。


書きたい事が多くありすぎて、
1枚に収まるのか…

手紙なんて…呉紅店主のお店に
潜伏していた依頼だな…

そう思いながら、俺も手紙を書き始めた。

……………………………………………………


…………………………………………


………………………………


「よし、書き終わった!」

すぐに書き終え、付箋から手を離すと…

付箋はふわっと浮き上がり、
すっと消えた。

これで…真澄の元へ届くはず。
ちゃんと届いて欲しいな…


「……………………」

ふいに真澄を見ると、真澄は…
笑みを浮かべてた。

……この様子だけど、手紙はちゃんと
届いたのかな。

このまま…真澄が目が覚めるまで、
そばに居たいが…

やらなければいけない事が
残り2つある。


その1つは…

オーロさんの質問内容を
シリンヌさんとシルク魔王に
答えてもらう事。

「黒夜さん、緑さん…
俺は手紙の質問の答えを見つけに、
一度、ラピスラズリの森と牡丹王国に
行ってきます。」

黒夜「オキニス王子。真澄は僕たちに
任せて下さい!」

黒夜さんは
任せなさいとばかりに、
胸を叩いた。

その隣では、緑さんも自信満々に
頷く。その様子を見て安心する。


「はいっ真澄の事
お願いしますね

もし、何かありましたら、
すぐ手紙を飛ばしてください。

では、行ってきます。」


黒夜「分かりしました。
オキニス王子。いってらっしゃい」

緑「いってらっしゃい
道中、お気をつけてください」



心配かけまいと2人にニコッと笑い、
俺は部屋から出た。



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