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異世界でお菓子屋さんを開きました 最終章
第5話 人間を好きになった鬼の話①※武虎side
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第5話 人間を好きになった鬼の話①
※武虎side
……………………………………………………
牡丹城を働き始めてから
2年が経った。
今年で15歳か~…
…歳を取れるなんて奇跡だ…
…………うん…
「ここまで死なずに生きている!
神に感謝!!あぁ生きているって
最高!!」
そう叫ばずには居られない!!
周りの妖怪仲間がビクッと
肩を震わせ、見なかった事にして、
その場から離れていっても気にしない!
だって…この2年間は、
本当に一瞬の油断が命取りだったもん!!
まず、周りの妖怪達に『女』だと、
バレないように男装して、
男として振る舞って…
女性らしい事を我慢していた。
それだけでも、だいぶ精神にくるのに…
雛美火『お前の名は「武虎」と言ったな
……気に入った』
何故かあの日以来、
雛美火王子に気に入られ、
日を追う毎に関わりが多くなった。
例えば、仕事中に雛美火王子に
声をかけられ、数十分ぐらい会話が続く。
もちろん仕事はできない。
手を止めて、雛美火王子の目を
しっかり見て、相槌を打ちながら、
聞かなくてはならない。
困り果てて、一度は妖怪仲間に
目で助けを求めたら…
雛美火「何処見ている?
俺の話を聞かないとは良い度胸だな
…誰を見ている?」
…と恐ろしい声色で、
妖怪仲間を見そうになったので、
慌てて…
「雛美火王子!申し訳ございません!!
実はこの後、国王様の部屋を掃除する
お時間でして、思わず時計を見ていました」
言い訳をした。
いや、国王様の掃除は本当なんだけど
雛美火「時計…父上の部屋の掃除…
…どこぞの妖怪に目移りしているかと
…命拾いしたな。お前も…妖怪も…」
ギッと助けを求めた妖怪さんを睨む
雛美火王子。
妖怪さんは青い顔してカタカタ震え、
「すっすみません!」と
ペコペコと頭を下げる。
「……………………」
…私が誰かに助けを求めたら…
その人に危害が加わる…
それ以降、私は雛美火王子の話を聞く時は、
仕事を止め、相槌を打つ様にした。
仕事をこなしながら、周りに気を遣い、
雛美火王子に怯えて日々を過ごす。
そんな生活を2年過ごしたら、
人間どうなるか…
結果…
『高熱を出して雛美火王子の前で気絶。』
…本当にあの頃の私…
自分で言うのもなんだけど、
苦労していたな…
熱が出ていたのは分かっていたけど、
仲間たちに迷惑かけたくない、
雛美火王子の恐ろしさの気持ちが勝って、
身体が熱くて、頭がグラグラして…
意識が朦朧とした中で働いたな…
雛美火「お前のお陰で人間は良い種族だと
知ったんだ…見ろ!この俺に酒を渡してきた」
武虎「良かったです…雛美火王子
王子が喜ぶ姿を見ると、
僕もとても嬉しいです」
雛美火「……そう言ってくれるのは
お前だけだな…」
雛美火王子の話も必死に聞いて…
でも…
焔火「武虎君!お久しぶり
今日は君に手土産を持ってきた…ぞ
てっ…武虎君!!君っ…」
焔火国王の声を聞いた瞬間…
もうダメだった。
「…………国王…様」グラッ…
国王様の存在で安心しきった私は、
あろう事か、彼の方へ倒れこんでしまい、
意識をシャットアウトしてしまった。
…………………………………………………………
……………………………………………………
………………………………
※焔火side
久しぶりに会えた彼女は、
顔を赤くして、足腰が震えていた。
まさか彼女は…体調が悪い中
仕事をし続けて…
武虎『………国王…様…』
ぐらっと身体が揺れ、
倒れてしまった。
幸い倒れた方向が儂だったので、
彼女を支えたが…
「………っ熱!
…身体がこんなに熱いのに…
君はっ…しっかりしろ!!
今、看病するからなっ」
雛美火「父上?何で慌てているんですか?
武虎も突然父上にもたれ掛かって、
……俺より父上が良いのか……」
……息子が発した言葉に唖然とした。
何言っているんじゃこの子は、
彼女の様子を見て、まだ気付かないのか
この場ですぐに説教したいが、
今は武虎の容態が大事じゃ!
「……武虎を医務室へ連れて行く
命に関わるから、邪魔するでないぞ」
雛美火「はっ?!どういう事ですか?
怪我なんてしていないのに」
「説明は後じゃ!!」
雛美火の会話をぶった斬り、
武虎を抱え込んで医務室へ走り出した。
この娘の命の灯火を消してたまるか!
…武虎…すまなかった…
お主はこんなにも無理をしていたんだな…
武虎の肩をぎゅっと掴み、
自身の不甲斐ないさなに、
ギリっと歯切りしをした。
第5話 人間を好きになった鬼の話①
※武虎side
……………………………………………………
牡丹城を働き始めてから
2年が経った。
今年で15歳か~…
…歳を取れるなんて奇跡だ…
…………うん…
「ここまで死なずに生きている!
神に感謝!!あぁ生きているって
最高!!」
そう叫ばずには居られない!!
周りの妖怪仲間がビクッと
肩を震わせ、見なかった事にして、
その場から離れていっても気にしない!
だって…この2年間は、
本当に一瞬の油断が命取りだったもん!!
まず、周りの妖怪達に『女』だと、
バレないように男装して、
男として振る舞って…
女性らしい事を我慢していた。
それだけでも、だいぶ精神にくるのに…
雛美火『お前の名は「武虎」と言ったな
……気に入った』
何故かあの日以来、
雛美火王子に気に入られ、
日を追う毎に関わりが多くなった。
例えば、仕事中に雛美火王子に
声をかけられ、数十分ぐらい会話が続く。
もちろん仕事はできない。
手を止めて、雛美火王子の目を
しっかり見て、相槌を打ちながら、
聞かなくてはならない。
困り果てて、一度は妖怪仲間に
目で助けを求めたら…
雛美火「何処見ている?
俺の話を聞かないとは良い度胸だな
…誰を見ている?」
…と恐ろしい声色で、
妖怪仲間を見そうになったので、
慌てて…
「雛美火王子!申し訳ございません!!
実はこの後、国王様の部屋を掃除する
お時間でして、思わず時計を見ていました」
言い訳をした。
いや、国王様の掃除は本当なんだけど
雛美火「時計…父上の部屋の掃除…
…どこぞの妖怪に目移りしているかと
…命拾いしたな。お前も…妖怪も…」
ギッと助けを求めた妖怪さんを睨む
雛美火王子。
妖怪さんは青い顔してカタカタ震え、
「すっすみません!」と
ペコペコと頭を下げる。
「……………………」
…私が誰かに助けを求めたら…
その人に危害が加わる…
それ以降、私は雛美火王子の話を聞く時は、
仕事を止め、相槌を打つ様にした。
仕事をこなしながら、周りに気を遣い、
雛美火王子に怯えて日々を過ごす。
そんな生活を2年過ごしたら、
人間どうなるか…
結果…
『高熱を出して雛美火王子の前で気絶。』
…本当にあの頃の私…
自分で言うのもなんだけど、
苦労していたな…
熱が出ていたのは分かっていたけど、
仲間たちに迷惑かけたくない、
雛美火王子の恐ろしさの気持ちが勝って、
身体が熱くて、頭がグラグラして…
意識が朦朧とした中で働いたな…
雛美火「お前のお陰で人間は良い種族だと
知ったんだ…見ろ!この俺に酒を渡してきた」
武虎「良かったです…雛美火王子
王子が喜ぶ姿を見ると、
僕もとても嬉しいです」
雛美火「……そう言ってくれるのは
お前だけだな…」
雛美火王子の話も必死に聞いて…
でも…
焔火「武虎君!お久しぶり
今日は君に手土産を持ってきた…ぞ
てっ…武虎君!!君っ…」
焔火国王の声を聞いた瞬間…
もうダメだった。
「…………国王…様」グラッ…
国王様の存在で安心しきった私は、
あろう事か、彼の方へ倒れこんでしまい、
意識をシャットアウトしてしまった。
…………………………………………………………
……………………………………………………
………………………………
※焔火side
久しぶりに会えた彼女は、
顔を赤くして、足腰が震えていた。
まさか彼女は…体調が悪い中
仕事をし続けて…
武虎『………国王…様…』
ぐらっと身体が揺れ、
倒れてしまった。
幸い倒れた方向が儂だったので、
彼女を支えたが…
「………っ熱!
…身体がこんなに熱いのに…
君はっ…しっかりしろ!!
今、看病するからなっ」
雛美火「父上?何で慌てているんですか?
武虎も突然父上にもたれ掛かって、
……俺より父上が良いのか……」
……息子が発した言葉に唖然とした。
何言っているんじゃこの子は、
彼女の様子を見て、まだ気付かないのか
この場ですぐに説教したいが、
今は武虎の容態が大事じゃ!
「……武虎を医務室へ連れて行く
命に関わるから、邪魔するでないぞ」
雛美火「はっ?!どういう事ですか?
怪我なんてしていないのに」
「説明は後じゃ!!」
雛美火の会話をぶった斬り、
武虎を抱え込んで医務室へ走り出した。
この娘の命の灯火を消してたまるか!
…武虎…すまなかった…
お主はこんなにも無理をしていたんだな…
武虎の肩をぎゅっと掴み、
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ギリっと歯切りしをした。
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