122 / 202
異世界でお菓子屋さんを開きました 第三章 本編(和菓子編 後半)
過去話 黒夜と緑④※閲覧注意
しおりを挟む
……………………………………………………………
過去話 黒夜と緑④※閲覧注意
※黒夜side
………………………………………………………………
それから数日間、
僕らは【契り】を交わし続けた。
緑が薬の効果で動く事が出来ないうちに
声が出せないうちに、
僕の熱を緑の中に何度も吐き出した。
『やっと緑に触れられた』
『これで緑は僕のもの』
『産まれてくる子供が楽しみだな』
あの時は、怒りと嫉妬にかられ
自分の事しか考えていなくて…
大切な彼女を傷つけた事に、
気付いたのは…薬の効果が薄れ…
緑「…….黒…夜君…君の気持ちは
充分…分かったから……」
「………っ!!」
か細い声で、
僕の手を弱々しく握った時だった。
緑「お願い……もう…やめて…」
緑はよろよろと起き上がり、
泣き腫らした瞳で僕をじっと見た。
気付いた時には既に遅く
身体を見ると僕が付けた噛み跡や鬱血痕が
びっしりあって…
……とても痛々しかった。
「みっ緑っ…僕、そんなつもりじゃ…
ごめんっごめんなさい!」
すぐに行為をやめ、
緑に着物をかけ、抱きしめた。
…謝ったって、抱きしめたって
もう遅いのかもしれない
…好きなのに…大切なのに…
傷を付けて…どうして僕は……
これじゃあ、緑の両親と変わらないじゃないか
……何やってるんだ僕は……
緑「よっ…良かった…いつもの黒夜君に
戻った…よかっ…」
彼女は笑みを浮かべ、そのまま…
ぽすんっ
緑「すぅ……すぅ……」
僕の腕の中で眠ってしまった。
安心しきった笑みを浮かべて…
「緑ぃっ…ぅぅ……」
穏やかに眠る彼女を見て、
ボロボロと涙が溢れた。
傷つけてごめん…
緑は僕の為に別れを告げたのに…
僕の未来を思って…
でも、僕…
緑と離れ離れになりたくない
僕じゃない男に触れられて、
その男と家庭を作るなんて
とても嫌だし…許せない
「……許して…緑」
……もう、僕は緑 無しじゃ
生きられないんだ。
ごめん…本当にごめん
緑を布団に横たわせ、掛け布団をかけ、
僕も同じ布団に入り目を閉じた。
……………………………………………………………
……………………………………………
………………………………
次の日、
目を覚ますと隣にいるはずの
緑が居なかった。
「緑っ!!」
…まさか逃げた?!
同意なく契りをしたから
……僕の事を嫌いになって…
やだ!僕を置いて行かないで!
急いで服を着替え、
緑を探し始めようと襖を開いた瞬間、
ふわりとご飯の香りがした。
「……えっ…これは?」
ちゃぶ台にはお味噌汁とおにぎりが
置かれていて、湯気がたって美味しそう
緑「おはよう黒夜君!お腹すいたでしょ
ご飯作ったから食べて」
「緑……」
緑「ほらっ冷めない内に……
どっどうしたの黒夜君?!
何で泣いているの?
どこか痛いの?」
「起きたら……隣に居なかったから
僕の事…嫌になって
帰ったかと思った……
一昨日と昨日は本当にごめん…」
情けなく、緑の目の前で
泣いてしまった。
すると緑は優しく笑い、
緑「好きな人を置いて行くわけないじゃん
私もごめん…黒夜君の気持ちを
勝手に決めつけて」
僕の涙をやさしく手で拭ってくれた。
触れた手はまだ少し震えがあり、
薬の作用が残っている…
緑の症状に対して
…心が痛み、罪悪感が湧いた。
「緑は謝んないでよ 僕が悪いのに…
ご飯作ってくれてありがとう」
こんな僕を見捨てないでくれて、
好きって言ってくれてありがとう
薬を盛られ無理矢理 行為をされたら
普通、嫌いになる筈なのに…
震えている手を僕は
自分の頬にあて頬擦りをした。
ああ、やっぱり緑の手は温かいな
「……ねえ、緑…ご飯食べながらで
いいから…今後について話をしない?」
緑「うん…分かった
でも、まずは腹ごしらえ
先にご飯を食べようか」
緑はニコッと笑い、
僕をご飯がある ちゃぶ台に座らせた。
過去話 黒夜と緑④※閲覧注意
※黒夜side
………………………………………………………………
それから数日間、
僕らは【契り】を交わし続けた。
緑が薬の効果で動く事が出来ないうちに
声が出せないうちに、
僕の熱を緑の中に何度も吐き出した。
『やっと緑に触れられた』
『これで緑は僕のもの』
『産まれてくる子供が楽しみだな』
あの時は、怒りと嫉妬にかられ
自分の事しか考えていなくて…
大切な彼女を傷つけた事に、
気付いたのは…薬の効果が薄れ…
緑「…….黒…夜君…君の気持ちは
充分…分かったから……」
「………っ!!」
か細い声で、
僕の手を弱々しく握った時だった。
緑「お願い……もう…やめて…」
緑はよろよろと起き上がり、
泣き腫らした瞳で僕をじっと見た。
気付いた時には既に遅く
身体を見ると僕が付けた噛み跡や鬱血痕が
びっしりあって…
……とても痛々しかった。
「みっ緑っ…僕、そんなつもりじゃ…
ごめんっごめんなさい!」
すぐに行為をやめ、
緑に着物をかけ、抱きしめた。
…謝ったって、抱きしめたって
もう遅いのかもしれない
…好きなのに…大切なのに…
傷を付けて…どうして僕は……
これじゃあ、緑の両親と変わらないじゃないか
……何やってるんだ僕は……
緑「よっ…良かった…いつもの黒夜君に
戻った…よかっ…」
彼女は笑みを浮かべ、そのまま…
ぽすんっ
緑「すぅ……すぅ……」
僕の腕の中で眠ってしまった。
安心しきった笑みを浮かべて…
「緑ぃっ…ぅぅ……」
穏やかに眠る彼女を見て、
ボロボロと涙が溢れた。
傷つけてごめん…
緑は僕の為に別れを告げたのに…
僕の未来を思って…
でも、僕…
緑と離れ離れになりたくない
僕じゃない男に触れられて、
その男と家庭を作るなんて
とても嫌だし…許せない
「……許して…緑」
……もう、僕は緑 無しじゃ
生きられないんだ。
ごめん…本当にごめん
緑を布団に横たわせ、掛け布団をかけ、
僕も同じ布団に入り目を閉じた。
……………………………………………………………
……………………………………………
………………………………
次の日、
目を覚ますと隣にいるはずの
緑が居なかった。
「緑っ!!」
…まさか逃げた?!
同意なく契りをしたから
……僕の事を嫌いになって…
やだ!僕を置いて行かないで!
急いで服を着替え、
緑を探し始めようと襖を開いた瞬間、
ふわりとご飯の香りがした。
「……えっ…これは?」
ちゃぶ台にはお味噌汁とおにぎりが
置かれていて、湯気がたって美味しそう
緑「おはよう黒夜君!お腹すいたでしょ
ご飯作ったから食べて」
「緑……」
緑「ほらっ冷めない内に……
どっどうしたの黒夜君?!
何で泣いているの?
どこか痛いの?」
「起きたら……隣に居なかったから
僕の事…嫌になって
帰ったかと思った……
一昨日と昨日は本当にごめん…」
情けなく、緑の目の前で
泣いてしまった。
すると緑は優しく笑い、
緑「好きな人を置いて行くわけないじゃん
私もごめん…黒夜君の気持ちを
勝手に決めつけて」
僕の涙をやさしく手で拭ってくれた。
触れた手はまだ少し震えがあり、
薬の作用が残っている…
緑の症状に対して
…心が痛み、罪悪感が湧いた。
「緑は謝んないでよ 僕が悪いのに…
ご飯作ってくれてありがとう」
こんな僕を見捨てないでくれて、
好きって言ってくれてありがとう
薬を盛られ無理矢理 行為をされたら
普通、嫌いになる筈なのに…
震えている手を僕は
自分の頬にあて頬擦りをした。
ああ、やっぱり緑の手は温かいな
「……ねえ、緑…ご飯食べながらで
いいから…今後について話をしない?」
緑「うん…分かった
でも、まずは腹ごしらえ
先にご飯を食べようか」
緑はニコッと笑い、
僕をご飯がある ちゃぶ台に座らせた。
0
あなたにおすすめの小説
存在感のない聖女が姿を消した後 [完]
風龍佳乃
恋愛
聖女であるディアターナは
永く仕えた国を捨てた。
何故って?
それは新たに現れた聖女が
ヒロインだったから。
ディアターナは
いつの日からか新聖女と比べられ
人々の心が離れていった事を悟った。
もう私の役目は終わったわ…
神託を受けたディアターナは
手紙を残して消えた。
残された国は天災に見舞われ
てしまった。
しかし聖女は戻る事はなかった。
ディアターナは西帝国にて
初代聖女のコリーアンナに出会い
運命を切り開いて
自分自身の幸せをみつけるのだった。
【完結済】隣国でひっそりと子育てしている私のことを、執着心むき出しの初恋が追いかけてきます
鳴宮野々花@書籍4作品発売中
恋愛
一夜の過ちだなんて思いたくない。私にとって彼とのあの夜は、人生で唯一の、最良の思い出なのだから。彼のおかげで、この子に会えた────
私、この子と生きていきますっ!!
シアーズ男爵家の末娘ティナレインは、男爵が隣国出身のメイドに手をつけてできた娘だった。ティナレインは隣国の一部の者が持つ魔力(治癒術)を微力ながら持っており、そのため男爵夫人に一層疎まれ、男爵家後継ぎの兄と、世渡り上手で気の強い姉の下で、影薄く過ごしていた。
幼いティナレインは、優しい侯爵家の子息セシルと親しくなっていくが、息子がティナレインに入れ込みすぎていることを嫌う侯爵夫人は、シアーズ男爵夫人に苦言を呈す。侯爵夫人の機嫌を損ねることが怖い義母から強く叱られ、ティナレインはセシルとの接触を禁止されてしまう。
時を経て、貴族学園で再会する二人。忘れられなかったティナへの想いが燃え上がるセシルは猛アタックするが、ティナは自分の想いを封じ込めるように、セシルを避ける。
やがてティナレインは、とある商会の成金経営者と婚約させられることとなり、学園を中退。想い合いながらも会うことすら叶わなくなった二人だが、ある夜偶然の再会を果たす。
それから数ヶ月。結婚を目前に控えたティナレインは、隣国へと逃げる決意をした。自分のお腹に宿っていることに気付いた、大切な我が子を守るために。
けれど、名を偽り可愛い我が子の子育てをしながら懸命に生きていたティナレインと、彼女を諦めきれないセシルは、ある日運命的な再会を果たし────
生まれ育った屋敷で冷遇され続けた挙げ句、最低な成金ジジイと結婚させられそうになったヒロインが、我が子を守るために全てを捨てて新しい人生を切り拓いていこうと奮闘する物語です。
※いつもの完全オリジナルファンタジー世界の物語です。全てがファンタジーです。
※この作品は小説家になろう、カクヨムにも投稿しています。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
【完結】二度目の子育て~我が子を可愛がったら溺愛されました
三園 七詩
恋愛
私は一人娘の優里亜の母親だった。
優里亜は幼い頃から体が弱く病院でほとんどの時間を過ごしていた。
優里亜は本が好きでよく私にも本の話をしてくれた。
そんな優里亜の病状が悪化して幼くして亡くなってしまう。
絶望に打ちひしがれている時事件に巻き込まれ私も命を落とした。
そして気がつくと娘の優里亜が大好きだった本の世界に入り込んでいた。
王宮地味女官、只者じゃねぇ
宵森みなと
恋愛
地味で目立たず、ただ真面目に働く王宮の女官・エミリア。
しかし彼女の正体は――剣術・魔法・語学すべてに長けた首席卒業の才女にして、実はとんでもない美貌と魔性を秘めた、“自覚なしギャップ系”最強女官だった!?
王女付き女官に任命されたその日から、運命が少しずつ動き出す。
訛りだらけのマーレン語で王女に爆笑を起こし、夜会では仮面を外した瞬間、貴族たちを騒然とさせ――
さらには北方マーレン国から訪れた黒髪の第二王子をも、一瞬で虜にしてしまう。
「おら、案内させてもらいますけんの」
その一言が、国を揺らすとは、誰が想像しただろうか。
王女リリアは言う。「エミリアがいなければ、私は生きていけぬ」
副長カイルは焦る。「このまま、他国に連れて行かれてたまるか」
ジークは葛藤する。「自分だけを見てほしいのに、届かない」
そしてレオンハルト王子は心を決める。「妻に望むなら、彼女以外はいない」
けれど――当の本人は今日も地味眼鏡で事務作業中。
王族たちの心を翻弄するのは、無自覚最強の“訛り女官”。
訛って笑いを取り、仮面で魅了し、剣で守る――
これは、彼女の“本当の顔”が王宮を変えていく、壮麗な恋と成長の物語。
★この物語は、「枯れ専モブ令嬢」の5年前のお話です。クラリスが活躍する前で、少し若いイザークとライナルトがちょっと出ます。
次期騎士団長の秘密を知ってしまったら、迫られ捕まってしまいました
Karamimi
恋愛
侯爵令嬢で貴族学院2年のルミナスは、元騎士団長だった父親を8歳の時に魔物討伐で亡くした。一家の大黒柱だった父を亡くしたことで、次期騎士団長と期待されていた兄は騎士団を辞め、12歳という若さで侯爵を継いだ。
そんな兄を支えていたルミナスは、ある日貴族学院3年、公爵令息カルロスの意外な姿を見てしまった。学院卒院後は騎士団長になる事も決まっているうえ、容姿端麗で勉学、武術も優れているまさに完璧公爵令息の彼とはあまりにも違う姿に、笑いが止まらない。
お兄様の夢だった騎士団長の座を奪ったと、一方的にカルロスを嫌っていたルミナスだが、さすがにこの秘密は墓場まで持って行こう。そう決めていたのだが、翌日カルロスに捕まり、鼻息荒く迫って来る姿にドン引きのルミナス。
挙句の果てに“ルミタン”だなんて呼ぶ始末。もうあの男に関わるのはやめよう、そう思っていたのに…
意地っ張りで素直になれない令嬢、ルミナスと、ちょっと気持ち悪いがルミナスを誰よりも愛している次期騎士団長、カルロスが幸せになるまでのお話しです。
よろしくお願いしますm(__)m
理想の男性(ヒト)は、お祖父さま
たつみ
恋愛
月代結奈は、ある日突然、見知らぬ場所に立っていた。
そこで行われていたのは「正妃選びの儀」正妃に側室?
王太子はまったく好みじゃない。
彼女は「これは夢だ」と思い、とっとと「正妃」を辞退してその場から去る。
彼女が思いこんだ「夢設定」の流れの中、帰った屋敷は超アウェイ。
そんな中、現れたまさしく「理想の男性」なんと、それは彼女のお祖父さまだった!
彼女を正妃にするのを諦めない王太子と側近魔術師サイラスの企み。
そんな2人から彼女守ろうとする理想の男性、お祖父さま。
恋愛よりも家族愛を優先する彼女の日常に否応なく訪れる試練。
この世界で彼女がくだす決断と、肝心な恋愛の結末は?
◇◇◇◇◇設定はあくまでも「貴族風」なので、現実の貴族社会などとは異なります。
本物の貴族社会ではこんなこと通用しない、ということも多々あります。
R-Kingdom_1
他サイトでも掲載しています。
【本編完結】伯爵令嬢に転生して命拾いしたけどお嬢様に興味ありません!
ななのん
恋愛
早川梅乃、享年25才。お祭りの日に通り魔に刺されて死亡…したはずだった。死後の世界と思いしや目が覚めたらシルキア伯爵の一人娘、クリスティナに転生!きらきら~もふわふわ~もまったく興味がなく本ばかり読んでいるクリスティナだが幼い頃のお茶会での暴走で王子に気に入られ婚約者候補にされてしまう。つまらない生活ということ以外は伯爵令嬢として不自由ない毎日を送っていたが、シルキア家に養女が来た時からクリスティナの知らぬところで運命が動き出す。気がついた時には退学処分、伯爵家追放、婚約者候補からの除外…―― それでもクリスティナはやっと人生が楽しくなってきた!と前を向いて生きていく。
※本編完結してます。たまに番外編などを更新してます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる