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異世界でお菓子屋さんを開きました 第三章 本編(和菓子編 前半)

おまけ 好きな人談義②

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おまけ 好きな人談義②






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真澄…ま
翠狐…翠

※会話のみとなります

ま「……わっ…分かりました……
私の好きな人は……」

翠「うん うん…どんな人」

ま「優しくて私より年下なのに
とてもしっかりしているんです
それに…綺麗な方なので
女性にとてもモテるんです」

翠「……なにそのイケメン…
でっ?そのイケメンさんのお名前は?」

ま「そういえば名前を
言っていませんでしたね
【オキニス】君って言いまして
17歳なのに…もう働いているんですよ
クモード城の騎士として
凄いですよね」

翠「へぇぇ…オキニスって言うんだね…
……その人とはどんな風に知り合ったの?」
(白狼で名前がオキニス…
そしてクモード城にいる……
…それに当てはまる人物なんて
ただ1人しかいない…クモード王国の第1王子
オキニス・ブランシェ!!

たしかに美形だし、女性にモテるって
聞いたな…でも彼って女性に興味がないと
言う噂も…)

ま「えっと…私が異世界転移して
森へ彷徨った所、オキニス君に出会いました  
それで見ず知らずの私をクモード王国に
案内してくれたんです」

翠「なるほどね 
それが2人の出会いなんだね
真澄さんはすぐに彼を好きになったの?」

ま「いえっ…最初は可愛い弟みたいな感じでした 
 けど…彼の優しさや誠実さに
触れて いつの間にか好きになってしまいました 
なっなんだか恥ずかしいですね
好きになったキッカケを話すなんて」

翠「何それ素敵!!
可愛い弟だと思っていたのに
いつの間にか異性として恋愛感情を抱くとか
僕そういう恋愛すっごく好き!!
それで?彼の優しさって何して貰ったの??」

ま「私には勿体ないぐらいです
例えば、生活面では住民登録をして貰ったり、
広い家を用意してくれたり…
お仕事も紹介してくれました
他にも色々と……(略)」

翠「わぁ…優しさと言うより
……いやなんでもない!」
(それは【優しさ】の度を超えているよ!
話を聞いてるともしかして……
オキニス王子も…真澄さんの事……)

ま「なので、私も何か出来る事はないか
考えて 彼にお菓子を作ったり、
クモード城でお菓子を販売したりと
しているんですが…でも 
それだけじゃ足りないですよね」

翠「何言ってるの!!
充分やってるじゃん
お菓子には真澄の愛情が篭っているし
大丈夫だよ!足りてるよ」

ま「あっ…愛情っ
ありがとうございます
そう仰ってくれるなら…安心しました」

翠「もう自信持ちなよ
話を聞くとオキニスも
真澄の事を大切に思ってるし」

ま「えっ?! そんな事ないですよ////
こっこんな平々凡々な私を事なんて
そっそれに…オキニス君は
みんなに優しくてフレンドリーですし」

翠「……優しくて…フレンドリー…
どうしてそう思ったの?」
(いやいや、確かに優しいのは分かるよ  
えっ…女性に対してフレンドリー?
あの堅物オキニス王子だよ?ありえない!!)

ま「……手を繋いでくれたり、
転びそうになったら支えたり、
とにかくきょ…距離が近くて…////
…それでフレンドリーだなって」

翠「なるほど…ごちそうさまでした
じゃあ真澄さん ここで僕からのアドバイス」
(もうそれ!完全にオキニス王子も
真澄さんの事が好きじゃん!!
彼の気持ちの方が重いよ絶対!
あぁぁ両片想いか 何その美味しい話!
情報量があり過ぎてもうお腹がいっぱい)

ま「はっ…はい!」

翠「真澄さん、飾らずにありのままの
自分でいてね 絶対に上手くいくから!」

ま「ありのままの私で…はい、分かりました
翠狐さんアドバイス
ありがとうございます!」

翠「うん!どういたしまして
この調子でお互い上手くいくといいね」



………………………………………………………………


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………………………………………



2人が恋話に盛り上がっている頃、
部屋から少し離れていた場所で

ある人物が唇を噛み締めていた。

雛美火「真澄さん…好きな人がいるんですね…
…しかもあのクモード王国の
オキニス王子とは…」

そう呟き胸に手を抑え、
その場から立ち去った。


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