【完結】悪兎うさび君!

カントリー

文字の大きさ
上 下
50 / 84
第4章 村長さんに休日を!

第3話 ルビーとリール③

しおりを挟む

……………………………………………………

※ルビーside

……………………………………………………

……私も…リールさんが
好きです。

あなたと同じ気持ち…
でも私は…


[待ってください!リールさん!]

ピタッとリールさんの手が止まる。

ダメなんです…だって
私はメチル森の村長…

森を守るためには
自分を犠牲にしないと
務まらない…

それに…もう二度と
私のせいで大切な人を
失うのは…嫌なんです

[いけません…私となんか…

リールさんにはもっと
素敵な女性の方と
幸せになって…]

…ほしいと言いかけようとした


リール[…ルビーの過去ぐらい
知ってます!だけどそれは
ルビーせいじゃない
自分を追い込むのはやめてください!]

[……っ!!]


…心読まれた!!
じゃあ…私の気持ちも…
リールさんにバレバレ…

……はっ!恥ずかしい
今すぐこの場から逃げたしたい!!



リール[あと…なんで他の女性と俺を
くっつけようとするんですか?]

…そのほうが幸せかなと
思いまして…




リール[はあ…幸せになれませんよ
俺は…あの時からずっとルビー 
一筋です!]

[…リールさん…そんな…
…いやいや…私…都合の良い夢を
見ているのかしら…]

そうだ!頬をつねれば…
自分の手で頬をつねようと
手を出した時…


パシッ!

リールさんに止められた。

リール[…仕方がありません…
言葉で分からないよう
でしたら…]

…へ??

グッ…と両手で私の頬を固定して、
顔を近づけた。


[えっ?!リッ…リッリールさん?!
待っ…]

…どうしよう!こんないきなり…


[待っ待ってください!
リールさん…]

リール[…待ちません…]


徐々にリールさんの顔が
近づいていく
もうこれ以上は…もっもたな…




バァァアン!!(ドアが開く音)



突如、けたたましく
ドアが開いた。

なっ…何事?!


ゴン太[こんばんわ村長さん
お見舞いと、あと
おじさんいますか?]


うさび[悪いが俺は忘れ物を
取りに来たぜ!

てか、ゴン太!ドアは突き破る
ものじゃないぞ!
壊れたじゃないか!!]


病室の中に入って来たのは
ゴン太君とうさび君
だった。

…が私たちの姿をみるや
いなや…


うさび/ゴン太[[ …えっ?!]]


2人は固まった。


ゴン太[……何やってるの?おじさん…?
俺たちの森の村長に……]



リール[ゴッ…ゴン太…これは…]

近づく顔が止まった…寸止め…
でも…これはこれで…

ぶしゅー…

リール[ルッ…ルビー!!]


身が持ちません…

こうして私の意識はここで
と切れてしまった。

【※ルビーside終わり】

………………………………………………



リール[しっしかりしてください
ルビー!!]

ゴン太[……まさか、おじさん
村長さんを気絶させ
鍋の食用にするつもりなのか
魚と肉の実だけじゃ
物たりず…]

リール[ 違う!! ]

ゴン太[…無理しなくていいよ おじさん
ほらこれっ!村長さんの
渡す見舞い品だったけど
おじさんにあげるよ!!]

だから俺たちの森の
村長を食べるのはやめてくれ!
メチル森が破滅する!!]




リール[…ゴン太…そうではなくて
俺がルビーを食べるわけ
ないでしょう…]

ゴン太[違うのか、安心した
じゃあ…なんで
村長さんの顔を抑えて
顔を近付けようと…]

リール[……えっ~と…
それはですね…ゴニョゴニョ…]

ゴン太[なんだよ?
…てか…なんでおじさん
頬を赤くして慌ててるんだ?]







しおりを挟む
感想 3

あなたにおすすめの小説

流星の徒花

柴野日向
ライト文芸
若葉町に住む中学生の雨宮翔太は、通い詰めている食堂で転校生の榎本凛と出会った。 明るい少女に対し初めは興味を持たない翔太だったが、互いに重い運命を背負っていることを知り、次第に惹かれ合っていく。 残酷な境遇に抗いつつ懸命に咲き続ける徒花が、いつしか流星となるまでの物語。

日給二万円の週末魔法少女 ~夏木聖那と三人の少女~

海獺屋ぼの
ライト文芸
ある日、女子校に通う夏木聖那は『魔法少女募集』という奇妙な求人広告を見つけた。 そして彼女はその求人の日当二万円という金額に目がくらんで週末限定の『魔法少女』をすることを決意する。 そんな普通の女子高生が魔法少女のアルバイトを通して大人へと成長していく物語。

ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話

桜井正宗
青春
 ――結婚しています!  それは二人だけの秘密。  高校二年の遙と遥は結婚した。  近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。  キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。  ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。 *結婚要素あり *ヤンデレ要素あり

独身寮のふるさとごはん まかないさんの美味しい献立

水縞しま
ライト文芸
旧題:独身寮のまかないさん ~おいしい故郷の味こしらえます~ 第7回ライト文芸大賞【料理・グルメ賞】作品です。 ◇◇◇◇ 飛騨高山に本社を置く株式会社ワカミヤの独身寮『杉野館』。まかない担当として働く有村千影(ありむらちかげ)は、決まった予算の中で献立を考え、食材を調達し、調理してと日々奮闘していた。そんなある日、社員のひとりが失恋して落ち込んでしまう。食欲もないらしい。千影は彼の出身地、富山の郷土料理「ほたるいかの酢味噌和え」をこしらえて励まそうとする。 仕事に追われる社員には、熱々がおいしい「味噌煮込みうどん(愛知)」。 退職しようか思い悩む社員には、じんわりと出汁が沁みる「聖護院かぶと鯛の煮物(京都)」。 他にも飛騨高山の「赤かぶ漬け」「みだらしだんご」、大阪の「モダン焼き」など、故郷の味が盛りだくさん。 おいしい故郷の味に励まされたり、癒されたり、背中を押されたりするお話です。 

ダブル シークレットベビー ~御曹司の献身~

菱沼あゆ
恋愛
念願のランプのショップを開いた鞠宮あかり。 だが、開店早々、植え込みに猫とおばあさんを避けた車が突っ込んでくる。 車に乗っていたイケメン、木南青葉はインテリアや雑貨などを輸入している会社の社長で、あかりの店に出入りするようになるが。 あかりには実は、年の離れた弟ということになっている息子がいて――。

四季彩カタルシス

深水千世
ライト文芸
それぞれの季節、それぞれの物語。 どこかで誰かが紡ぐ物語は悲喜こもごも。 親子や友情をテーマにした短編集です。

声を失くした女性〜素敵cafeでアルバイト始めました〜

MIroku
ライト文芸
 とある街中にある一軒のカフェ。  入り口には  “水面<みなも>カフェへようこそ。のんびりとした空間と、時間をお楽しみ下さい”    と、店長の手書きであろう、若干丸目を帯びていたが、どこか温かい雰囲気を持つ文字で書いてあった。  その文字を見て、「フフフ」と笑う、優しい笑顔の女性。その後ろには無言で俯く少女が1人、スカートを握りしめて立っていた。  「そんなに緊張しないで。大丈夫、あなたなら大丈夫だから」  そう言って女性は少女の肩を優しく撫でた。少女は無言のまま、頭をコクコクと下げ、握りめていた手を開く。  女性はその様子を笑顔で見ていた。  ドアをそっと開ける。  “チリンチリン”  ドアベルが鳴る。  女性と少女は手を繋ぎながら、中へと入って行った。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー  失声症の少女と、その少女を保護した精神科医。その教え子であるカフェの店長、周りの人達を巻き込んで繰り広げられるサクセスストーリー。

社長室の蜜月

ゆる
恋愛
内容紹介: 若き社長・西園寺蓮の秘書に抜擢された相沢結衣は、突然の異動に戸惑いながらも、彼の完璧主義に応えるため懸命に働く日々を送る。冷徹で近寄りがたい蓮のもとで奮闘する中、結衣は彼の意外な一面や、秘められた孤独を知り、次第に特別な絆を築いていく。 一方で、同期の嫉妬や社内の噂、さらには会社を揺るがす陰謀に巻き込まれる結衣。それでも、蓮との信頼関係を深めながら、二人は困難を乗り越えようとする。 仕事のパートナーから始まる二人の関係は、やがて揺るぎない愛情へと発展していく――。オフィスラブならではの緊張感と温かさ、そして心揺さぶるロマンティックな展開が詰まった、大人の純愛ストーリー。

処理中です...