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第3章 戻りたくない
第1話 元に戻る前に②
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第1話 元に戻る前に②
………………………………………………………………
コロニー[今日の一時間目はポン太先生
だから時間厳守だよ
行こうM iちゃん]
っ!!ポン太先生(ガタガタ)
だと急がないと!
[まっ待ってよー
コロニーちゃーん!]
タッ タッ タッ
………………………………
……………………
………………
時間はあっという間に過ぎ
放課後………
あと、2~3時間経てば
呪われた姿に戻るので
うさび君は色んな方に
挨拶をしていた。
うさび[みんな、また明日から
呪われた姿になるから
もう一人の僕をよろしくね…
………て……]
あっ(汗)…うさび君…
顔引きつってる
うさび君でもこの場面になったら
ひきつるんだね
その理由は
うさび君の話を聞いている
男女の態度が違うから
まず女子は
ひっく ひっく ず~~
なぜか皆、ボロ泣です。
うさび[えっと…どうして 泣いているの?]
ミント[何でってそれは…
いっとき本来のうさび君に
会えないじゃない!!]
みっ…ミントちゃん…
涙が滝のように流れてる
ポンナ[そーよ!次、元に戻る日は
2~3ヶ月後でしょ!]
ピノ[そんなの待てないわよ!!
あぁぁ目の保養が~]
みんな積極的だな…
もし私だったら言えないよ
こんな熱いセリフ…
うさび[……………みんな…]
女子たちの熱い言葉に
うさび君はちょっと戸惑ってる
うさび[大丈夫だよまた2~3ヶ月後
すれば僕、みんなに会えるよ
…後…それと……]
ちらっ
続いてうさび君は男子達の方を見た
男子たちの方は…
うさび[なにか…よろこんでる?]
ルキー[え?!やっやだなー
そんな事ないよ!!]
女子とは対照的に
しばらく本来のうさび君に
会えない悲しさよりも
もう一人のうさび君と
遊べることに嬉しそうな感じがした。
うさび[そう…なら、僕の気のせいか]
ルキー[あははは…もう気にしすぎだよ
うさび君]
リリス[俺たちも悲しーに決まってるだろ!]
((本当はもう一人のうさび君と
遊ぶのが楽しみだなんて本人の前では言えないな))←リリスとルキーの心の声
うさび[まっ…まあとにかく…]
ごほんっと
うさび君は咳払いをして
うさび[明日からみんなにまた
迷惑をかけるけど…….]
(呪われた姿に戻ったら
なにしでかすかわからないし
僕の意識があったとしても
止めることが出来ないな……)
途中でうさび君は
黙り込み目を伏せてしまった
[うさび君?]
どうして目を伏せたのか
疑問に思いうさび君の顔を
よく見てみると
………え……?
目を伏せたうさび君の瞳は
とても悲しい瞳をしていた。
うさび[……もう一人の僕のこと
よろしくね、いっときは僕は
みんなと話せないけど]
しゅん…
[……………]
そっか…うさび君…
呪われた姿になると
意識はあったとしても
見る事しかできないんだっけ…
だからもう一人のうさび君の事が
とても心配なんだ
でも…本人が思っている以上
もう一人のうさび君は……
[だっ………大丈夫!!
もう一人のうさび君は
心配しないで!!]
本来の性格と変わらず
私やゴン太君たち、みんなを
いつでも気遣ってくれるから…
このままだと
うさび君が落ち込んじゃうから
何か元気な言葉をかけないと!
[いっつもハチャメチャな事をおこしたり、
暴れたりする事もあるけど
みんなとはいい意味で違うよ!]
だけど、私は必死に褒め言葉を
言うつもりが…
コロニー[M iちゃん、Miちゃん、]
[えっ?何?コロニーちゃん]
コロニー[それ…褒め言葉じゃないよ]
[ !! ]
がばっ!
口を押さえたのはすでに遅し…
私は返ってうさび君の悪い所を
熱心に語ってしまった
たぶん…コロニーちゃんが
とめてくれなかったら
まだ言ってたと思う
あわわ…褒め言葉を言って
元気付けるつもりだったのに
あと……
[私、いつの間にか褒め言葉じゃ
なかった?]
最初は褒め言葉を言ったような
気がしたけど
………………….……………………………………………
((いや…最初っから褒めてなかったよ))
M iがオロオロしている間
隅でルキーとリリスは
密かに突っ込んだ
…………………………….…………………………………
…はっ!!
自分のやらかした事に
すっかり忘れていたけど
うさび君…私の言葉に
怒ってないかな?
いや…怒らないでほしい!!
くるっ!
だけど私の願いは虚しく
振り向けば
[えっ 怒ってる?!]
うさび君は頭を下げ、
何かに堪えている
うん…まさしく怒ってるかも
この雰囲気から見て
だとしたら…
終わった…私……
うさび[M iさん…]
そして…さようなら
私とうさび君との熱い友情……(涙)
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