【完結】悪兎うさび君!

カントリー

文字の大きさ
上 下
33 / 84
第2章 本来の姿

第3話 コロニーの片想い①

しおりを挟む
……………………………………………………

第3話  コロニーの片想い①

……………………………………………………

…とはコロニーちゃんには
言えず…

「大丈夫!見事なサッカーの
試合に感動して涙が零れた
だけだから」

はい…嘘っぱちの事をいいました(涙)

コロニー「そっか…で‥でも
何か体調とか悪かったら 
言ってね!すぐに私が保健室に
かつぎこむから!」

「あ…ありがとう…」

…私って涙腺が弱いのかな?
すぐ感情的になると泣きやすいし

これからあまり泣かないようにしないと

コロニーちゃんから
心配掛けたくないしね

そういえば…


この試合を見て女の子たちは
どんな反応だったのかな

私の予想だときっと…


ちらっ…


私の後ろにいる
ミントちゃんたちの方をみた

…あっ‥予想的中

やっぱり ミントちゃんたちは‥

ミント「素敵…うさび君…!」

この通り!目をハートして
情熱的に見ていました。

ミントちゃんとポンナちゃんは
きゃぴきゃぴしながら

ミント「やっぱり、本来の姿は
かっこいいわね」

ポンナ「ホントッ!滅多に見れないもんね~
いつも仮の姿のうさび君だから」

興奮していた。

凄い…私から見ても2人は
今まで見たことないぐらい
幸せオーラを放ってるよ

うーん…これもうさび君が
人気者だから?


なんか羨ましいな…

しばらくミントちゃん達の
様子を見ていると…

ミント「あっ…どうしよう…」

ポンナ「どうしたの?ミント?」

ミント「次の授業ってたしか 
美術だよね…
うさび君ってどこの場所で
絵を描いてたっけ?」


ガサゴソ…


するとポンナちゃんが
尻尾からメモ帳を出してきて

ポンナ「ふふふっ!その点には
大丈夫よミント!
ちゃんとメモってあるから」

ミントちゃんに見した。

ミント「ポンナ…‥ありがとう!!
流石!持つべき友だね!」

ポンナ「えへへ!私、人の特徴を
メモるのが好きだから
このメモ帳にはクラス全員の
特徴が書かれてるよ」

初めて知った‥
ポンナちゃんの得意技‥

捜査官とか探偵とか似合いそう…

えっ!!じゃあ…もしかして
わ‥私の特徴も書いて
くれてるとか‥!(ドキドキ…)

ミント「よーし‥体育の
授業も終わった所だし
美術でも見るわよポンナ!」

ポンナ「ええ!絵を描くうさび君か
目の保養になりそう 次のも楽しみね!」

…とそそくさと
次の授業の準備へと行ってしまった。




「………」

‥二人とも…なんかアイドルの
追っかけみたいだったな

まあ…確かに今のうさび君だと

女の子が誰しも
目がハートになるのは分かるよ…

今日、うさび君を見て

勉強もできて、運動神経もいい
才色兼備だということも分かった…

けど…私は…

やっぱり…何にもかも備わった
今のうさび君より…いたずら好きで…
いつもハプニングを起こして

たまに人々に怒られるけど
みんなを笑わす うさび君のほうが…

素敵だと思う…な
 


…って私!!また気持ち悪い事
考えてた?!

昨日と続き今日も…うさび君の事ばかり

もう…やましいことや
変なことを考えるな 私…!!





ワシャ ワシャ

コロニー「M iちゃん…」


はっ!!
コロニーちゃん隣に居たこと
すっかり忘れてた

コロニー「本当に大丈夫‥?
今日のM iちゃんなんか
変だよ?気分悪かったら私が
保健室までかつごうか?」

「大丈夫だよ 変なのはいつもの事だから」

…優しいなコロニーちゃん
美形(本来のうさび君)には目を眩まず

挙動不審な私を気にかけて
くれるなんて…(うるっ)

‥…あれっ?そう言えば
コロニーちゃんって

うさび君が元の姿になっているのに

一度も目がハートになってないよね…

昨日の時も‥


…朝の時も授業の時も私の隣で
普段通りに接していた

もしかして…

コロニーちゃんって
うさび君以外で
好きな子とかいるのかな

…と心の中で思っていた

…が

「コロニーちゃんって
好きな子っているの…?」

ついポロリと言葉に出てしまった。

しっ‥しまった!!
思っていたことがっ

ガバッ!!

今更遅いけど
すぐに口元をおさた

「ごっ‥ごめん!コロニーちゃん
変はこと聞いて!わっ‥忘れて」


ど‥どどどうしよう

いくら思ったとはいえ
突然好きな子いる?とか
聞き出すなんて

絶対コロニーちゃんから
ドン引きされるよ(泣)


ちらっ…


表情が気になり
顔を上げコロニーちゃんをみると


コロニー「…………」

「コッ…コロニーちゃん…?」

表情が無表情になり
固まっていた。

きっと無表情になったのは
私がいきなり変な質問した
ことに違いない

あぁぁ…
なんで「好きな人いる?」とか
恥ずかしいこと口走ったんだ
私!!

自分の醜態に恥ずかしくなり
頭を抱え込んだ時…




カアアアアァ!!!

「!!」

コロニーちゃんの顔が一気に
赤くなった。

…えっ!?どういうこと
コ…コ…コロニーちゃん…
まさか…


コロニー「好きな人…!
いいいっいないよ!!そんなっ…!!」

…わっ分かり易いな
顔を真っ赤にさせ
首をブンブン振りながら
否定しているのを
見たら誰だって気付くよ

…ってそんな事思っている
場合じゃない!!

「コロニーちゃん!落ち着いて」

しかもそんなに大きな声 出したら…!


しおりを挟む
感想 3

あなたにおすすめの小説

流星の徒花

柴野日向
ライト文芸
若葉町に住む中学生の雨宮翔太は、通い詰めている食堂で転校生の榎本凛と出会った。 明るい少女に対し初めは興味を持たない翔太だったが、互いに重い運命を背負っていることを知り、次第に惹かれ合っていく。 残酷な境遇に抗いつつ懸命に咲き続ける徒花が、いつしか流星となるまでの物語。

日給二万円の週末魔法少女 ~夏木聖那と三人の少女~

海獺屋ぼの
ライト文芸
ある日、女子校に通う夏木聖那は『魔法少女募集』という奇妙な求人広告を見つけた。 そして彼女はその求人の日当二万円という金額に目がくらんで週末限定の『魔法少女』をすることを決意する。 そんな普通の女子高生が魔法少女のアルバイトを通して大人へと成長していく物語。

ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話

桜井正宗
青春
 ――結婚しています!  それは二人だけの秘密。  高校二年の遙と遥は結婚した。  近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。  キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。  ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。 *結婚要素あり *ヤンデレ要素あり

ダブル シークレットベビー ~御曹司の献身~

菱沼あゆ
恋愛
念願のランプのショップを開いた鞠宮あかり。 だが、開店早々、植え込みに猫とおばあさんを避けた車が突っ込んでくる。 車に乗っていたイケメン、木南青葉はインテリアや雑貨などを輸入している会社の社長で、あかりの店に出入りするようになるが。 あかりには実は、年の離れた弟ということになっている息子がいて――。

独身寮のふるさとごはん まかないさんの美味しい献立

水縞しま
ライト文芸
旧題:独身寮のまかないさん ~おいしい故郷の味こしらえます~ 第7回ライト文芸大賞【料理・グルメ賞】作品です。 ◇◇◇◇ 飛騨高山に本社を置く株式会社ワカミヤの独身寮『杉野館』。まかない担当として働く有村千影(ありむらちかげ)は、決まった予算の中で献立を考え、食材を調達し、調理してと日々奮闘していた。そんなある日、社員のひとりが失恋して落ち込んでしまう。食欲もないらしい。千影は彼の出身地、富山の郷土料理「ほたるいかの酢味噌和え」をこしらえて励まそうとする。 仕事に追われる社員には、熱々がおいしい「味噌煮込みうどん(愛知)」。 退職しようか思い悩む社員には、じんわりと出汁が沁みる「聖護院かぶと鯛の煮物(京都)」。 他にも飛騨高山の「赤かぶ漬け」「みだらしだんご」、大阪の「モダン焼き」など、故郷の味が盛りだくさん。 おいしい故郷の味に励まされたり、癒されたり、背中を押されたりするお話です。 

形而上の愛

羽衣石ゐお
ライト文芸
『高専共通システムに登録されているパスワードの有効期限が近づいています。パスワードを変更してください。』  そんなメールを無視し続けていたある日、高専生の東雲秀一は結瀬山を散歩していると驟雨に遭い、通りかかった四阿で雨止みを待っていると、ひとりの女性に出会う。 「私を……見たことはありませんか」  そんな奇怪なことを言い出した女性の美貌に、東雲は心を確かに惹かれてゆく。しかしそれが原因で、彼が持ち前の虚言癖によって遁走してきたものたちと、再び向かい合うことになるのだった。  ある梅雨を境に始まった物語は、無事エンドロールに向かうのだろうか。心苦しい、ひと夏の青春文学。

声を失くした女性〜素敵cafeでアルバイト始めました〜

MIroku
ライト文芸
 とある街中にある一軒のカフェ。  入り口には  “水面<みなも>カフェへようこそ。のんびりとした空間と、時間をお楽しみ下さい”    と、店長の手書きであろう、若干丸目を帯びていたが、どこか温かい雰囲気を持つ文字で書いてあった。  その文字を見て、「フフフ」と笑う、優しい笑顔の女性。その後ろには無言で俯く少女が1人、スカートを握りしめて立っていた。  「そんなに緊張しないで。大丈夫、あなたなら大丈夫だから」  そう言って女性は少女の肩を優しく撫でた。少女は無言のまま、頭をコクコクと下げ、握りめていた手を開く。  女性はその様子を笑顔で見ていた。  ドアをそっと開ける。  “チリンチリン”  ドアベルが鳴る。  女性と少女は手を繋ぎながら、中へと入って行った。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー  失声症の少女と、その少女を保護した精神科医。その教え子であるカフェの店長、周りの人達を巻き込んで繰り広げられるサクセスストーリー。

~巻き込まれ少女は妖怪と暮らす~【天命のまにまに。】

東雲ゆゆいち
ライト文芸
選ばれた七名の一人であるヒロインは、異空間にある偽物の神社で妖怪退治をする事になった。 パートナーとなった狛狐と共に、封印を守る為に戦闘を繰り広げ、敵を仲間にしてゆく。 非日常系日常ラブコメディー。 ※両想いまでの道のり長めですがハッピーエンドで終わりますのでご安心ください。 ※割りとダークなシリアス要素有り! ※ちょっぴり性的な描写がありますのでご注意ください。

処理中です...