【完結】悪兎うさび君!

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第1章 悪兎うさび君

第2話 学校生活に馴染もうよ④

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うさびの先輩のフィックスだった。


(フィックスside)……………………………………

なんで…
どいつもこいつも

ギリッ!!

うさびのことばかり!
みんな、あいつのどこが
いいんだ?

あんなの偽りの優しさだ
あいつは…あいつの本性は
最低な屑だ!!

くそっ!思い出すだけで
むしずが走る
絶対に許さない!!
よくも兄さんをっ…

見てろ…あいつがみんなから
チヤホヤされるのは
今のうちだ

俺があのうさびを
明日からいないように
するからな…

俺はある一本の木に
たどり着いた。

ザッ…





ビット「フー!!フー!」

「………」

悪いな…君には恨みはないけど、
君のお兄さんに恨みがあるんだ。


さあ…早く来いよ うさび…

さもないと
お前の大切な妹が…

(フィックスside)終わり

…………………………………………………



一方うさびは…


タッタッタッ

約束の場所へと走っていた。


うさび「どうしよう
先輩との約束時間に間に合うかな?」

さっき友達に勉強教えてたしな
遅れたら ちゃんとあやまろう

もう そろそろ このあたりに
待ち合わせ場所の大きな木が
あるはず…


あっ!


うさび「あった!あの木か…………ん?!」

誰か縛られてる!
目を凝らして見ると…


うさび「……え……」


僕は木に縛られている
人物がわかった途端
頭が真っ白になった。


だって…

うさび「ビット!!」


ビット「っ!!」
(逃げてお兄ちゃんここに
来ちゃだめ!)


何で大切な妹がこんなめに!!

すぐさま僕は妹の縄を外し、
口を塞いでた布を外した。


ビット「…ハアッ…ハア…」


うさび「大丈夫か?!一体誰に
やられたんだ!」

ビット「…わっ私のことはいいから
お兄ちゃんはここから逃げて…」
(…もし言ったら、フィックスさんが危ない
お兄ちゃん何するか分からないし…)


何いってるんだ…
自分のことより人のことを

ビット「じゃないと…もう直ぐ私を
縛った人が戻ってきてお兄ちゃんも…」
(フィックスさんが戻る前に早く
お兄ちゃんを何処かへ行かせないと…)


うさび「ビット!言えっ!!」



ビクッ

うさび「ビットはいつも一人で
抱えすぎだ!僕にも頼ってよ
ビットのお兄ちゃんなんだから」

ビット「うっ…うんごめんなさい…」

それと許さない…ビットを
こんなふうにするなんて
さてどうしてくれようか…


ガササッ

その時…茂みから声がした


フィックス「ちっ!もう来たか」

ビット「お兄ちゃん…」
(どうしよう フィックスさんが戻って来ちゃった
逃げて!)

ビットが物凄く震えている
きっとビットを縛り付けた
奴の声に違いない…許せない
妹をよくも…

……あれっ?でもこの声
知っている…


うさび「この声は…まさか…」

思い浮かぶ人物が
ひとりだけいた…

そう…

うさび「フィックス先輩!」


ガサッ

名前を言った途端

フィックス「ああ、そうだよ!
全部俺がやったんだよ!」


茂みの中から本当に
フィックス先輩が現れた。

どうして?
妹とフィックス先輩は
お互い知らないはずなのに


うさび「なんで妹にこんな事したんですか?!」


たとえ先輩でも許さない
よくもビットを…!

するとフィックスはうさびを
睨んで…


フィックス「お前が大嫌いで憎いからだよ…」

…と呟いた。



フィックス「あの事件以来
いつも、見てて
虫ずが走った、存在自体
消えてほしかった」


うさび「…………………」

フィックス先輩の言葉に
何も言えなかった
恨まれて当然だあんな事…


フィックス「だから…」


ス… 

フィックス先輩は
頭に葉っぱを乗せ


フィックス「大嫌いなお前がもがき苦しめるために…」


すう…

 




フィックス「テメーの妹を 使ったんだよ!!」












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