2 / 10
顔
第1話 嫌いな顔
しおりを挟む家族は言った。
『あんた…お母さんのクローンみたい』
親族は行った。
『仕草も性格もお母さんと同じね』
お母さんに関わった人達は言った。
『懐かしい本当に柚子さんがいるみたい』
…そんなに私…お母さんに似ているのかな?
ここ最近、みんな口を揃えて
私の事をお母さんにそっくりだと
言い出すようになった。
…なんで今さら言うのかな?
少しずつ、母さんの年に近づいてきてるから?
そんな風に最初は気にしないようにしていた。
でも…
「………っ!!」
気づいてしまったんだ。
みんなの目が私の顔を通り越して、
母さんを見ていた事に…
気付いた時にはもう……
誰も……
私の事は誰も見ていなかった
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
14
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる