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本編
第10話 ルクシ君のお願い事(残り5日)③
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…………………………………………………………
第10話 ルクシ君のお願い事(残り5日)③
……………………………………………………………
手紙の内容を見て、ふと疑問に思った。
どうして、『とあるお方』さんは、
私の瞳の色を知っているんだろう…
もしかして…
急に怖くなり、私は辺りを見渡した。
「……………………」
でもお店の中には、
私とルクシ君と此処の店員さん達しかいない。
「……良かった…いない」
……私の気にしすぎかな?
ホッとして一息着いたと所
急にお店のドアが開いた。
カランカラーン…
絨毯使い「すみませーん、オーロラ様と
ルクシ様はいらっしゃいますでしょうか」
ルクシ「はーい、ここにいまーす
お兄さん次の場所までお願いね。」
絨毯使い「承知いたしました。シ…
いえ…ルクシ様
では、移動用絨毯へご案内致します」
……これは、一体…
移動用絨毯のサービスって
お金持ちがご利用するあの…高級な…
「ルルル ルクシ君…待っ…待って
これは、流石に……」
ルクシ「おねえちゃん 手紙を見なよ」
「……へっ? …!手紙が光ってる
中身を見たほうがいいのかな?」
ルクシ「その方がいいかも
さあ、早く 早く」
光りだす封筒に
恐る恐る中身を取り出し
便箋を見ると…
こんな事が書かれていた。
『お金の面は心配するな
我がすべて支払っている
今日は思いっきり、楽しめ』
…あれっ…さっきまで別の内容が
書かれてあったのに…
それに何故、私が今思っている事が
この便箋に書かれているの?
…魔法の手紙にしては、
出来すぎているような…
クイクイ…
うーん…と頭をひねって考えていると
ルクシ君がドレスの裾を引っ張ってきた。
ルクシ「おねえちゃん お兄さんが
待ってる 行こうよ」
「うっうん!そうだね
待たせるのは良くないよね
あっ…女性店員さん ありがとうございます」
店員女性「いえいえ、こちらこそ
ありがとうございました
楽しんできてくださいね」
私は店員女性さんに頭を下げ、
ルクシ君に手を引かれながら
お店を出た。
カランカラーン…
…考えるのは帰ってからにしよう
その方がじっくり考えられるし
なにか、答えが見つかるはずた
せっかく『とあるお方』さんが
用意してくれたんだ。
なら、今日は…
思いっきり楽しもう!
………………………………………………………………
……………………………….………….…………
………………………………
それから、私とルクシ君は、
「とあるお方」さんが用意しれた
プランを楽しん……
……いや、緊張しすぎて
楽しむどころじゃなかった。
きっと…ご令嬢だったら、
楽しめたはずよ
でも…私は端くれ者で貧乏人だから…
まず、豪華な食事に対しては、
……あまりにも豪華すぎて…
口に入れるのに勇気が必要だったり…
他にも、絶対一生行かない場所だと
思っていた、宝石店にジュエリー店に
魔法の手紙によって案内され、
『紺青色の瞳を持った美しい姫に
宝石とネックレスをプレゼントだ
受け取ってほしい』…と
便箋に記載された時は、
驚愕して封筒ごと落としそうになった。
あれ?……今日…何のために
外出しているんだっけ…
「……………………」
一瞬忘れかけていたが、
すぐに思い出した。
そうだよ!!ルクシ君だよ!!
今日はルクシ君の為に
外出したんでしょーが!
危ない…本来の目的、
忘れる所だった…
ルクシ君…大丈夫かな、
小さな子供だと つまんなすぎて、
頬を膨らませているんじゃ…
おそるおそる…ルクシ君の顔色を
伺うと…
「…へっ?……ルクシ君…」
彼はなんと、
嬉しそうな表情を浮かべていた。
それも…子供らしさもカケラもない、
甘い笑みを私に向けて……
……いやいやいや…
そんなの有り得ない
私、勘違いしているのよ
いくら屋敷に出会いがないからって
さすがに無理があるよ
オーロラ…
……でも…
ルクシ君の大人な表情に
思考停止していると
ルクシ君が近づき…
ルクシ「よかったね おねえちゃん
僕、今日 おねえちゃんと
遊べて幸せ…」
優しく私の手を取り、
そっと口付けをした。
第10話 ルクシ君のお願い事(残り5日)③
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手紙の内容を見て、ふと疑問に思った。
どうして、『とあるお方』さんは、
私の瞳の色を知っているんだろう…
もしかして…
急に怖くなり、私は辺りを見渡した。
「……………………」
でもお店の中には、
私とルクシ君と此処の店員さん達しかいない。
「……良かった…いない」
……私の気にしすぎかな?
ホッとして一息着いたと所
急にお店のドアが開いた。
カランカラーン…
絨毯使い「すみませーん、オーロラ様と
ルクシ様はいらっしゃいますでしょうか」
ルクシ「はーい、ここにいまーす
お兄さん次の場所までお願いね。」
絨毯使い「承知いたしました。シ…
いえ…ルクシ様
では、移動用絨毯へご案内致します」
……これは、一体…
移動用絨毯のサービスって
お金持ちがご利用するあの…高級な…
「ルルル ルクシ君…待っ…待って
これは、流石に……」
ルクシ「おねえちゃん 手紙を見なよ」
「……へっ? …!手紙が光ってる
中身を見たほうがいいのかな?」
ルクシ「その方がいいかも
さあ、早く 早く」
光りだす封筒に
恐る恐る中身を取り出し
便箋を見ると…
こんな事が書かれていた。
『お金の面は心配するな
我がすべて支払っている
今日は思いっきり、楽しめ』
…あれっ…さっきまで別の内容が
書かれてあったのに…
それに何故、私が今思っている事が
この便箋に書かれているの?
…魔法の手紙にしては、
出来すぎているような…
クイクイ…
うーん…と頭をひねって考えていると
ルクシ君がドレスの裾を引っ張ってきた。
ルクシ「おねえちゃん お兄さんが
待ってる 行こうよ」
「うっうん!そうだね
待たせるのは良くないよね
あっ…女性店員さん ありがとうございます」
店員女性「いえいえ、こちらこそ
ありがとうございました
楽しんできてくださいね」
私は店員女性さんに頭を下げ、
ルクシ君に手を引かれながら
お店を出た。
カランカラーン…
…考えるのは帰ってからにしよう
その方がじっくり考えられるし
なにか、答えが見つかるはずた
せっかく『とあるお方』さんが
用意してくれたんだ。
なら、今日は…
思いっきり楽しもう!
………………………………………………………………
……………………………….………….…………
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それから、私とルクシ君は、
「とあるお方」さんが用意しれた
プランを楽しん……
……いや、緊張しすぎて
楽しむどころじゃなかった。
きっと…ご令嬢だったら、
楽しめたはずよ
でも…私は端くれ者で貧乏人だから…
まず、豪華な食事に対しては、
……あまりにも豪華すぎて…
口に入れるのに勇気が必要だったり…
他にも、絶対一生行かない場所だと
思っていた、宝石店にジュエリー店に
魔法の手紙によって案内され、
『紺青色の瞳を持った美しい姫に
宝石とネックレスをプレゼントだ
受け取ってほしい』…と
便箋に記載された時は、
驚愕して封筒ごと落としそうになった。
あれ?……今日…何のために
外出しているんだっけ…
「……………………」
一瞬忘れかけていたが、
すぐに思い出した。
そうだよ!!ルクシ君だよ!!
今日はルクシ君の為に
外出したんでしょーが!
危ない…本来の目的、
忘れる所だった…
ルクシ君…大丈夫かな、
小さな子供だと つまんなすぎて、
頬を膨らませているんじゃ…
おそるおそる…ルクシ君の顔色を
伺うと…
「…へっ?……ルクシ君…」
彼はなんと、
嬉しそうな表情を浮かべていた。
それも…子供らしさもカケラもない、
甘い笑みを私に向けて……
……いやいやいや…
そんなの有り得ない
私、勘違いしているのよ
いくら屋敷に出会いがないからって
さすがに無理があるよ
オーロラ…
……でも…
ルクシ君の大人な表情に
思考停止していると
ルクシ君が近づき…
ルクシ「よかったね おねえちゃん
僕、今日 おねえちゃんと
遊べて幸せ…」
優しく私の手を取り、
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