【完結】儚げな少年と思って助けたら魔界一最強の魔王様でした。

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本編

第8話 赤髮を持つ貴女…②

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第8話  赤髮を持つ貴女…②

……………………………………………………………


アッサム「おおお お飲み物お持ちしました! 
どっどうぞ!」

ガッシャン!(ティーカップを置く音)

ジンジャー「あっ…ありがとうございます
いっいただきます!」

先程から2人の様子がおかしい
何故か挙動不審になったり、
言葉につっかえが…

一体どうしたんだろう?


坊っちゃま「おいっ アッサム?!
今日は一体どうしたんだ?
いつものお前は完璧にこなすだろ」

アッサム「とっとても元気ですよ!
今日は本当にどうしたんでしょうかね
調子悪いのかな」

アッサムさんは あははっと
いつも通りの表情で笑って見せたが、
若干、頬が赤い

そして サッと持っているお盆で
顔を隠した。

坊っちゃま「おい……本当に大丈夫か?
今日は休んだ方が…」

アッサム「坊っちゃま、メイドたる者
これだけで休む訳には行きません!
では、一旦失礼します
……ジ ジンジャー様はごゆっくりー!」

バタバタバタ     バタン!!

ジンジャー「………………………」
(行ってしまわれた  彼女はアッサムさんと
言うのか…もう少し居てもよかったのに…)

…なんだか心配だな…
アッサムさんの様子が気になる

でも今からルクシ君の今後を
話し合わないといけないから…
すぐには彼女の所へは行けない

話が終わったら…

坊っちゃま「…オーロラ、お前は
アッサムの様子を見に行ってこい
この餓鬼の今後については
俺が話をつけるから 行け」

「…!ありがとうございます
では、お言葉に甘えて…
行ってきます!」

私は坊っちゃまに頭を下げ、
部屋を出た

バタン! バタ バタ バタ……

シーン………

……………………………………………………………


坊っちゃま「……よし 行ったか…
いやー…ワガママな坊々を演じるのは
面倒くさいですね…あと使用人達に対して
申し訳ない気持ちでいっぱいです

……魔王様、ジンジャー様
申し訳ございません ご無礼をお許し下さい」

ジンジャー「コバルトさん…
ご苦労なさってるのですね
気にしないで下さい  因みにご両親は?」

坊っちゃま「親父とお袋は
俺の金で旅行に行かせました
2週間後に戻ってくる予定です
……だから、今は絶好のチャンスです」

シルク「それが、本来の性格か…
演技力のレベルが高いな
本当に俺も騙された…

是非、僕のシラトス城に働いて貰いたい
あっブラック企業じゃないから 安心して」

坊っちゃま「魔王様、ありがとうございます  だけど、俺にはやらなければいけない事が
あるので…おそれ入りますが時間を下さい」

シルク「ああ…僕はいつでも
待っている  さてと……」

シルクは呪文を唱え
元の姿に戻り…

シルク「始めようか…話し合いを
ダジュナール家の悪事を
明るみにしなくてはな……

流石にこれは見逃す訳には
いかないからな…」

赤い瞳を光らせ、不敵な笑みを浮かべた。


…………………………….………………………………


……….…………………………………………


………………………………………


「アッサムさん…どこに行ったんだろう」

部屋を出て私は彼女を探す、
料理場に洗い場、仕事仲間にも彼女の行方を
伺ったが、それでも見つからない…

…もしかしたら、
まだ、今日の担当場所にいるかもしれない

彼女の今日の仕事場……

奥様の庭園だ!

そうと分かれば、
早速レッツゴー!


庭園まで歩き続けて15分…

「いたっ!アッサムさーん!」

彼女を見つけ、
手を振り駆け寄ったけど…

アッサム「………はぁ……素敵な方だったな…」

「アッ…アッサムさん!!」

アッサムさんは上の空で、
片手に持っているジョウロは
傾け ダバダバと水をこぼしていた

「アッサムさん、気をたしかに 
戻って、戻って!」

アッサム「はっ!! 私ったら…
ありがとう オーロラさん」

「いえいえ、大丈夫?
顔も赤いけど もしかして体調悪い?
休んだ方が……」

アッサム「ううん!体調は悪くないの!
………あのオーロラさん実は……」

「うっ……うん」

いつも、明るいアッサムさん、
なのに…今日は…頬を赤く染めて
瞳を潤ませている

美人さんがさらに美人さん!

…女性の私がドキドキしているから
男性だったら絶対イチコロだ…

アッサム「今日いらっしゃる 
ジンジャー様……」

「ああ、ジンジャーさん!
あの方、とても綺麗ですよね
アッサムさんと負けない位!
その方がどうしたの?」

アッサム「…………………….……」

すうっと息を吸い込んで
意を決して…

私の瞳をまっすぐ見てこう言った。


アッサム「……そのジンジャー様に
一目惚れしてしまいました…」


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