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「ご苦労さま」は目上の者が目下の者をねぎらう言葉ですからね
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SIDE-L
一学期のテスト範囲が発表された。
私はミューを探した。出題箇所の目星はついてるから、そこだけでも覚えてもらわなきゃ。
彼女は休み時間は教室からいなくなる。いつも男子棟に出入りができるどこかの扉の前にいる。だから探して見つけて、騒ぐ彼女を教室まで引きずっていく。学園中の生徒先生の視線を一身に受けてる。
テスト結果が出た。
ミューはもうまったくやる気ナシ。あれだけ出る場所を教えたのに、名前しか書いてない。
この学園は追試は無い。補習で単位が取れるからここまで必死にやってあげる必要はないんじゃない?とココに言われたけど、この世界で生きてる以上、ある程度の勉強はしておくことにこしたことはない。
総合順位の発表もあった。
ラフとガブが満点で一位で、私は三位だった。
ずっと二位だったのに落ちちゃった。お父様、残念がるだろうなあ・・・・・・
「リリー嬢、意外に勉強されてるんですね。」
げっ、この声は・・・・・・
振り返ると黒い長髪。ガブリエルだ。
「ガブリエル殿下も満点だなんてお見事ですね。」
とりあえず、よいしょだ。
「こちらは帝国の学校よりレベルが低いですからね。」
イラっとくる。
「王太子の婚約者なので外見だけ磨いてる方かと思ってました。私は「本当に賢い女性」は好きですよ。」
「お褒めいただいたのかしら。ありがとうございます。」
顔は笑ってるが、頭はイライライライラ。
だから、あんたが嫌いなんだってば。
「では、私、学友の様子も気になりますので。失礼します。」
「ああ、あの黒髪の女の子?あれはダメですね。時間の無駄ですよ。」
「一緒に机を並べたのもなにかのご縁ですから、この学園で少しでも多く、いろいろなことを学んで欲しいと思ってます。では。」
頭を下げ、私はガブから逃げた。
はあ。ゲームでも好きになれなかったけど、こうやって話しても好きになれそうにない。
帝国の王子だし。
ラフと同じクラスだけど、ラフからもガブの話を聞かないなあ。
この世界でもやっぱり犬猿の仲なのかな。
帝国の王子だし。
共用棟の音楽室でひとりたそがれてるミューをみつけた。
「ミュー様、教室に戻ってテストの復習をしましょう。」
声をかけるが無視される。
座って窓枠に肘をついて外を見ている彼女の肩に手を置くと
「私さあ、もっと文明の進んだ世界から来たんだよね。」
彼女が話し出した。
「いきなりこんな世界に来て、ことば覚えるだけでも大変だったんだよね。」
「帰りたい・・・・・・」
ああ、やっぱりこのこ、私と同じ時代の日本から来たのね。
私は6歳のリリアンヌの身体に意識だけ入ったけど、このこは身体ごとこの世界に飛ばされたのかしら。
「ミュー様は異国で生まれ育たれたのですね?でもこれからはこの国で生きていかれるのですよね?でしたら、この国の知識をつける必要もありますよね。」
「美優!私の名前はミューなんかじゃない!」
彼女は怒ってこちらを向いた。
「あんたいいよね。いいとこのお嬢様で王太子が婚約者で。」
「・・・・・・ありがとうございます。殿下に見合う女性になるよう、努力してますわよ。」
「そうだね。あんただけだよ、私に近寄ってくる女。」
なぜ睨みつける。あなた言葉の裏わかってる?ラフを落としたいならラフに見合う教養つけろ、って言ってるのよ。
「私、勉強する気ないから。いい男落として楽して暮らす。だからほっといて。」
「良い男性との結婚を望まれるのなら、やはり同程度の教養も必要だと思いますよ。」
「うっさいなあ。だいたい、毎日挨拶したら好感度上がってフラグたつんだよ。邪魔すんなって言ってんだよ!」
彼女は立ち上がった。そして椅子を倒し、私が椅子を起こそうとしたすきに逃げていった。
なんとかしてあげたいのに。
どうすればいいかわからない。
ラフに相応しい女性、王妃に相応しい女性になって欲しいんだけど。
週末は王宮で王妃教育があった。
勉強が終わった後、ラフと食事をとる。
「馬術大会は応援できなくて申し訳ありませんでした。競技の後にどなたかがタオルを持ってきて下さいましたか?」
「もう大丈夫?タオルのことなんて気にしなくていいよ。」
「誰か持ってきてくださいませんでした?」
「?ミュー嬢が持ってきてくれたよ。」
「そうですか。良かったです。」
イベント、ちゃんと進んだんだ。
良かった。
本当に良かったと思ってる?
自分に問いかけた。
音楽室のミューを思い出す。
本当に良かったと思ってる?
頭の中でそのことばが回る。
「リリ?」
ラフの強めの声に我に返った。
「ごめんなさい。考え事をしていて聞いていませんでした。」
「テストではミュー嬢の面倒をみたんだってね。ご苦労さま。」
ミューから聞いたのかな?
でもラフからのお礼なんて聞きたくない。
「あまりお役に立てませんでした。ごめんなさい。」
「いや、すごいよ。ミュー嬢の面倒を見ながら、自分の勉強もちゃんとして。」
「殿下は満点でしたね。おめでとうございます。」
「ありがとう。リリ、次は一緒に勉強する?」
次?12月のテストだよね。その頃には私達、どうなってるんだろ。
シナリオ、好感度はどうなってるんだろ。
その頃にはラフとミューが2人で勉強をするような関係になっているのかしら。
「また、その頃にお話をいただけたら嬉しいです。」
そう答えるしかないよね。
SIDE-R
中庭から女性の金切り声が聞こえたので教室の窓から見下ろすと、リリがミュー嬢を連れて女子棟へ向かっていた。
「リリー嬢、大変だなあ。先生もサジを投げたこの面倒を見てるなんて。」
「そういうところがリリのいいところだね。」
上からリリとミュー嬢を眺めながら、今朝、オスカーから聞いた話を思い出していた。
オスカーは騎士の子供なので身分的には平民になる。しかし、本人も騎士になる気満々で、剣術は誰にも負けない腕前である。私も勝てない。彼は「殿下とこうやって知り合いになれば、騎士への道も近くなる。」と自分の巧妙心を素直に話す。そういう飾り気のない人柄が気に入っている。
彼とは日課の朝の学園の外周ランニングで走りながら話すことが多い。今朝、彼からミュー嬢に関する驚きの内容を聞いたのだ。
貴族の養子になったんだろ?
女性とは2人きりにならないように気をつけてはいるが・・・・・・
信じられない内容なだけにフレッドやアンディに話す気になれない。
リリには・・・・・・話しにくい。
それは私がリリに対して意識していることだからだ、ということはわかっている。
週末、王宮で王妃教育があるのでリリが来ていた。
リリの勉強が終わった後、一緒にランチを食べる。
「馬術大会は応援できなくて申し訳ありませんでした。競技の後にどなたかがタオルを持ってきて下さいましたか?」
馬術大会の翌日にも謝罪の言葉を聞いたんだけど。体調が悪かったんだろ?見れなかったこと、そんなにすまなく思わなくてもいいのに。
「もう大丈夫?タオルのことなんて気にしなくていいよ。」
「誰か持ってきてくださいませんでした?」
「?ミュー嬢が持ってきてくれたよ。」
「そうですか。良かったです。」
自分がタオルを渡せなかったことを気にしてるのかな。そんなこと気にしなくてもいいのに。
「ミュー嬢のテスト勉強をみてあげてたんだってね。頑張ったね。」
リリに声をかけたが、返事がない。視線は下に向いていて、どこか上の空だった。
「リリ?」
強めに声をかける。
「ごめんなさい。考え事をしていて聞いていませんでした。」
リリが顔をあげる。
「テストではミュー嬢の面倒をみたんだってね。ご苦労さま。」
「あまりお役に立てませんでした。ごめんなさい。」
いや、君が私に謝る必要なんてないからね。リリは責任感が強いなあ。
「いや、すごいよ。ミュー嬢の面倒を見ながら、自分の勉強もちゃんとして。」
「殿下は満点でしたね。おめでとうございます。」
「ありがとう。リリ、次は一緒に勉強する?」
リリは計算や語学は得意だから、暗記教科の勉強が中心になる。一緒だと集中できないから勉強できないかな、と思うんだけど、一緒に勉強というものもしてみたかった。
会う口実、一緒にいる口実が欲しいだけかもしれない。
「また、その頃にお話をいただけたら嬉しいです。」
リリのどうとらえたらいいか分からない返事に少し不満を覚える。
まあ、暗記を一緒に勉強するのは難しいよね。
✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎
「ご苦労さま」
は目上のものが目下のものに使う言葉。
リリより地位の高いラフが、ミューへの指導に対してリリへねぎらいの言葉をかけた、とリリが捉えても不思議ない。
その手前の「頑張ったね」をちゃんと聞いてたら、すれ違うこともなかったかもしれない。
一学期のテスト範囲が発表された。
私はミューを探した。出題箇所の目星はついてるから、そこだけでも覚えてもらわなきゃ。
彼女は休み時間は教室からいなくなる。いつも男子棟に出入りができるどこかの扉の前にいる。だから探して見つけて、騒ぐ彼女を教室まで引きずっていく。学園中の生徒先生の視線を一身に受けてる。
テスト結果が出た。
ミューはもうまったくやる気ナシ。あれだけ出る場所を教えたのに、名前しか書いてない。
この学園は追試は無い。補習で単位が取れるからここまで必死にやってあげる必要はないんじゃない?とココに言われたけど、この世界で生きてる以上、ある程度の勉強はしておくことにこしたことはない。
総合順位の発表もあった。
ラフとガブが満点で一位で、私は三位だった。
ずっと二位だったのに落ちちゃった。お父様、残念がるだろうなあ・・・・・・
「リリー嬢、意外に勉強されてるんですね。」
げっ、この声は・・・・・・
振り返ると黒い長髪。ガブリエルだ。
「ガブリエル殿下も満点だなんてお見事ですね。」
とりあえず、よいしょだ。
「こちらは帝国の学校よりレベルが低いですからね。」
イラっとくる。
「王太子の婚約者なので外見だけ磨いてる方かと思ってました。私は「本当に賢い女性」は好きですよ。」
「お褒めいただいたのかしら。ありがとうございます。」
顔は笑ってるが、頭はイライライライラ。
だから、あんたが嫌いなんだってば。
「では、私、学友の様子も気になりますので。失礼します。」
「ああ、あの黒髪の女の子?あれはダメですね。時間の無駄ですよ。」
「一緒に机を並べたのもなにかのご縁ですから、この学園で少しでも多く、いろいろなことを学んで欲しいと思ってます。では。」
頭を下げ、私はガブから逃げた。
はあ。ゲームでも好きになれなかったけど、こうやって話しても好きになれそうにない。
帝国の王子だし。
ラフと同じクラスだけど、ラフからもガブの話を聞かないなあ。
この世界でもやっぱり犬猿の仲なのかな。
帝国の王子だし。
共用棟の音楽室でひとりたそがれてるミューをみつけた。
「ミュー様、教室に戻ってテストの復習をしましょう。」
声をかけるが無視される。
座って窓枠に肘をついて外を見ている彼女の肩に手を置くと
「私さあ、もっと文明の進んだ世界から来たんだよね。」
彼女が話し出した。
「いきなりこんな世界に来て、ことば覚えるだけでも大変だったんだよね。」
「帰りたい・・・・・・」
ああ、やっぱりこのこ、私と同じ時代の日本から来たのね。
私は6歳のリリアンヌの身体に意識だけ入ったけど、このこは身体ごとこの世界に飛ばされたのかしら。
「ミュー様は異国で生まれ育たれたのですね?でもこれからはこの国で生きていかれるのですよね?でしたら、この国の知識をつける必要もありますよね。」
「美優!私の名前はミューなんかじゃない!」
彼女は怒ってこちらを向いた。
「あんたいいよね。いいとこのお嬢様で王太子が婚約者で。」
「・・・・・・ありがとうございます。殿下に見合う女性になるよう、努力してますわよ。」
「そうだね。あんただけだよ、私に近寄ってくる女。」
なぜ睨みつける。あなた言葉の裏わかってる?ラフを落としたいならラフに見合う教養つけろ、って言ってるのよ。
「私、勉強する気ないから。いい男落として楽して暮らす。だからほっといて。」
「良い男性との結婚を望まれるのなら、やはり同程度の教養も必要だと思いますよ。」
「うっさいなあ。だいたい、毎日挨拶したら好感度上がってフラグたつんだよ。邪魔すんなって言ってんだよ!」
彼女は立ち上がった。そして椅子を倒し、私が椅子を起こそうとしたすきに逃げていった。
なんとかしてあげたいのに。
どうすればいいかわからない。
ラフに相応しい女性、王妃に相応しい女性になって欲しいんだけど。
週末は王宮で王妃教育があった。
勉強が終わった後、ラフと食事をとる。
「馬術大会は応援できなくて申し訳ありませんでした。競技の後にどなたかがタオルを持ってきて下さいましたか?」
「もう大丈夫?タオルのことなんて気にしなくていいよ。」
「誰か持ってきてくださいませんでした?」
「?ミュー嬢が持ってきてくれたよ。」
「そうですか。良かったです。」
イベント、ちゃんと進んだんだ。
良かった。
本当に良かったと思ってる?
自分に問いかけた。
音楽室のミューを思い出す。
本当に良かったと思ってる?
頭の中でそのことばが回る。
「リリ?」
ラフの強めの声に我に返った。
「ごめんなさい。考え事をしていて聞いていませんでした。」
「テストではミュー嬢の面倒をみたんだってね。ご苦労さま。」
ミューから聞いたのかな?
でもラフからのお礼なんて聞きたくない。
「あまりお役に立てませんでした。ごめんなさい。」
「いや、すごいよ。ミュー嬢の面倒を見ながら、自分の勉強もちゃんとして。」
「殿下は満点でしたね。おめでとうございます。」
「ありがとう。リリ、次は一緒に勉強する?」
次?12月のテストだよね。その頃には私達、どうなってるんだろ。
シナリオ、好感度はどうなってるんだろ。
その頃にはラフとミューが2人で勉強をするような関係になっているのかしら。
「また、その頃にお話をいただけたら嬉しいです。」
そう答えるしかないよね。
SIDE-R
中庭から女性の金切り声が聞こえたので教室の窓から見下ろすと、リリがミュー嬢を連れて女子棟へ向かっていた。
「リリー嬢、大変だなあ。先生もサジを投げたこの面倒を見てるなんて。」
「そういうところがリリのいいところだね。」
上からリリとミュー嬢を眺めながら、今朝、オスカーから聞いた話を思い出していた。
オスカーは騎士の子供なので身分的には平民になる。しかし、本人も騎士になる気満々で、剣術は誰にも負けない腕前である。私も勝てない。彼は「殿下とこうやって知り合いになれば、騎士への道も近くなる。」と自分の巧妙心を素直に話す。そういう飾り気のない人柄が気に入っている。
彼とは日課の朝の学園の外周ランニングで走りながら話すことが多い。今朝、彼からミュー嬢に関する驚きの内容を聞いたのだ。
貴族の養子になったんだろ?
女性とは2人きりにならないように気をつけてはいるが・・・・・・
信じられない内容なだけにフレッドやアンディに話す気になれない。
リリには・・・・・・話しにくい。
それは私がリリに対して意識していることだからだ、ということはわかっている。
週末、王宮で王妃教育があるのでリリが来ていた。
リリの勉強が終わった後、一緒にランチを食べる。
「馬術大会は応援できなくて申し訳ありませんでした。競技の後にどなたかがタオルを持ってきて下さいましたか?」
馬術大会の翌日にも謝罪の言葉を聞いたんだけど。体調が悪かったんだろ?見れなかったこと、そんなにすまなく思わなくてもいいのに。
「もう大丈夫?タオルのことなんて気にしなくていいよ。」
「誰か持ってきてくださいませんでした?」
「?ミュー嬢が持ってきてくれたよ。」
「そうですか。良かったです。」
自分がタオルを渡せなかったことを気にしてるのかな。そんなこと気にしなくてもいいのに。
「ミュー嬢のテスト勉強をみてあげてたんだってね。頑張ったね。」
リリに声をかけたが、返事がない。視線は下に向いていて、どこか上の空だった。
「リリ?」
強めに声をかける。
「ごめんなさい。考え事をしていて聞いていませんでした。」
リリが顔をあげる。
「テストではミュー嬢の面倒をみたんだってね。ご苦労さま。」
「あまりお役に立てませんでした。ごめんなさい。」
いや、君が私に謝る必要なんてないからね。リリは責任感が強いなあ。
「いや、すごいよ。ミュー嬢の面倒を見ながら、自分の勉強もちゃんとして。」
「殿下は満点でしたね。おめでとうございます。」
「ありがとう。リリ、次は一緒に勉強する?」
リリは計算や語学は得意だから、暗記教科の勉強が中心になる。一緒だと集中できないから勉強できないかな、と思うんだけど、一緒に勉強というものもしてみたかった。
会う口実、一緒にいる口実が欲しいだけかもしれない。
「また、その頃にお話をいただけたら嬉しいです。」
リリのどうとらえたらいいか分からない返事に少し不満を覚える。
まあ、暗記を一緒に勉強するのは難しいよね。
✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎
「ご苦労さま」
は目上のものが目下のものに使う言葉。
リリより地位の高いラフが、ミューへの指導に対してリリへねぎらいの言葉をかけた、とリリが捉えても不思議ない。
その手前の「頑張ったね」をちゃんと聞いてたら、すれ違うこともなかったかもしれない。
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