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第一章
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和菓子を食べ終えた私達は店が混雑してきた事もあり、会計を済ませて店を後にしました。
ちなみにお菓子は店頭販売もしているので、お土産にいくつか和菓子を購入しました。
再びザイール家の馬車に乗った私は、我が家へ送り届けて貰うことになりました。
カイト様の向かい側に座り一息ついたところでカイト様が話しかけてきました。
「今日は急に連れ出してごめん。疲れた?」
「いいえ、大丈夫ですよ。こちらこそ珍しいお菓子が食べられて良かったです。それにお土産まで買っていただいて、ありがとうございます。」
「どういたしまして。まあ、今日の支払いは父様が出したようなものだけどね。」
私が感謝を述べると、カイト様が苦笑いしながら答えました。
「それはそうですが……カイト様の時間を割いてまで連れて来てくれるというだけでもカイト様のお心使いを感じましたよ?」
「そうかな?心使いっていう程大層なものじゃないけど、喜んでもらえたならこっちも嬉しいよ。あ、あのさ……」
「はい、何ですか?」
「また今度、外に誘っていいか?シオンさんが良ければ、だけど……。」
カイト様は少し照れながら聞いてきました。
(あのカイト様が照れてます!?……一応、デート?のお誘いなのでしょうか?)
美少年の照れです。こう言っては何ですが、とても可愛いです。口には出せませんけどね。
「はい。また今度、お暇が出来たら誘って下さいね?今日はお菓子屋さんでの食事だけでしたけど、街を見て廻るのも良いですよね。」
と、笑顔でカイト様にお返事しました。
「そうだな。街を廻るのも良いな。」
「はい。次のお出かけも楽しみですね。」
二人でニコニコしながら頷きあっていると、
「シオン様、ローゼット邸に到着致しました。」
と、御者さんに声をかけられました。
そして馬車が止まり、扉が開きます。
「お手をどうぞ。」
「ふふ。ありがとうございます。」
まずカイト様が外に出て私の手を取り降ろして下さいました。
そのまま手を引かれ、玄関までたどり着きます。
先に連絡が来ていたらしく、玄関で我が家の執事頭のナイツが待っていました。
ちなみにナイツは父が若い頃から仕えていて、私にとっては優しいお爺ちゃんのような人です。
「お帰りなさいませ、シオン様。」
「ただいま戻りました。」
「カイト様も、シオン様を送って来ていただきありがとうございました。」
「いえ。」
穏やかな笑みで迎えてくれたナイツは、カイト様に向かって感謝の言葉を述べました。
「あっ、ナイツ。実は今日御宅に伺うだけでは無くてお出かけもしたのですが、その時にカイト様が我が家へのお土産を買って下さったのです。」
手に持っている和菓子入りの袋をナイツに渡しました。
「それはそれは。カイト様、お気遣いありがとうございます。」
「いや、このくらい。……それじゃあ僕はこれで失礼するよ。」
「あら、少し寄って行きませんか?」
「嬉しいけど、今日は遠慮しとく。」
私からの提案にカイト様は首を横に振って答えました。
そしてカイト様はザイール邸へ帰って行ったのでした。
ちなみにお菓子は店頭販売もしているので、お土産にいくつか和菓子を購入しました。
再びザイール家の馬車に乗った私は、我が家へ送り届けて貰うことになりました。
カイト様の向かい側に座り一息ついたところでカイト様が話しかけてきました。
「今日は急に連れ出してごめん。疲れた?」
「いいえ、大丈夫ですよ。こちらこそ珍しいお菓子が食べられて良かったです。それにお土産まで買っていただいて、ありがとうございます。」
「どういたしまして。まあ、今日の支払いは父様が出したようなものだけどね。」
私が感謝を述べると、カイト様が苦笑いしながら答えました。
「それはそうですが……カイト様の時間を割いてまで連れて来てくれるというだけでもカイト様のお心使いを感じましたよ?」
「そうかな?心使いっていう程大層なものじゃないけど、喜んでもらえたならこっちも嬉しいよ。あ、あのさ……」
「はい、何ですか?」
「また今度、外に誘っていいか?シオンさんが良ければ、だけど……。」
カイト様は少し照れながら聞いてきました。
(あのカイト様が照れてます!?……一応、デート?のお誘いなのでしょうか?)
美少年の照れです。こう言っては何ですが、とても可愛いです。口には出せませんけどね。
「はい。また今度、お暇が出来たら誘って下さいね?今日はお菓子屋さんでの食事だけでしたけど、街を見て廻るのも良いですよね。」
と、笑顔でカイト様にお返事しました。
「そうだな。街を廻るのも良いな。」
「はい。次のお出かけも楽しみですね。」
二人でニコニコしながら頷きあっていると、
「シオン様、ローゼット邸に到着致しました。」
と、御者さんに声をかけられました。
そして馬車が止まり、扉が開きます。
「お手をどうぞ。」
「ふふ。ありがとうございます。」
まずカイト様が外に出て私の手を取り降ろして下さいました。
そのまま手を引かれ、玄関までたどり着きます。
先に連絡が来ていたらしく、玄関で我が家の執事頭のナイツが待っていました。
ちなみにナイツは父が若い頃から仕えていて、私にとっては優しいお爺ちゃんのような人です。
「お帰りなさいませ、シオン様。」
「ただいま戻りました。」
「カイト様も、シオン様を送って来ていただきありがとうございました。」
「いえ。」
穏やかな笑みで迎えてくれたナイツは、カイト様に向かって感謝の言葉を述べました。
「あっ、ナイツ。実は今日御宅に伺うだけでは無くてお出かけもしたのですが、その時にカイト様が我が家へのお土産を買って下さったのです。」
手に持っている和菓子入りの袋をナイツに渡しました。
「それはそれは。カイト様、お気遣いありがとうございます。」
「いや、このくらい。……それじゃあ僕はこれで失礼するよ。」
「あら、少し寄って行きませんか?」
「嬉しいけど、今日は遠慮しとく。」
私からの提案にカイト様は首を横に振って答えました。
そしてカイト様はザイール邸へ帰って行ったのでした。
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