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第一章
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カイト様が我が家に訪問してから、1カ月程経ちました。
そして今日は兄と姉が高等学校へ入学するために家を出る日なのです。
「それでは、行って参ります。」
「エクス共々、ローゼット家に恥じないよう、励みます。」
「ああ。だが、くれぐれも体には気をつけてな。紳士淑女になるのは大事だが、無理はするなよ。」
いつもよりキリッとした兄と姉の姿に、見惚れてしまいました。
父はそれでも心配そうにしていますけどね。
「旦那様。二人はもう高等学校に入るのですから、心配せずとも分かってますわ。」
「それはそうだが……。」
父は母からの言葉に、ちょっと寂しそうに答えました。
私は、
「エクスお兄様、マリーお姉様。」
と、兄と姉に声をかけた直後、
「えっ!」
「あらっ!」
並んでいた兄と姉に、同時にぎゅっと、ハグをしました。そして上目遣いで、
「お二人とも、お気をつけて……。」
と、ちょっと涙声でお別れの言葉をかけました。
やっぱり、可愛がってくれていた兄と姉が居なくなるのは寂しいのです。
「~っ、うん。気をつけて行ってくるよ。シオンも元気でね。あと、フィリアと仲良くするんだよ。」
「あぁもう、なんて可愛い妹なのかしら。長期休暇には帰って来るからね。」
「はい。フィリアと仲良く、お兄様とお姉様のお帰りをお待ちしてますね。」
ニッコリ笑って返事をしました。
ちなみに、兄には頭を撫でられ姉にはハグをし返されました。
それを見ていたフィリアが駆け寄ってきて、私と同じように兄と姉にハグをしました。
「フィリアも元気でね。シオンお姉様の言う事をちゃんと聞いて、仲良くね。」
「ふふ。何だか今日は役得ね。あ、そうだわ。」
と、更に私と同じように兄はフィリアの頭を撫で、姉はハグをしました。
姉はフィリアにハグした時、何か耳打ちしていました。
耳打ちされた後のフィリアは大きく頷いて
「はい!」
と元気良く姉に返事をしていました。何を言っていたのでしょうね?
そんな和やかな雰囲気の中、兄と姉は高等学校のある学園都市に旅立って行ったのでした。
そして今日は兄と姉が高等学校へ入学するために家を出る日なのです。
「それでは、行って参ります。」
「エクス共々、ローゼット家に恥じないよう、励みます。」
「ああ。だが、くれぐれも体には気をつけてな。紳士淑女になるのは大事だが、無理はするなよ。」
いつもよりキリッとした兄と姉の姿に、見惚れてしまいました。
父はそれでも心配そうにしていますけどね。
「旦那様。二人はもう高等学校に入るのですから、心配せずとも分かってますわ。」
「それはそうだが……。」
父は母からの言葉に、ちょっと寂しそうに答えました。
私は、
「エクスお兄様、マリーお姉様。」
と、兄と姉に声をかけた直後、
「えっ!」
「あらっ!」
並んでいた兄と姉に、同時にぎゅっと、ハグをしました。そして上目遣いで、
「お二人とも、お気をつけて……。」
と、ちょっと涙声でお別れの言葉をかけました。
やっぱり、可愛がってくれていた兄と姉が居なくなるのは寂しいのです。
「~っ、うん。気をつけて行ってくるよ。シオンも元気でね。あと、フィリアと仲良くするんだよ。」
「あぁもう、なんて可愛い妹なのかしら。長期休暇には帰って来るからね。」
「はい。フィリアと仲良く、お兄様とお姉様のお帰りをお待ちしてますね。」
ニッコリ笑って返事をしました。
ちなみに、兄には頭を撫でられ姉にはハグをし返されました。
それを見ていたフィリアが駆け寄ってきて、私と同じように兄と姉にハグをしました。
「フィリアも元気でね。シオンお姉様の言う事をちゃんと聞いて、仲良くね。」
「ふふ。何だか今日は役得ね。あ、そうだわ。」
と、更に私と同じように兄はフィリアの頭を撫で、姉はハグをしました。
姉はフィリアにハグした時、何か耳打ちしていました。
耳打ちされた後のフィリアは大きく頷いて
「はい!」
と元気良く姉に返事をしていました。何を言っていたのでしょうね?
そんな和やかな雰囲気の中、兄と姉は高等学校のある学園都市に旅立って行ったのでした。
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