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10話 公園でまた先輩と
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「はぁはぁ・・・」
ベッドに敷いたバスタオルはすっかり濡れてしまいました。
「先輩・・・」
スマホの画面に映る先輩の顔は唾液でぬるぬるです。
もう一度、ちゅぅ
私、どうして先輩を拒んだんだろう。
先輩とだったら、どんなことだって・・・
明日は土曜日。
ウーバーの仕事の予定です。
また先輩に会えるかな。
でも、会ったらどんな顔すればいいんでしょう。
また青色申告とか教えてもらえるかな。
それだけじゃなく、いろんなことも・・・
翌朝、朝食の前にシャワーを浴びます。
いつもはそんな習慣は無いけど、汚れたバスタオルとパンティを洗わないといけません。
それと、あそこも。
シャワーを当てると刺激で昨夜のことを思い出します。
もう家族みんな起きてるのに。
「んっ・・・」
いつもよりちょっと念入りに洗い、服を着てリビングへ。
ゆっくり寝ていたから、私の朝食は冷蔵庫に入っています。
今日は土曜日。
大学は休みで、お昼からウーバーの仕事をする予定です。
遅い朝食と言うべきか、早い昼食と言うべきか。
ご飯を食べ終え、着替えて玄関を出て自転車にまたがります。
大きな川を越え街の方へ。
牛丼屋で牛丼を受け取ってはタワーマンションの35階へ。
コンビニで唐揚げを受け取っては丘の上の住宅街へ。
お昼の稼ぎ時を終え、いつもの公園に自転車を停めベンチに座ります。
「ふぅ・・・」
今日は上り坂が多くて疲れ気味。
自販機でアクエリを買って体力回復。
ふと思います。
確定申告するならコンビニで買った方がよかったかな。
領収証が残るし。
このアクエリ、自販機で160円で買ったけど経費にできるのかな。
先輩なら詳しいかな。
本庄先輩のことを思い出します。
青色申告とか帳簿の書き方とか、まだちゃんと教えてもらっていません。
でも、先輩の家に行ったらきっと・・・
どんなことされるか、目を閉じて想像します。
嫌じゃないけど。
でも女同士でなんて。
それに恥ずかしいです。
私の全部を見られて。
そして、いっぱい触られて。
先輩に触ってもらうの想像しながら一人でしていたけど。
でも本当に触られるなんて。
人がいっぱいの繁華街の公園で、目を閉じて妄想が暴走する私。
先輩も脱いじゃうのかな。
先輩の身体も触ったりして・・・
ドキドキして身体をくねらせてしまう私。
そんな時、突然声をかけられ、
「お疲れさま」
「えっ」
隣に女性が座ります。
顔を見上げると本庄先輩!
「先輩っ!? あっ、えっと・・・ お疲れ様です」
「休憩中?」
「はい。先輩も今日はウーバーの仕事ですか」
「えぇ、そうよ」
先輩もミネラルウォーターのボトルを持っていて、私の隣でグビグビ飲みます。
あごに垂れているのは汗かな。
今日もちょっと暑かったから。
それとも、勢いよく飲んでこぼれた水かな。
先輩をチラ見しながら、言葉が続きません。
このまま無言だと先輩はすぐにどこか行ってしまいそう。
でも、何を話していいか分かりません。
私も残りのアクエリを飲み干します。
そうだ、さっきの疑問を聞いてみよう。
「あのぉ・・・ 自販機で買ったジュースって経費にできるんですか」
「そうねぇ、飲み物なら問題ないわ」
「領収証無いですけど」
「何月何日に何を買ったかメモを残せば大丈夫よ」
「そうなんですね」
「・・・・・・」
すぐに終わってしまう話題でした。
次は何の話をすれば、と頭の中で探していると、今度は先輩から、
「昨日はごめんね、いきなりあんなことして」
「いえ・・・ ちょっとびっくりしました」
謝られて、それが少し寂しくてうつむいてしまいます。
「わたしね・・・」
先輩は公園を歩くデート中のカップルのような男女を見ながら、
「もうバレてると思うけど」
人の声、蝉の声でいっぱいの公園で、先輩は小声で
「女の子を好きになっちゃう人なんだ」
やっぱりそうだったんだ。
でも、ということは、私を好きってこと・・・・?
「最近よく聞きます。そういう人いるって」
「叶音さんは普通の人よね。恋人にするなら男の人がいいよね」
「私は・・・ 普通だと思いますけど・・・」
「そうよね・・・」
でも、恋人とかできたこと一度もないです。
中学時代に男子の先輩に憧れたことはあるけど、だからといってつき合いたいとはっきり思ったことは無かったような気が。
「もうあんなことしないから。じゃあね」
先輩は立ち上がり、赤いスクーターの方へ。
ここで先輩と別れたら、もうそれっきりのような気がして。
「待ってください!」
先輩とどうなりたいのか。
私自身も分からないけど。
「先輩っ!」
呼び止めてしまいました。
もっと先輩と一緒にいたくて。
「青色申告とか教えてください!」
ベッドに敷いたバスタオルはすっかり濡れてしまいました。
「先輩・・・」
スマホの画面に映る先輩の顔は唾液でぬるぬるです。
もう一度、ちゅぅ
私、どうして先輩を拒んだんだろう。
先輩とだったら、どんなことだって・・・
明日は土曜日。
ウーバーの仕事の予定です。
また先輩に会えるかな。
でも、会ったらどんな顔すればいいんでしょう。
また青色申告とか教えてもらえるかな。
それだけじゃなく、いろんなことも・・・
翌朝、朝食の前にシャワーを浴びます。
いつもはそんな習慣は無いけど、汚れたバスタオルとパンティを洗わないといけません。
それと、あそこも。
シャワーを当てると刺激で昨夜のことを思い出します。
もう家族みんな起きてるのに。
「んっ・・・」
いつもよりちょっと念入りに洗い、服を着てリビングへ。
ゆっくり寝ていたから、私の朝食は冷蔵庫に入っています。
今日は土曜日。
大学は休みで、お昼からウーバーの仕事をする予定です。
遅い朝食と言うべきか、早い昼食と言うべきか。
ご飯を食べ終え、着替えて玄関を出て自転車にまたがります。
大きな川を越え街の方へ。
牛丼屋で牛丼を受け取ってはタワーマンションの35階へ。
コンビニで唐揚げを受け取っては丘の上の住宅街へ。
お昼の稼ぎ時を終え、いつもの公園に自転車を停めベンチに座ります。
「ふぅ・・・」
今日は上り坂が多くて疲れ気味。
自販機でアクエリを買って体力回復。
ふと思います。
確定申告するならコンビニで買った方がよかったかな。
領収証が残るし。
このアクエリ、自販機で160円で買ったけど経費にできるのかな。
先輩なら詳しいかな。
本庄先輩のことを思い出します。
青色申告とか帳簿の書き方とか、まだちゃんと教えてもらっていません。
でも、先輩の家に行ったらきっと・・・
どんなことされるか、目を閉じて想像します。
嫌じゃないけど。
でも女同士でなんて。
それに恥ずかしいです。
私の全部を見られて。
そして、いっぱい触られて。
先輩に触ってもらうの想像しながら一人でしていたけど。
でも本当に触られるなんて。
人がいっぱいの繁華街の公園で、目を閉じて妄想が暴走する私。
先輩も脱いじゃうのかな。
先輩の身体も触ったりして・・・
ドキドキして身体をくねらせてしまう私。
そんな時、突然声をかけられ、
「お疲れさま」
「えっ」
隣に女性が座ります。
顔を見上げると本庄先輩!
「先輩っ!? あっ、えっと・・・ お疲れ様です」
「休憩中?」
「はい。先輩も今日はウーバーの仕事ですか」
「えぇ、そうよ」
先輩もミネラルウォーターのボトルを持っていて、私の隣でグビグビ飲みます。
あごに垂れているのは汗かな。
今日もちょっと暑かったから。
それとも、勢いよく飲んでこぼれた水かな。
先輩をチラ見しながら、言葉が続きません。
このまま無言だと先輩はすぐにどこか行ってしまいそう。
でも、何を話していいか分かりません。
私も残りのアクエリを飲み干します。
そうだ、さっきの疑問を聞いてみよう。
「あのぉ・・・ 自販機で買ったジュースって経費にできるんですか」
「そうねぇ、飲み物なら問題ないわ」
「領収証無いですけど」
「何月何日に何を買ったかメモを残せば大丈夫よ」
「そうなんですね」
「・・・・・・」
すぐに終わってしまう話題でした。
次は何の話をすれば、と頭の中で探していると、今度は先輩から、
「昨日はごめんね、いきなりあんなことして」
「いえ・・・ ちょっとびっくりしました」
謝られて、それが少し寂しくてうつむいてしまいます。
「わたしね・・・」
先輩は公園を歩くデート中のカップルのような男女を見ながら、
「もうバレてると思うけど」
人の声、蝉の声でいっぱいの公園で、先輩は小声で
「女の子を好きになっちゃう人なんだ」
やっぱりそうだったんだ。
でも、ということは、私を好きってこと・・・・?
「最近よく聞きます。そういう人いるって」
「叶音さんは普通の人よね。恋人にするなら男の人がいいよね」
「私は・・・ 普通だと思いますけど・・・」
「そうよね・・・」
でも、恋人とかできたこと一度もないです。
中学時代に男子の先輩に憧れたことはあるけど、だからといってつき合いたいとはっきり思ったことは無かったような気が。
「もうあんなことしないから。じゃあね」
先輩は立ち上がり、赤いスクーターの方へ。
ここで先輩と別れたら、もうそれっきりのような気がして。
「待ってください!」
先輩とどうなりたいのか。
私自身も分からないけど。
「先輩っ!」
呼び止めてしまいました。
もっと先輩と一緒にいたくて。
「青色申告とか教えてください!」
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