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13年目のやさしい願い
25.他力本願1
しおりを挟む「なるほど、そりゃ災難だったな」
一通り、俺の報告を聞き終えた親父は面白そうに、そう言った。
「オレじゃなくて、ハルがね」
「ああ。陽菜ちゃんには本当に申し訳ないことをしたな。……うちのバカ息子のせいで」
「……悪いの、オレかよ」
ハルには何の落ち度もない。
だけど、じゃあ、オレが悪かったのかって言ったら、それも違うだろ? オレはただ親切心から、人助けをしただけだったのに。
親父も当然承知していて、オレの苦虫を噛み潰したような顔を見て、面白そうに笑った。
笑いごとじゃないだろって言おうかと思っていると、親父はふいに真顔になってオレを見た。
「いや、笑ってる場合じゃないな。……一歩間違えるとストーカーだ」
「あ、そう。正にそんな感じ」
「どうやって学校に入ったのかは分かってるのか?」
「いや、まだ。オレ、ハルに付き添って病院行ったから」
そこも、ちゃんと確認しておかなきゃと思っている。けど、一番は当然ハルのことで、そっちが落ち着いてからじゃなきゃ確認もできやしない。
あの場に一ヶ谷がいたことから、あいつに聞けば何か分かるのは分かっている。週明け早々には一ヶ谷をしめに行く予定だ。
親父は顎に手を当て、遠くを見るような顔をした。
「陽菜ちゃんの具合は?」
「よくない。熱が高くて……」
幸い不整脈は点滴で落ち着いた。だけど、意識はない。
それに、一歩間違えば大惨事だったんだ。
ハルが機転を利かせて、早くにオレを呼んでくれて本当に良かったとしみじみ思う。
「一つ、釘を差しておくか。なかなか良い感じに出鼻をくじいたとは思うが、悪あがきも仕返しも怖いからな」
どこから来るのか不思議だけど、自分に自信があったらしい篠塚のプライドは、オレの冷たい態度で砕け散ったと思う。オレへの好意はすっかり消え失せただろう。
だけど、逆恨みされないとは限らない。
「できる?」
「やってやれないことはないだろう。この上、また何かあったんじゃ、牧村さんに申し訳が立たんしな」
そう言ってから、親父はオレの方を見てニヤリと笑った。
「大体、そうして欲しくて、わざわざ報告しに来たんだろう?」
「あ、バレてた?」
「ああ。私が言い出さなきゃ、おねだりしただろ?」
「ははは。……してたかな」
笑って言うと、親父は機嫌良くオレの肩にポンと手を置いた。
「また何かあったら、忘れず話に来い」
「了解っ!」
自分でももう少し探ってはみるけど、オレだけの力じゃできることは限られている。親父に頼んでおけば安心だ。やれる目算がなければああは言わない。
少しだけ肩の荷が下りた気がした。
親父の書斎を出て肩を回し、力いっぱいのびをしながら歩いていると、ちょうど階段を上がってきた兄貴が声をかけてきた。
「親父と何の話?」
「ああ、例の女」
「ん? 例の?」
「オレが助けた女……の子」
相手の年を考えて、かろうじて後ろに「子」をつけた。じゃないと兄貴に話が通じない気がして。
「え? もう、何かしてきたの?」
……だよな? 普通、「もう」って思うよな?
オレが助けたのが先週の土曜日で、あれからまだ一週間経ってない。
「何かしてきたも何も……」
オレの苦々しい表情を見て、兄貴は手招きをした。
誘われるままに兄貴の部屋に入り、聞かれるままに今日の出来事を洗いざらいぶちまけた。
「なるほどね。……で、おまえ、親父に後始末を頼んできたわけだ」
「後始末、じゃないけどね」
「いや、後始末だろ? 釘を刺すって言ったら親父のこったから、そりゃ徹底的にやるだろ」
「そうかな?」
親父のことだから徹底的に……って、兄貴、親父のこと、どんなヤツだと思ってんの? まあ、オレから見ても、イマイチ読めない人だけど。
「牧村さんに申し訳ないって言ってたくらいなら、そりゃやるだろ? ……そうだな。例えば、おまえの学校から、相手の女の子の学校に対して、不法侵入のことを抗議させるとか」
「なるほど! その手があったか!」
思わずポンと手を打つと、兄貴は呆れたように笑った。
「おまえ、ホント、自分では頭働かせないな」
「……ひでー、兄貴。オレのことバカにしてる?」
と抗議はしてみたものの、自分でろくに考えていないのは確かで、兄貴の言った案なんて、思いつきもしなかった。
「いや、バカにしてるって言うか、……おまえ、本当に上手く人を使うよなと思って」
兄貴はなぜか感心したようにオレを見た。
「オレには真似できないよ」
「え? 何が?」
「おまえのそういうとこ」
「だから、そういうとこって、どんなとこ?」
「自分にはできないと思ったら、無駄な努力に時間をかけたりなんかしてないで、さっさと誰かしらに頼むとこ」
「……え? オレ、そんなことしてる?」
「してるしてる。でもって、ちゃんと自分の望みを叶えてるよな」
自分で努力しないで、人にさっさと頼って望みを叶えるなんて、……なんか、かなりイヤなヤツじゃない?
ってか、兄貴、そんなじと目で見るなよ。
「やっぱり自覚なしか」
「自覚ってか、オレ、努力して何とかなることなら、ちゃんと努力してる……つもりだけど」
「確かにしてるよな。できることは、ちゃんとやってるから、頼んだ相手に協力してもらえてるんだろうな」
「そう? ならいいけど」
一息ついてから、思わず兄貴に言い訳する。
「……だってさ、オレ一人の力なんてたかだか知れてるし、できないことは、できる人に頼むしかないじゃんね?」
よく分からないけど、責められてる訳じゃなさそうだし、まあいっか……と思っていると、兄貴は小さくため息を吐いてオレを見た。
「その、できないことはサッサと諦めて、できる人に頼むところとか、まずは外堀を埋めていくところとか、……親父は気に入ってるんだろうな」
「…………は?」
話の流れがまるで読めない。
オレよりずっと頭が良くて、思慮深く、いつも色々考えている兄貴。いつもはもっと分かりやすく話をしてくれる。
けど、今日は何かにつけて抽象的だ。
親父がオレを気に入ってる? ……まあ、親子仲は悪くないよな? しょっちゅう、からかわれるのは勘弁してって思うけど。
「おまえ、経営者向きだよ」
「…………何のこと?」
既に会話になっていないんじゃないだろうか、とオレが怪訝な顔をしていると、兄貴はふうとため息を吐いた。
「オレには真似できない」
「……や、だから、何の話?」
「おまえ、大学はどこ受けるの?」
「どこって、杜蔵にそのまま上がるけど」
「だから学部」
「まだ決めてないよ」
オレはそう即答したのに、兄貴は聞いてないかのように更に突っ込んできた。
「経営学?」
「……知らないって」
「考えもしないの?」
……ってか、兄貴、どうしたの?
「オレ、ハルが行くところに行くから」
仕方なくそう言うと、オレの答えを聞いた兄貴はぷっと吹き出した。
「やっぱ、それか!」
「……それしかないでしょ」
笑われたって、呆れられたって、オレにはそれしかないから。
正直、ハルに言ったらイヤがられるんじゃないかって気がして、未だに言えてないんだけど……。イヤがられるって言うか、「そんなことで進路を決めちゃダメでしょう」って叱られる気がする。
オレにとっては、「そんなこと」じゃなくて、「それこそが一番」なんだけど。
誰が何と言おうと、オレはハルの側にいる。例え、言うのがハルだとしても、ゆずる気はない。それだけは、決めているんだ。
「高二だろ? そろそろ進路も考えろ」
「……じゃあ、ハルに聞いてみる」
そう言うと、兄貴は今度は腹を抱えて笑い出した。
◇ ◇ ◇
土曜日、ハルの熱は下がらず、意識も戻らなかった。
朝一でハルの元に行き、夜まで病室にいた。
土曜に通うことが多い空手は、先週の交通事故でぶつけた頭の再検査でOKが出るまで、しばらく休み。だから何の気兼ねなく、思う存分、ハルの側にいられる。
それにしても、先週の今日、このベッドに寝ていたのがオレだったなんて、ウソみたいだ。もう、はるか昔のことに感じる。
「ハル」
ハルがしてくれたみたいに、オレもハルの手を握り、名を呼んでみた。
熱が高くて苦しいんだろう。寝苦しそうに身じろぎはする。でも、目は覚まさなかった。意識があってもただ苦しいだけなら、今のまま眠っている方が楽なのかも知れないとも思う。
オレができるのは、ハルの汗を拭いたり氷まくらを替えてみたり、点滴が終わる頃に看護師さんを呼んだり、それくらい。それでも、側にいたかった。
ハルが目を覚ました時、できるなら側にいてあげたかった。
一通り、俺の報告を聞き終えた親父は面白そうに、そう言った。
「オレじゃなくて、ハルがね」
「ああ。陽菜ちゃんには本当に申し訳ないことをしたな。……うちのバカ息子のせいで」
「……悪いの、オレかよ」
ハルには何の落ち度もない。
だけど、じゃあ、オレが悪かったのかって言ったら、それも違うだろ? オレはただ親切心から、人助けをしただけだったのに。
親父も当然承知していて、オレの苦虫を噛み潰したような顔を見て、面白そうに笑った。
笑いごとじゃないだろって言おうかと思っていると、親父はふいに真顔になってオレを見た。
「いや、笑ってる場合じゃないな。……一歩間違えるとストーカーだ」
「あ、そう。正にそんな感じ」
「どうやって学校に入ったのかは分かってるのか?」
「いや、まだ。オレ、ハルに付き添って病院行ったから」
そこも、ちゃんと確認しておかなきゃと思っている。けど、一番は当然ハルのことで、そっちが落ち着いてからじゃなきゃ確認もできやしない。
あの場に一ヶ谷がいたことから、あいつに聞けば何か分かるのは分かっている。週明け早々には一ヶ谷をしめに行く予定だ。
親父は顎に手を当て、遠くを見るような顔をした。
「陽菜ちゃんの具合は?」
「よくない。熱が高くて……」
幸い不整脈は点滴で落ち着いた。だけど、意識はない。
それに、一歩間違えば大惨事だったんだ。
ハルが機転を利かせて、早くにオレを呼んでくれて本当に良かったとしみじみ思う。
「一つ、釘を差しておくか。なかなか良い感じに出鼻をくじいたとは思うが、悪あがきも仕返しも怖いからな」
どこから来るのか不思議だけど、自分に自信があったらしい篠塚のプライドは、オレの冷たい態度で砕け散ったと思う。オレへの好意はすっかり消え失せただろう。
だけど、逆恨みされないとは限らない。
「できる?」
「やってやれないことはないだろう。この上、また何かあったんじゃ、牧村さんに申し訳が立たんしな」
そう言ってから、親父はオレの方を見てニヤリと笑った。
「大体、そうして欲しくて、わざわざ報告しに来たんだろう?」
「あ、バレてた?」
「ああ。私が言い出さなきゃ、おねだりしただろ?」
「ははは。……してたかな」
笑って言うと、親父は機嫌良くオレの肩にポンと手を置いた。
「また何かあったら、忘れず話に来い」
「了解っ!」
自分でももう少し探ってはみるけど、オレだけの力じゃできることは限られている。親父に頼んでおけば安心だ。やれる目算がなければああは言わない。
少しだけ肩の荷が下りた気がした。
親父の書斎を出て肩を回し、力いっぱいのびをしながら歩いていると、ちょうど階段を上がってきた兄貴が声をかけてきた。
「親父と何の話?」
「ああ、例の女」
「ん? 例の?」
「オレが助けた女……の子」
相手の年を考えて、かろうじて後ろに「子」をつけた。じゃないと兄貴に話が通じない気がして。
「え? もう、何かしてきたの?」
……だよな? 普通、「もう」って思うよな?
オレが助けたのが先週の土曜日で、あれからまだ一週間経ってない。
「何かしてきたも何も……」
オレの苦々しい表情を見て、兄貴は手招きをした。
誘われるままに兄貴の部屋に入り、聞かれるままに今日の出来事を洗いざらいぶちまけた。
「なるほどね。……で、おまえ、親父に後始末を頼んできたわけだ」
「後始末、じゃないけどね」
「いや、後始末だろ? 釘を刺すって言ったら親父のこったから、そりゃ徹底的にやるだろ」
「そうかな?」
親父のことだから徹底的に……って、兄貴、親父のこと、どんなヤツだと思ってんの? まあ、オレから見ても、イマイチ読めない人だけど。
「牧村さんに申し訳ないって言ってたくらいなら、そりゃやるだろ? ……そうだな。例えば、おまえの学校から、相手の女の子の学校に対して、不法侵入のことを抗議させるとか」
「なるほど! その手があったか!」
思わずポンと手を打つと、兄貴は呆れたように笑った。
「おまえ、ホント、自分では頭働かせないな」
「……ひでー、兄貴。オレのことバカにしてる?」
と抗議はしてみたものの、自分でろくに考えていないのは確かで、兄貴の言った案なんて、思いつきもしなかった。
「いや、バカにしてるって言うか、……おまえ、本当に上手く人を使うよなと思って」
兄貴はなぜか感心したようにオレを見た。
「オレには真似できないよ」
「え? 何が?」
「おまえのそういうとこ」
「だから、そういうとこって、どんなとこ?」
「自分にはできないと思ったら、無駄な努力に時間をかけたりなんかしてないで、さっさと誰かしらに頼むとこ」
「……え? オレ、そんなことしてる?」
「してるしてる。でもって、ちゃんと自分の望みを叶えてるよな」
自分で努力しないで、人にさっさと頼って望みを叶えるなんて、……なんか、かなりイヤなヤツじゃない?
ってか、兄貴、そんなじと目で見るなよ。
「やっぱり自覚なしか」
「自覚ってか、オレ、努力して何とかなることなら、ちゃんと努力してる……つもりだけど」
「確かにしてるよな。できることは、ちゃんとやってるから、頼んだ相手に協力してもらえてるんだろうな」
「そう? ならいいけど」
一息ついてから、思わず兄貴に言い訳する。
「……だってさ、オレ一人の力なんてたかだか知れてるし、できないことは、できる人に頼むしかないじゃんね?」
よく分からないけど、責められてる訳じゃなさそうだし、まあいっか……と思っていると、兄貴は小さくため息を吐いてオレを見た。
「その、できないことはサッサと諦めて、できる人に頼むところとか、まずは外堀を埋めていくところとか、……親父は気に入ってるんだろうな」
「…………は?」
話の流れがまるで読めない。
オレよりずっと頭が良くて、思慮深く、いつも色々考えている兄貴。いつもはもっと分かりやすく話をしてくれる。
けど、今日は何かにつけて抽象的だ。
親父がオレを気に入ってる? ……まあ、親子仲は悪くないよな? しょっちゅう、からかわれるのは勘弁してって思うけど。
「おまえ、経営者向きだよ」
「…………何のこと?」
既に会話になっていないんじゃないだろうか、とオレが怪訝な顔をしていると、兄貴はふうとため息を吐いた。
「オレには真似できない」
「……や、だから、何の話?」
「おまえ、大学はどこ受けるの?」
「どこって、杜蔵にそのまま上がるけど」
「だから学部」
「まだ決めてないよ」
オレはそう即答したのに、兄貴は聞いてないかのように更に突っ込んできた。
「経営学?」
「……知らないって」
「考えもしないの?」
……ってか、兄貴、どうしたの?
「オレ、ハルが行くところに行くから」
仕方なくそう言うと、オレの答えを聞いた兄貴はぷっと吹き出した。
「やっぱ、それか!」
「……それしかないでしょ」
笑われたって、呆れられたって、オレにはそれしかないから。
正直、ハルに言ったらイヤがられるんじゃないかって気がして、未だに言えてないんだけど……。イヤがられるって言うか、「そんなことで進路を決めちゃダメでしょう」って叱られる気がする。
オレにとっては、「そんなこと」じゃなくて、「それこそが一番」なんだけど。
誰が何と言おうと、オレはハルの側にいる。例え、言うのがハルだとしても、ゆずる気はない。それだけは、決めているんだ。
「高二だろ? そろそろ進路も考えろ」
「……じゃあ、ハルに聞いてみる」
そう言うと、兄貴は今度は腹を抱えて笑い出した。
◇ ◇ ◇
土曜日、ハルの熱は下がらず、意識も戻らなかった。
朝一でハルの元に行き、夜まで病室にいた。
土曜に通うことが多い空手は、先週の交通事故でぶつけた頭の再検査でOKが出るまで、しばらく休み。だから何の気兼ねなく、思う存分、ハルの側にいられる。
それにしても、先週の今日、このベッドに寝ていたのがオレだったなんて、ウソみたいだ。もう、はるか昔のことに感じる。
「ハル」
ハルがしてくれたみたいに、オレもハルの手を握り、名を呼んでみた。
熱が高くて苦しいんだろう。寝苦しそうに身じろぎはする。でも、目は覚まさなかった。意識があってもただ苦しいだけなら、今のまま眠っている方が楽なのかも知れないとも思う。
オレができるのは、ハルの汗を拭いたり氷まくらを替えてみたり、点滴が終わる頃に看護師さんを呼んだり、それくらい。それでも、側にいたかった。
ハルが目を覚ました時、できるなら側にいてあげたかった。
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