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2章:14歳
41話
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お風呂から上がってすぐにスキンケア。しっかりと肌に潤いをプラスする。
セレストも私の作った化粧品でスキンケアをした。こういうのはお風呂上りすぐにケアするのが良いって前世のお母さんが言っていた。
前世の頃から、ルームウェアを着るのが夢だった。可愛いルームウェアを着るのが。だって入院していた時はずっとパジャマだったから。本当はもこもこのルームウェアが憧れなんだけど、パント村で見たことない。……から、ちょっと厚手のワンピースをルームウェアにしている。一応中に短パンも履いているけどね。
「メイちゃんのそれ、おうちで着るのにはちょうど良さそうですわね」
「はい、ルームウェアって言うんです。……あ、ついでに洗濯しちゃいますね」
「待って、わたくしもやるわ」
今日の依頼……と言うか洞穴探索? で汚れてしまった服を洗いに行こうとすると、セレストもついて来た。スタスタ歩いていると、ジェフリーに会った。掃除をしていたみたい。
「ジェフリー、お仕事中ごめんなさい、洗濯をしたいのだけど、どこですればいいかな?」
ジェフリーにそう問いかけると、「でしたら、こちらに」と洗濯場に案内してくれた。私たちはそこで服や下着を洗い、魔法を使って乾かす。ちなみに洗剤と柔軟剤も作ってあるので、それを使った。柔軟剤を使った後の服やタオルってすっごく気持ち良いよね……!
お風呂場に持ち込んだ私物も全部乾かして鞄に戻したし、洗い終わった服を畳んでこれも鞄に入れた。空間収納鞄、本当に便利でありがたいわ。
「メイちゃんはいろんなものを持っていますのねぇ……」
感心したように鞄を見つめるセレストに、私は鞄を撫でた。
「全部お父さんが教えてくれたことです。私が冒険者になるって決めてから、いろんなことを教えてくれたんです」
「優しいお父さまね」
「はい! 自慢の父です!」
私が胸を張ってそう言うと、セレストはぽんぽんと私の頭を撫でた。
「メイちゃんの故郷に行った時には、紹介してくださる?」
「もちろんです! セレストたちがパント村に来てくれたら、最初に紹介します!」
そして次に紹介するのはロベールだろう。幼馴染だし。ロベール、みんなと仲良くしてくれると良いな。……なんて、一年くらい後のことを想像するのにはまだ早いか。
「そういえば、セレストとナタンは冒険者ランク五、でしたよね」
「ええ、本当はもう少し上に行けるくらいには依頼を達成しているのだけど……。冒険者ランクが上位だと、駆り出されることも多いみたいで……。年に一回実家に帰るために、ランクは中級のほうが良いだろう、とナタンが」
まぁ、もしも帰省中に駆り出されたら、待っている人たちは落ち着かないだろうしね……。
中級ランクなら駆り出されることもないのかなぁ……? 下級ランクなら駆り出されることもないだろうけど……戦力外通知が来そう。
「要請されるのは魔物を倒せる上級ランクと、それを支えるための下級ランク。わたくしたちの中なら、ルイとメイちゃんね」
「えええっ」
思わず声が裏返った。私も駆り出される可能性があるってこと!?
……いや、でも考えてみればそうかもしれない。上級の冒険者たちが駆り出されている間、他の依頼を受けるために中級の冒険者たちは残さなくちゃいけない。そして上級の人たちのフォローを下級の冒険者たちがする。……なるほど、冒険者たちはこうしてフォローし合っているのか……。
「……でも、下級の冒険者たちってかなりの数がいますよね?」
「ええ、だからその中でも回復魔法を使える聖職者が駆り出される率が高いですわね。あとは、傷の手当が出来る人たちや、料理が得意な人たち。ほら、どうしても人数が増えてしまうから、食事の準備や怪我人の手当などが大変みたいなの」
「冒険者たちが集まるから、余計に大変そうですね……」
「わたくしたちが下級ランクの時は、駆り出されることはなかったので聞いた話、ですけどね」
……もしも私が駆り出されたら、どんなことが出来るだろう……?
錬金術でポーションを作ったりは出来るだろう。それがどのくらい役に立つかはわからないけど……。
「まぁ、そんなに身構えなくても大丈夫だとは思いますわ」
「……うーん、万が一の時は全力を尽くします!」
「ふふ、それはきっと冒険者たちにとっても、救援要請をした場所にとっても助かることだと思いますわ」
セレストと一緒に食堂まで移動しながら、そんな会話をしていた。食堂にはすでにナタンとルイがいて、私たちが来るのを待っていたようだ。
「みんな揃ったから、ご飯にしようか」
私たちが昨日と同じ席に座ると、ルイが私たちの顔を見渡してにこやかに言った。
「そうね、お腹空いた」
「わたくしも」
「それじゃあダーシー、準備お願いするよ」
「かしこまりました」
ダーシーは一礼してから料理を運びに行った。戻って来た時にはジェフリーも一緒だった。昨日、私が言ったことを、覚えていてくれたようだ。
やっぱりみんなと一緒に食べたほうが美味しいもの。
料理が並んで、みんなで食事をすることになった。ちなみに今日の料理はナタンが買って来てくれたらしい。
セレストも私の作った化粧品でスキンケアをした。こういうのはお風呂上りすぐにケアするのが良いって前世のお母さんが言っていた。
前世の頃から、ルームウェアを着るのが夢だった。可愛いルームウェアを着るのが。だって入院していた時はずっとパジャマだったから。本当はもこもこのルームウェアが憧れなんだけど、パント村で見たことない。……から、ちょっと厚手のワンピースをルームウェアにしている。一応中に短パンも履いているけどね。
「メイちゃんのそれ、おうちで着るのにはちょうど良さそうですわね」
「はい、ルームウェアって言うんです。……あ、ついでに洗濯しちゃいますね」
「待って、わたくしもやるわ」
今日の依頼……と言うか洞穴探索? で汚れてしまった服を洗いに行こうとすると、セレストもついて来た。スタスタ歩いていると、ジェフリーに会った。掃除をしていたみたい。
「ジェフリー、お仕事中ごめんなさい、洗濯をしたいのだけど、どこですればいいかな?」
ジェフリーにそう問いかけると、「でしたら、こちらに」と洗濯場に案内してくれた。私たちはそこで服や下着を洗い、魔法を使って乾かす。ちなみに洗剤と柔軟剤も作ってあるので、それを使った。柔軟剤を使った後の服やタオルってすっごく気持ち良いよね……!
お風呂場に持ち込んだ私物も全部乾かして鞄に戻したし、洗い終わった服を畳んでこれも鞄に入れた。空間収納鞄、本当に便利でありがたいわ。
「メイちゃんはいろんなものを持っていますのねぇ……」
感心したように鞄を見つめるセレストに、私は鞄を撫でた。
「全部お父さんが教えてくれたことです。私が冒険者になるって決めてから、いろんなことを教えてくれたんです」
「優しいお父さまね」
「はい! 自慢の父です!」
私が胸を張ってそう言うと、セレストはぽんぽんと私の頭を撫でた。
「メイちゃんの故郷に行った時には、紹介してくださる?」
「もちろんです! セレストたちがパント村に来てくれたら、最初に紹介します!」
そして次に紹介するのはロベールだろう。幼馴染だし。ロベール、みんなと仲良くしてくれると良いな。……なんて、一年くらい後のことを想像するのにはまだ早いか。
「そういえば、セレストとナタンは冒険者ランク五、でしたよね」
「ええ、本当はもう少し上に行けるくらいには依頼を達成しているのだけど……。冒険者ランクが上位だと、駆り出されることも多いみたいで……。年に一回実家に帰るために、ランクは中級のほうが良いだろう、とナタンが」
まぁ、もしも帰省中に駆り出されたら、待っている人たちは落ち着かないだろうしね……。
中級ランクなら駆り出されることもないのかなぁ……? 下級ランクなら駆り出されることもないだろうけど……戦力外通知が来そう。
「要請されるのは魔物を倒せる上級ランクと、それを支えるための下級ランク。わたくしたちの中なら、ルイとメイちゃんね」
「えええっ」
思わず声が裏返った。私も駆り出される可能性があるってこと!?
……いや、でも考えてみればそうかもしれない。上級の冒険者たちが駆り出されている間、他の依頼を受けるために中級の冒険者たちは残さなくちゃいけない。そして上級の人たちのフォローを下級の冒険者たちがする。……なるほど、冒険者たちはこうしてフォローし合っているのか……。
「……でも、下級の冒険者たちってかなりの数がいますよね?」
「ええ、だからその中でも回復魔法を使える聖職者が駆り出される率が高いですわね。あとは、傷の手当が出来る人たちや、料理が得意な人たち。ほら、どうしても人数が増えてしまうから、食事の準備や怪我人の手当などが大変みたいなの」
「冒険者たちが集まるから、余計に大変そうですね……」
「わたくしたちが下級ランクの時は、駆り出されることはなかったので聞いた話、ですけどね」
……もしも私が駆り出されたら、どんなことが出来るだろう……?
錬金術でポーションを作ったりは出来るだろう。それがどのくらい役に立つかはわからないけど……。
「まぁ、そんなに身構えなくても大丈夫だとは思いますわ」
「……うーん、万が一の時は全力を尽くします!」
「ふふ、それはきっと冒険者たちにとっても、救援要請をした場所にとっても助かることだと思いますわ」
セレストと一緒に食堂まで移動しながら、そんな会話をしていた。食堂にはすでにナタンとルイがいて、私たちが来るのを待っていたようだ。
「みんな揃ったから、ご飯にしようか」
私たちが昨日と同じ席に座ると、ルイが私たちの顔を見渡してにこやかに言った。
「そうね、お腹空いた」
「わたくしも」
「それじゃあダーシー、準備お願いするよ」
「かしこまりました」
ダーシーは一礼してから料理を運びに行った。戻って来た時にはジェフリーも一緒だった。昨日、私が言ったことを、覚えていてくれたようだ。
やっぱりみんなと一緒に食べたほうが美味しいもの。
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