【完結】寵姫と氷の陛下の秘め事。

秋月一花

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5章:エピローグへの足音

エピローグへの足音 4-1

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 俺が事情聴取の為に警察署へ連れて行かれていた頃、一人の男が防犯カメラをチェックしていた。

 「ふふふ……見付けたぞ」

 そういうと動画に写ったパンツずり下げ変態男の写メを撮り何処かへ送信すると、その場から立ち去った。

 次に警察官たちが調べた時には何も写っていなかったようで、強盗以外が捕まることは無かった。







 俺は、警察署に行くと執拗に婦人警官から質問攻めに合う

 ネット配信などをして顔を晒していないか
 実は地下アイドルだとか
 コンカフェで働いて居ないかなどだ

 ネット配信は良い手だと思った。
 地下アイドルとコンカフェ?は何か分からなかったので不思議そうな顔で返すと押し黙った。

 とりあえず俺は半裁に巻き込まれやすいのだと言われた。

 巻き込まれるというか、実際には突き進んでいるのだが、それは言わないでおく。

 なんとか誤魔化し自宅へと送られながら婦警さんに言われた。

 「何時でも私を頼りなさい! 君は一人じゃないからね⁉」
 何か涙を貯めながら言われる。

 どうやら母親の話をしたら真に受けたようだ。

 ちょっと盛りすぎただろうか……反省する。







 「あなた親御さんは? 電話しても出なくて……」
 「あ、うちの家族は父は幼い頃に他界しましたし、母は過労がたたって今は精神疾患も……なので入院しています……成人してる姉(細マッチョ)が私の面倒を見てますが……姉も忙しい人なので……」

 「まぁっ……可哀想に」
 と、同情を買えた。

 まぁ嘘は言ってない。
 真実も言ってないけど
 個人情報だからね♡

 それにしてもネット配信か……
 これで美少女で参加すれば変態がワキワキ♪俺の儲けもワキワキWin-Winじゃないか?

 俺は今後の魔法少女としての活躍の場(狩場)を広くする為に階段を登りながらSNSのやり方をネット検索し始めた。

 そんな姿をパトカーの中から婦人警官が見てるとも知らずに……







 三階の自宅へと着くと鍵を開けて中へと入る。
 すっかり外は暗かったので玄関も暗かった。
 手探りでスイッチをonに押して電気を付けると、ポストから入れられた封筒が入っていた。

 早速魔法少女協会からの明細かと、沸いたが……

 差出人の名前は書いていなかった。

 何だ?と思って中を開けると……



 貴方様を第51247人目の
 【変態協会会員】
 として認めます。

 そんな文字と会員カードに、今朝撮ったらしい俺がパンツをずらし強盗を殴ってる写メが同封されていた。
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