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プロローグ リアルワールドin桜井咲子
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「大変だぁ~、遅刻、遅刻ぅ~!」
私立桜が丘高校一年三組出席番号十八番、桜井咲子がなぜ旧来のラブコメのオープニングにありがちな、こんな陳腐な台詞を絶叫できたのか?
それには歴とした訳がある。
なぜなら彼女は口に生焼けの食パンをくわえてはいなかったからだ。
そもそもなぜラブコメの主人公は食パンをくわえながら走るのか?
読者諸氏に問う。
諸君は今までそんな狂態を自身で演じたことがあるか? もしくは演じる女子高生、あるいは中学生を目撃したことがあるか?
そんなみっともないことをするくらいなら朝食を抜く。ーー世のモラルの乱れを嘆く識者は少なくないが、ーー読者諸氏も当然のごとくその方法を選択すると確信する。
そんな人口に膾炙されながら決して目撃されたことのない記号としての食パンの描写は、マンガやアニメにおいてのみ有効であり、それを小説において描写するのは明治以来、連綿と連なる自然主義文学の流れに反する行為であり、また嚆矢たる田山花袋先生や島崎藤村先生の功績に泥を塗る所業でもある。
従ってその末端に連なる本作品においては、当然のごとく排除される描写なのだ。
(※本作品には赤や黄や緑や青の髪色をした女の子が多数出演しますが、それはアニメ化に際して配慮されたものであり、決して自然主義文学を損なう意図で描かれたものではありません。その趣旨を御理解の上、本作品をお楽しみください)
額に玉の汗を浮かべ、肩まで伸びた青い髪を振り乱し、息を切らして激走するその姿は、食パンをくわえていないことを除けば、そこいら辺に転がっているマンガやアニメに出てくる女子高生となんら変わりがない。そう、あなたの頭の中に存在するモブキャラ女子高生となんら変わりがないのだ!
しつこいようだが、食パンをくわえていないことを除けばなにもかも旧来通り。至って平穏な登校風景なのだが、ただ一つだけ異なることがある。
それは彼女が、桜井咲子が余りにも平凡、普通ちゃんということだ。
現実の間尺に合わせれば、それは日常に溶け込んだ風景の一コマ。
通行人は何の違和感もなく彼女と擦れ違い、偶発的に発生した異次元サイクロンや、御都合主義的に出現した異次元モンスターに命を奪われることもなく、あと六十年くらいは生き長らえるはずだ。
だがここはいい歳こいて未だ中二病の後遺症に悩む作者の脳内世界であり、その異常な脳が紡ぎ出す学園系ラノベが舞台なのだ。
脇役とはいえ、物語のオープニングを飾る女子高生が普通ちゃんだなんて有り得ないではないか……。
本来、ラノベの登場人物たる女子生徒は、何らかの特殊能力の持ち主、たとえば天使だったり悪魔だったり、超能力者や魔法少女だったり、秘密組織の殺し屋だったり諜報員だったり、どこぞの国のお姫様や大統領の娘だったり……。ノーベル賞級の天才や天然記念物並みの天然などはまだ可愛い方で、挙句の果てには、正体が猫だったり鶴だったり亀だったり龍だったり宇宙人だったりする。
そのいずれもがボインボインと女子高生にあるまじきチョモランマ級のお山を連ねて紙面狭しと暴れまくれば、それはそれでもう立派な特殊能力って感じなのだが、あいにく彼女こと桜井咲子はそれらの特徴とはまったく無縁の、おおよそラノベの登場人物に相応しくない女子高生なのだ。
以下、彼女のプロフィール。
令和XX年五月二十五日 年齢十五歳
身長156センチ 体重48キロ(包み隠さず公表します)
容姿はまあまあ、成績もまあまあ、ついでにスリーサイズもまあまあ(74、62、76)の平均点を絵に描いたような女の子で、中学時代は図書委員、美化委員、保健委員を歴任し、部活は合唱部に所属。
県の合唱コンクールで上位入賞を果たしたのはちょいとした自慢話だ。
将来の夢は花屋さん(小学生時代の作文、大人になったら何になる? より抜粋)。
家族はサラリーマンの父親と専業主婦の母親との三人暮らし。その両親と珍しく喧嘩したかと思えば、もっと早く家へ帰れだの、もっと勉強しろだの、もっとスマホやネットの使用を控えろだの、まあ、どこの家庭でも有りがちなそんな普通なことばかり……。
趣味は読書と音楽鑑賞。
とはいっても聴くものはJポップ、読むものは少女マンガと少女ラノべ。
たまに背伸びして洋楽や古典文学に挑戦するものの、その敷居の高さに躓いてあえなく転倒してしまう。
ドラマや映画は話題のネタにするために流行りのものだけをチョイスする。
その内訳に宝塚歌劇団が入っているのは御愛嬌。
むろんこれは彼女の密かな楽しみであって、あえて友達にネタ振りすることもなく、小学五年生のとき親に伴われて観劇した経験は、未だ誰にも口外されることなくその小さな胸の裡に秘匿されている。
不意に彼女の口をついて出る何の脈絡もない常識論は、友達同士のちょいとした内輪揉めを仲裁するのに役に立つ。
「友情は何物にも勝る宝物。だからお願い、二人とも喧嘩はやめて! 私の為に争わないで~♪(宝塚風に歌うように……)」
その冗談とも取れる主張が受け入れられることは滅多に、いや、まったくといっていいほどないのだが、言い争いをしている二人の目が一瞬点になることは請け合いだ。そして吹き出してくれればしめたもの。
放課後、帰りがけに三人でスイーツのお店に立ち寄って、クレープかアイスクリームかチョコパフェを食べれば大概のことはうまくまとまってしまう、と彼女は単純に考えている。
LINE友達の数は二十人。
だがその内一六人が毎日顔を合わせるクラスメート。
残りの四人は中学時代からのメル友で、うち二人はここ一年ほど音信不通で、いい加減、削除しようかどうしようか悩んでいる、本当にごく普通の女子高生だ。
そんな彼女の平凡な人間性を見越したのだろうか、彼女の両親は彼女が生まれたときに、ちょいとばかり素敵(?)なプレゼントをしてくれた。
桜井咲子。
その名前に疑問を持ったのは幼稚園の時だった。
故意か偶然か、苗字と名前の関連性が高すぎる。
まさか、ギャグネタなんてことは……。
恐る恐る両親に名前の由来を尋ねると、
「桜が咲くように、うちの娘も美しく成長してほしい。そんな願いを込めて付けたんだ」
少しばかり照れ臭そうに話す父親の姿に、ーーなんだ、ギャグネタじゃなかったんだ。と安堵のため息をついたものの、両親の過剰な期待が双肩の鎖骨をへし折りそうなくらいの名前の重みに、やはり大変恥ずかしいということに思い至り、決して口外はすまいと幼い胸に堅く誓ったのだ。
以来、彼女は名前の由来を差し置いて、名前の字面だけを公表するに至っている。その名前が進級のたびに絶大な威力を発揮することに、彼女は早くも小学一年生のときに気付いていたのだ。
時は西暦二〇✕✕年の春。小学校の入学式。
ランドセルを背負ったガキどもがピーチクパーチク囀りながら、我先にと駆け足で教室へなだれ込む。
全員が着席すると、担任教師が教壇に立って出席簿片手に一人ずつ自己紹介するよう促した。
彼女の出席番号は十八番。
ドキドキもんの順番待ち。前の席の人が着席するや、勢いよく起立して、ちょっとばかり舌足らずの口調で、「桜井咲子です。よろしくお願いします」そして着席。
そんな単純極まりない作業に、ちゃんと上手く言えたかななどと、どうでもいいような疑念すら抱く。
H・R終了後、後ろの席の女の子が、彼女の背中を指で突いてこう言った。
「ねえねえ、咲子ちゃんの名前って、桜が咲くって書くんだよね?」
ふと窓外に眼をやると、折しも春一番が校庭の桜並木を激しく揺さぶり、数多の美しい花弁を舞い上がらせた……。
それ以来、彼女はクラス替えのたびにこう自己紹介するようにしている。
「桜が咲くと書いて、桜井咲子といいます。よろしく……」
季節柄、それは聞く者の胸に忘れ難い印象を残す。窓から校庭の桜並木が見える教室なら尚更だ。
そんな訳で、彼女はクラスで一番早く名前を憶えてもらえる生徒となったのだ。
何をくどくどと地味な脇役キャラの履歴に原稿枚数を重ねているのか、読者諸氏は疑問と同時に抑えがたい苛立ちを感じているはずだ。
早く事件を起こせ! 早く美少女を出せ! 早く闘え! 早く脱げ! etc。
どれももっともな要求だとは思うのだが、まずは桜井咲子の凡庸性を強調することにより、彼女を取り巻く変態たち、いや、間違えた。個性的なキャラを逆説的に際立たせる。作者はそういう手法を思い付いてしまったのだ。
悪夢だ。まさに悪夢の幕開けだ。
もう後戻りはできない。
なぜなら、ほ~ら、悪魔はあなたのすぐ後ろから……、桜井咲子の背後から土煙を上げて猛スピードで迫り来たのだ。
その瞬間、桜井咲子の身体はまるでゴム毬のように跳んだ。
背後から漆黒のリムジンに追突されたのだ。
焦点を失った瞳に茫然と佇む数多の生徒を映して、血だまりの中へ沈みゆく桜井咲子の身体。捲れたスカートの下から白いパンツが丸見えとなったが、それをはしたない等と誰が非難できよう。
停車したリムジンのドアが開いて、悪魔のごとき全身黒ずくめの、おおよそ高校生とは思えない一人の男が姿を現した。その男の名は……?
私立桜が丘高校一年三組出席番号十八番、桜井咲子がなぜ旧来のラブコメのオープニングにありがちな、こんな陳腐な台詞を絶叫できたのか?
それには歴とした訳がある。
なぜなら彼女は口に生焼けの食パンをくわえてはいなかったからだ。
そもそもなぜラブコメの主人公は食パンをくわえながら走るのか?
読者諸氏に問う。
諸君は今までそんな狂態を自身で演じたことがあるか? もしくは演じる女子高生、あるいは中学生を目撃したことがあるか?
そんなみっともないことをするくらいなら朝食を抜く。ーー世のモラルの乱れを嘆く識者は少なくないが、ーー読者諸氏も当然のごとくその方法を選択すると確信する。
そんな人口に膾炙されながら決して目撃されたことのない記号としての食パンの描写は、マンガやアニメにおいてのみ有効であり、それを小説において描写するのは明治以来、連綿と連なる自然主義文学の流れに反する行為であり、また嚆矢たる田山花袋先生や島崎藤村先生の功績に泥を塗る所業でもある。
従ってその末端に連なる本作品においては、当然のごとく排除される描写なのだ。
(※本作品には赤や黄や緑や青の髪色をした女の子が多数出演しますが、それはアニメ化に際して配慮されたものであり、決して自然主義文学を損なう意図で描かれたものではありません。その趣旨を御理解の上、本作品をお楽しみください)
額に玉の汗を浮かべ、肩まで伸びた青い髪を振り乱し、息を切らして激走するその姿は、食パンをくわえていないことを除けば、そこいら辺に転がっているマンガやアニメに出てくる女子高生となんら変わりがない。そう、あなたの頭の中に存在するモブキャラ女子高生となんら変わりがないのだ!
しつこいようだが、食パンをくわえていないことを除けばなにもかも旧来通り。至って平穏な登校風景なのだが、ただ一つだけ異なることがある。
それは彼女が、桜井咲子が余りにも平凡、普通ちゃんということだ。
現実の間尺に合わせれば、それは日常に溶け込んだ風景の一コマ。
通行人は何の違和感もなく彼女と擦れ違い、偶発的に発生した異次元サイクロンや、御都合主義的に出現した異次元モンスターに命を奪われることもなく、あと六十年くらいは生き長らえるはずだ。
だがここはいい歳こいて未だ中二病の後遺症に悩む作者の脳内世界であり、その異常な脳が紡ぎ出す学園系ラノベが舞台なのだ。
脇役とはいえ、物語のオープニングを飾る女子高生が普通ちゃんだなんて有り得ないではないか……。
本来、ラノベの登場人物たる女子生徒は、何らかの特殊能力の持ち主、たとえば天使だったり悪魔だったり、超能力者や魔法少女だったり、秘密組織の殺し屋だったり諜報員だったり、どこぞの国のお姫様や大統領の娘だったり……。ノーベル賞級の天才や天然記念物並みの天然などはまだ可愛い方で、挙句の果てには、正体が猫だったり鶴だったり亀だったり龍だったり宇宙人だったりする。
そのいずれもがボインボインと女子高生にあるまじきチョモランマ級のお山を連ねて紙面狭しと暴れまくれば、それはそれでもう立派な特殊能力って感じなのだが、あいにく彼女こと桜井咲子はそれらの特徴とはまったく無縁の、おおよそラノベの登場人物に相応しくない女子高生なのだ。
以下、彼女のプロフィール。
令和XX年五月二十五日 年齢十五歳
身長156センチ 体重48キロ(包み隠さず公表します)
容姿はまあまあ、成績もまあまあ、ついでにスリーサイズもまあまあ(74、62、76)の平均点を絵に描いたような女の子で、中学時代は図書委員、美化委員、保健委員を歴任し、部活は合唱部に所属。
県の合唱コンクールで上位入賞を果たしたのはちょいとした自慢話だ。
将来の夢は花屋さん(小学生時代の作文、大人になったら何になる? より抜粋)。
家族はサラリーマンの父親と専業主婦の母親との三人暮らし。その両親と珍しく喧嘩したかと思えば、もっと早く家へ帰れだの、もっと勉強しろだの、もっとスマホやネットの使用を控えろだの、まあ、どこの家庭でも有りがちなそんな普通なことばかり……。
趣味は読書と音楽鑑賞。
とはいっても聴くものはJポップ、読むものは少女マンガと少女ラノべ。
たまに背伸びして洋楽や古典文学に挑戦するものの、その敷居の高さに躓いてあえなく転倒してしまう。
ドラマや映画は話題のネタにするために流行りのものだけをチョイスする。
その内訳に宝塚歌劇団が入っているのは御愛嬌。
むろんこれは彼女の密かな楽しみであって、あえて友達にネタ振りすることもなく、小学五年生のとき親に伴われて観劇した経験は、未だ誰にも口外されることなくその小さな胸の裡に秘匿されている。
不意に彼女の口をついて出る何の脈絡もない常識論は、友達同士のちょいとした内輪揉めを仲裁するのに役に立つ。
「友情は何物にも勝る宝物。だからお願い、二人とも喧嘩はやめて! 私の為に争わないで~♪(宝塚風に歌うように……)」
その冗談とも取れる主張が受け入れられることは滅多に、いや、まったくといっていいほどないのだが、言い争いをしている二人の目が一瞬点になることは請け合いだ。そして吹き出してくれればしめたもの。
放課後、帰りがけに三人でスイーツのお店に立ち寄って、クレープかアイスクリームかチョコパフェを食べれば大概のことはうまくまとまってしまう、と彼女は単純に考えている。
LINE友達の数は二十人。
だがその内一六人が毎日顔を合わせるクラスメート。
残りの四人は中学時代からのメル友で、うち二人はここ一年ほど音信不通で、いい加減、削除しようかどうしようか悩んでいる、本当にごく普通の女子高生だ。
そんな彼女の平凡な人間性を見越したのだろうか、彼女の両親は彼女が生まれたときに、ちょいとばかり素敵(?)なプレゼントをしてくれた。
桜井咲子。
その名前に疑問を持ったのは幼稚園の時だった。
故意か偶然か、苗字と名前の関連性が高すぎる。
まさか、ギャグネタなんてことは……。
恐る恐る両親に名前の由来を尋ねると、
「桜が咲くように、うちの娘も美しく成長してほしい。そんな願いを込めて付けたんだ」
少しばかり照れ臭そうに話す父親の姿に、ーーなんだ、ギャグネタじゃなかったんだ。と安堵のため息をついたものの、両親の過剰な期待が双肩の鎖骨をへし折りそうなくらいの名前の重みに、やはり大変恥ずかしいということに思い至り、決して口外はすまいと幼い胸に堅く誓ったのだ。
以来、彼女は名前の由来を差し置いて、名前の字面だけを公表するに至っている。その名前が進級のたびに絶大な威力を発揮することに、彼女は早くも小学一年生のときに気付いていたのだ。
時は西暦二〇✕✕年の春。小学校の入学式。
ランドセルを背負ったガキどもがピーチクパーチク囀りながら、我先にと駆け足で教室へなだれ込む。
全員が着席すると、担任教師が教壇に立って出席簿片手に一人ずつ自己紹介するよう促した。
彼女の出席番号は十八番。
ドキドキもんの順番待ち。前の席の人が着席するや、勢いよく起立して、ちょっとばかり舌足らずの口調で、「桜井咲子です。よろしくお願いします」そして着席。
そんな単純極まりない作業に、ちゃんと上手く言えたかななどと、どうでもいいような疑念すら抱く。
H・R終了後、後ろの席の女の子が、彼女の背中を指で突いてこう言った。
「ねえねえ、咲子ちゃんの名前って、桜が咲くって書くんだよね?」
ふと窓外に眼をやると、折しも春一番が校庭の桜並木を激しく揺さぶり、数多の美しい花弁を舞い上がらせた……。
それ以来、彼女はクラス替えのたびにこう自己紹介するようにしている。
「桜が咲くと書いて、桜井咲子といいます。よろしく……」
季節柄、それは聞く者の胸に忘れ難い印象を残す。窓から校庭の桜並木が見える教室なら尚更だ。
そんな訳で、彼女はクラスで一番早く名前を憶えてもらえる生徒となったのだ。
何をくどくどと地味な脇役キャラの履歴に原稿枚数を重ねているのか、読者諸氏は疑問と同時に抑えがたい苛立ちを感じているはずだ。
早く事件を起こせ! 早く美少女を出せ! 早く闘え! 早く脱げ! etc。
どれももっともな要求だとは思うのだが、まずは桜井咲子の凡庸性を強調することにより、彼女を取り巻く変態たち、いや、間違えた。個性的なキャラを逆説的に際立たせる。作者はそういう手法を思い付いてしまったのだ。
悪夢だ。まさに悪夢の幕開けだ。
もう後戻りはできない。
なぜなら、ほ~ら、悪魔はあなたのすぐ後ろから……、桜井咲子の背後から土煙を上げて猛スピードで迫り来たのだ。
その瞬間、桜井咲子の身体はまるでゴム毬のように跳んだ。
背後から漆黒のリムジンに追突されたのだ。
焦点を失った瞳に茫然と佇む数多の生徒を映して、血だまりの中へ沈みゆく桜井咲子の身体。捲れたスカートの下から白いパンツが丸見えとなったが、それをはしたない等と誰が非難できよう。
停車したリムジンのドアが開いて、悪魔のごとき全身黒ずくめの、おおよそ高校生とは思えない一人の男が姿を現した。その男の名は……?
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