43 / 57
第39話 漂流
しおりを挟む
その夜、ダフマンは一人ウォーケンの私室を訪ねた。用向きはわからなかったが、自由時間になったら私室に来るよう、ウォーケンに命じられていたのだ。
「F・ダフマン少佐。参りました」
「よう、やっと来たか。遅かったじゃないか」
ロードバックか。ダフマンの顔に喜色が浮かび上がる。彼はドアを開けると室内に足を踏み入れた。
「艦橋の連中と祝杯を上げてたのさ。まっ、酒量は控えてたがね」
「そりゃよかった。今日は戦勝祝いの無礼講だ。特級酒など久し振りだろ? 飲めるだけ飲んでくれ」
そのざっくばらんな物言いは昔日の彼を彷彿とさせる。上下関係など介在しない友人だった頃の彼を。
既に室内ではウォーケンとロードバックがグラス片手に酒宴を始めていた。
「さあ、突っ立ってないでこっちへ来いよ」
ウォーケンも気さくにダフマンを招き入れた。
その日、すべてのグローク人将兵がそうであったように、二人の顔も大任を果たし終えた満足感で染まっていた。ロードバックはダフマンにグラスを握らせると、シェシェリー産の酒をなみなみと注ぎ込んだ。
「ダフマン、よくやったな。今夜はおまえの受勲祝いだ」
「受勲?」
「ああ、今回の海戦でペルセウスは最大の戦果を上げた。砲術長としてのおまえの腕が認められたんだ。グローク人兵士初の名誉だ。心からおめでとうと言わせてもらう」
「俺が勲章をもらえるなんて……」
「おめでとう、ダフマン」
ウォーケンとロードバックが交互に祝福の言葉を投げかける。重ね合わされた三つのグラスがカチンと澄明な音を立てた。
「ありがとう、ウォーケン、ロードバック。でも勲章は第五十四戦隊全員の名誉だ。俺一人の名誉じゃない」
「そうだ、おまえが全員を代表して受け取るだけだ。だから気にするな」
ロードバックは少し酔いが回っているようだ。でもそういうことであれば誇りを以て受勲できる。
ダフマンは改めて二人を見た。彼らの励ましがなければ、俺はとっくに挫折していたはずだ。他人の名誉を自分のことのように喜ぶ二人に、ダフマンは改めて熱い友誼を感じていた。
「これで政府や国防総省もグローク人兵士の育成に力を入れるだろう」
ウォーケンは難事と予想されたグローク人兵士の育成を見事に成し遂げたのだ。グローク人部隊初の指揮官として、彼の名は長く戦史に留まるだろう。
「今度はこちらが全面攻勢に出る番だ。必ず辺境の差別主義者どもを屈服させてやる!」
ロードバックの鼻息が荒くなるのも無理はない。同盟は今回の敗北で総艦艇数の二割を失った。辛うじて均衡を保っていた戦力差に致命的な開きが生じたのだ。パットナムという名将を失ったことも災いして、同盟は攻勢に出る機会を永遠に失ったと考える者も少なくない。開戦十六年目にしてようやく戦争終結の兆しが見え始めたのだ。
だが……、とダフマンは思う。今夜のように三人顔を揃えて飲み明かす日が再び来るのだろうか? 一度の大勝利で帰趨が決するほど規模の小さな戦争ではない。終戦までの道程はまだまだ長い。第五十四戦隊は今後も最前線で戦うことになるだろう。今回の戦闘で多くの人命が失われた。第五十四戦隊の損害、撃沈二百隻、損傷三百二十隻。幸いにしてペルセウスは一兵の戦死者も出さずにすんだが、他艦の戦死者の中には見知った顔も幾人か含まれていた。生き延びることができるだろうか? 再び銀河に平和が訪れるその日まで……。
「どうした、ダフマン? 浮かない顔して」
ロードバックは職業軍人だ。そしてウォーケンも。自分の抱いた不安を知れば、あるいは怯懦と言って笑うかもしれない。今は生き延びたことを素直に喜ぼうではないか。死んでいった連中には悪い気もするが、自身の死ぬときなどいくら考えたところでわかるはずもない。
「いや、何でもないんだ。ただ昔のことを思い出して」
「昔のこと? なんだよ、それ?」とロードバック。
「うん、あれだ。覚えているだろ? 三人で宇宙を漂流したときのこと」
ロードバックが思わず酒を吹き出した。ウォーケンも思わず膝を打って笑い声を上げた。
今となっては懐かしい思い出だが、あのとき三人は確かに生命の危険に晒されていた。忘れもしない、あれは小学五年生の夏休み。三人は宇宙航海用のヨットで星の海へ出帆した。三基の太陽帆を備えた大型のヨットで、ダフマンが父親の目を盗んで拝借した代物だった。すべてはロードバックが仕組んだ秘密の計画だった。だが海でも宇宙でもヨットは手動オンリーと決まっている。むろん小学生だけで運航できるはずもなく、大気圏を脱出した辺りで早くも正規の航路を逸脱し始めた。推進エネルギーとなる太陽風を効率よく蓄積するには帆の角度が大切なのだが、ヨット航海初体験の三人に帆を上手く操る技術などあろうはずもなく、とうとう岩礁滞に紛れ込んだ揚げ句、船体の一部を破損して漂流する羽目に陥った。
「おい、どうするよ? 通信機は壊れちまったし、こんな岩礁滞を通る宇宙船なんて滅多にねえし。このままじゃ助からねえかもしれねえぞ」
ロードバックが焦るのも無理はなかった。親には内緒の宇宙旅行だ。ダフマンの関係者がヨットの紛失に気付かない限り、捜索の範囲が宇宙に及ぶことはない。手持ちの食料も乏しく、食いつないでもあと三日持つかどうか。
「食料は均等に配分する。なるべく横になって、エネルギーの消耗を抑えるんだ。それとレーダーの監視を怠るな。近くを船が通り過ぎたら信号弾を打ち上げるんだ」
父親譲りのリーダーシップとでもいおうか。ウォーケンは落ち着いた態度でこの苦境に対処した。せいぜい一人当たりの食料は三日分。日帰りのピクニック気分が仇となって手持ちの食料は少なかった。
「眠くもねえのにお昼寝なんて。正直辛いぜ」
ロードバックが愚痴を零すとウォーケンが揶揄するように呟いた。
「それじゃ残った食料で派手に宴会でも開こうか? 最後の晩餐だ」
ダフマンはニヤリと笑った。が、ロードバックは腹立たし気に叫んだ。
「冗談じゃねえ! こんな所でくたばってたまるかよ!」
それっきり誰も口を利こうとはしなかった。微かな機械音以外、何も聞こえない沈黙の世界。
ダフマンは天井を見つめつつ、自分が生き延びる可能性を考えた。人間は食料なしでどのくらい生きていけるのか? 水だけでも十日は大丈夫と聞いていたが。どうせ死ぬなら自分が最初に死ねばいい。衰弱死してゆく友達を見守るなんて真っ平だ。とても耐えられそうにない。
「どうせ死ぬなら、苦しまずに死にたいな」
「早いな。もう諦めたか?」
「……」
余裕だな。ウォーケンの奴、笑ってやがる。
ダフマンは怯懦な自分を恥じて再びベッドに横たわった。
ウォーケンは再びレーダーパネルに目を落とした。いつしかロードバックは鼾を立てて寝入っていた。神経の太い奴が羨ましい。彼もまた最後に助かることを確信しているのだ。ダフマンは眠ることができずに、ふと窓外へ目を向けた。
「F・ダフマン少佐。参りました」
「よう、やっと来たか。遅かったじゃないか」
ロードバックか。ダフマンの顔に喜色が浮かび上がる。彼はドアを開けると室内に足を踏み入れた。
「艦橋の連中と祝杯を上げてたのさ。まっ、酒量は控えてたがね」
「そりゃよかった。今日は戦勝祝いの無礼講だ。特級酒など久し振りだろ? 飲めるだけ飲んでくれ」
そのざっくばらんな物言いは昔日の彼を彷彿とさせる。上下関係など介在しない友人だった頃の彼を。
既に室内ではウォーケンとロードバックがグラス片手に酒宴を始めていた。
「さあ、突っ立ってないでこっちへ来いよ」
ウォーケンも気さくにダフマンを招き入れた。
その日、すべてのグローク人将兵がそうであったように、二人の顔も大任を果たし終えた満足感で染まっていた。ロードバックはダフマンにグラスを握らせると、シェシェリー産の酒をなみなみと注ぎ込んだ。
「ダフマン、よくやったな。今夜はおまえの受勲祝いだ」
「受勲?」
「ああ、今回の海戦でペルセウスは最大の戦果を上げた。砲術長としてのおまえの腕が認められたんだ。グローク人兵士初の名誉だ。心からおめでとうと言わせてもらう」
「俺が勲章をもらえるなんて……」
「おめでとう、ダフマン」
ウォーケンとロードバックが交互に祝福の言葉を投げかける。重ね合わされた三つのグラスがカチンと澄明な音を立てた。
「ありがとう、ウォーケン、ロードバック。でも勲章は第五十四戦隊全員の名誉だ。俺一人の名誉じゃない」
「そうだ、おまえが全員を代表して受け取るだけだ。だから気にするな」
ロードバックは少し酔いが回っているようだ。でもそういうことであれば誇りを以て受勲できる。
ダフマンは改めて二人を見た。彼らの励ましがなければ、俺はとっくに挫折していたはずだ。他人の名誉を自分のことのように喜ぶ二人に、ダフマンは改めて熱い友誼を感じていた。
「これで政府や国防総省もグローク人兵士の育成に力を入れるだろう」
ウォーケンは難事と予想されたグローク人兵士の育成を見事に成し遂げたのだ。グローク人部隊初の指揮官として、彼の名は長く戦史に留まるだろう。
「今度はこちらが全面攻勢に出る番だ。必ず辺境の差別主義者どもを屈服させてやる!」
ロードバックの鼻息が荒くなるのも無理はない。同盟は今回の敗北で総艦艇数の二割を失った。辛うじて均衡を保っていた戦力差に致命的な開きが生じたのだ。パットナムという名将を失ったことも災いして、同盟は攻勢に出る機会を永遠に失ったと考える者も少なくない。開戦十六年目にしてようやく戦争終結の兆しが見え始めたのだ。
だが……、とダフマンは思う。今夜のように三人顔を揃えて飲み明かす日が再び来るのだろうか? 一度の大勝利で帰趨が決するほど規模の小さな戦争ではない。終戦までの道程はまだまだ長い。第五十四戦隊は今後も最前線で戦うことになるだろう。今回の戦闘で多くの人命が失われた。第五十四戦隊の損害、撃沈二百隻、損傷三百二十隻。幸いにしてペルセウスは一兵の戦死者も出さずにすんだが、他艦の戦死者の中には見知った顔も幾人か含まれていた。生き延びることができるだろうか? 再び銀河に平和が訪れるその日まで……。
「どうした、ダフマン? 浮かない顔して」
ロードバックは職業軍人だ。そしてウォーケンも。自分の抱いた不安を知れば、あるいは怯懦と言って笑うかもしれない。今は生き延びたことを素直に喜ぼうではないか。死んでいった連中には悪い気もするが、自身の死ぬときなどいくら考えたところでわかるはずもない。
「いや、何でもないんだ。ただ昔のことを思い出して」
「昔のこと? なんだよ、それ?」とロードバック。
「うん、あれだ。覚えているだろ? 三人で宇宙を漂流したときのこと」
ロードバックが思わず酒を吹き出した。ウォーケンも思わず膝を打って笑い声を上げた。
今となっては懐かしい思い出だが、あのとき三人は確かに生命の危険に晒されていた。忘れもしない、あれは小学五年生の夏休み。三人は宇宙航海用のヨットで星の海へ出帆した。三基の太陽帆を備えた大型のヨットで、ダフマンが父親の目を盗んで拝借した代物だった。すべてはロードバックが仕組んだ秘密の計画だった。だが海でも宇宙でもヨットは手動オンリーと決まっている。むろん小学生だけで運航できるはずもなく、大気圏を脱出した辺りで早くも正規の航路を逸脱し始めた。推進エネルギーとなる太陽風を効率よく蓄積するには帆の角度が大切なのだが、ヨット航海初体験の三人に帆を上手く操る技術などあろうはずもなく、とうとう岩礁滞に紛れ込んだ揚げ句、船体の一部を破損して漂流する羽目に陥った。
「おい、どうするよ? 通信機は壊れちまったし、こんな岩礁滞を通る宇宙船なんて滅多にねえし。このままじゃ助からねえかもしれねえぞ」
ロードバックが焦るのも無理はなかった。親には内緒の宇宙旅行だ。ダフマンの関係者がヨットの紛失に気付かない限り、捜索の範囲が宇宙に及ぶことはない。手持ちの食料も乏しく、食いつないでもあと三日持つかどうか。
「食料は均等に配分する。なるべく横になって、エネルギーの消耗を抑えるんだ。それとレーダーの監視を怠るな。近くを船が通り過ぎたら信号弾を打ち上げるんだ」
父親譲りのリーダーシップとでもいおうか。ウォーケンは落ち着いた態度でこの苦境に対処した。せいぜい一人当たりの食料は三日分。日帰りのピクニック気分が仇となって手持ちの食料は少なかった。
「眠くもねえのにお昼寝なんて。正直辛いぜ」
ロードバックが愚痴を零すとウォーケンが揶揄するように呟いた。
「それじゃ残った食料で派手に宴会でも開こうか? 最後の晩餐だ」
ダフマンはニヤリと笑った。が、ロードバックは腹立たし気に叫んだ。
「冗談じゃねえ! こんな所でくたばってたまるかよ!」
それっきり誰も口を利こうとはしなかった。微かな機械音以外、何も聞こえない沈黙の世界。
ダフマンは天井を見つめつつ、自分が生き延びる可能性を考えた。人間は食料なしでどのくらい生きていけるのか? 水だけでも十日は大丈夫と聞いていたが。どうせ死ぬなら自分が最初に死ねばいい。衰弱死してゆく友達を見守るなんて真っ平だ。とても耐えられそうにない。
「どうせ死ぬなら、苦しまずに死にたいな」
「早いな。もう諦めたか?」
「……」
余裕だな。ウォーケンの奴、笑ってやがる。
ダフマンは怯懦な自分を恥じて再びベッドに横たわった。
ウォーケンは再びレーダーパネルに目を落とした。いつしかロードバックは鼾を立てて寝入っていた。神経の太い奴が羨ましい。彼もまた最後に助かることを確信しているのだ。ダフマンは眠ることができずに、ふと窓外へ目を向けた。
0
お気に入りに追加
10
あなたにおすすめの小説
猿の内政官 ~天下統一のお助けのお助け~
橋本洋一
歴史・時代
この世が乱れ、国同士が戦う、戦国乱世。
記憶を失くした優しいだけの少年、雲之介(くものすけ)と元今川家の陪々臣(ばいばいしん)で浪人の木下藤吉郎が出会い、二人は尾張の大うつけ、織田信長の元へと足を運ぶ。織田家に仕官した雲之介はやがて内政の才を発揮し、二人の主君にとって無くてはならぬ存在へとなる。
これは、優しさを武器に二人の主君を天下人へと導いた少年の物語
※架空戦記です。史実で死ぬはずの人物が生存したり、歴史が早く進む可能性があります
甲斐ノ副将、八幡原ニテ散……ラズ
朽縄咲良
歴史・時代
【第8回歴史時代小説大賞奨励賞受賞作品】
戦国の雄武田信玄の次弟にして、“稀代の副将”として、同時代の戦国武将たちはもちろん、後代の歴史家の間でも評価の高い武将、武田典厩信繁。
永禄四年、武田信玄と強敵上杉輝虎とが雌雄を決する“第四次川中島合戦”に於いて討ち死にするはずだった彼は、家臣の必死の奮闘により、その命を拾う。
信繁の生存によって、甲斐武田家と日本が辿るべき歴史の流れは徐々にずれてゆく――。
この作品は、武田信繁というひとりの武将の生存によって、史実とは異なっていく戦国時代を書いた、大河if戦記である。
*ノベルアッププラス・小説家になろうにも、同内容の作品を掲載しております(一部差異あり)。
四代目 豊臣秀勝
克全
歴史・時代
アルファポリス第5回歴史時代小説大賞参加作です。
読者賞を狙っていますので、アルファポリスで投票とお気に入り登録してくださると助かります。
史実で三木城合戦前後で夭折した木下与一郎が生き延びた。
秀吉の最年長の甥であり、秀長の嫡男・与一郎が生き延びた豊臣家が辿る歴史はどう言うモノになるのか。
小牧長久手で秀吉は勝てるのか?
朝日姫は徳川家康の嫁ぐのか?
朝鮮征伐は行われるのか?
秀頼は生まれるのか。
秀次が後継者に指名され切腹させられるのか?
織田信長IF… 天下統一再び!!
華瑠羅
歴史・時代
日本の歴史上最も有名な『本能寺の変』の当日から物語は足早に流れて行く展開です。
この作品は「もし」という概念で物語が進行していきます。
主人公【織田信長】が死んで、若返って蘇り再び活躍するという作品です。
※この物語はフィクションです。

世界はあるべき姿へ戻される 第二次世界大戦if戦記
颯野秋乃
歴史・時代
1929年に起きた、世界を巻き込んだ大恐慌。世界の大国たちはそれからの脱却を目指し、躍起になっていた。第一次世界大戦の敗戦国となったドイツ第三帝国は多額の賠償金に加えて襲いかかる恐慌に国の存続の危機に陥っていた。援助の約束をしたアメリカは恐慌を理由に賠償金の支援を破棄。フランスは、自らを救うために支払いの延期は認めない姿勢を貫く。
ドイツ第三帝国は自らの存続のために、世界に隠しながら軍備の拡張に奔走することになる。
また、極東の国大日本帝国。関係の悪化の一途を辿る日米関係によって受ける経済的打撃に苦しんでいた。
その解決法として提案された大東亜共栄圏。東南アジア諸国及び中国を含めた大経済圏、生存圏の構築に力を注ごうとしていた。
この小説は、ドイツ第三帝国と大日本帝国の2視点で進んでいく。現代では有り得なかった様々なイフが含まれる。それを楽しんで貰えたらと思う。
またこの小説はいかなる思想を賛美、賞賛するものでは無い。
この小説は現代とは似て非なるもの。登場人物は史実には沿わないので悪しからず…
大日本帝国視点は都合上休止中です。気分により再開するらもしれません。
【重要】
不定期更新。超絶不定期更新です。
天竜川で逢いましょう 起きたら関ヶ原の戦い直前の石田三成になっていた 。そもそも現代人が生首とか無理なので平和な世の中を作ろうと思います。
岩 大志
歴史・時代
ごくありふれた高校教師津久見裕太は、ひょんなことから頭を打ち、気を失う。
けたたましい轟音に気付き目を覚ますと多数の軍旗。
髭もじゃの男に「いよいよですな。」と、言われ混乱する津久見。
戦国時代の大きな分かれ道のド真ん中に転生した津久見はどうするのか!?
大東亜戦争を有利に
ゆみすけ
歴史・時代
日本は大東亜戦争に負けた、完敗であった。 そこから架空戦記なるものが増殖する。 しかしおもしろくない、つまらない。 であるから自分なりに無双日本軍を架空戦記に参戦させました。 主観満載のラノベ戦記ですから、ご感弁を
ゲート0 -zero- 自衛隊 銀座にて、斯く戦えり
柳内たくみ
ファンタジー
20XX年、うだるような暑さの8月某日――
東京・銀座四丁目交差点中央に、突如巨大な『門(ゲート)』が現れた。
中からなだれ込んできたのは、見目醜悪な怪異の群れ、そして剣や弓を携えた謎の軍勢。
彼らは何の躊躇いもなく、奇声と雄叫びを上げながら、そこで戸惑う人々を殺戮しはじめる。
無慈悲で凄惨な殺戮劇によって、瞬く間に血の海と化した銀座。
政府も警察もマスコミも、誰もがこの状況になすすべもなく混乱するばかりだった。
「皇居だ! 皇居に逃げるんだ!」
ただ、一人を除いて――
これは、たまたま現場に居合わせたオタク自衛官が、
たまたま人々を救い出し、たまたま英雄になっちゃうまでを描いた、7日間の壮絶な物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる