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第一章
14.勘違い+勘違い
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ジゼルはフェリクスの視線を受けて、びくっと肩を揺らした。
(こ、怖っ。なんか殺気っぽいもの出てない!?)
逃げ腰のジゼルに向かって、フェリクスは大股で距離を詰めてくる。
「お師匠様、ですよね?」
フェリクスは縦でも横でもジゼルをすっぽりと覆えるほど体格が良い。
そのフェリクスに至近距離から見下ろされて、ジゼルはこくこくとうなずいた。
「そ、そうだけど、フェリクス、どうしたの?」
フェリクスの言動が不可解で、ジゼルは軽く混乱していた。
(なんで疑問系なの? ……あっ)
ジゼルははっとして右手で頭を押さえた。
今日のジゼルはローブを着ていない。
それどころか、フードをとった状態でフェリクスに会ったことがないことに気がついた。
つまり、師弟関係になって二月近く経つのに、まだジゼルの顔を一度も見せたことがなかったのだ。
「正真正銘、私がジゼル・エランだよ。えーと、声で分かるよね?」
いつもとは違う格好の今、証明出来るものがあっただろうかとあたふたと考えていると、フェリクスは怖い顔のままうなずいた。
「はい。お師匠様の声と気配ですから、分かります」
(気配ってなに? 魔力とはまた別なの?)
よく分からないが、なりすましの別人だとは思われなかったようで一安心だ。
「それで、どうしたの? 今日はお休みだって前から言ってあったでしょう?」
ジゼルに尋ねられたフェリクスが、腕に掛けた買い物籠を掲げて見せた。
「魚屋のおかみさんに教わった海鮮の白葡萄酒煮を作ってみたのですが、思ったより美味しく大量に作れたものですから、お裾分けにと思いまして。それより、お師匠様の方こそ、どうなされたのですか?」
「え? 私?」
逆に問い返されて、ジゼルはきょとんとした顔をする。
フェリクスが、とんとんと自分の目元を指で叩いた。
「目が赤いです」
(あっ!!)
先ほどまでぐずぐずと泣いていたことを思い出し、ジゼルの顔が真っ赤に染まる。
(や、やだ! 化粧も落ちてるのに、初顔見せがこんなひどい顔とか、師匠としても人としてもないわ! しかも、歌劇のことを思い出して道端で泣いてたなんて、確実に変人だと思われる!! 威厳が。今更だけど師匠としての威厳が失墜する!!)
ジゼルは慌ててうつむき、両手で顔を覆った。
「な、なんでもないから、大丈夫!」
「なんでもないようには見えません」
顔を覆っていたジゼルの手首をフェリクスが掴んだ。
たいして力を入れたようにも見えないのに、あっさりと顔から手を離される。
手を掴まれたまま驚愕の表情で上を向くと、フェリクスの端正な顔が間近にあった。
「誰です? お師匠様を泣かせたのは。あのダニエルとかいう男ですか?」
垂れがちな目を細めて、フェリクスが問う。
ジゼルは仰け反りながら、ぶんぶんと首を横に振った。
「ちが、違うの。ダニエルは関係ない」
「別れた男をかばい立てするのですか?」
「いや、本当に違うから。ダニエルのせいじゃないから!」
いくらひどい別れ方をしたからといって、無実の罪を着せようとするほどジゼルは堕ちてはいない。
必死に訴えると、フェリクスは一応といった風だが納得したようだった。
「嘘ではなさそうですね。では、どうして泣いてらっしゃったのです?」
「そ、それは……」
美しい青の瞳と目を合わすことが出来ず、ジゼルは目をそらす。
(いや、だって言えない! 劇が素晴らしい悲劇過ぎて泣けたなんて言えない!!)
「本当にね、何でもないの。フェリクスが心配するようなことは、一切なかったから。大丈夫だから」
しどろもどろで答えるジゼルに、フェリクスは重苦しいため息を吐いた。
「私には話せないことですか。私は、信用に値しないと」
「そういう話ではなくて……とってもくだらないことだから」
あまりにもくだらな過ぎて、ジゼルは苦しげに顔をしかめてうつむく。
いい加減に離して欲しいなぁ、と思いながら上目遣いでちらりとフェリクスの顔を見た。
(見なけりゃ良かった!!)
フェリクスが話に聞く北方の永久凍土のような空気をまとい、ジゼルを見下ろしていた。
ガクブルと震えながら、ジゼルは再びうつむく。
「ともかく、中に入りましょう。外でする話でもありませんでしたね」
掴んだ手首は離されたが、すかさず肩を抱かれ逃げることは叶わなかった。
(中でする話でもないけど!?)
とは思ったが、今のフェリクスに反論する勇気がない。
ジゼルは玄関の鍵を開け、工房の中に入る。
フェリクスに促され、たどり着いたのは食堂だった。
「台所をお借りします」
籠を置いて台所から戻ってきたフェリクスが、紅茶を淹れてくれる。
「まだお師匠様のように適切な香草茶を選んで淹れることが出来ませんから……」
「ありがとう。頂くね」
淹れてもらった紅茶を一口含む。
「美味しい」
ジゼルの口元がほころぶ。
悔しいことに、この器用な弟子は紅茶を淹れることも非常に上手だ。
ジゼルが気に入っている茶葉ということもあるが、その香りや美味しさを十二分に引き出す腕を持っている。
フェリクスは、ジゼルが微笑んだことにほっとしているようだった。
ジゼルがカップを置くと、ジゼルが座る椅子の横に片膝をつき、目線を合わせてくる。
「お師匠様の慰めとなったようで、良かったです」
そう言って微笑むフェリクスに、罪悪感がむくむくと湧いてきた。
(もう師匠の威厳とか、そういうこと言ってる場合じゃない)
これ以上、フェリクスに気を使わせては、それこそ師匠失格だ。
ジゼルは鞄から一枚のチラシを取り出し、フェリクスに手渡した。
「これは?」
「あのね。泣いてた理由って本当にくだらないんだけどね。今日はこのお芝居を観に行ってたの。帰り道で劇のことを思い出して、思わず涙が出ちゃっただけなんだ」
あまりにも恥ずかしい理由に目を伏せ、一気に説明した。
ちらりとフェリクスを見ると、眉間にしわを寄せてチラシを見ている。
「本当に、この芝居を思い出しただけなのですね? 誰かに危害を加えられたのではなく?」
「エルミーヌに聞いてくれても良いよ。観終わった後からずっと泣いてたって証言してくれるから」
「お師匠様が薬を納品している薬問屋の方でしたね。そうですか……芝居を……」
あごに手を当てて、フェリクスがつぶやく。
呆れて怒ることもなく何か考えているフェリクスに、ジゼルは頭を下げた。
「心配かけてごめんなさい。本当に、こんな馬鹿みたいなことで……」
「いえ。こちらも早とちりをしてしまい、申し訳ございません。ところで、この芝居はそんなに良かったのですか?」
「えぇ。私は悲劇はそんなに好きじゃないのに、今回の公演は悲しさともどかしさの中に美学と主人公たちの純真な愛が光っていて、すっごく良かったの。ご贔屓の演技や歌も素晴らしかった。本当に最高だったよ」
ジゼルは拳を握り、感想を熱く語った。
フェリクスが呆気にとられたように目を瞬き、尋ねてくる。
「ごひいき、とは?」
「あぁ。自分が熱心に応援している歌劇団の俳優さんのことをそう呼ぶの。私のご贔屓はそのチラシにも大きく描かれてるけど、主役を演じたのよ」
ご贔屓が歌う切ない恋歌に胸を締め付けられたわぁと、ジゼルはうっとりと虚空を見上げる。
「へぇ。そうですか」
フェリクスから思いのほか低く冷たい相槌が返ってきて、はっとする。
「あ、ごめんね。フェリクスは歌劇には興味ないよね」
「いえ、少々……興味が湧いてきました」
皮肉げに口の端を片方だけ上げて、フェリクスが言う。
(まったく楽しそうじゃないけど……)
やっぱり、フェリクスが何を考えているか、まったく読めない。
が、同志を増やせばご贔屓の待遇も良くなるし公演の質も上がると、歌劇の愛好家は常々新規客を増やそうとしている。
ジゼルもそう考えている一人だ。
フェリクスの表情を不審に思いつつも、勧誘を試みる。
「そ、そう……。男性客も結構居るんだよ。今の公演の前売り券は全部売り切れていたけど、当日券もあるし。次の公演の前売りは、もうすぐ発売かな。次は喜劇なんだけどね。ムエットでは庶民の気軽な娯楽だから、気が向いたら観てみてね」
「その次の公演というのは……お師匠様のご贔屓は出るのですか?」
妙な迫力を背負って、フェリクスが尋ねてくる。
ジゼルは少々引きながら、うなずいた。
「う、うん? 出るけど? 行きたいなら、フェリクスの分も券をとるよ?」
「では、次の公演はぜひご一緒させてください」
ジゼルの手をぎゅっと握って、フェリクスが言う。
「フェリクス?」
やはりどこか様子がおかしいフェリクスに、ジゼルは胡乱な目を向ける。
フェリクスはにっこり笑って立ち上がった。
「すみません。私も考えたいことが出来たので、今日のところはこれで失礼します。白葡萄酒煮は温めて召し上がってください」
「あぁ、うん。ありがとう」
(いったい、なんだったんだろ?)
ジゼルは胡散臭い爽やかな笑顔を浮かべたまま帰るフェリクスを玄関まで見送って、首を傾げた。
(こ、怖っ。なんか殺気っぽいもの出てない!?)
逃げ腰のジゼルに向かって、フェリクスは大股で距離を詰めてくる。
「お師匠様、ですよね?」
フェリクスは縦でも横でもジゼルをすっぽりと覆えるほど体格が良い。
そのフェリクスに至近距離から見下ろされて、ジゼルはこくこくとうなずいた。
「そ、そうだけど、フェリクス、どうしたの?」
フェリクスの言動が不可解で、ジゼルは軽く混乱していた。
(なんで疑問系なの? ……あっ)
ジゼルははっとして右手で頭を押さえた。
今日のジゼルはローブを着ていない。
それどころか、フードをとった状態でフェリクスに会ったことがないことに気がついた。
つまり、師弟関係になって二月近く経つのに、まだジゼルの顔を一度も見せたことがなかったのだ。
「正真正銘、私がジゼル・エランだよ。えーと、声で分かるよね?」
いつもとは違う格好の今、証明出来るものがあっただろうかとあたふたと考えていると、フェリクスは怖い顔のままうなずいた。
「はい。お師匠様の声と気配ですから、分かります」
(気配ってなに? 魔力とはまた別なの?)
よく分からないが、なりすましの別人だとは思われなかったようで一安心だ。
「それで、どうしたの? 今日はお休みだって前から言ってあったでしょう?」
ジゼルに尋ねられたフェリクスが、腕に掛けた買い物籠を掲げて見せた。
「魚屋のおかみさんに教わった海鮮の白葡萄酒煮を作ってみたのですが、思ったより美味しく大量に作れたものですから、お裾分けにと思いまして。それより、お師匠様の方こそ、どうなされたのですか?」
「え? 私?」
逆に問い返されて、ジゼルはきょとんとした顔をする。
フェリクスが、とんとんと自分の目元を指で叩いた。
「目が赤いです」
(あっ!!)
先ほどまでぐずぐずと泣いていたことを思い出し、ジゼルの顔が真っ赤に染まる。
(や、やだ! 化粧も落ちてるのに、初顔見せがこんなひどい顔とか、師匠としても人としてもないわ! しかも、歌劇のことを思い出して道端で泣いてたなんて、確実に変人だと思われる!! 威厳が。今更だけど師匠としての威厳が失墜する!!)
ジゼルは慌ててうつむき、両手で顔を覆った。
「な、なんでもないから、大丈夫!」
「なんでもないようには見えません」
顔を覆っていたジゼルの手首をフェリクスが掴んだ。
たいして力を入れたようにも見えないのに、あっさりと顔から手を離される。
手を掴まれたまま驚愕の表情で上を向くと、フェリクスの端正な顔が間近にあった。
「誰です? お師匠様を泣かせたのは。あのダニエルとかいう男ですか?」
垂れがちな目を細めて、フェリクスが問う。
ジゼルは仰け反りながら、ぶんぶんと首を横に振った。
「ちが、違うの。ダニエルは関係ない」
「別れた男をかばい立てするのですか?」
「いや、本当に違うから。ダニエルのせいじゃないから!」
いくらひどい別れ方をしたからといって、無実の罪を着せようとするほどジゼルは堕ちてはいない。
必死に訴えると、フェリクスは一応といった風だが納得したようだった。
「嘘ではなさそうですね。では、どうして泣いてらっしゃったのです?」
「そ、それは……」
美しい青の瞳と目を合わすことが出来ず、ジゼルは目をそらす。
(いや、だって言えない! 劇が素晴らしい悲劇過ぎて泣けたなんて言えない!!)
「本当にね、何でもないの。フェリクスが心配するようなことは、一切なかったから。大丈夫だから」
しどろもどろで答えるジゼルに、フェリクスは重苦しいため息を吐いた。
「私には話せないことですか。私は、信用に値しないと」
「そういう話ではなくて……とってもくだらないことだから」
あまりにもくだらな過ぎて、ジゼルは苦しげに顔をしかめてうつむく。
いい加減に離して欲しいなぁ、と思いながら上目遣いでちらりとフェリクスの顔を見た。
(見なけりゃ良かった!!)
フェリクスが話に聞く北方の永久凍土のような空気をまとい、ジゼルを見下ろしていた。
ガクブルと震えながら、ジゼルは再びうつむく。
「ともかく、中に入りましょう。外でする話でもありませんでしたね」
掴んだ手首は離されたが、すかさず肩を抱かれ逃げることは叶わなかった。
(中でする話でもないけど!?)
とは思ったが、今のフェリクスに反論する勇気がない。
ジゼルは玄関の鍵を開け、工房の中に入る。
フェリクスに促され、たどり着いたのは食堂だった。
「台所をお借りします」
籠を置いて台所から戻ってきたフェリクスが、紅茶を淹れてくれる。
「まだお師匠様のように適切な香草茶を選んで淹れることが出来ませんから……」
「ありがとう。頂くね」
淹れてもらった紅茶を一口含む。
「美味しい」
ジゼルの口元がほころぶ。
悔しいことに、この器用な弟子は紅茶を淹れることも非常に上手だ。
ジゼルが気に入っている茶葉ということもあるが、その香りや美味しさを十二分に引き出す腕を持っている。
フェリクスは、ジゼルが微笑んだことにほっとしているようだった。
ジゼルがカップを置くと、ジゼルが座る椅子の横に片膝をつき、目線を合わせてくる。
「お師匠様の慰めとなったようで、良かったです」
そう言って微笑むフェリクスに、罪悪感がむくむくと湧いてきた。
(もう師匠の威厳とか、そういうこと言ってる場合じゃない)
これ以上、フェリクスに気を使わせては、それこそ師匠失格だ。
ジゼルは鞄から一枚のチラシを取り出し、フェリクスに手渡した。
「これは?」
「あのね。泣いてた理由って本当にくだらないんだけどね。今日はこのお芝居を観に行ってたの。帰り道で劇のことを思い出して、思わず涙が出ちゃっただけなんだ」
あまりにも恥ずかしい理由に目を伏せ、一気に説明した。
ちらりとフェリクスを見ると、眉間にしわを寄せてチラシを見ている。
「本当に、この芝居を思い出しただけなのですね? 誰かに危害を加えられたのではなく?」
「エルミーヌに聞いてくれても良いよ。観終わった後からずっと泣いてたって証言してくれるから」
「お師匠様が薬を納品している薬問屋の方でしたね。そうですか……芝居を……」
あごに手を当てて、フェリクスがつぶやく。
呆れて怒ることもなく何か考えているフェリクスに、ジゼルは頭を下げた。
「心配かけてごめんなさい。本当に、こんな馬鹿みたいなことで……」
「いえ。こちらも早とちりをしてしまい、申し訳ございません。ところで、この芝居はそんなに良かったのですか?」
「えぇ。私は悲劇はそんなに好きじゃないのに、今回の公演は悲しさともどかしさの中に美学と主人公たちの純真な愛が光っていて、すっごく良かったの。ご贔屓の演技や歌も素晴らしかった。本当に最高だったよ」
ジゼルは拳を握り、感想を熱く語った。
フェリクスが呆気にとられたように目を瞬き、尋ねてくる。
「ごひいき、とは?」
「あぁ。自分が熱心に応援している歌劇団の俳優さんのことをそう呼ぶの。私のご贔屓はそのチラシにも大きく描かれてるけど、主役を演じたのよ」
ご贔屓が歌う切ない恋歌に胸を締め付けられたわぁと、ジゼルはうっとりと虚空を見上げる。
「へぇ。そうですか」
フェリクスから思いのほか低く冷たい相槌が返ってきて、はっとする。
「あ、ごめんね。フェリクスは歌劇には興味ないよね」
「いえ、少々……興味が湧いてきました」
皮肉げに口の端を片方だけ上げて、フェリクスが言う。
(まったく楽しそうじゃないけど……)
やっぱり、フェリクスが何を考えているか、まったく読めない。
が、同志を増やせばご贔屓の待遇も良くなるし公演の質も上がると、歌劇の愛好家は常々新規客を増やそうとしている。
ジゼルもそう考えている一人だ。
フェリクスの表情を不審に思いつつも、勧誘を試みる。
「そ、そう……。男性客も結構居るんだよ。今の公演の前売り券は全部売り切れていたけど、当日券もあるし。次の公演の前売りは、もうすぐ発売かな。次は喜劇なんだけどね。ムエットでは庶民の気軽な娯楽だから、気が向いたら観てみてね」
「その次の公演というのは……お師匠様のご贔屓は出るのですか?」
妙な迫力を背負って、フェリクスが尋ねてくる。
ジゼルは少々引きながら、うなずいた。
「う、うん? 出るけど? 行きたいなら、フェリクスの分も券をとるよ?」
「では、次の公演はぜひご一緒させてください」
ジゼルの手をぎゅっと握って、フェリクスが言う。
「フェリクス?」
やはりどこか様子がおかしいフェリクスに、ジゼルは胡乱な目を向ける。
フェリクスはにっこり笑って立ち上がった。
「すみません。私も考えたいことが出来たので、今日のところはこれで失礼します。白葡萄酒煮は温めて召し上がってください」
「あぁ、うん。ありがとう」
(いったい、なんだったんだろ?)
ジゼルは胡散臭い爽やかな笑顔を浮かべたまま帰るフェリクスを玄関まで見送って、首を傾げた。
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