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本編

05.婚姻届を出しましょう

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 ラ・トゥール伯爵に丸め込まれ婚姻を承諾したクロエは、お茶会という名の見合いから半月後の夜更け、王城近くの役所の待合い室に居た。
クロエの隣には、ぴったりとくっついてリュカが座っている。
目の前の机には、二人の署名が済まされた婚姻届。
机の向かいには、真面目な顔で受領印を構える老境に入った職員の姿があった。
カチコチと時計の音が響くなか、クロエは疲れた顔で目を閉じる。
(やはり、特別に役所を開けておいてもらわずとも、明日の朝一番に出せば良かったのではないかな)
ラ・トゥール伯爵家、ブランセル子爵家の両当主から依頼が出され、国王もそれを後押しし、特別に日付が変わると同時に婚姻届を提出する運びとなったのだ。
この国では男女共に結婚出来るのは十六歳からで、事前受付はない。
ちなみに爵位持ちやその継嗣が結婚する場合は国王の署名が必要であるが、それ以外は貴族の子でも役所に婚姻届を提出し、受領印をもらった時点で法的に結婚したことになる。
両家の籍から離れるので、扱いとしては平民になるのだ。
クロエ個人として騎士爵を賜っているが、これは一代限りの称号である。
ただの平民に比べればいくつか特権はあるが、貴族身分ではないのだ。
それなのに、これほど特別扱いを要求するのはいかがなものかと思うが、リュカは十六歳になると同時に婚姻を結ぶことを強固に主張し、義父となるラ・トゥール伯爵もそれを後押しした。
東の魔王が付け入る隙を一分も作らないことが肝心だという。
実際に東の魔王に会ったことのある義父がそこまで言うのだから、と従っているがどうにも気まずい。
特別扱いも気まずいが、職員の前でリュカがぴったりとくっついてきているのも気まずい。
職員はまったくこちらを気にせず、婚姻届とその横に置かれた卓上時計だけを交互に見ているが、クロエは恥ずかしい。
ソファに座る時にもしたやりとりを、再び蒸し返す。
「……リュカ様、もう少し離れて座ってください」
「……クロエ様は、僕のことが嫌いですか?」
悲しげな声音で、リュカが言う。
罪悪感を煽るずるい言い方だと思う。
視線を向ければうるうるした瞳と目が合うのは分かりきっているので、流されたくないクロエは目を閉じたままそっけない口調で返した。
「人前です」
「私のことならお気になさらず。長年、住民係をやっております私からすれば見慣れた光景ですので。新婚さんが浮かれてしまうのはよくあることです」
それまで黙っていた職員が口を挟んできた。
目を開けて恨みの視線を送れば、職員が愉快そうに目を細めていた。
(このクソじじいが)
クロエとリュカの婚姻に至る経緯は、この職員も承知している。
その上でのこの発言なのだから、腹立たしい。
クロエは無愛想に言い放つ。
「住民係の方にこう申すのも何ですが、偽装結婚ですから。普通の新婚とは違います」
「なるほど新夫にいおっとの片思い婚。前途多難ですな」
職員が面白半分同情半分でうなずく。
新妻にいづまなら聞くけれど、新夫など聞いたこともない。そのような造語までして、からかってくるなんて……)
クロエが苦々しい顔をしていると、リュカが悲しげに目を伏せ、ぽつりとつぶやいた。
「クロエ様ひどい……」
「こんなひどい女との婚姻は止めて、別の方とされますか」
「絶対に嫌です!」
ぷんぷん怒ったリュカが、ぎゅうぎゅうと今まで以上にクロエに密着して、腕をからめてきた。
「ちょっ。離れてください」
「嫌ですー」
ぷいっと顔をそむけながらも、リュカがクロエの肩に頭を預けてくる。
ふわりと鼻孔に届いた自分がまとうものとは違う香りに、クロエの顔が赤くなる。
クロエがリュカにひどく当たるのは、何もリュカが憎くてしているわけではない。
そっけない態度をとっていないと、リュカの魔性の魅力にあらがえなくなってしまいそうだからだ。
清廉潔白が信条の騎士が未成年に、しかも見た目は十二、三歳の少年に手を出すわけにはいかない。
無事にリュカが成体になるまで守ると誓ったからには、クロエが彼をけがしてはならない。
(……でも本人やその周りは、私が陥落するように誘導しているのよね。私としては今は緊急事態だから仕方ないけれど、成体になってから私と離縁して、年回りの合う女性と改めて結婚した方が良いと思うのだけど。……そういえば同期の男性騎士が若い頃は年上の女性に憧れたけど、今となっては年下の女の子の方がいいとか言ってわね。そういう年頃なのか。屋敷にこもって人と会わないようにしていたから、同じ年の女の子と知り合う機会もなかったでしょうし。リュカ様の好みからして、騎士団うちの見習い女性騎士たちと会う機会でも作ってみるのも良いかも知れない。……これも理由を知られればひどいと罵られそうね。リュカ様の気持ちを踏みにじることだものね。でもやはり九つも女の方が年上なのは……)
体の右側に感じる温かさから意識をそらす為、あれこれ考えている内に時間は進んでいたようだ。
「そろそろ日が変わりますよ」
職員に声をかけられ、クロエははっと居住まいを正す。
隣のリュカが、ごくりと唾を飲み込んだ。
カチコチカチコチ。
時計の針が進む音だけが待合い室に響く。
カチ。針が日付が変わったことを示した。
「はい。婚姻届を受領致しました。ご結婚おめでとうございます」
「リュカ! 十六の誕生日おめでとう! 結婚しよう!」
職員がぽんっと受領印を婚姻届に押したのに一拍遅れて、心地よく響く男性の声がした。
ガンッと待合室の窓が無理矢理外から開けられ、夜風が部屋に吹き込む。
クロエは騎士のさがで女性の外出着を着ている時でも手放さない愛剣の柄に手をかけ、ソファから立ち上がりリュカを背にかばう。
窓からの侵入者は、黒に銀糸をあしらった高貴な服をまとった、見た目は二十代後半ほどの男性だった。
漆黒の長い髪に同色の瞳。背丈は高く鍛えられた体つき。そして退廃的な美貌。
その特徴に心当たりは有り過ぎるが、念のためクロエは短く誰可すいかする。
「どちら様ですか」
すると侵入者は不愉快そうに眉間にしわを寄せ、クロエをめつけて言った。
「東方大魔王国国王、ゼウランだ。そう言うお前こそ誰だ」
クロエはやはりと、柄から手を離し騎士の礼をする。
「お初にお目にかかります。東の魔王陛下。わたくしはフォンテール王国王都騎士団所属、クロエ・ブランセルと申します」
「騎士だと。私のリュカとどういう関係だ」
(なんだか私が浮気の現場で開き直る間男みたい……)
さてどうやって東の魔王を言いくるめてお帰り頂くか、と一瞬考えた隙にクロエの服の腰をぎゅっと握り、顔だけクロエの体の陰から出したリュカが言い放つ。
「ぼ、僕の奥さんです! 僕、たった今、このクロエ様のお婿さんになったんです!」
「なんだと!?」
(あー、言ってしまった……)
そんな率直に言わなくても、とクロエは遠い目をする。
クロエもそれなりに腕には自信があるが、噂に名高い東の魔王と一騎打ちして勝てるとは思わない。
(逆上して襲いかかってきたらどうしよう)
愕然とした顔で固まる東の魔王を警戒し、クロエは再び柄に手をかける。
「そんな……私のリュカが……」
「あなたのではないです! 何回もお祖父様を通じてあなたとの結婚はお断りしてました! 僕は心身的にも法的にもクロエ様のものですから!」
ふらりと体勢を崩した東の魔王に、リュカが追い打ちをかける。
魔王はカッと目を見開き、クロエに指を突きつけた。
「なっ、体もだと! これほど愛らしい私のリュカに手を出したというのか、貴様!」
「僕はあなたのものじゃありません! あと手はこれから出してもらう予定なんです! 今日は初夜ですからね!」
「くっ、これから初夜だと! 羨ましい!」
地団駄じだんだを踏む東の魔王に、賢君の面影はどこにもなかった。
の国はこのような方が国家元首で大丈夫なのかな……)
余計なお世話なことを考えながら東の魔王を見ていると、目が合った。
途端、あっと言う間に間合いを詰められ、眼前に立ちクロエを見下ろしてくる。
混じりけのない黒の瞳。
それは人が持ち得るものではない。
先ほどまでの阿呆ぶりが嘘のように鋭い目つきだった。
背が高くしっかりした体付きをしていることもあって、威圧感が半端ではない。
(なるほど。確かにこれは成人したての娘では対抗し切れない相手だわ……)
クロエは内心冷や汗をかきながらも薄らと笑い、東の魔王の目を見返した。
「まだ何かございますか?」
「ふん。年増だからか気概だけはあるようだな。しかし、私より貴様の方がリュカにふさわしいとは思わぬ」
腕組みをした東の魔王が、上から下までクロエを見回した後、小馬鹿にするように嘲笑わらった。
ぴきり。
一瞬、クロエの米噛がひきつった。
笑みが作り物めいた完璧なものに変わる。
クロエはわざとらしく口に手を当て、「まぁ、嫌ですわ」と五割り増しに貴婦人らしい口調で言い返すことにした。
「年のことをおっしゃるなら東の魔王陛下の方がだいぶお年上ではございませんか。二百歳以上年上など、お祖父様を通り越してご先祖様のようなものでしょう? それに相手が嫌だと言っているのに押し切ろうとするような方が、どうしてわたくしの夫の伴侶として相応しいと言えましょう」
「な、それは……」
「東の魔王陛下がなさっていることは、人の夫への横恋慕ですわ。こうして婚姻届を提出した所にまで乱入なさるなんて、野暮ではございませんこと? 魔界の大国を治められている偉大な方のなさりようではございませんわね」
先ほど散々リュカに求婚を拒否された東の魔王は、クロエの嫌味にぐぬぬと黙り込む。
他国の国家元首に言いたい放題だが、これで国際問題に発展させては向こうの方が恥をかく。
しかし、この辺りで幕引きしておくべきだと考えたクロエは、止めをさすべく後ろのリュカに水を向けた。
「ねぇ、リュカ様?」
クロエが振り返ると、リュカは目を潤ませ頬は薔薇色に染まり、ふるふると震えていた。
「クロエ様が僕のことを私の夫って言ってくれた!」
喜色満面の笑みを浮かべたリュカが東の魔王を押し退けてクロエの正面に周り、ぎゅっと抱きついてくる。
胸元に顔を埋めて、すりすりと頬で胸の感触を確かめているリュカは幸せそうだ。
「…………」
「…………くっ、胸か! 私にも胸があればリュカが自ら抱きついてきてくれるというのか!」
クロエは膝をついて崩れ落ちた東の魔王を可哀想なものを見る目で見下ろす。
さて、この混沌とした場をどう収めたら良いのかと、クロエが頭痛を覚えたところへ、また壊れた窓からひょっこりと人影が現れた。
「あ、ゼウラン様、見つけましたよ」
身軽に窓枠を乗り越えて入ってきたのは、見た目は二十代半ばほどの眠そうな目をした男だった。
室内の様子をざっと見回し状態を把握したらしい男は、「やっぱり」と面倒くさそうにうなずいた。
「ほらぁ、言ったじゃないですか。精霊王からの断りは別にゼウラン様を陥れる為の嘘じゃなくて、お孫さんの本心だって。すっぱりきっぱりはっきり振られたんでしょう? 帰りますよ」
「あの、東方大魔王国の方ですか?」
クロエが尋ねると、眠たげな目をした男はかしこまった礼をした。
「はい。国王陛下付き侍従のレジスと申します。夜分遅くに、うちの陛下がとんでもない失礼をしました。申し訳ございません。すぐに回収します。あ、被害の請求はこちらまでお願いします」
住所と窓口名が書かれた紙片が差し出された。
老職員がそれをしっかりと受け取る。
「被害は窓くらいですが、修理費を算出次第、請求させて頂きます」
「本当に申し訳ないです。あ、精霊王のお孫さんとその奥方もお祝いに水を差してしまって申し訳ないです。あとでお詫びとお祝いの品を送らせて頂きますから。もちろんうちの陛下の私費で。選ぶのは趣味のよい女官に任せますから大丈夫です」
「いえいえ、お気遣いなく。レジス様も遠方までお疲れさまです」
クロエは笑って手を振る。
どう送り返そうかと思っていたところに回収に来てくれただけでも有り難い。
「ほら、リュカ様も東の魔王陛下とレジス様をお見送りしてください」
ぴったりとくっついていたリュカを引き剥がし、前に押しやる。
リュカがにっこりと笑い、ぺこりと頭を下げた。
「僕とクロエ様の結婚を見届けに来てくださってありがとうございました。僕たちは末永く幸せになりますので、遠くから見守っていて頂けると嬉しいです」
(……つまり、もう邪魔しに来るなということよね。リュカ様も遠回しな嫌味が言えたのね)
クロエがよく分からない感心をしているなか、東の魔王はがっくり項垂れながらも性懲りなく言う。
「夫婦喧嘩して家出したくなったら、いつでも我が城で受け入れるからな」
「ご心配には及びません。僕たち仲良しですし。ね、クロエ様」
「そうですね。リュカ様」
きらきらと輝く顔で問われ、クロエはうなずいた。
ここで否定するほど、空気が読めなくはない。
「えへへへへへ」
しかし、ものすごく嬉しそうに笑うリュカの破壊力は抜群だ。
とてつもなく愛くるしい。
クロエの頬にも朱が上る。
「リュカ! やっぱり私の、ぐえっ」
「はいはい。陛下、帰りますよー。新婚さんの邪魔したら駄目ですってば。馬に蹴られて死んじまいますからね」
リュカに近づこうとした東の魔王の襟首を掴んでレジスが言い、そのままずるずると窓まで引きずっていく。
「それでは、末永くお幸せに。失礼しました」
片手で東の魔王を窓から外に投げ捨てた後、レジスも一礼して出ていった。
嵐が去ったことに、室内にほっとした空気が流れる。
「まぁ、何はともあれ、おめでとうございます。これからも大変でしょうが、お二人で力を合わせて頑張ってください」
婚姻届を受領箱に入れて、老職員が言った。
老職員の目には、やはり面白半分同情半分といった色が浮かんでいる。
リュカはそれを分かっているのかいないのか、にこやかに笑って答えた。
「はい。もちろん。二人で頑張ります。二人で。ねぇ、クロエ様?」
「……えぇ、まぁ、頑張ります」
クロエは半笑いで適当な返事をする。
(なんだかどっと疲れたわ。とにかく眠りたい……)
最大の難関は乗り越えたものの、まだリュカが成体になるまで、いくらでも問題は起こりそうだ。
これから始まる結婚生活を思って、クロエは大きなため息を吐いた。
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