110 / 155
第108話 窮地
しおりを挟む
(魔導士キッドか。この男が剣士ならば、おもしろい相手になっただろうが……)
キッドを追うラプトは、そんなことを考えながら背中の剣に手を伸ばした。
あと、3歩、それだけ進めばキッドの背中を斬れる距離に入る。
もう時間の問題、そう思ったところでラプトは火傷しそうなほどの殺意を感じ、剣を抜き、そちらに体の向きを変えた。
――瞬間、白刃が煌めく。
ラプトは抜いた剣で反射的にその一撃を食い止めた。
「私のキッドを傷付けようなんてふざけたことしてくれるじゃない!」
交じり合う剣の向こうにいたのはミュウだった。
さっきまでラプトの近くに敵兵の姿はなかった。数メートルの距離をひと跳びで詰めて斬りかかってきたのだ。変わらぬ身軽さに、こんな状況でもラプトの中のは興奮の感情が湧き上がってくる。
「お前との再戦を楽しみにしていたぞ、ミュウ!」
ラプトは空いていた左手を背中のもう一本の大剣に伸ばすと、抜くと同時に斬り付けるが、刃が降りるより先にミュウは後ろに飛び退き、距離を取る。
「キッドはやらせないよ! この前の借りはここで返す!」
前回の戦いでラプトに折られ、生まれ変わった新たな剣を握り直すと、ミュウは気を吐いた。
そのミュウの後ろでは、キッドが逃げるのをやめ、肩の傷口を押さえながら立ち止まる。
「ここは俺達に任せてみんなは離れろ」
キッドの指示で紺の王国兵達は離れ、キッド、ミュウ、ラプト、ルージュだけが残された空間がぽっかりの戦場の中に現れた。
この戦いの中に、ほかの兵が下手に混じっては逆に足手まといになりかねない。そして、ラプトやルージュの相手をさせて、いたずらに兵を失うのを避けるための判断だった。
そんな中、空いた空間の中に取り残されたルージュは立ち止まり茫然とする。
(早すぎる! こんな簡単にミュウがキッドのもとにたどりつけるはずがない! こんなの、まるでキッドがいる場所が分かっていて一目散に駆けつけてきたみたいじゃない!)
ルージュはありえるはずがないと現実を受け入れられないでいるが、事実はその通りだった。
キッドがルージュの魔貫紅弾を受けた後、ルージュの存在を叫んだのは、周りの兵に助けを求めるためではなかった。キッドがその情報を伝えたかったのは、聴覚共有している魔導士達の向こうにいるミュウ達だったのだ。
聴覚共有で自分の声を聞いた魔導士が正確にミュウ達に伝えてくれることを信じて、キッドは時間を稼ぐためにほかの小隊の中を走った。そして、逃げながら自分の頭上の高い位置にダークマターに並走させていた。それこそが逃走時にキッドの位置をミュウ達に伝えるための印だった。
それらはすべてあらかじめ決めていたことであり、キッドの窮地をすぐに知ったミュウは、戦場の上を動くダークマターめがけて全力で駆け、この場にたどりつくことができたのだ。
(でも、まだよ! 来たのがミュウだけならラプトが勝つわ! それにラプトが勝つのを待つまでもなく、私がキッドを倒せばいいのよ! 手傷を負ったキッドを相手に私が負けるわけがない。そのあとの脱出は手間かもしれないけど、キッドさえ倒してしまえばなんとでもなるわ!)
ルージュは、対峙しているラプトとミュウの後ろにいるキッドを睨みつける。
(あの位置なら魔貫紅弾の射程内。油断したわね! ラプトはともかく私にほかの兵を向かわせれば、私の攻撃を邪魔できたでしょうに!)
ルージュは右手の人差し指と中指を立て、魔力集中を始める。
しかし、キッドが決しているわけではなかった。彼は待っているのだ。
キッドは自分が窮地になった際に、誰に援護に来てもらうのか、それを敵に悟られぬ方法で仲間に伝えていた。「ルージュがいるぞ」先ほどキッドが叫んだその言葉の語尾、「ぞ」はミュウともう一人、頼りになる仲間に来てもらうことを伝える印だった。
そして、味方兵を下げたことにも、兵を失わないためともう一つ理由があった。それは、こうやってルージュの姿を誰からもわかるようにすること。それにより、ルージュの顔を知らないその仲間にも誰がターゲットであるか確実に伝えることができる。
魔力を指先に集めることに集中し、油断していたのは実はルージュの方だった。
遠巻きにしていた兵達の中から、反りのある片刃の剣を構えた青い影がルージュに向かって跳び出す。
「ルージュ、後ろだ!」
この状況でルージュに迫る敵に気付いたのはラプトだった。ミュウと対峙してなお、そこまで気にするだけの力がラプトにはあった。
ラプトのその声でルージュは後ろから迫る影に気付き、慌てて飛び退くが肩に剣戟を食らい、苦悶の声を漏らす。
ルージュの背後から一撃を加えたのはルイセだった。魔導士を通じてキッドの声を聞いたルイセも自分が呼ばれたとすぐに認識し、彼女もまたすぐにこの場に駆け付けたのだ。
ラプトのおかげ致命傷を避けはしたルージュだったが、冷徹な暗殺者は獲物を逃しはしない。
ルイセは斬りかかった姿勢からすぐに態勢を整え、再びルージュへと斬りかかろうとする。
(まずい! この間合いは剣士の間合い!)
魔導士対剣士の戦いは間合いの勝負だった。距離があれば魔導士が有利、近ければ剣士が有利。そして、剣の間合いにまで入ってしまえば、魔導士にとってはそれは死の間合いだった。
ルイセはもうわずか数歩前に出るだけで、ルージュを自身の剣の間合いに入れることができる位置にいた。
しかも、先の攻撃回避でルージュは魔力集中を切らしており、切り札となる魔貫紅弾ももはや使えない。そのうえ、斬られた背中の肩口からは今も血が流れている。
飛び掛かるために身を屈めたルイセを目の当たりにし、ルージュは死を覚悟した。
(こんなところで私がやられるなんて!)
しかし、ほぼ勝ちを手中に収めていたはずのルイセは、何かに気付いたように後ろに飛び退いた。
そして、それまでルイセがいた場所に光の球が炸裂する。
ルージュが後ろに引いたルイセを目で追えば、彼女はもうルージュを見ていなかった。別の方向を向いて、そちらに剣を構えている。
「姐さん、俺を置いていくなんてひどいんじゃないか?」
聞こえてきた声の主、ルイセが新手として警戒している男に、ルージュも目を向ける。
そこには、右手に剣を持ちながら、左手で魔球を投げた後の姿勢を取ったカオスの姿があった。
キッドを追うラプトは、そんなことを考えながら背中の剣に手を伸ばした。
あと、3歩、それだけ進めばキッドの背中を斬れる距離に入る。
もう時間の問題、そう思ったところでラプトは火傷しそうなほどの殺意を感じ、剣を抜き、そちらに体の向きを変えた。
――瞬間、白刃が煌めく。
ラプトは抜いた剣で反射的にその一撃を食い止めた。
「私のキッドを傷付けようなんてふざけたことしてくれるじゃない!」
交じり合う剣の向こうにいたのはミュウだった。
さっきまでラプトの近くに敵兵の姿はなかった。数メートルの距離をひと跳びで詰めて斬りかかってきたのだ。変わらぬ身軽さに、こんな状況でもラプトの中のは興奮の感情が湧き上がってくる。
「お前との再戦を楽しみにしていたぞ、ミュウ!」
ラプトは空いていた左手を背中のもう一本の大剣に伸ばすと、抜くと同時に斬り付けるが、刃が降りるより先にミュウは後ろに飛び退き、距離を取る。
「キッドはやらせないよ! この前の借りはここで返す!」
前回の戦いでラプトに折られ、生まれ変わった新たな剣を握り直すと、ミュウは気を吐いた。
そのミュウの後ろでは、キッドが逃げるのをやめ、肩の傷口を押さえながら立ち止まる。
「ここは俺達に任せてみんなは離れろ」
キッドの指示で紺の王国兵達は離れ、キッド、ミュウ、ラプト、ルージュだけが残された空間がぽっかりの戦場の中に現れた。
この戦いの中に、ほかの兵が下手に混じっては逆に足手まといになりかねない。そして、ラプトやルージュの相手をさせて、いたずらに兵を失うのを避けるための判断だった。
そんな中、空いた空間の中に取り残されたルージュは立ち止まり茫然とする。
(早すぎる! こんな簡単にミュウがキッドのもとにたどりつけるはずがない! こんなの、まるでキッドがいる場所が分かっていて一目散に駆けつけてきたみたいじゃない!)
ルージュはありえるはずがないと現実を受け入れられないでいるが、事実はその通りだった。
キッドがルージュの魔貫紅弾を受けた後、ルージュの存在を叫んだのは、周りの兵に助けを求めるためではなかった。キッドがその情報を伝えたかったのは、聴覚共有している魔導士達の向こうにいるミュウ達だったのだ。
聴覚共有で自分の声を聞いた魔導士が正確にミュウ達に伝えてくれることを信じて、キッドは時間を稼ぐためにほかの小隊の中を走った。そして、逃げながら自分の頭上の高い位置にダークマターに並走させていた。それこそが逃走時にキッドの位置をミュウ達に伝えるための印だった。
それらはすべてあらかじめ決めていたことであり、キッドの窮地をすぐに知ったミュウは、戦場の上を動くダークマターめがけて全力で駆け、この場にたどりつくことができたのだ。
(でも、まだよ! 来たのがミュウだけならラプトが勝つわ! それにラプトが勝つのを待つまでもなく、私がキッドを倒せばいいのよ! 手傷を負ったキッドを相手に私が負けるわけがない。そのあとの脱出は手間かもしれないけど、キッドさえ倒してしまえばなんとでもなるわ!)
ルージュは、対峙しているラプトとミュウの後ろにいるキッドを睨みつける。
(あの位置なら魔貫紅弾の射程内。油断したわね! ラプトはともかく私にほかの兵を向かわせれば、私の攻撃を邪魔できたでしょうに!)
ルージュは右手の人差し指と中指を立て、魔力集中を始める。
しかし、キッドが決しているわけではなかった。彼は待っているのだ。
キッドは自分が窮地になった際に、誰に援護に来てもらうのか、それを敵に悟られぬ方法で仲間に伝えていた。「ルージュがいるぞ」先ほどキッドが叫んだその言葉の語尾、「ぞ」はミュウともう一人、頼りになる仲間に来てもらうことを伝える印だった。
そして、味方兵を下げたことにも、兵を失わないためともう一つ理由があった。それは、こうやってルージュの姿を誰からもわかるようにすること。それにより、ルージュの顔を知らないその仲間にも誰がターゲットであるか確実に伝えることができる。
魔力を指先に集めることに集中し、油断していたのは実はルージュの方だった。
遠巻きにしていた兵達の中から、反りのある片刃の剣を構えた青い影がルージュに向かって跳び出す。
「ルージュ、後ろだ!」
この状況でルージュに迫る敵に気付いたのはラプトだった。ミュウと対峙してなお、そこまで気にするだけの力がラプトにはあった。
ラプトのその声でルージュは後ろから迫る影に気付き、慌てて飛び退くが肩に剣戟を食らい、苦悶の声を漏らす。
ルージュの背後から一撃を加えたのはルイセだった。魔導士を通じてキッドの声を聞いたルイセも自分が呼ばれたとすぐに認識し、彼女もまたすぐにこの場に駆け付けたのだ。
ラプトのおかげ致命傷を避けはしたルージュだったが、冷徹な暗殺者は獲物を逃しはしない。
ルイセは斬りかかった姿勢からすぐに態勢を整え、再びルージュへと斬りかかろうとする。
(まずい! この間合いは剣士の間合い!)
魔導士対剣士の戦いは間合いの勝負だった。距離があれば魔導士が有利、近ければ剣士が有利。そして、剣の間合いにまで入ってしまえば、魔導士にとってはそれは死の間合いだった。
ルイセはもうわずか数歩前に出るだけで、ルージュを自身の剣の間合いに入れることができる位置にいた。
しかも、先の攻撃回避でルージュは魔力集中を切らしており、切り札となる魔貫紅弾ももはや使えない。そのうえ、斬られた背中の肩口からは今も血が流れている。
飛び掛かるために身を屈めたルイセを目の当たりにし、ルージュは死を覚悟した。
(こんなところで私がやられるなんて!)
しかし、ほぼ勝ちを手中に収めていたはずのルイセは、何かに気付いたように後ろに飛び退いた。
そして、それまでルイセがいた場所に光の球が炸裂する。
ルージュが後ろに引いたルイセを目で追えば、彼女はもうルージュを見ていなかった。別の方向を向いて、そちらに剣を構えている。
「姐さん、俺を置いていくなんてひどいんじゃないか?」
聞こえてきた声の主、ルイセが新手として警戒している男に、ルージュも目を向ける。
そこには、右手に剣を持ちながら、左手で魔球を投げた後の姿勢を取ったカオスの姿があった。
0
お気に入りに追加
403
あなたにおすすめの小説
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
冴えない転生商人、値切りスキルで龍の涙まで買い叩く
昼から山猫
ファンタジー
前世、ブラック営業マンだった俺は異世界で商人の家系に転生。戦士でも魔法使いでもない、ただの行商人見習い。
だが俺には「値切り」の特殊スキルがあった。どんな相手からでも商品を驚くほど安く買える不思議な力。はじめは小さな交易で儲けを得、珍しい魔道具や竜の鱗すら手に入れてしまう。
いつの間にか俺の店にはレアアイテムが集まり、貴族や冒険者が列をなす。そうして得た利益で貧民救済を行うと、王国も無視できない存在になっていく。
剣も魔法もないただの商人が、値切りスキルで世界の勢力図を塗り替える英雄譚が今始まる!
母を訪ねて十万里
サクラ近衛将監
ファンタジー
エルフ族の母と人族の父の第二子であるハーフとして生まれたマルコは、三歳の折に誘拐され、数奇な運命を辿りつつ遠く離れた異大陸にまで流れてきたが、6歳の折に自分が転生者であることと六つもの前世を思い出し、同時にその経験・知識・技量を全て引き継ぐことになる。
この物語は、故郷を遠く離れた主人公が故郷に帰還するために辿った道のりの冒険譚です。
概ね週一(木曜日22時予定)で投稿予定です。
称号は神を土下座させた男。
春志乃
ファンタジー
「真尋くん! その人、そんなんだけど一応神様だよ! 偉い人なんだよ!」
「知るか。俺は常識を持ち合わせないクズにかける慈悲を持ち合わせてない。それにどうやら俺は死んだらしいのだから、刑務所も警察も法も無い。今ここでこいつを殺そうが生かそうが俺の自由だ。あいつが居ないなら地獄に落ちても同じだ。なあ、そうだろう? ティーンクトゥス」
「す、す、す、す、す、すみませんでしたあぁあああああああ!」
これは、馬鹿だけど憎み切れない神様ティーンクトゥスの為に剣と魔法、そして魔獣たちの息づくアーテル王国でチートが過ぎる男子高校生・水無月真尋が無自覚チートの親友・鈴木一路と共に神様の為と言いながら好き勝手に生きていく物語。
主人公は一途に幼馴染(女性)を想い続けます。話はゆっくり進んでいきます。
※教会、神父、などが出てきますが実在するものとは一切関係ありません。
※対応できない可能性がありますので、誤字脱字報告は不要です。
※無断転載は厳に禁じます
性的に襲われそうだったので、男であることを隠していたのに、女性の本能か男であることがバレたんですが。
狼狼3
ファンタジー
男女比1:1000という男が極端に少ない魔物や魔法のある異世界に、彼は転生してしまう。
街中を歩くのは女性、女性、女性、女性。街中を歩く男は滅多に居ない。森へ冒険に行こうとしても、襲われるのは魔物ではなく女性。女性は男が居ないか、いつも目を光らせている。
彼はそんな世界な為、男であることを隠して女として生きる。(フラグ)
女神から貰えるはずのチート能力をクラスメートに奪われ、原生林みたいなところに飛ばされたけどゲームキャラの能力が使えるので問題ありません
青山 有
ファンタジー
強引に言い寄る男から片思いの幼馴染を守ろうとした瞬間、教室に魔法陣が突如現れクラスごと異世界へ。
だが主人公と幼馴染、友人の三人は、女神から貰えるはずの希少スキルを他の生徒に奪われてしまう。さらに、一緒に召喚されたはずの生徒とは別の場所に弾かれてしまった。
女神から貰えるはずのチート能力は奪われ、弾かれた先は未開の原生林。
途方に暮れる主人公たち。
だが、たった一つの救いがあった。
三人は開発中のファンタジーRPGのキャラクターの能力を引き継いでいたのだ。
右も左も分からない異世界で途方に暮れる主人公たちが出会ったのは悩める大司教。
圧倒的な能力を持ちながら寄る辺なき主人公と、教会内部の勢力争いに勝利するためにも優秀な部下を必要としている大司教。
双方の利害が一致した。
※他サイトで投稿した作品を加筆修正して投稿しております
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる