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第78話 ティセとの再会
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紺の王国の王都を出立したキッド達は、長旅を経て、青の王国との戦いの最前線となる白の聖王国の砦へとたどり着いた。
キッドもルイセも、道中フィーユが入手した白の聖王国の白い軍服に着替えている。
白い軍服に最初に着替えた時は、着なれない色だったようでルイセは珍しく戸惑っていた。
「私に白い服はどうかと思うのですが……」
「いや、似合ってるぞ。ルイセの綺麗な黒髪は白に映えるし」
などというやりとりをして、ルイセは滅多に表情を動かさない顔を赤くしていたりもしたが、砦に近づくころにはすっかり慣れたものだった。
「フィー、ここまで来たはいいけど、軍事拠点の砦に俺達って入れるのか?」
砦を前にキッドは緊張感を覚えていた。
中の兵達は青の王国との戦いもあってピリピリしているはずだ。キッド達が同盟国でもない紺の王国の人間だと知られれば、捕らえられてもおかしくはない。レリアナからの正式な協力要請があったのなら話は別だが、フィーユの話を聞く限り、今回の協力要請はフィーユの個人的な動きでしかない。
「二人のことは、グレイが戦線から離れているのと、負傷した私の穴を埋めるために連れてきた、三本の矢の候補ってことにするから、そのへんはうまく口裏合わせてね」
キッドやミュウのことを指す「緑の公国の三英雄」という名は特定の個人のことを指すものだが、「白の聖王国の三本の矢」という名は、誰か特定の者を指す言葉ではない。その名は、聖王に仕える三人の優秀な者達に付けられた名であり、誰かが務めを果たせなくなれば代わりに新たな者がその任につき、その者が三本の矢の一人に数えられることになる。実際、フィーユもまだ三本の矢となってから一年も経っておらず、彼女の前は今は亡きフィーユの魔法の師が三本の矢として働いていた。
とはいえ、誰が三本の矢なのかは、聖王国内でも上級官僚や軍関係者以外には伏せていることであり、紺の王都でのルルー達への説明の際にも、フィーユは自分が三本の矢の一人であることは話していなかった。
「わかった……けど、今の話だと、やっぱりフィーとグレイはやっぱり三本の矢だったんだな。あと一人はティセだよな」
「あ……」
フィーユは迂闊な自分の発言に、口を塞ぐように慌てて手を当てる。
だが、出した言葉は覆らない。フィーユは困ってしかめた顔をキッドとルイセへと向ける。
「……ううっ、ごめん、二人とも今の話、忘れてもらえるかな?」
「忘れるのはいいけど、さすがにもう気付いていたけどな」
「そうですね。あれだけの腕を持っていながらあんなに自由に動いていられるのは、聖王国の三本の矢としか思えませんでしたし」
「……だよねぇ。……でも一応、私が口を滑らせたってことだけはティセ達には黙っててもらえるかな?」
「わかった。それは気をつけておくよ」
「お願いね。……それじゃあ、まずは砦の中に入ってティセのところまで行こうか。キッドのとこに行くことは、レリアナ様には内緒にしたけど、ティセにだけは話しておいたから」
そう言うとフィーユは入り口を兵が守っている砦へ向けて歩き出した。
キッドとルイセは気楽に見えるフィーユに不安を抱きながらついていったが、二人の予想に反して、特に怪しまれることもなく、砦に入り、中を進んでいくことができた。
時折訝る顔を向けてくる者もいたが、フィーユの同行者であることを知れば何か言ってくるようなこともない。
(思った以上にフィーって皆から信用されているんだな)
フィーユに対して、勝手にちょっと世話のかかる妹みたいな感覚を持っていただけに、砦の中でほとんど顔パスで通用するフィーユをキッドはかなり見直していた。
そのフィーユが砦の中のとある部屋の前で足を止める。
「ここがティセの部屋だよ」
キッド達に説明をすると、フィーユは扉をノックする。
「ティセ、私だよ。戻ったよ」
すぐに部屋の扉が開き、ティセが顔をのぞかせた。
「おかえり――」
フィーユの後ろにキッドとルイセの姿を認め、ティセの目が驚きで大きく開く。
「まさか本当に連れてくるとは思わなかったわ」
フィーユからキッドのもとへ行くことを聞かされていたティセだったが、同盟国でもない紺の王国がキッドを派遣してくれるとはさすがに思っていなかった。
あの時の青の王国との戦いで、グレイほど重傷ではなかったが、フィーユも鉄の弾を身体に撃ち込まれ、すべて取り除きはしたものの、まだ戦場に出せる状態ではなかった。精神的にもだいぶ参っているようだったので、気持ちを切り替えるきっかけにでもなればと、ティセはフィーユの紺の王国行きを了承しただけで、その成果を期待していたわけではなかったのだ。レリアナに話さずにおいたのも、下手に期待したレリアナが後でがっかりするのを見たくなかったティセの判断によるものだ。
「ルルー王女がレリアナ様のために、キッドとルイセさんが来ることを認めてくれたんだよ」
フィーユは嬉しそうにそう話すが、紺の王国の状況を知っているティセは彼女ほど単純には喜べない。普通に考えれば紺の王国の中の中心人物であるキッドとルイセを派遣してくれるとは思えない。何か裏でもあるのではないかとついつい勘ぐってしまう。
「……二人ともいいの? 今は小康状態かもしれないけど、紺の王国は赤の王国との戦争中でしょ?」
「うちには留守を任せられる頼りになる仲間がいるからな。それに、フィーには借りもあるし」
「私もティセさんにはあの時の借りがありますから」
霊子の扱いに長けたティセは、相手の霊子の微細な変化にも気付くことができる。だが、今のキッドとルイセからは、後ろ暗いものがある者が放つ独特の霊子を微塵も感じなかった。
(二人とも綺麗な霊子……)
さすがに嘘発見器として使えるほどの精度があるわけではない。それでも、信頼してもいいと思える心地のよう霊子をティセは二人から感じた。
「キッドさん、ルイセさん、ありがとうございます」
ティセは深く頭を下げた。二人を疑う気持ちはもうない。
「私達のことはさん付け不要です。ここでは私とキッド君は、聖王国の三本の矢であるお二人の穴を埋めるために来たその候補者ということなので」
ルイセの言葉に、頭を下げたティセの肩がピクリと震える。
顔を上げたティセの表情は少し引きつって見えた。
「さん付け不要は理解したわ。私のことも呼び捨てで構わない。……けど、私達が三本の矢だというのは一体誰から聞いたの?」
「それはもちろんフィーさんから……あっ」
ルイセは慌てて口を塞ぎ、慌ててフィーユの方へと目を向ける。視線の先のフィーユは目を潤ませながら恨みがましい目でルイセを見ていた。
「ルイセさん、それは言わないって約束だったのに……」
「フィー、あなたまたうっかり口を滑らせたのね……」
ティセから冷たい目を受け、フィーユはあたふたする。
「あ、いや、でも、協力してもらうのならそのあたりを隠したままじゃ問題あるし……、それにキッド達は言う前から気づいてたし……ううっ、ごめんなさい、ティセ」
なんとか言い訳をしようとしたフィーユだが、ティセの睨みに耐えきれず、最後には素直に謝っていた。
「……まぁ、私もルイセ達には気づかれてると思ってたから、もういいけどね」
ティセはやれやれといった顔でどこか優し気な視線をフィーユに向ける。
キッドはその目を見て、フィーユとティセの関係がなんとなくわかった気がした。
(フィーが三本の矢なんていう厳しい役目を担っているのにあの純真さを失っていないのは、ティセが姉のように見守っていてくれるからなんだな)
「キッド、どうしたの? 私の顔に何かついてる?」
キッドがなんとも言えない顔で自分のことを見ているの気付いたティセが、不思議そうな顔を浮かべた。
「いや、なんでもない」
「そうなの? まぁ、いいわ。それじゃあ、二人のことをレリアナ様にお話しするわ。一緒についてきて」
「わかった、よろしく頼む」
ルルー王女はキッド達の派遣を認めているものの、肝心のレリアナがそれを受け入れなければキッド達はここにいることはできない。
ティセのとりなしは何よりも重要だった。
キッドとルイセは、フィーユと共にティセのあとに続いた。
キッドもルイセも、道中フィーユが入手した白の聖王国の白い軍服に着替えている。
白い軍服に最初に着替えた時は、着なれない色だったようでルイセは珍しく戸惑っていた。
「私に白い服はどうかと思うのですが……」
「いや、似合ってるぞ。ルイセの綺麗な黒髪は白に映えるし」
などというやりとりをして、ルイセは滅多に表情を動かさない顔を赤くしていたりもしたが、砦に近づくころにはすっかり慣れたものだった。
「フィー、ここまで来たはいいけど、軍事拠点の砦に俺達って入れるのか?」
砦を前にキッドは緊張感を覚えていた。
中の兵達は青の王国との戦いもあってピリピリしているはずだ。キッド達が同盟国でもない紺の王国の人間だと知られれば、捕らえられてもおかしくはない。レリアナからの正式な協力要請があったのなら話は別だが、フィーユの話を聞く限り、今回の協力要請はフィーユの個人的な動きでしかない。
「二人のことは、グレイが戦線から離れているのと、負傷した私の穴を埋めるために連れてきた、三本の矢の候補ってことにするから、そのへんはうまく口裏合わせてね」
キッドやミュウのことを指す「緑の公国の三英雄」という名は特定の個人のことを指すものだが、「白の聖王国の三本の矢」という名は、誰か特定の者を指す言葉ではない。その名は、聖王に仕える三人の優秀な者達に付けられた名であり、誰かが務めを果たせなくなれば代わりに新たな者がその任につき、その者が三本の矢の一人に数えられることになる。実際、フィーユもまだ三本の矢となってから一年も経っておらず、彼女の前は今は亡きフィーユの魔法の師が三本の矢として働いていた。
とはいえ、誰が三本の矢なのかは、聖王国内でも上級官僚や軍関係者以外には伏せていることであり、紺の王都でのルルー達への説明の際にも、フィーユは自分が三本の矢の一人であることは話していなかった。
「わかった……けど、今の話だと、やっぱりフィーとグレイはやっぱり三本の矢だったんだな。あと一人はティセだよな」
「あ……」
フィーユは迂闊な自分の発言に、口を塞ぐように慌てて手を当てる。
だが、出した言葉は覆らない。フィーユは困ってしかめた顔をキッドとルイセへと向ける。
「……ううっ、ごめん、二人とも今の話、忘れてもらえるかな?」
「忘れるのはいいけど、さすがにもう気付いていたけどな」
「そうですね。あれだけの腕を持っていながらあんなに自由に動いていられるのは、聖王国の三本の矢としか思えませんでしたし」
「……だよねぇ。……でも一応、私が口を滑らせたってことだけはティセ達には黙っててもらえるかな?」
「わかった。それは気をつけておくよ」
「お願いね。……それじゃあ、まずは砦の中に入ってティセのところまで行こうか。キッドのとこに行くことは、レリアナ様には内緒にしたけど、ティセにだけは話しておいたから」
そう言うとフィーユは入り口を兵が守っている砦へ向けて歩き出した。
キッドとルイセは気楽に見えるフィーユに不安を抱きながらついていったが、二人の予想に反して、特に怪しまれることもなく、砦に入り、中を進んでいくことができた。
時折訝る顔を向けてくる者もいたが、フィーユの同行者であることを知れば何か言ってくるようなこともない。
(思った以上にフィーって皆から信用されているんだな)
フィーユに対して、勝手にちょっと世話のかかる妹みたいな感覚を持っていただけに、砦の中でほとんど顔パスで通用するフィーユをキッドはかなり見直していた。
そのフィーユが砦の中のとある部屋の前で足を止める。
「ここがティセの部屋だよ」
キッド達に説明をすると、フィーユは扉をノックする。
「ティセ、私だよ。戻ったよ」
すぐに部屋の扉が開き、ティセが顔をのぞかせた。
「おかえり――」
フィーユの後ろにキッドとルイセの姿を認め、ティセの目が驚きで大きく開く。
「まさか本当に連れてくるとは思わなかったわ」
フィーユからキッドのもとへ行くことを聞かされていたティセだったが、同盟国でもない紺の王国がキッドを派遣してくれるとはさすがに思っていなかった。
あの時の青の王国との戦いで、グレイほど重傷ではなかったが、フィーユも鉄の弾を身体に撃ち込まれ、すべて取り除きはしたものの、まだ戦場に出せる状態ではなかった。精神的にもだいぶ参っているようだったので、気持ちを切り替えるきっかけにでもなればと、ティセはフィーユの紺の王国行きを了承しただけで、その成果を期待していたわけではなかったのだ。レリアナに話さずにおいたのも、下手に期待したレリアナが後でがっかりするのを見たくなかったティセの判断によるものだ。
「ルルー王女がレリアナ様のために、キッドとルイセさんが来ることを認めてくれたんだよ」
フィーユは嬉しそうにそう話すが、紺の王国の状況を知っているティセは彼女ほど単純には喜べない。普通に考えれば紺の王国の中の中心人物であるキッドとルイセを派遣してくれるとは思えない。何か裏でもあるのではないかとついつい勘ぐってしまう。
「……二人ともいいの? 今は小康状態かもしれないけど、紺の王国は赤の王国との戦争中でしょ?」
「うちには留守を任せられる頼りになる仲間がいるからな。それに、フィーには借りもあるし」
「私もティセさんにはあの時の借りがありますから」
霊子の扱いに長けたティセは、相手の霊子の微細な変化にも気付くことができる。だが、今のキッドとルイセからは、後ろ暗いものがある者が放つ独特の霊子を微塵も感じなかった。
(二人とも綺麗な霊子……)
さすがに嘘発見器として使えるほどの精度があるわけではない。それでも、信頼してもいいと思える心地のよう霊子をティセは二人から感じた。
「キッドさん、ルイセさん、ありがとうございます」
ティセは深く頭を下げた。二人を疑う気持ちはもうない。
「私達のことはさん付け不要です。ここでは私とキッド君は、聖王国の三本の矢であるお二人の穴を埋めるために来たその候補者ということなので」
ルイセの言葉に、頭を下げたティセの肩がピクリと震える。
顔を上げたティセの表情は少し引きつって見えた。
「さん付け不要は理解したわ。私のことも呼び捨てで構わない。……けど、私達が三本の矢だというのは一体誰から聞いたの?」
「それはもちろんフィーさんから……あっ」
ルイセは慌てて口を塞ぎ、慌ててフィーユの方へと目を向ける。視線の先のフィーユは目を潤ませながら恨みがましい目でルイセを見ていた。
「ルイセさん、それは言わないって約束だったのに……」
「フィー、あなたまたうっかり口を滑らせたのね……」
ティセから冷たい目を受け、フィーユはあたふたする。
「あ、いや、でも、協力してもらうのならそのあたりを隠したままじゃ問題あるし……、それにキッド達は言う前から気づいてたし……ううっ、ごめんなさい、ティセ」
なんとか言い訳をしようとしたフィーユだが、ティセの睨みに耐えきれず、最後には素直に謝っていた。
「……まぁ、私もルイセ達には気づかれてると思ってたから、もういいけどね」
ティセはやれやれといった顔でどこか優し気な視線をフィーユに向ける。
キッドはその目を見て、フィーユとティセの関係がなんとなくわかった気がした。
(フィーが三本の矢なんていう厳しい役目を担っているのにあの純真さを失っていないのは、ティセが姉のように見守っていてくれるからなんだな)
「キッド、どうしたの? 私の顔に何かついてる?」
キッドがなんとも言えない顔で自分のことを見ているの気付いたティセが、不思議そうな顔を浮かべた。
「いや、なんでもない」
「そうなの? まぁ、いいわ。それじゃあ、二人のことをレリアナ様にお話しするわ。一緒についてきて」
「わかった、よろしく頼む」
ルルー王女はキッド達の派遣を認めているものの、肝心のレリアナがそれを受け入れなければキッド達はここにいることはできない。
ティセのとりなしは何よりも重要だった。
キッドとルイセは、フィーユと共にティセのあとに続いた。
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