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第75話 青の導士と白の聖王国の三本の矢
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フィーユは倒れたまま地面に手をついて俯いた。
「フィー!」
聞きなれた声を近くに聞き、フィーユは顔を上げる。
目にしたのはフィーユの方に駆け寄ってくるグレイの姿だった。
(グレイ!? 女騎士と戦っていたはずじゃ――)
その女騎士はグレイの背後に迫っていた。
フィーユの危機を見て、サーラとの戦闘を放棄してフィーユに向かったグレイを、そのまま行かせるほどサーラは甘い剣士ではない。すぐに後を追い無防備なグレイの大きな背中に斬り付けた。
血が舞い、グレイは顔を歪ませるが、その足は止まらない。
フィーユはそのまま近づいてきたグレイに右腕一本で抱きかかえられた。
「グレイ! 背中、大丈夫なの!?」
グレイは応えない。
背中の傷はそこまで深くない。サーラとの距離を広くとっていたおかげで、一撃で斬り伏せられるほどまでは近づかれずにすんでいた。
しかし、グレイは理解している。フィーユを抱える動作をした分、足が緩んだ。一撃目で仕留められなかったサーラが、その間に追いつき、すぐに再び斬りかかってくるであろうことを。
グレイは後ろを振り向き、迫るサーラの姿を確認すると、短剣を握った左手を伸ばし、サーラの剣戟に対抗しようとする。
「――――!?」
グレイに抱えられながら、同じように後ろを向いたフィーユが声にならない悲鳴を上げる。
短剣を持ったままのグレイの左手が宙を舞っていた。
サーラという剣士は、フィーユを抱えたまま左手一本でどうにかできるような相手ではなかった。彼女の二撃目はグレイの左腕を一刀のもとに切断していた。
だが、グレイは悲鳴一つ上げない。肘の先が途中から失われた左腕を振り、自分の血しぶきをめくらましのようにサーラに向けて飛ばす。
腕を失った男からこの状況でそんな攻撃を受けるとは、さすがにサーラも思っていなかった。ふいに目の前に飛んできた血しぶきに、サーラは反射的に目を閉じてしまう。
グレイは不安定な態勢ながら、そのサーラをルブルックの方向に蹴りつけた。
肉体的なものだけでいえばサーラは身の軽い女性でしかない。2メートル近い大男であるグレイから不意打ち的に蹴り飛ばされてはひとたまりもなかった。その身体は文字通り、ルブルックの方へと飛んでいく。
魔導砲への弾の装填を終えていたルブルックは、サーラを無視して魔導砲を撃てば、グレイかフィーユか、どちらかを確実に仕留められただろう。だが、彼は引き金を引くよりもサーラを優先した。腕を広げ、自分の方に飛んでくるサーラを抱きとめにかかった――が、勢いを止めきれず、そのままサーラを抱きかかえたまま地面を転がる。
サーラを下にし、ルブルックがそれに覆い被さるような形で二人は止まった。
ルブルックが「大丈夫か?」と声をかけようとする前に、体の下のサーラから険しい顔で鋭い声が飛んでくる。
「ルブルック、何をしているの!? 敵が逃げるわよ!?」
(その様子だと大丈夫そうだな)
ルブルックはやれやれという顔をしながら身を起こす。
「礼の一つくらい期待してたんだがな!」
ルブルックはサーラを蹴り飛ばしたグレイ達の姿を追う。見れば、フィーユとグレイの二人がルブルックの馬に跨っていた。
「行かせるか!」
ルブルックはグレイに狙いを付けて魔導砲を放つ。
だが、その前にグレイは馬を走らせていた。距離があるのに加え、動く相手を狙うのは容易なことではない。ルブルックの弾は目標をそれていった。
「追いかける? 相手は二人乗り、私なら追いつけるわよ」
ルブルックが上からどいたおかげで動けるようになったサーラが続いて身を起こし、自分の馬に目を向ける。ルブルックの馬はグレイに取られ、グレイの馬はサーラが斬り、フィーユの馬は見当たらず、この場に残された馬はその1頭のみだが、一人乗りならば今からでも追いつくのは不可能ではない。
「……いや、やめておこう」
「ここで仕留めなくていいの?」
ルブルックの甘く思える判断にサーラは眉をひそめる。
「十分な手傷は負わせた。……それに、サーラがその馬に乗っていくと、俺の乗る馬がなくなってしまう」
なんとも気が抜けてしまう理由に、身構えていたサーラの肩の力が抜ける。
「……あなたがそう言うのなら、私は構わないんだけどね」
「俺にはまだ仕事があるからな。馬がなくては困る。……というわけで、悪いが、聖騎士団の後ろまで乗せて行ってくれるか?」
「……二人乗りする気?」
「馬が1頭しか残っていないんだから仕方ないだろ」
サーラが馬に乗った後、ルブルックもサーラに引っ張り上げてもらいその後ろに乗った。
ルブルックが落とされないよう、手をサーラの体の前に回してホールドすると、サーラが一瞬身を固くしたが、ルブルックはそれに気づかない。
「人の後ろに乗るのはなかなかスリルがあるな。あんまり揺らさないでくれよ」
「注文が多いわね。せいぜい落ちないように掴まってなさい」
サーラは後ろに人を乗せていることに構わないような勢いで馬を、すでに聖騎士団と青の王国兵とがぶつかり合っている戦場の中心へと向かわせた。
◆ ◆ ◆ ◆
フィーユを前に乗せたまま、グレイは自陣に向けて馬を走らせていた。
「フィー、すまんが腕の血を止めてくれるか」
「あっ、ごめん!」
フィーユは水の魔法で、先のなくなったグレイの左腕を覆った。魔法では傷の治療をできないが、圧力を高めた水を傷口に被せることで、消毒と同時に体内から溢れ出る血を止めるくらいのことはできる。
「どうなら追っては来ていないようだな。助かったな……」
後ろを確認したグレイの体から力が抜けるのをフィーユは背中で感じた。
「グレイ?」
フィーユの背中に感じていたグレイの固い感触がふっと消える。
気が付けば、意識を失ったグレイの体は馬の揺れで大きく横に傾き、地面に向かって落ちていくところだった。
「水よ!」
咄嗟にフィーユは魔法を発動させ、水のクッションでグレイの体を支えて馬から落ちないようにする。
「こんなとこで死なせないから!」
フィーユは、グレイの手から離れた手綱を掴み、強く力を込めて握ると、目に涙を滲ませながら馬をレリアナ達のもとへと急がせた。
◆ ◆ ◆ ◆
聖騎士団はすでに青の王国軍の陣形に食い込み、王国軍の重装歩兵隊を押し込んでいた。
初戦の敗北やロムス将軍の死を受けても聖騎士団は意気消沈することなく、激しい気勢で敵を屠っていく。
ルブルックを後ろに乗せたサーラは、その聖騎士団の背後に馬をつけた。
「これ以上近づくと聖騎士団から狙われるわ。時間をかければ後ろの別部隊から攻撃を受けるから急いでよ」
「安心しろ、すぐに終わらせる」
ルブルックは聖騎士団に向けて右手を掲げて魔力を練り上げていく。
敵部隊と距離が近いほど範囲魔法に巻き込める人数は増えるが、今回は二人乗りで機動力が落ちることを考えて距離を開けている。とはいえ、今回はそれで問題なかった。聖騎士団の前衛はすでに青の王国兵達の中にまで進撃している。そこまで範囲に入れては味方まで巻き込んでしまう。そのため、今回の狙いは聖騎士団の後衛の騎士達だけだった。
ルブルックは味方に被害が及ばない範囲を頭の中でイメージする。
「海王波斬撃!」
ルブルックから扇型に伸びる青い光が、まだ接敵していなかった聖騎士団後衛を飲み込み、吹き飛ばした。
「これで十分だ。引き上げるぞ、サーラ」
「了解!」
すでに聖王国兵には発見されている。聖騎士団とは違う部隊から兵が向かっているのを横目で見ながら、サーラは自陣に戻るために馬を走らせた。
ルブルックのこの一撃により、形勢は逆転した。
後衛をやられた聖騎士団は前後入れ替わりながら戦うことができなくなり、青の王国兵に押し返されていく。次第に負傷兵を抱えるだけで手いっぱいとなっていき、ついには聖騎士団が崩された。
他の聖王国部隊がその穴埋めに動いたが、一度失った勢いを取り戻すことはできなかった。むしろ海王波斬撃を見て歓声を上げた青の王国兵は、さらに勢いづき戦場を支配していく。
白の聖王国軍と青の王国軍の二度目の戦いは、またも青の王国軍の勝利に終わった。
これにより、青の王国軍はさらに勢力範囲を広げることとなった。
「フィー!」
聞きなれた声を近くに聞き、フィーユは顔を上げる。
目にしたのはフィーユの方に駆け寄ってくるグレイの姿だった。
(グレイ!? 女騎士と戦っていたはずじゃ――)
その女騎士はグレイの背後に迫っていた。
フィーユの危機を見て、サーラとの戦闘を放棄してフィーユに向かったグレイを、そのまま行かせるほどサーラは甘い剣士ではない。すぐに後を追い無防備なグレイの大きな背中に斬り付けた。
血が舞い、グレイは顔を歪ませるが、その足は止まらない。
フィーユはそのまま近づいてきたグレイに右腕一本で抱きかかえられた。
「グレイ! 背中、大丈夫なの!?」
グレイは応えない。
背中の傷はそこまで深くない。サーラとの距離を広くとっていたおかげで、一撃で斬り伏せられるほどまでは近づかれずにすんでいた。
しかし、グレイは理解している。フィーユを抱える動作をした分、足が緩んだ。一撃目で仕留められなかったサーラが、その間に追いつき、すぐに再び斬りかかってくるであろうことを。
グレイは後ろを振り向き、迫るサーラの姿を確認すると、短剣を握った左手を伸ばし、サーラの剣戟に対抗しようとする。
「――――!?」
グレイに抱えられながら、同じように後ろを向いたフィーユが声にならない悲鳴を上げる。
短剣を持ったままのグレイの左手が宙を舞っていた。
サーラという剣士は、フィーユを抱えたまま左手一本でどうにかできるような相手ではなかった。彼女の二撃目はグレイの左腕を一刀のもとに切断していた。
だが、グレイは悲鳴一つ上げない。肘の先が途中から失われた左腕を振り、自分の血しぶきをめくらましのようにサーラに向けて飛ばす。
腕を失った男からこの状況でそんな攻撃を受けるとは、さすがにサーラも思っていなかった。ふいに目の前に飛んできた血しぶきに、サーラは反射的に目を閉じてしまう。
グレイは不安定な態勢ながら、そのサーラをルブルックの方向に蹴りつけた。
肉体的なものだけでいえばサーラは身の軽い女性でしかない。2メートル近い大男であるグレイから不意打ち的に蹴り飛ばされてはひとたまりもなかった。その身体は文字通り、ルブルックの方へと飛んでいく。
魔導砲への弾の装填を終えていたルブルックは、サーラを無視して魔導砲を撃てば、グレイかフィーユか、どちらかを確実に仕留められただろう。だが、彼は引き金を引くよりもサーラを優先した。腕を広げ、自分の方に飛んでくるサーラを抱きとめにかかった――が、勢いを止めきれず、そのままサーラを抱きかかえたまま地面を転がる。
サーラを下にし、ルブルックがそれに覆い被さるような形で二人は止まった。
ルブルックが「大丈夫か?」と声をかけようとする前に、体の下のサーラから険しい顔で鋭い声が飛んでくる。
「ルブルック、何をしているの!? 敵が逃げるわよ!?」
(その様子だと大丈夫そうだな)
ルブルックはやれやれという顔をしながら身を起こす。
「礼の一つくらい期待してたんだがな!」
ルブルックはサーラを蹴り飛ばしたグレイ達の姿を追う。見れば、フィーユとグレイの二人がルブルックの馬に跨っていた。
「行かせるか!」
ルブルックはグレイに狙いを付けて魔導砲を放つ。
だが、その前にグレイは馬を走らせていた。距離があるのに加え、動く相手を狙うのは容易なことではない。ルブルックの弾は目標をそれていった。
「追いかける? 相手は二人乗り、私なら追いつけるわよ」
ルブルックが上からどいたおかげで動けるようになったサーラが続いて身を起こし、自分の馬に目を向ける。ルブルックの馬はグレイに取られ、グレイの馬はサーラが斬り、フィーユの馬は見当たらず、この場に残された馬はその1頭のみだが、一人乗りならば今からでも追いつくのは不可能ではない。
「……いや、やめておこう」
「ここで仕留めなくていいの?」
ルブルックの甘く思える判断にサーラは眉をひそめる。
「十分な手傷は負わせた。……それに、サーラがその馬に乗っていくと、俺の乗る馬がなくなってしまう」
なんとも気が抜けてしまう理由に、身構えていたサーラの肩の力が抜ける。
「……あなたがそう言うのなら、私は構わないんだけどね」
「俺にはまだ仕事があるからな。馬がなくては困る。……というわけで、悪いが、聖騎士団の後ろまで乗せて行ってくれるか?」
「……二人乗りする気?」
「馬が1頭しか残っていないんだから仕方ないだろ」
サーラが馬に乗った後、ルブルックもサーラに引っ張り上げてもらいその後ろに乗った。
ルブルックが落とされないよう、手をサーラの体の前に回してホールドすると、サーラが一瞬身を固くしたが、ルブルックはそれに気づかない。
「人の後ろに乗るのはなかなかスリルがあるな。あんまり揺らさないでくれよ」
「注文が多いわね。せいぜい落ちないように掴まってなさい」
サーラは後ろに人を乗せていることに構わないような勢いで馬を、すでに聖騎士団と青の王国兵とがぶつかり合っている戦場の中心へと向かわせた。
◆ ◆ ◆ ◆
フィーユを前に乗せたまま、グレイは自陣に向けて馬を走らせていた。
「フィー、すまんが腕の血を止めてくれるか」
「あっ、ごめん!」
フィーユは水の魔法で、先のなくなったグレイの左腕を覆った。魔法では傷の治療をできないが、圧力を高めた水を傷口に被せることで、消毒と同時に体内から溢れ出る血を止めるくらいのことはできる。
「どうなら追っては来ていないようだな。助かったな……」
後ろを確認したグレイの体から力が抜けるのをフィーユは背中で感じた。
「グレイ?」
フィーユの背中に感じていたグレイの固い感触がふっと消える。
気が付けば、意識を失ったグレイの体は馬の揺れで大きく横に傾き、地面に向かって落ちていくところだった。
「水よ!」
咄嗟にフィーユは魔法を発動させ、水のクッションでグレイの体を支えて馬から落ちないようにする。
「こんなとこで死なせないから!」
フィーユは、グレイの手から離れた手綱を掴み、強く力を込めて握ると、目に涙を滲ませながら馬をレリアナ達のもとへと急がせた。
◆ ◆ ◆ ◆
聖騎士団はすでに青の王国軍の陣形に食い込み、王国軍の重装歩兵隊を押し込んでいた。
初戦の敗北やロムス将軍の死を受けても聖騎士団は意気消沈することなく、激しい気勢で敵を屠っていく。
ルブルックを後ろに乗せたサーラは、その聖騎士団の背後に馬をつけた。
「これ以上近づくと聖騎士団から狙われるわ。時間をかければ後ろの別部隊から攻撃を受けるから急いでよ」
「安心しろ、すぐに終わらせる」
ルブルックは聖騎士団に向けて右手を掲げて魔力を練り上げていく。
敵部隊と距離が近いほど範囲魔法に巻き込める人数は増えるが、今回は二人乗りで機動力が落ちることを考えて距離を開けている。とはいえ、今回はそれで問題なかった。聖騎士団の前衛はすでに青の王国兵達の中にまで進撃している。そこまで範囲に入れては味方まで巻き込んでしまう。そのため、今回の狙いは聖騎士団の後衛の騎士達だけだった。
ルブルックは味方に被害が及ばない範囲を頭の中でイメージする。
「海王波斬撃!」
ルブルックから扇型に伸びる青い光が、まだ接敵していなかった聖騎士団後衛を飲み込み、吹き飛ばした。
「これで十分だ。引き上げるぞ、サーラ」
「了解!」
すでに聖王国兵には発見されている。聖騎士団とは違う部隊から兵が向かっているのを横目で見ながら、サーラは自陣に戻るために馬を走らせた。
ルブルックのこの一撃により、形勢は逆転した。
後衛をやられた聖騎士団は前後入れ替わりながら戦うことができなくなり、青の王国兵に押し返されていく。次第に負傷兵を抱えるだけで手いっぱいとなっていき、ついには聖騎士団が崩された。
他の聖王国部隊がその穴埋めに動いたが、一度失った勢いを取り戻すことはできなかった。むしろ海王波斬撃を見て歓声を上げた青の王国兵は、さらに勢いづき戦場を支配していく。
白の聖王国軍と青の王国軍の二度目の戦いは、またも青の王国軍の勝利に終わった。
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