53 / 155
第51話 黒紺領からの報せ
しおりを挟む
赤の王国に備え、キッド達は黒紺領に十分な兵士を配備していた。それらは、万が一ソードやエイミが反旗を翻した際には彼らの戦力となりうるリスクのあるものであったが、ルルーが二人を信じると決めた以上、キッドも二人を信頼し、兵を預けていた。
今回はそれが生きることとなった。
赤の王国軍侵攻の情報と共に、黒紺領を治めているソードとエイミからは、それらの兵を連れて迎撃に向かう旨もルルー達には伝えられていた。
「あの二人が出てくれるのならそれほど心配はいらないかもしれませんが、この城の兵達にも増援に動けるよう準備させます。準備が出来次第、兵達とともに俺とミュウで黒の都に向かいます」
「わかりました。よろしくお願いします。それにしても、よりによってこんなタイミングで動かれるなんて……」
こんなタイミングとは、もちろんレリアナ一行が外交訪問しているこのタイミングのことだ。
すぐにこの王都が戦場になることはないが、戦争状態に陥った国の中に、他国のトップを置いておくわけにはいかない。レリアナは貴国を余儀なくされてしまった。
「赤の王国の動きには怪しい動きがあり、警戒していましたが、こちらと聖王国との接触を知り、向こうもことを急いだのかもしれません」
もしも紺の王国と白の聖王国とが同盟を結ぶようなら、紺の王国は西の緑の王国、南西の白の聖王国と同盟関係となり、西側の憂いをなくし、東側の赤の王国だけに集中することができる。
赤の王国としては、その体制が整う前に仕掛けるというのは賢明な判断と言えた。
「……そうですね。ですが、こんな形で帰国いただくことになると、レリアナ様には申し訳ないです」
「レリアナ様のお見送りもルルー様にお任せすることになってすみません」
「そこは適材適所です。それでは、そろそろ時間なので行ってきますね」
「はい、レリアナ様やフィー達にもよろしくお伝えください」
「もちろんです」
ルルーは出兵のために忙しくしているキッドのもとを離れ、レリアナの見送りのため門の方へと向かった。
出迎えの時と違って、キッドもミュウもルイセも赤の王国への対応のために動き回っており、見送りには同席しない。外交対応はルルーに一任されていた。
ルルーが城外に出ると、すでに白の聖王国の馬車や護衛兵達の準備はできており、レリアナは荷物の積み込みの指示をしているところだった。
ルルーはそんなレリアナに近づいていく。
レリアナはそれに気づき、急な帰国にもかかわらず微笑みをルルーへと向けて来た。
「ルルー様、お忙しいでしょうにお見送り感謝いたします」
「……レリアナ様、すみません。このようなことになってしまって」
ルルーは申し訳なさそうに頭を下げた。
それが儀礼的なものではなく、心からの想いによるものだと、レリアナにはわかっている。
「ルルー様のせいではありませんよ」
「そう言っていただけると、少し気が楽になります」
「ただ、ルルー様に私の料理を振舞うことができなかったのだけは残念ですが」
気を遣わせないよう、レリアナは冗談じみた口調だったが、その目を見れば本当に心残りに感じているのはルルーにも伝わってきた。
「……私も残念です」
「でも、私達の女子同盟は今も健在ですよね?」
「はい、それはもちろん」
ルルーはおさげを揺らして力強くうなずく。
「だったら必ず次の機会があります。その時は私の得意料理を用意しますので、絶対に食べてくださいね」
「はい! 今からその時を楽しみにしておきますね」
「ええ、期待していてください!」
レリアナが右手を差し出すと、ルルーはすぐにその手を固く握った。
レリアナの右手からは新しくできたタコの固さを感じる。初日の夜にレリアナの手を見た時にも気付いていたが、改めてそのタコが剣を握る者のタコだとルルーは確信する。
とはいえ、レリアナの剣ダコはまだ出来て数か月のもの。その新しさを考えれば、聖王になるまで彼女が剣など握ったこともなかったことは容易に想像がつく。逆に言えば、それは聖王になってから、彼女が慣れない剣を振り続けてきた努力の証でもあった。
「……レリアナ様とお出会いできてよかったです」
「私もですよ、ルルー様。……それでは、私達はそろそろ行きますね。いつまでも残っていてはルルー様がたのお邪魔になりますので」
レリアナはルルーとの握手を解くと、グレイ達と共に場所の乗り込み、ルルーと彼女の臣下10人ほどに見送られながら、紺の王国の王城を発った。
◆ ◆ ◆ ◆
レリアナ達一行は、王都を出て街道を進んでいく。
レリアナの馬車には、護衛役でもあるグレイ、ティセ、フィーの3人も同乗している。
馬車が出発してからどこか思い悩んだような表情を浮かべているレリアナに、対面の席のティセが気遣うような視線を向ける。
「レリアナ様、紺の王国はいかがでしたか?」
「……よい国でした。あの国はこれからさらに大きく強い国になるでしょう」
「それは強い味方となるということでしょうか? それとも、脅威になるということでしょうか?」
レリアナはティセのその問いには答えず、対面のティセ、グレイ、そして隣のフィーの顔を順に見ていく。
「みんなにお願いがあります。この国に残って、赤の王国との戦いを見守ってくれませんか。そして、もしもルルー様に何かあるようなら可能な範囲で手を貸してあげてほしいんです」
白の聖王国と紺の王国との間には、正式な同盟関係があるわけではない。このタイミングでのレリアナの頼みは、公式な手段でこの地に残れという意味ではなかい。密かにこの国に留まり、様子を探れということだった。
それが白の聖王国のためではなく、個人的な想いによるものであったとしても、聖王からの指示なら、三人はそれに従う。
「わかりました。ですが、レリアナ様の護衛をなしにするわけにはいきません。グレイにはこのままレリアナ様に同行してもらい、私とフィーが紺の王国に残ります。それでよろしいでしょうか?」
今回の親善外交に関しては、グレイ、ティセ、フィーの三人が同行して常に側にいるため、移動の際の護衛兵士も最小限の数しか用意していない。それは、紺の王国に対して威圧感を与えず、白の聖王国としてはそちらを信頼し友好的であると示すためでもあった。
それだけに、白の聖王国内ならともかく、ここで三人ともがレリアナのそばから離れることは、ティセ達にとって受け入れられない。ティセの出した案は、彼女達なりの最大の譲歩案だった。
「それで結構です。よろしくお願いね」
「はい」
ティセ達は力強くうなずいた。
間もなく馬車が止まり、ティセとフィーユが降り、二人は紺の王国の王都へと、馬車は聖王国へと向かい進みだした。
◆ ◆ ◆ ◆
それから数日後、王都のルルーの元に、黒紺領からまた新たな報せが届けられた。
それは、赤の王国の迎撃に出ていたソードとエイミ率いる軍が敗れ、ソードが重傷を負ったというものだった。
王城内に激震が走る中、この想定外の事態に対応するため、キッドはルイセに援軍準備を任せ、ミュウと共に一早く黒紺領へと向かった。
今回はそれが生きることとなった。
赤の王国軍侵攻の情報と共に、黒紺領を治めているソードとエイミからは、それらの兵を連れて迎撃に向かう旨もルルー達には伝えられていた。
「あの二人が出てくれるのならそれほど心配はいらないかもしれませんが、この城の兵達にも増援に動けるよう準備させます。準備が出来次第、兵達とともに俺とミュウで黒の都に向かいます」
「わかりました。よろしくお願いします。それにしても、よりによってこんなタイミングで動かれるなんて……」
こんなタイミングとは、もちろんレリアナ一行が外交訪問しているこのタイミングのことだ。
すぐにこの王都が戦場になることはないが、戦争状態に陥った国の中に、他国のトップを置いておくわけにはいかない。レリアナは貴国を余儀なくされてしまった。
「赤の王国の動きには怪しい動きがあり、警戒していましたが、こちらと聖王国との接触を知り、向こうもことを急いだのかもしれません」
もしも紺の王国と白の聖王国とが同盟を結ぶようなら、紺の王国は西の緑の王国、南西の白の聖王国と同盟関係となり、西側の憂いをなくし、東側の赤の王国だけに集中することができる。
赤の王国としては、その体制が整う前に仕掛けるというのは賢明な判断と言えた。
「……そうですね。ですが、こんな形で帰国いただくことになると、レリアナ様には申し訳ないです」
「レリアナ様のお見送りもルルー様にお任せすることになってすみません」
「そこは適材適所です。それでは、そろそろ時間なので行ってきますね」
「はい、レリアナ様やフィー達にもよろしくお伝えください」
「もちろんです」
ルルーは出兵のために忙しくしているキッドのもとを離れ、レリアナの見送りのため門の方へと向かった。
出迎えの時と違って、キッドもミュウもルイセも赤の王国への対応のために動き回っており、見送りには同席しない。外交対応はルルーに一任されていた。
ルルーが城外に出ると、すでに白の聖王国の馬車や護衛兵達の準備はできており、レリアナは荷物の積み込みの指示をしているところだった。
ルルーはそんなレリアナに近づいていく。
レリアナはそれに気づき、急な帰国にもかかわらず微笑みをルルーへと向けて来た。
「ルルー様、お忙しいでしょうにお見送り感謝いたします」
「……レリアナ様、すみません。このようなことになってしまって」
ルルーは申し訳なさそうに頭を下げた。
それが儀礼的なものではなく、心からの想いによるものだと、レリアナにはわかっている。
「ルルー様のせいではありませんよ」
「そう言っていただけると、少し気が楽になります」
「ただ、ルルー様に私の料理を振舞うことができなかったのだけは残念ですが」
気を遣わせないよう、レリアナは冗談じみた口調だったが、その目を見れば本当に心残りに感じているのはルルーにも伝わってきた。
「……私も残念です」
「でも、私達の女子同盟は今も健在ですよね?」
「はい、それはもちろん」
ルルーはおさげを揺らして力強くうなずく。
「だったら必ず次の機会があります。その時は私の得意料理を用意しますので、絶対に食べてくださいね」
「はい! 今からその時を楽しみにしておきますね」
「ええ、期待していてください!」
レリアナが右手を差し出すと、ルルーはすぐにその手を固く握った。
レリアナの右手からは新しくできたタコの固さを感じる。初日の夜にレリアナの手を見た時にも気付いていたが、改めてそのタコが剣を握る者のタコだとルルーは確信する。
とはいえ、レリアナの剣ダコはまだ出来て数か月のもの。その新しさを考えれば、聖王になるまで彼女が剣など握ったこともなかったことは容易に想像がつく。逆に言えば、それは聖王になってから、彼女が慣れない剣を振り続けてきた努力の証でもあった。
「……レリアナ様とお出会いできてよかったです」
「私もですよ、ルルー様。……それでは、私達はそろそろ行きますね。いつまでも残っていてはルルー様がたのお邪魔になりますので」
レリアナはルルーとの握手を解くと、グレイ達と共に場所の乗り込み、ルルーと彼女の臣下10人ほどに見送られながら、紺の王国の王城を発った。
◆ ◆ ◆ ◆
レリアナ達一行は、王都を出て街道を進んでいく。
レリアナの馬車には、護衛役でもあるグレイ、ティセ、フィーの3人も同乗している。
馬車が出発してからどこか思い悩んだような表情を浮かべているレリアナに、対面の席のティセが気遣うような視線を向ける。
「レリアナ様、紺の王国はいかがでしたか?」
「……よい国でした。あの国はこれからさらに大きく強い国になるでしょう」
「それは強い味方となるということでしょうか? それとも、脅威になるということでしょうか?」
レリアナはティセのその問いには答えず、対面のティセ、グレイ、そして隣のフィーの顔を順に見ていく。
「みんなにお願いがあります。この国に残って、赤の王国との戦いを見守ってくれませんか。そして、もしもルルー様に何かあるようなら可能な範囲で手を貸してあげてほしいんです」
白の聖王国と紺の王国との間には、正式な同盟関係があるわけではない。このタイミングでのレリアナの頼みは、公式な手段でこの地に残れという意味ではなかい。密かにこの国に留まり、様子を探れということだった。
それが白の聖王国のためではなく、個人的な想いによるものであったとしても、聖王からの指示なら、三人はそれに従う。
「わかりました。ですが、レリアナ様の護衛をなしにするわけにはいきません。グレイにはこのままレリアナ様に同行してもらい、私とフィーが紺の王国に残ります。それでよろしいでしょうか?」
今回の親善外交に関しては、グレイ、ティセ、フィーの三人が同行して常に側にいるため、移動の際の護衛兵士も最小限の数しか用意していない。それは、紺の王国に対して威圧感を与えず、白の聖王国としてはそちらを信頼し友好的であると示すためでもあった。
それだけに、白の聖王国内ならともかく、ここで三人ともがレリアナのそばから離れることは、ティセ達にとって受け入れられない。ティセの出した案は、彼女達なりの最大の譲歩案だった。
「それで結構です。よろしくお願いね」
「はい」
ティセ達は力強くうなずいた。
間もなく馬車が止まり、ティセとフィーユが降り、二人は紺の王国の王都へと、馬車は聖王国へと向かい進みだした。
◆ ◆ ◆ ◆
それから数日後、王都のルルーの元に、黒紺領からまた新たな報せが届けられた。
それは、赤の王国の迎撃に出ていたソードとエイミ率いる軍が敗れ、ソードが重傷を負ったというものだった。
王城内に激震が走る中、この想定外の事態に対応するため、キッドはルイセに援軍準備を任せ、ミュウと共に一早く黒紺領へと向かった。
0
お気に入りに追加
403
あなたにおすすめの小説
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
性的に襲われそうだったので、男であることを隠していたのに、女性の本能か男であることがバレたんですが。
狼狼3
ファンタジー
男女比1:1000という男が極端に少ない魔物や魔法のある異世界に、彼は転生してしまう。
街中を歩くのは女性、女性、女性、女性。街中を歩く男は滅多に居ない。森へ冒険に行こうとしても、襲われるのは魔物ではなく女性。女性は男が居ないか、いつも目を光らせている。
彼はそんな世界な為、男であることを隠して女として生きる。(フラグ)
称号は神を土下座させた男。
春志乃
ファンタジー
「真尋くん! その人、そんなんだけど一応神様だよ! 偉い人なんだよ!」
「知るか。俺は常識を持ち合わせないクズにかける慈悲を持ち合わせてない。それにどうやら俺は死んだらしいのだから、刑務所も警察も法も無い。今ここでこいつを殺そうが生かそうが俺の自由だ。あいつが居ないなら地獄に落ちても同じだ。なあ、そうだろう? ティーンクトゥス」
「す、す、す、す、す、すみませんでしたあぁあああああああ!」
これは、馬鹿だけど憎み切れない神様ティーンクトゥスの為に剣と魔法、そして魔獣たちの息づくアーテル王国でチートが過ぎる男子高校生・水無月真尋が無自覚チートの親友・鈴木一路と共に神様の為と言いながら好き勝手に生きていく物語。
主人公は一途に幼馴染(女性)を想い続けます。話はゆっくり進んでいきます。
※教会、神父、などが出てきますが実在するものとは一切関係ありません。
※対応できない可能性がありますので、誤字脱字報告は不要です。
※無断転載は厳に禁じます
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない
月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。
人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。
2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事)
。
誰も俺に気付いてはくれない。そう。
2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。
もう、全部どうでもよく感じた。
独身おじさんの異世界ライフ~結婚しません、フリーな独身こそ最高です~
さとう
ファンタジー
町の電気工事士であり、なんでも屋でもある織田玄徳は、仕事をそこそこやりつつ自由な暮らしをしていた。
結婚は人生の墓場……父親が嫁さんで苦労しているのを見て育ったため、結婚して子供を作り幸せな家庭を作るという『呪いの言葉』を嫌悪し、生涯独身、自分だけのために稼いだ金を使うと決め、独身生活を満喫。趣味の釣り、バイク、キャンプなどを楽しみつつ、人生を謳歌していた。
そんなある日。電気工事の仕事で感電死……まだまだやりたいことがあったのにと嘆くと、なんと異世界転生していた!!
これは、異世界で工務店の仕事をしながら、異世界で独身生活を満喫するおじさんの物語。
異世界帰りの底辺配信者のオッサンが、超人気配信者の美女達を助けたら、セレブ美女たちから大国の諜報機関まであらゆる人々から追われることになる話
kaizi
ファンタジー
※しばらくは毎日(17時)更新します。
※この小説はカクヨム様、小説家になろう様にも掲載しております。
※カクヨム週間総合ランキング2位、ジャンル別週間ランキング1位獲得
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
異世界帰りのオッサン冒険者。
二見敬三。
彼は異世界で英雄とまで言われた男であるが、数ヶ月前に現実世界に帰還した。
彼が異世界に行っている間に現実世界にも世界中にダンジョンが出現していた。
彼は、現実世界で生きていくために、ダンジョン配信をはじめるも、その配信は見た目が冴えないオッサンということもあり、全くバズらない。
そんなある日、超人気配信者のS級冒険者パーティを助けたことから、彼の生活は一変する。
S級冒険者の美女たちから迫られて、さらには大国の諜報機関まで彼の存在を危険視する始末……。
オッサンが無自覚に世界中を大騒ぎさせる!?
辺境領主は大貴族に成り上がる! チート知識でのびのび領地経営します
潮ノ海月@書籍発売中
ファンタジー
旧題:転生貴族の領地経営~チート知識を活用して、辺境領主は成り上がる!
トールデント帝国と国境を接していたフレンハイム子爵領の領主バルトハイドは、突如、侵攻を開始した帝国軍から領地を守るためにルッセン砦で迎撃に向かうが、守り切れず戦死してしまう。
領主バルトハイドが戦争で死亡した事で、唯一の後継者であったアクスが跡目を継ぐことになってしまう。
アクスの前世は日本人であり、争いごとが極端に苦手であったが、領民を守るために立ち上がることを決意する。
だが、兵士の証言からしてラッセル砦を陥落させた帝国軍の数は10倍以上であることが明らかになってしまう
完全に手詰まりの中で、アクスは日本人として暮らしてきた知識を活用し、さらには領都から避難してきた獣人や亜人を仲間に引き入れ秘策を練る。
果たしてアクスは帝国軍に勝利できるのか!?
これは転生貴族アクスが領地経営に奮闘し、大貴族へ成りあがる物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる