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第20話 「帝国の魔女」と「帝国の剣」

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 キッドはミュウから離れ、緑の公国軍と交戦中の帝国軍に目を向けた。
 一見したところ、騎乗して指揮を執っている者の姿は見当たらない。

(帝国の魔女エイミ、どこにいる!?)

 帝国軍の中には、多くはないが女性兵士の姿も見受ける。だが、皆軽装の鎧姿に剣を持ち、魔導士然たる姿をしている者は見つからなかった。

(どこで指揮を執っているんだ? こうも的確な指示をするからには、遠く離れたところにいるとは思えないが……)

 キッドは逸る心を落ち着かせ、帝国軍の動きに集中した。
 敵は組織的に流れるような動きを見せている。
 ならば、その流れの大本にキーとなる人間がいるはずだ。

「……見つけた」

 その女の姿は、ほかの女性兵士と変わらぬ姿だった。黒い軽装の鎧を身に着け、手には剣を握っている。
 その姿を見て一目で帝国の魔女だと思う者はいないだろう。
 見事に兵達の中にまぎれていた。

「ソードが指揮不可能になった場合、すぐに代わりをこなせるよう、兵の中に潜んでいたというわけか。さすがだな。……だが、そんな集団の中にいては、自由に動けないぞ」

 キッドは魔力を集中する。イメージするのは、着弾と同時に爆発し、範囲にダメージを与える攻撃魔法だ。

「爆裂球!」

 キッドの手元から赤い光の弾が放たれた。
 周りに兵がいるため、今のエイミは動きにくいはず。エイミだけでなく周りの敵も攻撃に巻き込むのが理想だが、たとえエイミに逃げられても、兵達の真ん中で爆裂させれば、ダメージだけでなく混乱をも生み出せる。
 キッドとしては、かわされてもなお自分に益のある攻撃だった。

 だが、そうなる前に、エイミから氷の矢が放たれ、空中でキッドの爆裂球を直撃する。
 その瞬間、空中で爆炎の花が咲いた。
 エイミは着弾時に爆裂する特性を即座に見抜いた上、絶妙な魔法コントロールで、キッドの爆裂球を空中で爆発させたのだ。
 頭上の爆音と衝撃に兵達は一瞬動揺を見せたが、すぐに落ち着きを取り戻す。

(さすが帝国の魔女、冷静で的確な判断だ)

 キッドは初撃を無効化されたことに焦らず、エイミがいる敵兵集団の中に炎の矢を連続で放っていく。
 エイミに当たれば儲けもの、外れてもほかの兵士に当たれば御の字の攻撃だ。
 エイミの方からも氷の矢が飛んでくるが、エイミと違ってキッドは一人だけ。かわすのに支障はない。

 キッドとしては、このまま魔法の打ち合いでも構わなかった。
 エイミの注意を引きながら、流れ弾で敵兵にダメージを与えられるのならば、仕事としては十分だ。
 指揮に遅れが生じた上で、魔法攻撃にさらされれば、組織行動には必ず乱れが生じる。緑の公国の騎士達ならそのスキを逃さないだろう。

「――むっ」

 だが、エイミはそうは動かなかった。
 剣を手にしたまま戦列の中から、抜け出てきた。
 黒い長髪の長身の女だった。一見、ルイセにも似た静かな雰囲気に感じられたが、ルイセが鏡のような湖面を思わせるのに対して、エイミは透明に燃える炎に見えた。

「兵達の被害と混乱を嫌ったか」

 先ほどの計画とは違ってしまったが、キッドとしても、エイミとの一対一の状況は望むところだった。
 これでエイミは帝国軍の指揮を取れない。ほかの者が指揮を受け継ぐことになるだろうが、さすがにソードやエイミほどの用兵術を持った者がこれ以上いるとは思えない。これで、数で勝る緑の公国軍は、黒の帝国軍に対して優位に戦いを進められるだろう。
 それに、キッドは魔導士同士の一対一にも自信があった。魔法の豊富さ、魔力量、それを駆使した魔法の撃ち合いでも負けるつもりはないが、何よりキッドにはダークマターがある。術者一人で行う魔法攻撃のコンビネーションで、キッドは魔導士同士のタイマン勝負ではいまだ不敗だった。

 キッドとエイミは、一定距離を保ちつつ、駆けながら魔法を放ち合う。
 キッドは炎の矢、エイミは氷の矢と、属性は違うが、威力や連射速度にはそれほど差はない。

(この魔法はあくまで囮だ。俺の狙いはダークマターによる攻撃!)

 キッドは魔法の撃ち合いを行いながら、ダークマターをエイミの背後に回していた。
 視界を共有しているため、狙いは外さない。

「炎の矢! ……そして、ダークブレット!」

 キッドは、先に放つ炎の矢に意識を向けさせておいて、敵背後のダークマターから黒色の弾を放った。
 だが、エイミに慌てた様子はない。
 ダークマターは魔力の塊だ。魔導士ならその存在に気づくことはそう難しいことではない。
 エイミは後ろに視線を向けると、自分に迫る黒色弾に向かって剣を振るった。
 エイミの剣が触れた瞬間、魔力の弾であるダークブレットが霧散する。

「――――!?」

 剣を盾のようにして防いだのならまだわかる。そういう防御の仕方なら、それはそれで構わなかった。剣は防具ではないのだ、そういう使い方なら、攻撃を当て続けて剣を破壊するまでだ。
 だが、今のダークブレッドの消え方はそういうものではなかった。威力が完全に消え去り、剣の方にダメージはまったく見られない。

(剣にアンチマジックをかけていたのか!)

 アンチマジックは敵の魔法を撃ち消す魔法だ。通常は、弾のように放って相手の魔法を消す使い方をするが、エイミはその力で自分の剣の刃を覆っていた。その使い方には高い魔法センスが必要な上に、常時魔力も消費し続けることになる。
 キッドもダークマターを維持しながら別の攻撃魔法を使っているだけに、相手がやっていることの高度さがわかる。
 さらに言うなら、剣に精通していないキッドには、剣に魔法を帯びさせるというのはできない芸当でもあった。

「さすが帝国の魔女。ここで倒せれば言うことなかったが、そう簡単にはいかないということか。けど、いつまで俺のダブル攻撃を防いでいられるかな」

 キッドにはまだ余裕があった。
 剣に魔力を込めたところで所詮は防御のための手段。
 このまま攻め続ければ、いずれ綻びが生まれる。それに、倒せずとも、引き付けているだけでも意味はある。

 しかし、キッドの目論見はまたも外れることとなる。
 エイミは、剣を構えながらキッドとの距離を詰めてきたのだ。

「え、ちょっと待った!?」

 エイミの構えを見ただけでわかる。それは魔導士が適当に構えたものではない。ミュウやジャンをそばで見てきたからキッドにはわかる。明らかに剣に熟練した者の構えだった。
 エイミが剣を持っているのはてっきり兵達の中に紛れるためだとキッドは考えていた。
 だが、キッドはそれが浅はかな思い込みであったことを思い知る。

「帝国の魔女っていうから魔法の専門家かと思っていたのに、もしかして、ルイセと同じで魔法も剣も使えるタイプだったりするのか!?」

 そこから、逃げながら通常魔法とダークマターからの攻撃を仕掛けるキッドと、アンチマジックをかけた剣でキッドの魔法を撃ち消しながら迫るエイミとの、追いかけっこが始まった。

◆ ◆ ◆ ◆

 一方、ミュウはソードと一対一で相対していた。
 キッドがいなくなり、迂闊に飛び込めなくなっている。
 ソードの剣の間合いに入れば、受け止めることはもちろん、受け流すこともできない威力の剣戟が飛んでくる。
 ミュウは何度か、踏み込むような気配を見せ、敵の攻撃を誘っているが、ソードは一度もその誘いに乗ってこない。空振りさせられずとも、不用意な動きを見せてくれれば、ミュウのスピードなら中に入り、先に攻撃を仕掛けることもできる。
 だが、誘いに乗ってくれないのでは、そのチャンスすらない。
 それは、ミュウが中に入ってくるのを見てからも自分の攻撃が間に合うというソードの自信の現われだった。

(私の速さなんて見切ってるって顔。……私も舐められたものだね)

 ミュウは覚悟を決めた。
 キッドに、「ソードのことは任せて」と言ったのは自分だ。何もできずに終わるわけにはいかない。
 ミュウは自分の足と手に、見えない力のようなものを行き渡らせる。
 これまでミュウが見せてきた踏み込みは100%の力のものだ。ソードはその速さを基準に、自分の剣の一撃の方がミュウの接近より早いと考えているのは間違いない。
 しかし、ミュウには120%の力を使った神速の踏み込みがあった。足への負担が大きく、使用後に動きが鈍くなる代償があるため、そうやすやすと使ってよいものではないが、ここで使わないと女がすたるというものだ。

(ソードにはまだこの速さは見せていない。初見では絶対に対応できないはず!)

 ミュウはいつもよりさらに深く身を屈めた。
 その様子に、ソードも明らかに警戒の色を濃くする。

(警戒したって無意味だよ!)

 瞬間、地鳴りのような音が響いた。
 ミュウが踏み込む際の蹴り音だとソードが気づいた時には、すでにミュウは眼前まで迫っていた。たったの一歩で数メートルを跳び、すでに自分がミュウの剣の間合いの中に入っていることをソードは理解する。
 瞬時に迎撃は不可能と判断したソードは、全能力を防御へと向ける。

(無駄よ! この攻撃は防げない!)

 ミュウは、神速の飛び込みの勢いのまま、縦斬りと横斬りを仕掛ける。
 縦斬りから横切りへと続けての攻撃ではない。それは、縦と横との同時発生する攻撃だった。

 かつてミュウは縦斬りと横斬りとの連撃を日々繰り返し続けた。力で劣るミュウは、力に対抗するために速さに自分のすべてをかけた。数年にもわたってひたすら速さを磨き続けたその連続攻撃は、ある日極限へと至る。連撃だった攻撃が、いつしか二撃目が一撃目に追いついていた。その技は、縦斬りと横斬りの同時攻撃へと昇華していた。
 物理的に考えれば、それは同時ではないのかもしれない。だが、人間の体感では、もはやそれは同時としか捉えられない。そんな連撃の極致だった。

「嵐花双舞!!」

 神速の踏み込みと同様、腕には相当な負担がかかってしまう。
 それでも、自分有利の間合いでソードに近づけるのはこれが最後のチャンスかもしれない。ミュウに躊躇いはなかった。
 二筋の光が同時にソードに襲い掛かる。

 縦斬りはそれでもソードの大剣で止められた。
 しかし、同時発生している横斬りは、もうその大剣では防げない。
 ソードの鎧を斬り裂き、血しぶきが舞う。

(手応えあり!)

 ミュウは瞬時に飛び退く。
 足も腕も今の力は通常時の半分以下だ。
 ソードの間合いの中にこのまま留まるのは、ミュウにとって命取りになる。

 間合いを外したミュウは、改めてソードへと目を向ける。
 ソードの腹部の鎧は斬り裂かれ、そこから血が滴っていた。
 だが、手応えはあったはずなのに、ソードはその状態で倒れず、今もなお立ち続けている。

「……見事な技だ。この鎧が魔装でなければ、今の一撃で負けていたかもしれん」

 ソードのつぶやきを耳にし、ミュウは心の中で舌打ちする。

(魔装とか聞いてないよ! こっちはすべて懸けた一撃だったのに!)

 魔装とは、名匠が己の魂を込めて作り上げ、魔法とも言える能力を得た装備のことだ。決して魔法的な力を有しているわけではないが、人知を超えた性能を持つと言われている。名匠でも100作って1も作れないという話で、ミュウも実際に見たのは数度しかない。

(その魔装がどんな能力なのかは知らないけど、その鎧のせいで、内臓まで達するはずの一撃が、皮一枚しか斬れなかったってことか……。ついてないね、これは)

 ミュウは表情を変えずに剣を構えてみせるが、内心余裕はない。
 今ソードに攻め入られたら、この足と腕とで防ぐ自信はなかった。
 しかし、ソードの方も迂闊には攻められない。
 ミュウの事情を知らないソードとしては、あの一撃を再び繰り出されるのを警戒せずにはいられない。その上、手傷を負わされている。今の状況で、同じ攻撃をされて、再び防げるかどうかはソードにもわからない。
 その結果、二人はどちらからも動けず、睨み合うこととなった。

 やがて、二人の方にではなく、戦場の方に変化が訪れる。
 優秀な指揮官の指示を失った黒の帝国軍は、数に勝る緑の公国軍に押され出していたが、その勢いの差が決定的になってきた。

「……どうやらここまでのようだな」

 ソードが一定に保っていたミュウとの距離を離した。
 ここまで離れては、互いにすぐにどうこうできなくなる。

「全軍、撤退! 速やかに撤退の陣形に移れ!」

 叫びながらソードは兵達の方に駆けて行く。
 今のミュウではそれを追うことはできない。
 とはいえ、ミュウの働きとしては十分だった。緑の公国が優勢となったのは、ミュウがソードを抑え込んだが故でもある。

 とはいえ、ミュウの心に満足感はない。

(……ここまでやっても倒しきれなかったなんて)

 重くなった手と足を見ながら、心の中で悔しがる。

(……キッド、こっちは引き分けだよ。そっちはどうなってるの?)

 すでにミュウの視界からキッドの姿は消えている。
 それでも、ミュウはキッドがいるであろう方向を見つめた。

◆ ◆ ◆ ◆

「くっ……あなたを倒して戦列に戻るつもりだったのに……間に合わなかったようね」

 ひたすらキッドと追いかけ合いを続けていたエイミが足を止める。
 エイミも戦況を見て、自分達に勝ちがないことを悟ったのだ。

「……キッド、あなたとの決着は、別の戦場でつけさせてもらうことにするわ」

 エイミの言葉にキッドも足を止める。

「……なんだ、俺のことを知っていたのか」

 帝国の魔女に知られているとはキッドも思っていなかった。
 今にして思えば、ダークマター対策や剣で迫る動きなど、どれも自分への対策として的確だった。

 キッドから距離を開け、エイミは味方の撤退指揮を執るため、兵達の中へと向かって行った。

(これが帝国四天王か……)

 キッドは荒い息を吐きながら、遠ざかるエイミの背中を見つめた。
 走り回りすぎて、今のキッドに追いかける体力はない。
 このまま鬼ごっこが続いていたら、二人の勝負はどうなっていたのかわからない。

 キッドに四天王を舐めているつもりはなかった。
 だが、今日の戦いで本当の意味で実感させられた。
 これから自分達が倒さなければならない相手が、その通り名に恥じぬ恐るべき強敵だということを。
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