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第46話 決着
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彼方の心は元の生徒会室に戻ってきた。
「麗奈……」
机の陰から立ち上がり、麗奈の方を見る彼方。銃撃はいつの間にかやんでいる。
「彼方君……今のは夢じゃないよね」
麗奈の方も彼方の方に目を向けていた。彼女の顔は最初に生徒会室に入って来た時に向けられた絶対零度の顔ではない。凍てついた大地を溶かす、暖かな春の太陽のような笑顔。
「夢なんかじゃないさ!」
二人は少し照れて互いに視線を逸らす。
「ふふっ。見せてもらったわよ、お二人さん」
「えっ?」
「感動的だったですよ~、部長~。ちょっと嫉妬しちゃいましたけどね」
とろりん達の好奇な視線にさらされ、彼方と麗奈の顔がシャア専用モビルスーツのように赤くなる。
「な、なんでみんな知ってるんだ?」
「すいません。彼方君のことがちょっと気になったので、みなさんと一緒に様子を見せてもらいに行ってたんですよ」
照れたように頭をかきながら、扉の陰から希哲学がひょっこり姿を現した。常に論理的な彼にはそういう人間くさい行為は不釣り合いに思えるが、こうして実際に見てみると、たとえそれが演技で行われていたとしても、割りとそれっぽく決まって見える。
「ああっ、お前は! いつの間に!?──って言うより、お前、人の心を除くなんてプライバシーの侵害だぞ!」
自分だって麗奈の心の中に勝手に侵入していることは、とりあえず棚に上げた。
「そんな言い方は酷いですよ、彼方君。私達はいざとなったら助け舟を出そうと思って待機していたんですから」
「う、うるさい!」
彼方は殴りかかったが、学は見掛けによらない俊敏な動きでそれをひょいとかわした。
「ラブラブファイヤーなくせに、もっと素直になりなさいよ!」
「殴るぞ、盟子!」
強い口調で言いはするが、恥ずかしさで紅潮した彼方の顔では迫力がない。
麗奈の方も彼方以上に真っ赤な顔で羞恥のためにうつむいている。
「でも、何にしろこれですべてが丸く収まりましたね」
「そうは行かないわよ!」
朗らかな雰囲気で大円団となりそうだったその場を、厳しい声が貫いた。この場の空気が再び冷たいものへと一変する。
「何なのよ、副会長さん。この期に及んでまだ何か文句でもあるの?」
からかうような口調で盟子が、輪の中に入れていない副会長に目を向けた。
「当たり前でしょ! これで文句がないわけないじゃない!」
副会長のバッチを自らむしりとり、地面に投げつける。
「生徒会長を利用して、私腹を肥やし、男の子をはべらせ、優雅でゴージャスな高校生活を満喫しようと思っていたのに、とんだ邪魔をしてくれたわね!」
「……お前、最低な発言してるな」
「うるさい、うるさい! こうなったら、そこの腑抜けの会長に代わって、私が新たな生徒会長にならせてもらうわ!!」
「腑抜けだと!」
その言葉には、麗奈本人よりも、彼方の方が先に反応した。
「くだらん恋愛感情に負けて、自分の考えを頓挫してしまうような女を腑抜けと言って何が悪い!」
「あなたは可哀想ね。本当に見つめなければならないものも見えていないのね。私は彼方君のおかげで見えてきたけど、あなたは私なんかと一緒にいたから……。ごめんなさい」
雑言を浴びせているのもかかわらず、それに対して顔色一つ変えず、それどころか自分を哀れみの目で見つめる麗奈。これは副会長の神経を更に逆なでするのに十分だった。
「あー、もう、ムカツク! あんた達全員ここから無事に帰れるとは思わないことね!」
「こいつ見ていると、温厚な俺でも腹が立ってくるな」
「……彼方君って温厚でしたっけ?」
銃弾の嵐の前に倒れ伏していた品緒が、よろよろと起き上がりながら疑問を口にする。
ポカ
「うるさいぞ、品緒」
「ほらー、温厚じゃないじゃないですかー」
「もう一発殴られたいか?」
「遠慮しときます」
「調子こいて漫才してるんじゃないわよ! 特殊工作部、こいつらをみんなやっちゃいなさい!」
一人意気込む副会長だが、特殊工作部の面々が動く気配はない。
「……なんでただの副会長でしかないお前の言うことを聞かなきゃなんないんだ」
四十以上もの冷たい瞳が一斉に副会長を刺す。さすがにそれを食らっては、生徒会長もたじろぐ。
「この裏切り者が!」
自分こそが裏切り者なのだが、このようにななると往々にして人間は自分自身というものが見えなくなる。
「こうなったら、私一人で十分よ! なんてったって、私にも生徒会奥義イージスの盾があるんだからね!」
副会長はたいして大きくない胸を張り、それをポンと叩いて自分の自信を強調する。
「言いたいことはそれだけか?」
彼方を中心にして、宇宙が広がって行く。
「ははは! 無駄だっていうのがわからないの?」
彼方は副会長の言葉を無視して惑星を召喚する。
「天文部秘奥義、惑星直列!!」
ついに出た! ここまで温存し続けてきた天文部の奥義中の奥義!!
呼ばれて飛び出た八つの惑星が、水金地火木土天海の順に一列にびしっと並ぶ。
「甘いわね! 生徒会奥義、イージスの盾。学業に関係ないものの校舎内への持ち込み禁止!」
──だが、副会長の予想に反して惑星達は消え去らない。
「ようし。みんな、一列に並べ」
彼方の声に従い、彼方、麗奈、とろりん、盟子、品緒、学、金将、銀将の順に並んだ。そして、惑星直列により、一本の棒のようになっている惑星達をそれぞれの右肩で担ぐように持つ。それはまるで、みんなでバズーカ砲を担いでいるような感じ。
「な、なんで消えないのよ!?」
「だって、生徒会長である私が許可したんだもの」
彼方の後ろから顔をのぞかせる麗奈。
「それにだ」
今度は彼方の堂々とした言葉。
「特殊工作部の言うように、副会長ごときの言うことは一々聞いてられない」
「そ、そんな?」
副会長は慌てるが、どうしていいのかわからず、ただその場であたふたするだけだった。
「みんな、それぞれの想いをこの星達に込めろ」
彼方、麗奈、とろりん、盟子、品緒、学、そして将棋の駒達を通しての波佐見──七人の想いが惑星直列に注ぎ込まれていく。
惑星は、自らは光を放てない。それらが輝いて見えるのは、太陽の光を反射しているから。今は彼方達七人が太陽。七つの太陽の力を受けた九つの惑星達は、恒星にも負けない輝きを放ち出す。
「星っていうのは、人の想いをエネルギーに変えることができる」
「なぜなら星こそ、私達を生み出した源なのだから」
「私たちの~、この想いを~」
「星達に込めて」
「あなたの悪しき野望を」
「砕いてみせましょう」
八つの惑星に溜まっていたエネルギーが先端の水星に集中し、とびきり大きな光の塊を形作る。その光は今にも飛び出していきたそうだが、まだ水星のところで粘らせる。
もっと大きな光を、もっと強い光を。
「ちょっと、あんた達、冗談でしょ?」
大砲と化した惑星直列が狙っているのはどうみても副会長。右に逃げても左に逃げても、先端の水星はそっちに方向転換してくる。
一方、膨れ上がった光は、粘りに粘った線香花火よりも今にもこぼれてしまいそうなほどにぎりぎりの状態。
「いくぞ! スーパーノヴァ砲、発射っ!!」
彼方のかけ声。粘りに粘り、溜まりに溜まっていた光がエネルギーの弾丸としてついに放たれた。
光速の一撃。放たれた時点で照準の先に目標があれば、少なくとも人間では回避不可能な速度。それが寸分の狂いもなく狙い通りに副会長に命中した。そして光の弾は着弾点を起点としてまるで超新星の爆発のように圧倒的なエネルギーの広がりを見せていく。
「な、なんで惑星直列から放たれるのが、超新星なのよ!?」
副会長のそんなもっともな指摘は、残念ながら爆風によりかき消された。
この日、授業中に窓の外に目を向けていた生徒達は、幸運にも(?)いきなり窓ガラスを吹き飛ばして爆発する生徒会室を目撃することができたという。
「麗奈……」
机の陰から立ち上がり、麗奈の方を見る彼方。銃撃はいつの間にかやんでいる。
「彼方君……今のは夢じゃないよね」
麗奈の方も彼方の方に目を向けていた。彼女の顔は最初に生徒会室に入って来た時に向けられた絶対零度の顔ではない。凍てついた大地を溶かす、暖かな春の太陽のような笑顔。
「夢なんかじゃないさ!」
二人は少し照れて互いに視線を逸らす。
「ふふっ。見せてもらったわよ、お二人さん」
「えっ?」
「感動的だったですよ~、部長~。ちょっと嫉妬しちゃいましたけどね」
とろりん達の好奇な視線にさらされ、彼方と麗奈の顔がシャア専用モビルスーツのように赤くなる。
「な、なんでみんな知ってるんだ?」
「すいません。彼方君のことがちょっと気になったので、みなさんと一緒に様子を見せてもらいに行ってたんですよ」
照れたように頭をかきながら、扉の陰から希哲学がひょっこり姿を現した。常に論理的な彼にはそういう人間くさい行為は不釣り合いに思えるが、こうして実際に見てみると、たとえそれが演技で行われていたとしても、割りとそれっぽく決まって見える。
「ああっ、お前は! いつの間に!?──って言うより、お前、人の心を除くなんてプライバシーの侵害だぞ!」
自分だって麗奈の心の中に勝手に侵入していることは、とりあえず棚に上げた。
「そんな言い方は酷いですよ、彼方君。私達はいざとなったら助け舟を出そうと思って待機していたんですから」
「う、うるさい!」
彼方は殴りかかったが、学は見掛けによらない俊敏な動きでそれをひょいとかわした。
「ラブラブファイヤーなくせに、もっと素直になりなさいよ!」
「殴るぞ、盟子!」
強い口調で言いはするが、恥ずかしさで紅潮した彼方の顔では迫力がない。
麗奈の方も彼方以上に真っ赤な顔で羞恥のためにうつむいている。
「でも、何にしろこれですべてが丸く収まりましたね」
「そうは行かないわよ!」
朗らかな雰囲気で大円団となりそうだったその場を、厳しい声が貫いた。この場の空気が再び冷たいものへと一変する。
「何なのよ、副会長さん。この期に及んでまだ何か文句でもあるの?」
からかうような口調で盟子が、輪の中に入れていない副会長に目を向けた。
「当たり前でしょ! これで文句がないわけないじゃない!」
副会長のバッチを自らむしりとり、地面に投げつける。
「生徒会長を利用して、私腹を肥やし、男の子をはべらせ、優雅でゴージャスな高校生活を満喫しようと思っていたのに、とんだ邪魔をしてくれたわね!」
「……お前、最低な発言してるな」
「うるさい、うるさい! こうなったら、そこの腑抜けの会長に代わって、私が新たな生徒会長にならせてもらうわ!!」
「腑抜けだと!」
その言葉には、麗奈本人よりも、彼方の方が先に反応した。
「くだらん恋愛感情に負けて、自分の考えを頓挫してしまうような女を腑抜けと言って何が悪い!」
「あなたは可哀想ね。本当に見つめなければならないものも見えていないのね。私は彼方君のおかげで見えてきたけど、あなたは私なんかと一緒にいたから……。ごめんなさい」
雑言を浴びせているのもかかわらず、それに対して顔色一つ変えず、それどころか自分を哀れみの目で見つめる麗奈。これは副会長の神経を更に逆なでするのに十分だった。
「あー、もう、ムカツク! あんた達全員ここから無事に帰れるとは思わないことね!」
「こいつ見ていると、温厚な俺でも腹が立ってくるな」
「……彼方君って温厚でしたっけ?」
銃弾の嵐の前に倒れ伏していた品緒が、よろよろと起き上がりながら疑問を口にする。
ポカ
「うるさいぞ、品緒」
「ほらー、温厚じゃないじゃないですかー」
「もう一発殴られたいか?」
「遠慮しときます」
「調子こいて漫才してるんじゃないわよ! 特殊工作部、こいつらをみんなやっちゃいなさい!」
一人意気込む副会長だが、特殊工作部の面々が動く気配はない。
「……なんでただの副会長でしかないお前の言うことを聞かなきゃなんないんだ」
四十以上もの冷たい瞳が一斉に副会長を刺す。さすがにそれを食らっては、生徒会長もたじろぐ。
「この裏切り者が!」
自分こそが裏切り者なのだが、このようにななると往々にして人間は自分自身というものが見えなくなる。
「こうなったら、私一人で十分よ! なんてったって、私にも生徒会奥義イージスの盾があるんだからね!」
副会長はたいして大きくない胸を張り、それをポンと叩いて自分の自信を強調する。
「言いたいことはそれだけか?」
彼方を中心にして、宇宙が広がって行く。
「ははは! 無駄だっていうのがわからないの?」
彼方は副会長の言葉を無視して惑星を召喚する。
「天文部秘奥義、惑星直列!!」
ついに出た! ここまで温存し続けてきた天文部の奥義中の奥義!!
呼ばれて飛び出た八つの惑星が、水金地火木土天海の順に一列にびしっと並ぶ。
「甘いわね! 生徒会奥義、イージスの盾。学業に関係ないものの校舎内への持ち込み禁止!」
──だが、副会長の予想に反して惑星達は消え去らない。
「ようし。みんな、一列に並べ」
彼方の声に従い、彼方、麗奈、とろりん、盟子、品緒、学、金将、銀将の順に並んだ。そして、惑星直列により、一本の棒のようになっている惑星達をそれぞれの右肩で担ぐように持つ。それはまるで、みんなでバズーカ砲を担いでいるような感じ。
「な、なんで消えないのよ!?」
「だって、生徒会長である私が許可したんだもの」
彼方の後ろから顔をのぞかせる麗奈。
「それにだ」
今度は彼方の堂々とした言葉。
「特殊工作部の言うように、副会長ごときの言うことは一々聞いてられない」
「そ、そんな?」
副会長は慌てるが、どうしていいのかわからず、ただその場であたふたするだけだった。
「みんな、それぞれの想いをこの星達に込めろ」
彼方、麗奈、とろりん、盟子、品緒、学、そして将棋の駒達を通しての波佐見──七人の想いが惑星直列に注ぎ込まれていく。
惑星は、自らは光を放てない。それらが輝いて見えるのは、太陽の光を反射しているから。今は彼方達七人が太陽。七つの太陽の力を受けた九つの惑星達は、恒星にも負けない輝きを放ち出す。
「星っていうのは、人の想いをエネルギーに変えることができる」
「なぜなら星こそ、私達を生み出した源なのだから」
「私たちの~、この想いを~」
「星達に込めて」
「あなたの悪しき野望を」
「砕いてみせましょう」
八つの惑星に溜まっていたエネルギーが先端の水星に集中し、とびきり大きな光の塊を形作る。その光は今にも飛び出していきたそうだが、まだ水星のところで粘らせる。
もっと大きな光を、もっと強い光を。
「ちょっと、あんた達、冗談でしょ?」
大砲と化した惑星直列が狙っているのはどうみても副会長。右に逃げても左に逃げても、先端の水星はそっちに方向転換してくる。
一方、膨れ上がった光は、粘りに粘った線香花火よりも今にもこぼれてしまいそうなほどにぎりぎりの状態。
「いくぞ! スーパーノヴァ砲、発射っ!!」
彼方のかけ声。粘りに粘り、溜まりに溜まっていた光がエネルギーの弾丸としてついに放たれた。
光速の一撃。放たれた時点で照準の先に目標があれば、少なくとも人間では回避不可能な速度。それが寸分の狂いもなく狙い通りに副会長に命中した。そして光の弾は着弾点を起点としてまるで超新星の爆発のように圧倒的なエネルギーの広がりを見せていく。
「な、なんで惑星直列から放たれるのが、超新星なのよ!?」
副会長のそんなもっともな指摘は、残念ながら爆風によりかき消された。
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