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ずっと、しあわせでいたい
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なんだろう
最近ずっと食欲がわかないし、胃がむかむかする…
身体もなんだか重くて…
自分の身体なのに言うことを聞いてくれない….
発情期はもう少し先なのに、ずっと熱があるみたいにボーっとする
無意識にお腹を撫でてしまうも、あるのはただペタンとした筋肉も付いていない薄い腹しかない
何か変な病気だったら嫌だな…
士郎さんに心配掛けたくないな…
もっと、士郎さんと一緒に居たいな…
ずっと、ずっと…一緒に居たいのに…
「雪兎、どうした?体調悪そうだな」
心配そうに僕の頬を両手で挟んで見詰めてきてくれる
彼の優しくて、心配気に見詰めてくる黒い瞳が好きだ
忙しい彼に心配を掛けたくないのに、隠したいのに、士郎さんに僕の隠し事はすぐにバレちゃって、いつも余計に心配を掛けてしまう
「多分、また発情期の時期が狂ってるんだと思う。ごめん、なさい…
もうすぐ忙しくなっちゃうし、今週末はやっと旅行行く予定なのに…」
士郎さんの手に自分の手を重ねて頬擦りする
自分の安定していない発情期の時期に罪悪感が募り、気分が沈んでしまう
早くても、次の予定は来年に入ってからのはずなのに…
まだひと月は先のはずなのに…
楽しみにしてるのに…
やっと、士郎さんと一緒に行けるのに…
僕が、一度番を解消してるからかな…
やっぱり、僕がダメなΩだからかな…
不意にいつもの暗い考えが過ぎってしまい、誤魔化すように笑みを浮かべる
「旅行、しんどいならキャンセルしても問題ないよ。
雪兎の身体の方が大切なんだから、雪兎がしんどいなら家でゆっくり2人っきりで過ごそう?」
労わるように触れるだけのキスが寂しさを募らせていく
再来週にはクリスマスだけど、その時期はいつも仕事が忙しくなるから…
いつも定時で帰って来てくれる士郎さんも、残業で帰りが終電間際になる日が増えてしまう
忙しい時期なのはわかってるし、それでも出来るだけ早く帰って来てくれるのは嬉しい
でも、僕が働けないから無理をしてるんじゃないかって
家事くらいしか出来ない僕には、士郎さんのお手伝いが出来るわけじゃないから…
いつも無理をしているんじゃないかって不安になる
「旅行は、行きたいんです。
士郎さんと、やっと、初めて一緒に行けるから。
それに、士郎さん、翌週からは忙しくなっちゃうでしょ?
士郎さんと一緒に居る時間が減っちゃって寂しいから、今のうちにいっぱい甘えさせて欲しいし….この旅行で士郎さんにゆっくりして欲しいから…」
士郎さんにギュッと抱き着き、その温もりを堪能する
「明日、ちゃんと病院に行くから…
だから、キャンセルにはしないで…」
士郎さんの大きな手が僕の頭を優しく撫でてくれ、そのあと強く抱き締めてくれる
「何かあったら必ず連絡しろよ。
雪兎はすぐに我慢してしまう癖があるから…。俺だけにはいつでも甘えて欲しい…
雪兎の番は、俺だから」
触れるだけだったキスが、徐々に深くなる
僕の大好きな人
ずっと側に居てくれた人
僕だけの大切な番
最近ずっと食欲がわかないし、胃がむかむかする…
身体もなんだか重くて…
自分の身体なのに言うことを聞いてくれない….
発情期はもう少し先なのに、ずっと熱があるみたいにボーっとする
無意識にお腹を撫でてしまうも、あるのはただペタンとした筋肉も付いていない薄い腹しかない
何か変な病気だったら嫌だな…
士郎さんに心配掛けたくないな…
もっと、士郎さんと一緒に居たいな…
ずっと、ずっと…一緒に居たいのに…
「雪兎、どうした?体調悪そうだな」
心配そうに僕の頬を両手で挟んで見詰めてきてくれる
彼の優しくて、心配気に見詰めてくる黒い瞳が好きだ
忙しい彼に心配を掛けたくないのに、隠したいのに、士郎さんに僕の隠し事はすぐにバレちゃって、いつも余計に心配を掛けてしまう
「多分、また発情期の時期が狂ってるんだと思う。ごめん、なさい…
もうすぐ忙しくなっちゃうし、今週末はやっと旅行行く予定なのに…」
士郎さんの手に自分の手を重ねて頬擦りする
自分の安定していない発情期の時期に罪悪感が募り、気分が沈んでしまう
早くても、次の予定は来年に入ってからのはずなのに…
まだひと月は先のはずなのに…
楽しみにしてるのに…
やっと、士郎さんと一緒に行けるのに…
僕が、一度番を解消してるからかな…
やっぱり、僕がダメなΩだからかな…
不意にいつもの暗い考えが過ぎってしまい、誤魔化すように笑みを浮かべる
「旅行、しんどいならキャンセルしても問題ないよ。
雪兎の身体の方が大切なんだから、雪兎がしんどいなら家でゆっくり2人っきりで過ごそう?」
労わるように触れるだけのキスが寂しさを募らせていく
再来週にはクリスマスだけど、その時期はいつも仕事が忙しくなるから…
いつも定時で帰って来てくれる士郎さんも、残業で帰りが終電間際になる日が増えてしまう
忙しい時期なのはわかってるし、それでも出来るだけ早く帰って来てくれるのは嬉しい
でも、僕が働けないから無理をしてるんじゃないかって
家事くらいしか出来ない僕には、士郎さんのお手伝いが出来るわけじゃないから…
いつも無理をしているんじゃないかって不安になる
「旅行は、行きたいんです。
士郎さんと、やっと、初めて一緒に行けるから。
それに、士郎さん、翌週からは忙しくなっちゃうでしょ?
士郎さんと一緒に居る時間が減っちゃって寂しいから、今のうちにいっぱい甘えさせて欲しいし….この旅行で士郎さんにゆっくりして欲しいから…」
士郎さんにギュッと抱き着き、その温もりを堪能する
「明日、ちゃんと病院に行くから…
だから、キャンセルにはしないで…」
士郎さんの大きな手が僕の頭を優しく撫でてくれ、そのあと強く抱き締めてくれる
「何かあったら必ず連絡しろよ。
雪兎はすぐに我慢してしまう癖があるから…。俺だけにはいつでも甘えて欲しい…
雪兎の番は、俺だから」
触れるだけだったキスが、徐々に深くなる
僕の大好きな人
ずっと側に居てくれた人
僕だけの大切な番
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