竹取残念物語(みやびーえる)

こうらい ゆあ

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 二人に愛され、溶かされ、啼かされる。
 夜が更けたというのに、昼間のように月明かりが煌々と照らす。
 屋敷の外に人の気配を感じるも、かぐやも帝も気にする様子はない。
 寝屋に響く甘い声と、獣のような息遣いだけが翁の家に響き渡る。

 ギシギシと鳴る床が外の者の想像を膨らませ、翁のか細い啼き声に胸を掴まれる。
 堀の内を眺めようとする不届者までいたが、三人の姿を見たものはいない。

「其方を我が宮に……」
 帝が玉のような汗を滴らし、吐息の混じる低き声で囁く。
 帝との深い接吻と同時に気を遣り、かぐやとの口づけに闇に意識を落とす。

 ◇ ◇ ◇

 何刻、気を飛ばしていたのかわからぬ。
 気付けばそこは見知った我が家ではなかった。
 煌びやかな庭園としっとりと艶やかな床。
 御簾の向こうからは香の匂いがする。

「目が覚めたか……あれ程で気をやる其方は大層愛い。今宵もかぐやと二人で其方を愛でようぞ」
 帝の甘い笑みと、かぐやの妖艶な笑みから目が離せない。
とと様、今宵もかぐやと帝の子種をお注ぎします」
 かぐやの白魚のような指が、俺の臍をくりくりとつま先で弄る。
 昨晩、腹が裂けそうな程注がれていた蜜は、二人の手で掻き出されたのか元の薄い腹に戻っていた。
 気怠い身体と微睡む頭を他所に、二人の愛し気な視線に自らの腹の奥がまた疼くのを感じる。
 今宵も二人の若者とまぐわうことに期待し、無意識に蜜壺を濡らしてしまう。

「んっ……二人の子を、孕むほど……注いで欲しい……」
 快楽に堕とされた身体では、もう女子おなごを抱くことなど出来ぬだろう。
 自らが女子おなごのように抱かれ、満たされ、蜜壺に注がれる日々を乞うようになるが、それも幸せだと思える。
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