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「ととさま」
かぐやの拙い口で呼ばれる度、愛しさと可愛らしさが募っていく。
幼い頃から女子の着物を着せ、姫のように大切に、大切に育ててきたかぐや。
立派な男子として育てるつもりが、女子の着物が似合い過ぎた為、つい女子のように育ててしまった。
「かぐや、こちらの着物は好みではないか?」
男物の着物を差し出すも、かぐやは花のような笑みを浮かべ首を横に振る。
「これはととさまがお召ください。ととさまの着物の方が古くなっておりますから」
心優しいかぐやは麓の村の者にも愛され、いつしか『かぐや姫』と呼ばれるようになっていた。
名のとおり輝く姫のように、誰よりも美しく可愛らしい男子の姫として成長していた。
かぐやを育て始めて数年、見る見る美しく成長したかぐや。
麓の村だけではなく、京の都にまでその美しさの評判がまことしなやかに流れた。
都の貴族がこぞって求婚を持ち掛けて来る程、美しく成長したかぐやだが、問題が一つだけある。
「私は誰にも嫁ぎません」
都の貴族がわざわざ片田舎にまで出向き、求婚を願い出るもかぐやの返事は一向に断るものばかりだった。
どれだけ貢がれようと、かぐやの意思は強く、絶対に首を縦に振らない。
それでも求婚に訪れる者には冷たい口調で無理難題を吹っ掛ける始末だ。
俺はひとり、ハラハラした想いで貴族の若者とかぐやのやり取りを見守ることしか出来なかった。
「私の心は父様だけのものです」
求婚に訪れるものが来る度、夢枕に幼い頃のかぐやが現れる。
かぐやと離れることを内心寂しく思っているのかと、自身の子離れ出来ない自身を憂う。
だが、不思議なことに毎度目を覚ますと胸の突起がヒリついて疼き、自身の竹が熱を持て余し身体が火照ってしまう。
その都度、誰にも見つからぬよう隠れて廁に赴き、ひとり寂しく蜜を解き放っていた。
「俺の身体はどうしたのだろう……」
歳のせいか、このように火照ることの余りないはずの身体が疼く。
竹だけではなく、もっとその奥、腹の奥にある疼きを鎮めて欲しいと願ってしまう。
自身の身体の変化に戸惑いつつも、かぐやへの求婚は増えるばかり。
縁談を断っても、次から次へと増えていく。
求婚が増えれば、翌朝、身体が火照り、腹の奥が疼く日も同様に増える。
誰にも触れられたことのないはずの場所を、太い物で突いて抉って犯して欲しいと淫らな想いに駆られる。
満たされない疼き耐えることが出来ず、日中も廁に籠る日もあった。
「そもそも、この子は男子なのだから、都の貴族がどれだけあの子を求めて求婚してきても困るのだが……」
日々頭を抱え、誰にも分って貰えぬ悩みに心を痛め、腹の奥の疼きに熱い吐息を漏らす。
どれだけ悩んでいても、貴族の若者たちには分かっては貰えない。
どうにか一日でも早く、この求婚が終わり腹の奥の疼きが収まることを切に願う日々。
かぐやの拙い口で呼ばれる度、愛しさと可愛らしさが募っていく。
幼い頃から女子の着物を着せ、姫のように大切に、大切に育ててきたかぐや。
立派な男子として育てるつもりが、女子の着物が似合い過ぎた為、つい女子のように育ててしまった。
「かぐや、こちらの着物は好みではないか?」
男物の着物を差し出すも、かぐやは花のような笑みを浮かべ首を横に振る。
「これはととさまがお召ください。ととさまの着物の方が古くなっておりますから」
心優しいかぐやは麓の村の者にも愛され、いつしか『かぐや姫』と呼ばれるようになっていた。
名のとおり輝く姫のように、誰よりも美しく可愛らしい男子の姫として成長していた。
かぐやを育て始めて数年、見る見る美しく成長したかぐや。
麓の村だけではなく、京の都にまでその美しさの評判がまことしなやかに流れた。
都の貴族がこぞって求婚を持ち掛けて来る程、美しく成長したかぐやだが、問題が一つだけある。
「私は誰にも嫁ぎません」
都の貴族がわざわざ片田舎にまで出向き、求婚を願い出るもかぐやの返事は一向に断るものばかりだった。
どれだけ貢がれようと、かぐやの意思は強く、絶対に首を縦に振らない。
それでも求婚に訪れる者には冷たい口調で無理難題を吹っ掛ける始末だ。
俺はひとり、ハラハラした想いで貴族の若者とかぐやのやり取りを見守ることしか出来なかった。
「私の心は父様だけのものです」
求婚に訪れるものが来る度、夢枕に幼い頃のかぐやが現れる。
かぐやと離れることを内心寂しく思っているのかと、自身の子離れ出来ない自身を憂う。
だが、不思議なことに毎度目を覚ますと胸の突起がヒリついて疼き、自身の竹が熱を持て余し身体が火照ってしまう。
その都度、誰にも見つからぬよう隠れて廁に赴き、ひとり寂しく蜜を解き放っていた。
「俺の身体はどうしたのだろう……」
歳のせいか、このように火照ることの余りないはずの身体が疼く。
竹だけではなく、もっとその奥、腹の奥にある疼きを鎮めて欲しいと願ってしまう。
自身の身体の変化に戸惑いつつも、かぐやへの求婚は増えるばかり。
縁談を断っても、次から次へと増えていく。
求婚が増えれば、翌朝、身体が火照り、腹の奥が疼く日も同様に増える。
誰にも触れられたことのないはずの場所を、太い物で突いて抉って犯して欲しいと淫らな想いに駆られる。
満たされない疼き耐えることが出来ず、日中も廁に籠る日もあった。
「そもそも、この子は男子なのだから、都の貴族がどれだけあの子を求めて求婚してきても困るのだが……」
日々頭を抱え、誰にも分って貰えぬ悩みに心を痛め、腹の奥の疼きに熱い吐息を漏らす。
どれだけ悩んでいても、貴族の若者たちには分かっては貰えない。
どうにか一日でも早く、この求婚が終わり腹の奥の疼きが収まることを切に願う日々。
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