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ご褒美
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颯斗の取っている部屋に入り、扉が閉まると同時に彼に抱き付き貪る様なキスを求める
「颯斗、早く…あいつの命令を上書きしてくれ…
あいつの命令なんて聞きたくない…。身体に残って気持ち悪い…
早く、颯斗の命令で消してくれ…お前のしか、颯斗の命令しか聞きたくない…」
キスの合間に哀願するように訴える
少しでも離れたくないと言うように首に腕を回して抱き付くと、力強く抱きしめ返してくれて
「晴臣さん…頑張ってくれてありがとう。怖かったよね…
fawn on、晴臣さんが満足するまで褒めてあげるから」
そのまま抱き抱えられ、ベッドに腰掛ける颯斗の膝に対面座位のように座らされる
膝に座っているせいで、颯斗を見下ろす感じになり少し優越感を感じる
「颯斗…もっと褒めて…」
彼の頬を両手で挟み、熱で潤んだ目で見詰める
「晴臣さん、 Good。
頑張った晴臣さんには、いっぱいキスして、たくさん命令してあげるね。 Kiss、 Lick」
颯斗からの命令が身体に響く
命令された通り何度もキスをし、唇を舐める
「颯斗、もっと…もっと…」
「晴臣さん、 Good Boy。 Look
愛してる、晴臣さん。ごめんね。首、苦しかったよね…」
心配そうに隼人さんの爪で引っ掻かれた後の残る傷と引っ張られたせいで赤くなってしまった肌を優しく撫でる
「颯斗が舐めてくれたら、すぐ治るから…
颯斗、もっと…颯斗が欲しい…」
とろんとした目で彼を見つめ、何度もキスを強請る
「晴臣さん、可愛い。もっといっぱい可愛がりたい」
颯斗の視線から溢れ出すグレアに呑まれ、SubSpaceに落ちそうになった瞬間、ホテルの部屋の内線がけたたましく鳴り響いた
すぐに鳴り止まないかと微かに期待するも、鳴り止むことのない内線に小さく溜息を漏らし、 颯斗が不満気に内線を取る
警察が到着したことを報される内容だったのか、少し残念そうな笑みを浮かべ
「残念。晴臣さんのこと、もっと甘やかしてドロドロ溶かしてあげたいのに、今はお預けですね。
これが終わって、家に帰ったら続きをしましょうね」
こめかみにチュッと音を立ててキスをされる
まだ頭がホワホワしてしまって、言われたことが理解出来ないでいると
「晴臣さん、今まで俺じゃ満足出来てなかったみたいだし、これからは満足出来るまでいっぱい苛めて可愛がってあげるので楽しみにしてて下さいね。俺も晴臣さんの身体を心配して、セーブ掛けちゃってたから楽しみだなぁ~」
いつも通りの優しい声なのに、とんでもない事を言われ、頭が一気に覚醒する
「えっ…颯斗、あの時あそこには居なかったはずじゃ…
それに、今までだってオレ、気絶するくらい…」
颯斗の笑顔が怖くて冷や汗が流れ落ちる
ヤバい、なんかめちゃくちゃ怒ってないか…?
「晴臣さん1人であんな危ない奴に逢わせるわけないでしょ?すぐ駆けつけれるよう近くに居たし、盗聴器で話しの内容も聴いてましたよ
もう、他の人やアイツなんかでは満足出来ないくらい、俺だけにしか満足出来ない身体に作り変えましょう、ね?」
スルッと脇腹を撫でられただけで、ビクッと反応してしまい
「でも、今はアレをどうにかしないとね。続きは、帰ったらのお楽しみってことで…ね?」
さっきから冷や汗が止まらない…
あの時は隼人さんを罠に嵌める計画だったとは言え、思ってもいない事を口にしたのに、まさか颯斗がこんなに嫉妬するなんて思ってもみなかった…
Domは嫉妬深いとは聞いたことはあるものの、自分に向けられることなんてないと思っていただけに怖くて仕方ない
「お、お手柔らかに、お願いします…」
颯斗の笑顔を見ると、何を言っても無駄なことだけは察知してしまい、少しでも優しくして貰えるのを願うしかなかった
例の部屋の前に到着すると、丁度警察に引き渡される隼人さん?の姿があった
何で疑問系かと言うと、顔が腫れ上がってて、本当にあの隼人さんなのか疑問になってしまうくらい人相が変わっていたから…
両脇を警察官に支えられるように掴まれ、連れて行かれるところだった
「ひゃひっ!!ほはへほへひひゃっ!!」
オレの顔を見て何か叫んでいるものの、唇がタラコみたいに腫れ上がっていて何を言っているのかわからない
「ぷっ…クックックッ…」
あれだけ怖かった人の変わり果てた姿につい腹を押さえて笑ってしまい
「晴臣さん、良かったね」
腰を抱いたままの颯斗が優しく見詰めてくれる
「颯斗のお陰だな…」
まだ何か喚いている隼人さんらしき人物が連れて行かれる後ろ姿を見送る
もう二度と会う事のないあの人
色々犯罪紛いのこともしていたし、出て来ても今までの様に働く事も出来ないだろう…
イイ気味だ…
オレも警察から幾つか事情聴取を受けることになった
過去の事とはいえ、カウンセリングも勧められたがそこは丁重にお断りさせて貰った
オレはもう、一人じゃないから…
支えてくれる大切なパートナーがいるから…
「颯斗、早く…あいつの命令を上書きしてくれ…
あいつの命令なんて聞きたくない…。身体に残って気持ち悪い…
早く、颯斗の命令で消してくれ…お前のしか、颯斗の命令しか聞きたくない…」
キスの合間に哀願するように訴える
少しでも離れたくないと言うように首に腕を回して抱き付くと、力強く抱きしめ返してくれて
「晴臣さん…頑張ってくれてありがとう。怖かったよね…
fawn on、晴臣さんが満足するまで褒めてあげるから」
そのまま抱き抱えられ、ベッドに腰掛ける颯斗の膝に対面座位のように座らされる
膝に座っているせいで、颯斗を見下ろす感じになり少し優越感を感じる
「颯斗…もっと褒めて…」
彼の頬を両手で挟み、熱で潤んだ目で見詰める
「晴臣さん、 Good。
頑張った晴臣さんには、いっぱいキスして、たくさん命令してあげるね。 Kiss、 Lick」
颯斗からの命令が身体に響く
命令された通り何度もキスをし、唇を舐める
「颯斗、もっと…もっと…」
「晴臣さん、 Good Boy。 Look
愛してる、晴臣さん。ごめんね。首、苦しかったよね…」
心配そうに隼人さんの爪で引っ掻かれた後の残る傷と引っ張られたせいで赤くなってしまった肌を優しく撫でる
「颯斗が舐めてくれたら、すぐ治るから…
颯斗、もっと…颯斗が欲しい…」
とろんとした目で彼を見つめ、何度もキスを強請る
「晴臣さん、可愛い。もっといっぱい可愛がりたい」
颯斗の視線から溢れ出すグレアに呑まれ、SubSpaceに落ちそうになった瞬間、ホテルの部屋の内線がけたたましく鳴り響いた
すぐに鳴り止まないかと微かに期待するも、鳴り止むことのない内線に小さく溜息を漏らし、 颯斗が不満気に内線を取る
警察が到着したことを報される内容だったのか、少し残念そうな笑みを浮かべ
「残念。晴臣さんのこと、もっと甘やかしてドロドロ溶かしてあげたいのに、今はお預けですね。
これが終わって、家に帰ったら続きをしましょうね」
こめかみにチュッと音を立ててキスをされる
まだ頭がホワホワしてしまって、言われたことが理解出来ないでいると
「晴臣さん、今まで俺じゃ満足出来てなかったみたいだし、これからは満足出来るまでいっぱい苛めて可愛がってあげるので楽しみにしてて下さいね。俺も晴臣さんの身体を心配して、セーブ掛けちゃってたから楽しみだなぁ~」
いつも通りの優しい声なのに、とんでもない事を言われ、頭が一気に覚醒する
「えっ…颯斗、あの時あそこには居なかったはずじゃ…
それに、今までだってオレ、気絶するくらい…」
颯斗の笑顔が怖くて冷や汗が流れ落ちる
ヤバい、なんかめちゃくちゃ怒ってないか…?
「晴臣さん1人であんな危ない奴に逢わせるわけないでしょ?すぐ駆けつけれるよう近くに居たし、盗聴器で話しの内容も聴いてましたよ
もう、他の人やアイツなんかでは満足出来ないくらい、俺だけにしか満足出来ない身体に作り変えましょう、ね?」
スルッと脇腹を撫でられただけで、ビクッと反応してしまい
「でも、今はアレをどうにかしないとね。続きは、帰ったらのお楽しみってことで…ね?」
さっきから冷や汗が止まらない…
あの時は隼人さんを罠に嵌める計画だったとは言え、思ってもいない事を口にしたのに、まさか颯斗がこんなに嫉妬するなんて思ってもみなかった…
Domは嫉妬深いとは聞いたことはあるものの、自分に向けられることなんてないと思っていただけに怖くて仕方ない
「お、お手柔らかに、お願いします…」
颯斗の笑顔を見ると、何を言っても無駄なことだけは察知してしまい、少しでも優しくして貰えるのを願うしかなかった
例の部屋の前に到着すると、丁度警察に引き渡される隼人さん?の姿があった
何で疑問系かと言うと、顔が腫れ上がってて、本当にあの隼人さんなのか疑問になってしまうくらい人相が変わっていたから…
両脇を警察官に支えられるように掴まれ、連れて行かれるところだった
「ひゃひっ!!ほはへほへひひゃっ!!」
オレの顔を見て何か叫んでいるものの、唇がタラコみたいに腫れ上がっていて何を言っているのかわからない
「ぷっ…クックックッ…」
あれだけ怖かった人の変わり果てた姿につい腹を押さえて笑ってしまい
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「颯斗のお陰だな…」
まだ何か喚いている隼人さんらしき人物が連れて行かれる後ろ姿を見送る
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イイ気味だ…
オレも警察から幾つか事情聴取を受けることになった
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