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告白
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「ごめん…」
帰って来て、最初に発したのはオレから
勇気を出して発した声は、思っていたよりもか細くて
でも、颯斗にはちゃんと届いていた
「颯斗、今日はごめん…。オレがちゃんとしてなかったから…」
「晴臣さん、瀬名さんとは…どういう関係だったの?」
振り返った颯斗はいつもの穏やかな表情をしているのに、声はどこか少し冷たい
見つめられる視線にグレアを感じ、恐怖から目を逸らしたくなる
「晴臣さん、お願い。教えて…」
コマンドじゃないけど、Domとしての遺伝子が強い者は、話し言葉ですら命令になる
「……隼人さん…は……オレは、オレだけがパートナーだと思ってた人だよ。隼人さんにとっては、違ったみたいだけど…
颯斗、ごめん。ごめん、なさ…」
声が震えてしまう
わかってたはずなのに…
今まで、自分がやってきたことなのに
わかってて、やってきたことなのに
こんな後悔する日が来るなんて思ってもみなかった…
オレ、颯斗のこと、好きになってたんだ…
知らないうちに涙が溢れ落ちていた
SEX以外で泣くことなんてもうないと思っていたのに
いつもみたいに何でもないって、心を殺して笑えばいいのに
自分の気持ちなんて消し去ってしまえばいいのに…
今は、颯斗の顔を見てるだけで出来ない
いつもみたいに、作り笑いすら出来ない…
俯いて、出来るだけ今の顔を見られないようにする
「晴臣さん」
颯斗に名前を呼ばれただけでビクッと身体が震えてしまう
また、あんな目で見られたくない
颯斗にまで、あんな、汚物を見るような目で見られたら…
「ひゅっ…はぁっ…ひゅっ…はぁっ…」
上手く呼吸が出来なくて、頭がガンガンする
目の前が暗くなってきて、気持ちが悪い
少しでも彼から離れようと、後退るように距離を取るも、脚がもつれて尻もちをつくように倒れてしまう
来ないで欲しい
見ないで欲しい
嫌わないで、欲しい
「晴臣さん…、ごめん。大丈夫だから。大丈夫。俺は晴臣さんのことが好きだよ。
無理に言わせてごめん。だから、逃げないで」
ギュッと強く抱き締められ、逃げられない
縋っていいのだろうか…
颯斗の気持ちは本当なんだろうか…
オレが、好きになってもいいんだろうか…
戸惑いつつも、安心する彼の背に腕を回して抱き付く
「っ…ふぇ…グスッ…」
止め処なく涙が溢れ出し、今までずっと出せずにいた感情が溢れ出る
「晴臣さん、良い子。大丈夫、俺はどんな晴臣さんも愛しているよ。だから、晴臣さんのこと、全部教えて」
オレが泣き止むまで、颯斗はずっと背中を撫でながら「愛してる」と何度も言ってくれた
『愛してる』オレにとって、今までで一番無縁だと思っていた言葉
一番信用できない言葉
どれくらい泣いたのかわからない
それでも、ずっと落ち着くまで抱き締めてくれる颯斗の胸が暖かかった
「颯斗…、オレの話し、聞いてくれるか?」
泣き過ぎて掠れた声で伝える
目は泣き過ぎて赤くなってるし、鼻水も出てる
自分の方が年上なのに、見っともない姿を晒している
でも、颯斗にはちゃんと話したい
嫌われるかもしれないけど、聞いて欲しい
「うん。ありがとう。晴臣さんの話し、聞いていいかな」
少しでも落ち着くように寝室のベッドに連れて来られ、後ろから颯斗に抱き締められるように背を預ける
渡されていたスマホからあるサイトに繋げ、動画を探す
「これ見て、心変わりしてもいいから…
オレの話し聞いて、颯斗がオレのこと汚いって思うのは普通だと思うから…
ただ、今は…今だけこうしてて欲しい…」
祈るように哀願する
少しでも、今の温もりに触れていたいから
最後になるかもしれない温もりに、今だけは縋り付いた
帰って来て、最初に発したのはオレから
勇気を出して発した声は、思っていたよりもか細くて
でも、颯斗にはちゃんと届いていた
「颯斗、今日はごめん…。オレがちゃんとしてなかったから…」
「晴臣さん、瀬名さんとは…どういう関係だったの?」
振り返った颯斗はいつもの穏やかな表情をしているのに、声はどこか少し冷たい
見つめられる視線にグレアを感じ、恐怖から目を逸らしたくなる
「晴臣さん、お願い。教えて…」
コマンドじゃないけど、Domとしての遺伝子が強い者は、話し言葉ですら命令になる
「……隼人さん…は……オレは、オレだけがパートナーだと思ってた人だよ。隼人さんにとっては、違ったみたいだけど…
颯斗、ごめん。ごめん、なさ…」
声が震えてしまう
わかってたはずなのに…
今まで、自分がやってきたことなのに
わかってて、やってきたことなのに
こんな後悔する日が来るなんて思ってもみなかった…
オレ、颯斗のこと、好きになってたんだ…
知らないうちに涙が溢れ落ちていた
SEX以外で泣くことなんてもうないと思っていたのに
いつもみたいに何でもないって、心を殺して笑えばいいのに
自分の気持ちなんて消し去ってしまえばいいのに…
今は、颯斗の顔を見てるだけで出来ない
いつもみたいに、作り笑いすら出来ない…
俯いて、出来るだけ今の顔を見られないようにする
「晴臣さん」
颯斗に名前を呼ばれただけでビクッと身体が震えてしまう
また、あんな目で見られたくない
颯斗にまで、あんな、汚物を見るような目で見られたら…
「ひゅっ…はぁっ…ひゅっ…はぁっ…」
上手く呼吸が出来なくて、頭がガンガンする
目の前が暗くなってきて、気持ちが悪い
少しでも彼から離れようと、後退るように距離を取るも、脚がもつれて尻もちをつくように倒れてしまう
来ないで欲しい
見ないで欲しい
嫌わないで、欲しい
「晴臣さん…、ごめん。大丈夫だから。大丈夫。俺は晴臣さんのことが好きだよ。
無理に言わせてごめん。だから、逃げないで」
ギュッと強く抱き締められ、逃げられない
縋っていいのだろうか…
颯斗の気持ちは本当なんだろうか…
オレが、好きになってもいいんだろうか…
戸惑いつつも、安心する彼の背に腕を回して抱き付く
「っ…ふぇ…グスッ…」
止め処なく涙が溢れ出し、今までずっと出せずにいた感情が溢れ出る
「晴臣さん、良い子。大丈夫、俺はどんな晴臣さんも愛しているよ。だから、晴臣さんのこと、全部教えて」
オレが泣き止むまで、颯斗はずっと背中を撫でながら「愛してる」と何度も言ってくれた
『愛してる』オレにとって、今までで一番無縁だと思っていた言葉
一番信用できない言葉
どれくらい泣いたのかわからない
それでも、ずっと落ち着くまで抱き締めてくれる颯斗の胸が暖かかった
「颯斗…、オレの話し、聞いてくれるか?」
泣き過ぎて掠れた声で伝える
目は泣き過ぎて赤くなってるし、鼻水も出てる
自分の方が年上なのに、見っともない姿を晒している
でも、颯斗にはちゃんと話したい
嫌われるかもしれないけど、聞いて欲しい
「うん。ありがとう。晴臣さんの話し、聞いていいかな」
少しでも落ち着くように寝室のベッドに連れて来られ、後ろから颯斗に抱き締められるように背を預ける
渡されていたスマホからあるサイトに繋げ、動画を探す
「これ見て、心変わりしてもいいから…
オレの話し聞いて、颯斗がオレのこと汚いって思うのは普通だと思うから…
ただ、今は…今だけこうしてて欲しい…」
祈るように哀願する
少しでも、今の温もりに触れていたいから
最後になるかもしれない温もりに、今だけは縋り付いた
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