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戸惑い
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頭がホワホワする
Sub Spaceに慣れていない身体が、支配され、沢山褒めて貰えたのを喜んでいる
Subとしての本能が満たされていく
今までずっと不調だった身体が、Domに支配された事により楽になっていた
抑制剤で無理矢理抑えるよりも、高圧的なDomに好き勝手支配された時よりも、颯斗とのPlayは、今までしてきたモノとは比べ物にならないくらい、Subのオレを満たしてくれるものだった
「晴臣さん、上手に出来たね。良い子」
ソファーにペタンと座り、蕩けて惚けているオレを優しく抱き締めてくれる
甘やかすような優しい対応につい身体を任せてしまいたくなる
こんなDomからの愛情なんて知らない
優しいDomなんて知らない
優しさに馴れていないせいで、どう対応すればいいのか戸惑ってしまう
今まで感じたことがない程、心も身体も満たされていく
これがSub Spaceに入ったあとの余韻だと初めて実感した
こんなに気持ち良くて、心地良いの、今まで感じたこともない…
「晴臣さん、俺のパートナーになって欲しいな…
こんなに相性がいい人、なかなか居ないし、俺は晴臣さんのことがもっと知りたい」
耳元で囁かれる甘い言葉に、働かない頭でつい頷きそうになる
コイツのパートナー…
オレだけのDom…
「………嫌だ…オレは、もう…誰も信じない」
ポツリと呟くように声を出し、彼の胸を押して離れる
先程までの行為で脚が震えて倒れそうになるのをなんとか気力で立ち上がり
「シャワー借りる」
イキ過ぎて堕ちた後にアイツが綺麗に拭いてくれたから、不快感など一切ない
でも、コイツから早く離れないと
この強くて優しいDomから離れないと…
何か言いたげにオレを見つめていたが、無視して浴室に逃げ込み、鍵を掛けた
もう誰も信じない
信じるヤツが悪い
信じたところで、都合が悪くなったら捨てられる
わかってる
期待するだけ無駄
期待したヤツが悪い
期待しても、オレなんかすぐに捨てられる
頭から少し熱い目のシャワーを浴びる
さっきまでの幸せな気持ちを掻き消すように、お湯を浴びた
「パートナーなんて二度と要らない。期待なんてしない。Domなんて、みんなアイツと一緒だ」
自分に言い聞かせるように、何度も何度も繰り返し呟く
もう二度と傷付かないように
Domを求めてしまわないように
Sub Spaceなんて、知らなきゃ良かった
アイツに抱かれなきゃよかった
どれくらい入っていたのかわからない
逆上せそうになり、少しフラつきながら浴室から出た
脱衣所には真新しい着替えやバスタオルなどが用意されており、呆れてその場にしゃがみ込んで溜息が出る
「アイツ、なんなんだよ…」
今までのどのDomとも違う
Subなんて、Domの性奴隷でしかない
オモチャのように、やりたいように、ただ、支配されるだけの存在
ずっと、そんな風に扱われてきたはずなのに…
ずっと、それが当たり前だったはずなのに…
「ハヤト…、ね…」
リビングに戻るとソファーで寝落ちている彼を見つけ、さっきまでの大人びいた雰囲気はなくなり、年相応な寝顔につい笑みが溢れる
「20って…、こんな子ども相手に…」
額にかかる前髪を撫でてやると擽ったそうにするも、幸せそうに身じろぎしている
まだ20のやつが、こんな高級マンションで一人暮らしをしているってことは、よっぽど親に恵まれているのか、金持ちなんだろうな…
しかも、Domということは、社会的地位も人生も勝ち組の分類なのだろう
Subとして生まれたオレとは雲泥の差があるほど…
「……Domのくせに、優しすぎるんだよ。」
Sub Spaceに慣れていない身体が、支配され、沢山褒めて貰えたのを喜んでいる
Subとしての本能が満たされていく
今までずっと不調だった身体が、Domに支配された事により楽になっていた
抑制剤で無理矢理抑えるよりも、高圧的なDomに好き勝手支配された時よりも、颯斗とのPlayは、今までしてきたモノとは比べ物にならないくらい、Subのオレを満たしてくれるものだった
「晴臣さん、上手に出来たね。良い子」
ソファーにペタンと座り、蕩けて惚けているオレを優しく抱き締めてくれる
甘やかすような優しい対応につい身体を任せてしまいたくなる
こんなDomからの愛情なんて知らない
優しいDomなんて知らない
優しさに馴れていないせいで、どう対応すればいいのか戸惑ってしまう
今まで感じたことがない程、心も身体も満たされていく
これがSub Spaceに入ったあとの余韻だと初めて実感した
こんなに気持ち良くて、心地良いの、今まで感じたこともない…
「晴臣さん、俺のパートナーになって欲しいな…
こんなに相性がいい人、なかなか居ないし、俺は晴臣さんのことがもっと知りたい」
耳元で囁かれる甘い言葉に、働かない頭でつい頷きそうになる
コイツのパートナー…
オレだけのDom…
「………嫌だ…オレは、もう…誰も信じない」
ポツリと呟くように声を出し、彼の胸を押して離れる
先程までの行為で脚が震えて倒れそうになるのをなんとか気力で立ち上がり
「シャワー借りる」
イキ過ぎて堕ちた後にアイツが綺麗に拭いてくれたから、不快感など一切ない
でも、コイツから早く離れないと
この強くて優しいDomから離れないと…
何か言いたげにオレを見つめていたが、無視して浴室に逃げ込み、鍵を掛けた
もう誰も信じない
信じるヤツが悪い
信じたところで、都合が悪くなったら捨てられる
わかってる
期待するだけ無駄
期待したヤツが悪い
期待しても、オレなんかすぐに捨てられる
頭から少し熱い目のシャワーを浴びる
さっきまでの幸せな気持ちを掻き消すように、お湯を浴びた
「パートナーなんて二度と要らない。期待なんてしない。Domなんて、みんなアイツと一緒だ」
自分に言い聞かせるように、何度も何度も繰り返し呟く
もう二度と傷付かないように
Domを求めてしまわないように
Sub Spaceなんて、知らなきゃ良かった
アイツに抱かれなきゃよかった
どれくらい入っていたのかわからない
逆上せそうになり、少しフラつきながら浴室から出た
脱衣所には真新しい着替えやバスタオルなどが用意されており、呆れてその場にしゃがみ込んで溜息が出る
「アイツ、なんなんだよ…」
今までのどのDomとも違う
Subなんて、Domの性奴隷でしかない
オモチャのように、やりたいように、ただ、支配されるだけの存在
ずっと、そんな風に扱われてきたはずなのに…
ずっと、それが当たり前だったはずなのに…
「ハヤト…、ね…」
リビングに戻るとソファーで寝落ちている彼を見つけ、さっきまでの大人びいた雰囲気はなくなり、年相応な寝顔につい笑みが溢れる
「20って…、こんな子ども相手に…」
額にかかる前髪を撫でてやると擽ったそうにするも、幸せそうに身じろぎしている
まだ20のやつが、こんな高級マンションで一人暮らしをしているってことは、よっぽど親に恵まれているのか、金持ちなんだろうな…
しかも、Domということは、社会的地位も人生も勝ち組の分類なのだろう
Subとして生まれたオレとは雲泥の差があるほど…
「……Domのくせに、優しすぎるんだよ。」
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