【完結】野良猫Subは誰にも懐かない

ゆあ

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過去編 好奇心 *

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別に大きくもない会社
サーバーの構築やアプリ制作、よくある情報系の会社だった

プログラミングは昔から好きでやってたし、仕事として活かせることに満足していた

この会社では一応楽しく働いてたんだと当時は思う


「凪、ちゃんと休めてるか?」
頼りになる上司であり、優しく色々満たしてくれる大好きな恋人であり、信頼のおけるオレのパートナー

「あとちょっとで完成なんで大丈夫ですよ♪ 無理難題を聞いてるんで、終わったら飯でも奢ってくださいよ」

ニカっと笑う爽やかな笑顔が好きだった
「まかせろ!」

バサっとクリップに留められた書類を机に置かれる
何も書かれていない小さな青い付箋がいつもの合言葉

『今晩、いつもの場所で』

それを見るだけで、お腹の奥がキュンと疼く
早く終わらせてこの人といっぱい楽しみたいと…





「今日から動画撮ろうぜ」
彼が何を言ってるのか一瞬理解出来なかった
「は?なんで…?」
彼の手には会社でもよく使っている動画もまあまあ綺麗に撮れるコンパクトカメラが握られていた

「凪のエロいヤツ撮って、会えない時のオカズにするため」
理由を聞いてつい呆れてしまうも、確かにオレが仕事で会社に缶詰してる時は会えない日が続く…

それに、なんとなく、興味はある

誰かに見られるわけではないし、撮られながらってのはちょっとしたエッセンスになると思ってしまった



 Kneel跪け
ペタンと彼の足元に座り込み、次の指示を貰えるのを心待ちにするように見つめる

 Lick舐めろ
彼の手を差し出されると、両手を添えて口元に持って行く
指一本一本を丁寧に舐めて濡らしていく
指を舐めているだけなのに、身体は徐々に火照り、夢中になって指を舐めているともういいと言うように指を抜かれ、名残惜しげにチュパっと音を立てて指を離す

 Strip脱げ
着ている服を一枚ずつ見せ付けるように脱ぎ捨てていく
尾てい骨の辺りに入れたばかりの蝶のタトゥー
まだ馴染んでいないせいか、タトゥーの周りの肌が少し赤くなっている
触られてもいないのに、次に貰える命令コマンドを期待しているせいか、ペニスは軽く勃起してしまっている
自分の痴態がカメラに映るのが恥ずかしくて、つい手で隠していると、彼がイジワルな視線を送ってきた

 Present全部魅せろ、凪、俺に凪の全てを見せて誘惑しろ」
恥ずかしいのに、全部を見て貰いたい
彼に全てを晒したい
その言葉だけで身体が熱くなり、ゆっくり股間を隠していた手を退ける
彼の前に座り、おずおずM字に脚を大きく開き、ペニスやアナル、全てを彼とカメラに晒すように脚を手で固定する

自分の指を舐めて濡らし、ゆっくりアナルに挿入する
「んくっ…はぁ…」
最初は1本
ナカを慣らすように抜き差しし、少し慣れたらもう1本増やしてナカを広げる
「ぁっ、あっ…んんぅっ…」

 Good boy良い子凪、上手くなったな」
彼に褒めて貰えると嬉しい
彼が喜んでくれると嬉しい
心も身体も満たされる感覚に、お腹の奥が疼いてしまう
じんわりと温かいものが全身を巡り、もっと、もっと、彼の命令を聞きたくなる

隼人はやとさん、足りない、もっとぉ…」

はぅ…っと熱い呼吸を吐き出し、次の命令コマンドを貰えるのを身体が期待してしまう
くちゅりと濡れた音を立てて指を引き抜くと、物足りなさげにアナルが引くつく


早くもっと太いのが欲しくて
ペニスも触って欲しくて
奥まで突いて欲しい

もっと、もっと、彼を感じたい


たったそれだけの想像で、オレのペニスから、床にツゥーっと先走りが滴り落ちる


「凪、もう我慢できないのか?」
隼人はやとさんの優しい声が、優しい目が、オレの痴態を舐めるように見つめている
「仕方ないな、 Comeおいでいっぱい可愛がってやるよ」
甘えるように彼の元に向かい合って抱き付き、ゆっくりカメラに向かって挿入する姿を晒す
「ンッ…んぁっ♡ぁっ、あっ…」
何度も腰を振って自分の気持ち良い場所を擦り上げ、痴態を晒しながらたくさんイッた

カメラに撮られていることに、オレは興奮していた
恥ずかしさと、後日、これを観てオカズにしてくれる隼人はやとさんの姿を想像するだけで、軽くイキそうになるくらい
この日のSEXは、いつも以上に盛り上がってしまった



最初はそんな可愛い撮影だけだった
ほんの少し、刺激が欲しくて撮り出した行為


Playも最初はちゃんといっぱい褒めてくれて、満たして貰えるものだった
一般的な恋人のような甘い時間
パートナーとして、一緒に過ごす幸せな時



彼が、動画配信するまでは…
その動画が、バズるまでは…

ちょっとした過激なモノなら楽しめたのに…

好奇心は猫をも殺すとはよく言ったものだ…
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